5月5日にTi5Tのレビューというのも何かの縁・・・(*´∇`*)
ThruNite Ti5T は同社のアルミ製1AAAライトである Ti5 のフルチタンモデルですが、LEDには10WクラスのLEDである Cree XP-L V6 を採用しています。
アルミ版Ti5は5W級LEDの XP-G2 R5 が採用されていますが、XP-L は XP-G2 よりLEDダイサイズが大きくなるので、同じ1AAA仕様でも異なる使用感になるハズです。
・・・と、言いつつも、これまで想像と実機の使用感が大きく違っていた製品は多く、このTi5Tも自分の想像と異なる使用感となる・・・かもしれません。
既に多くの方が Ti5T のレビューを書かれていますが、doorman的視点で ThruNite Ti5T NWバージョンのレビューをお届けしたいと思います。
■製品HP
・ThruNite Ti5T
・ThruNite Ti5T / NW — amazon.co.jp
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パッケージ
ThruNite Ti3/Ti5 など、同社の1AAAライトと同じく缶パッケージです。
Ti5T本体の他に、予備Oリング×2、取扱説明書(英文)、Thank You Card、乾燥剤が付属します。
取扱説明書には主要諸元の他に操作方法や保証規定、トラブルシューティングなどが書かれています。
サイズ
- 全長:90mm
- ヘッド径:14mm
- 本体重量:28g(※電池除く)
- 防水性能:IPX-8(2m)
- 耐落下性能:1.5m
※全てカタログ値
サイズ的にはアルミ版Ti5と全く同じです。
本体重量がTi5より8g増加していますが、両機を手に持って比べてみても殆ど違いは判らないレベルです。
ボディ
Ti4/Ti5シリーズ共通の曲線を基調とした流麗なフォルムがチタン輝きと上手くマッチしてしています。
Ti5Tの本体仕上げは、Ti4Tと同じく完全なポリッシュ(鏡面)仕上げではなく、8~9分艶に仕上げられています。
本体側面には型番とシリアルNo.がレーザー刻印されています。
ボディはヘッド、グリップ、リアの3ピース構成です。
※自分のTi5はリアパーツが外せませんでしたが、Ti5Tは比較的楽に外せました。
クリップ
ステンレス製クリップは、デザインも構造もTi4/Ti5シリーズと共通で、剛性・強度・保持力も継承されています。
しっかりと固定される構造なのでクリップだけが勝手に動いてしまう事もありません。
LED/ヘッド
元々、Ti4/Ti5 シリーズのヘッドパーツは、素材の違いはあれど共通部分が多いのですが、Ti5Tは同じ XP-L V6 を積んでいる2AAA仕様のTi4Tのヘッドとほぼ同じに見えます。
ヘッドとボディのジョイント部分のネジ部は、塗装が施されていないのでメタルタッチによる多少の抵抗感がありますが脱着時に特に違和感は感じません。素材がチタンであることを思えば充分に精度の高い加工がなされています。
スイッチ
アルミ版Ti5と同じくTi5Tのスイッチもフォワード・クリック式となっており間欠点灯が可能です。
Ti5と同じ操作感なので内部パーツもTi5と共通になっていると思われます。
(Ti5/Ti5Tのスイッチユニットはこうなっていたのか・・・)
モード
Ti5Tの搭載モードは、常時点灯の3モードとストロボの計4モードで Ti3/Ti4/Ti5シリーズと共通です。
各モードのルーメン値とランタイムは以下の通りです。
- Firefly:0.08 Lm / 120時間
- Low:10 Lm / 6.5時間
- Hi:130 Lm / 30分
- strobe:130 Lm / 60分
- 最高中心輝度:513 cd
- 最大照射距離:45 m
※Ni-MH 900mAh を使用した場合
※Neutral-white モデルはルーメン値が15%程度低下します
Hiモードの130ルーメンを除いて、各モードのルーメン値とランタイムは、XP-G2搭載のTi5とほとんど同じです。
これは両機とも電源が単四乾電池×1本で有るが故に敢えて低出力でLEDを駆動しているからであり、低出力時にはLEDの違いによる効率差が発生しないことに起因しています。
モード変更およびメモリー機能もTi4/Ti5と共通となっており、ON/OFF操作を1秒以内で完了すると次のモードに移行します。
消灯から10秒以上経過するとモードメモリがリセットされ、次回の点灯時は【Firefly】からスタートします。
Fireflyでスタートし、ON/OFF操作を6回連続で繰り返すと7回目の点灯時にストロボに入る仕様も引き継がれています。
Ti5/Ti5Tのスイッチはフォワードクリック式なのでOFF状態からはスイッチの半押し操作でモード選択します。ON状態ではリバース式のTi4・Ti4Tと同様にスイッチのダブルクリックでモード変更が可能です。
電池
Ti5Tの動作電圧は 0.9 – 3.0V。
単四形の1.5Vアルカリ乾電池か1.2VのNi-MH充電池を1本使用し、電池交換はヘッド側から行います。
※3.7Vの10440Li-ion充電池は使用不可
個体差かもしれませんが、自分のTi5と比べて電池室には余裕があるように感じます。(素材の肉厚が関係しているのかも?)
照射
Firefly:0.08 Lm
水平照射
配光/演色比較
ThruNite Ti5T Titanium
ThruNite Ti5
ThruNite Ti4T Titaniumi
ThruNite Ti Hi
Neutral-Whiteバージョンらしい暖色感満載の光色で、配光は同じXP-LのTi4Tとよく似ています。
Ti4TのXP-L・CW版が自然な白色なのに対して、NW版は思い切って色温度の低いLEDを使っている印象を受けました。
演色性については、Cool-White版XP-Lのほうが自然な感じに見えるのですが、日常的に接している蛍光灯の光色(色温度)によってかなり印象が左右されると思うので、最終的にはユーザーの好み&感覚で…ってことなると思います。
まとめ
リアスイッチタイプのTi4/Ti5には、各モデルともアルミモデル(XP-G2搭載)とチタンモデル(XP-L搭載)が用意され、LEDの光色もCW版・NW版がそれぞれ選べるようにバリエーション展開されています。
バリエーションが多いだけに(4種/8製品)どれを選ぶか悩むトコロではありますがぁ、使用状況や自分の好みで選べばフィルダーズチョイス(?)は起こらないと思います。
Ti5とTi5Tの使用感は素材が異なっていても大きな違いは無く、最大の違いはLEDの違いによる配光差だけだと思います。
ただ、ペンライト型のTi4シリーズとEDCテイストの強いTi5シリーズとでは使用感が全く異なるので、どちらのモデルが自分の使用状況に合っているのか、じっくりと検討する必要があります。(過去記事を参考にしてもらえたら嬉しいです♪)
しかしながらチタン素材の高級感溢れるTi5Tは所有欲を満たしてくれますし、1AAAはチタンモデルで2AAAはアルミ(もしくはその逆)という選択もアリだと思います。
また、電池の関係でルーメン値が低くなる1AAAはCWバージョンで、高出力が可能な2AAAはNWバージョン・・・という選び方も良いのではないでしょうか?
いずれにせよ、多くの選択肢が用意されているのはユーザーにとっては嬉しい限りですし、ご自身にとってのベストモデルが見つかる事を願っております。
また、電池の関係でルーメン値が低くなる1AAAはCWバージョンで、高出力が可能な2AAAはNWバージョン・・・という選び方も良いのではないでしょうか?