ThruNite Ti5 / CREE XP-G2 R5 (CW)

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ThruNite Ti5 / CREE XP-G2 R5 (CW)

最初から【まとめ】を書いてしまうのもアレですが…

ThruNite Ti5 は、基本的には同社の単四形電池を2本使う2AAA仕様のペン型ライト ThruNite Ti4/Ti4T の単セル(1AAA)バージョンなのですが、Ti4/Ti4Tのボディデザインをそのまま引き継いで単純に小型化しただけのライトではありませんでした。
 

初めて実機を操作した時の印象は…

『なるほど、こう来たか! (゚∀゚)』

って感じで、ペンライトとは異なる用途・使用状況を想定し、小型の1AAAライトとして 「より使いやすく」 というコンセプトの元にデザインされた製品になっています。
 

■ThruNite Official HP
ThruNite Ti5 (Cool White) 製品ページ
ThruNite Ti5 (Neutral White) 製品ページ
 

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ThruNite TiS stainless / CREE XP-G2 R5 (NW)
 

パッケージ

ThruNite Ti5 / パッケージ
ThruNite Ti5 / パッケージ
ThruNite Ti5 / パッケージ

ThruNite Ti3 などの他の1AAAライトと同じく缶パッケージです。

ThruNite Ti5 / 内容物

Ti5本体の他に、予備Oリング×2、英文マニュアル、乾燥剤が付属します。

サイズ

  • 全長:90mm
  • ヘッド径:14mm
  • 本体重量:20g(※電池除く)
  • 防水性能:IPX-8(2m)
  • 耐落下性能:1.5m

※全てカタログ値

ThruNite Ti5 / サイズ比較

Ti5はリアスイッチ仕様なのでヘッドツイスト式スイッチのTiシリーズと比較すると大きく(長く)なりますが、それでも全長90mmというのは充分コンパクトなサイズだと思います。

同じリアスイッチの TOOL AAA と比べると大きく(長く)感じるかもしれませんが、コレには大きな理由があります…( ̄ー ̄)ニヤリッ(※詳細後述)

ThruNite Ti5 / サイズ比較
ThruNite Ti5 / ヘッドサイズ比較

ヘッド径は、他のTiシリーズと同じφ14mm。

ThruNite Ti5 / 装備重量

電池込みの装備重量は約33g…メチャクチャ軽いです♪(*´∇`*)
(※使用電池により装備重量は変わります)

ボディ

ThruNite Ti5 / ボディ

先述の通り、ボディの基本形状はTi4シリーズのデザインを踏襲していてます。

ボディを握った時に手にフィットする感覚も同じで、スイッチ操作の際に滑ることもありません。
(何度も同じことを言いますが、なぜ滑らないのかが不思議…)

ThruNite Ti5 / ボディ
ThruNite Ti5 / ボディ
ThruNite Ti5 / ボディ

Ti4/Ti5、共にボデイの何処にもチェッカリングが刻まれておらず、滑らかな曲線を基調にしたデザインなので【タクティカル系LOVE】な方々にはウケがよろしくないかもしれませんが、実機に触れると、その質感からタクティカル云々ってのは二の次になるかと思います。(※経験談w)

クリップ

ThruNite Ti5 / クリップ

クリップの材質・デザインもTi4シリーズと共通で、剛性・強度・保持力も申し分なく、ボディにガッチリと固定されていてクリップだけが勝手に動いてしまう事もありません。

Ti4/Ti5とも、製造コストの上昇に直結する仕様・構造のクリップですが、このクリップのお陰で使用感と操作性が向上しています。

クリップは薄いメモ用紙1枚でさえも挟み込むチカラがあるので、薄生地の服の胸ポケットに挿したまま屈んでも脱落する事はまず起きません。

ThruNite Ti5 / クリップ

ちなみに Ti4、Ti5とも鋭角な部位(と、言ってもかなり広角ですが…)は、クリップの先端だけなのでカバンやポケットから出し入れする際に引っ掛かる…なんて事もありません。

LED/ヘッド

ThruNite Ti5 / ヘッド

搭載LEDは他のTi3/Ti4シリーズと同じ CREE XP-G2 を搭載。(※チタンバージョンを除く)
OPリフとの組み合わせで拡散系の配光となっています。

ThruNite Ti5 / ヘッド
ThruNite Ti5 / ヘッド

Ti4と比較すると、僅かながらヘッド先端・ベゼル部分の面積が増加し肉厚に見えます。
(照射範囲に影響するするほどではありません)

ThruNite Ti5 / ジョイント部

ボディとヘッドのジョイント部の加工精度が高く片手でもスムーズに廻せるので、リアのスイッチだけでなくヘッドを廻してモード変更する事が可能です。

リア/スイッチ

ThruNite Ti5 / リア
ThruNite Ti5 / リア

ThruNite Ti5 のテールデザインはTi4Tと同じ造作がなされています。

ThruNite Ti5 / リア

基本的なシルエットは、Ti4/Ti4Tと同じですが、Ti5はテールエンドの太さがヘッド径より1mm程度太く(実測で約15mm)直線部分が長くなっています。

ThruNite Ti5 / スイッチ

Ti5のスイッチは無音・間欠点灯が可能なフォワードクリック式スイッチを採用しています。

電池仕様が2AAAから1AAAになったとしても同じスイッチパーツを使っていれば同じ形状で済むハズですが、Ti4とTi5のリア形状が微妙に違うのは、両機のスイッチ方式の違いによるものでした。
 

スイッチ素材

 
Ti5はフォワードクリック式でもスイッチ部分(ノック部分)が硬質素材で出来ているのでゴム素材のように劣化・断裂することがありません

私見ですが、フォワードクリック式では間欠点灯を多用するので必然的にスイッチの操作回数が増え、リバース式よりもスイッチブーツの消耗・劣化が早いような気がします。

φ14mm/φ16mmのスイッチブーツなら交換修理も簡単なので劣化も気になりませんが、小型の1AAA用のスイッチブーツとなると入手が難しく、GTR 141-T のように自分で交換修理不可の製品はブーツの断裂=製品寿命となってしまいます。(メーカー修理に出すのも一つの手でしょうが、コストを考えると…)

実際に自分のGTR 141-Tのブーツはかなり擦り減って来ていて、リペアが難しいのでなるべく使用を控えているのですが、Ti5の硬質素材のスイッチならそんな本末転倒的な使い方をする必要もなく長期間安心して使えそうです。

Ti4と同様の軽快な操作感は、硬質素材とスイッチトップの面積の広さ、軸ブレの少なさにより、操作するチカラが内部のスイッチパーツにダイレクトに伝わる点にあります。
ただ、軽快なのは良いのですが、自分がこれまで使ってきたゴム素材とは異なる感触なので、最初は半押し・常時点灯の【ヤマ】が掴み辛く感じました。(※最初だけでスグに慣れましたw)

ThruNite Ti5 / スイッチ

具体的には、点灯するまでストロークが浅く(約1mm)、点灯開始から 『カチッ』 と音がする常時点灯のポジションまでのストロークが深く感じました。(約2mm)
※スイッチの突出部は実測で約4mm

半押し点灯のストロークが浅いので、無造作にポケットに入れておくと誤点灯する可能性がありますが、ヘッドを少し緩めて誤点灯防止のロックアウトも可能となっています。

季節柄、これから厚手の手袋をする機会も増えると思いますが、Ti4/Ti5のスイッチは手袋をしたままでもラクに操作できるので硬質素材スイッチのメリットは大きいと思います。

ちなみに、自分のTi5は、Ti4のようにリアは分解できませんでした…(´・ω・`) ←※無理に分解せんでもヨイw

モード

ThruNite Ti5 / 回路基板

Ti5の搭載モードは、常時点灯の3モードとストロボの計4モードで Ti3/Ti4シリーズと共通です。

各モードのルーメン値とランタイムは以下の通りです。

  • Firefly:0.03 Lm / 120時間
  • Low:10 Lm / 6.5時間
  • Hi:100 Lm / 30分
  • strobe:100 Lm / 60分

※Ni-MH 900mAh を使用した場合
※Neutral-white モデルはルーメン値が15%程度低下します

ThruNite Ti5 / モードメモリ

モード変更およびメモリー機能もTi4と共通となっており、ON/OFF操作を1秒以内で完了すると次のモードに移行します。

消灯から10秒以上経過するとモードメモリがリセットされ、次回の点灯時は【Firefly】からスタートします。

ThruNite Ti5 / strobe-mode

Fireflyでスタートし、ON/OFF操作を6回連続で繰り返すと7回目の点灯時にストロボに入る仕様も引き継がれています。

Ti5のスイッチはフォワード式なのでOFF状態からはスイッチの半押し操作でモード選択しますが、ON状態ではリバース式のTi4・Ti4Tと同様にスイッチのダブルクリックでモード変更が可能です。また、前述のようにヘッドを廻してのON/OFF操作でもモード変更ができます。

Ti5 は Ti3 のようなキーライトではないので、Fireflyがもう少し明るくても(例えば1~3ルーメン程度)良いかなぁ…と、最初は思ったのですが、真っ暗な屋内での暗順応状態の目には、やはりこれぐらいの明るさが目に優しくて使いやすいです。

Fireflyモードがどれぐらいの明るさなのか把握していれば必要に応じて半押し回数を調整すれば良いだけですし、点灯中でもヘッドを廻してモード変更が可能なので状況に応じたモード選択がしやすくなっています。

ただ、Ti5は間欠点灯が可能なライトなので【消灯後10秒でモードリセット】の【10秒】は少し長いかなと…(´・ω・`)

短時間内(10秒以内)に半押しで点灯・消灯を繰り返すとモードが移行してしまうので【常に○○モードでスタート】して【消灯後1秒以上経過でリセット】し、スイッチのレスポンスも良いのでモードの変更は【1秒以下でON/OFF操作】ぐらい短くても良かったかなぁ…と感じました。(コレも人によって使い方が違うので正解は無いし、チャタリングの関係で秒間隔にも限界が有るとは思いますが…)

電池

ThruNite Ti5 / 電池

Ti5の動作電圧は 0.9 – 3.0V
単四形の1.5Vアルカリ乾電池か1.2VのNi-MH充電池を1本使用し、電池交換はヘッド側から行います。
※3.7Vの10440Li-ion充電池は使用不可

電池室はタイトで、規格より太い単四形電池は入らないと思います。

メーカー製の使い切り一次電池(primary battery)でも希に規格より太い(と、言ってもコンマ数ミリの誤差ですが…)電池があるので、もう少し電池室に余裕が有っても良いかと思います。

点灯

Firefly 比較

ThruNite Ti5 / Firefly 比較

Low 比較

ThruNite Ti5 / Low 比較

Hi 比較

ThruNite Ti5 / Hi 比較

上の画像ではTi3とのFireflyモードに於いて、数値と実際の明るさに乖離が見られますが、キセノン球のマグソリが爆光に見えるほどの弱い光なので実用上問題無いと思います。
※Ti-titaniumだけはXP-Lを搭載しているので光が拡散しています。

今回はTi5のCWバージョンですが、CWでも色温度が低めなCWなので実際には画像ほど青白い光色ではありません。※日本のamazonにはまだ入荷していませんがTi5のNWバージョンもラインナップされています(※既にNWモデルもamazonで購入可能です)

Hiモードが100ルーメンとなっていますが、夜間に舗装路を歩く時には充分な明るさなので、超至近距離から近距離まで、EDCライトとして使いやすいルーメン値区分になっています。

Firefly 0.03 Lumen

ThruNite Ti5 / Firefly 0.03 Lumen

まとめ

実は・・・、ThruNite Ti5のスイッチがフォワードクリック式とは知らず、最初にTi5のスイッチを操作した時、Ti4と全然違う感触だったので 『ん?スイッチが壊れてる?』 と思ってしまいました…(^^;

ネットでTi5の商品画像を見た時にもTi4と比べてテール部分のボリューム感が増しているように見えましたが、全長が短くなったことによる目の錯覚…と、仕様欄をよく見ないで勝手に思い込んでいました。

同じリアスイッチでもリバースクリック式の Lumintop TOOL AAA より全長が長くなっているのもスイッチ方式の違いによるもので、同じフォワードクリック式の GENTOS GTR-141T とほぼ同じサイズになるワケです。

※一般的なフォワードクリック式スイッチは、ストロークの関係でパーツ自体がリバース式より全高が高くなる傾向があり、ライトに組み込む為にはリバース式より多くのスペース(長さ方向の空間)が必要になるようです。

+++

短時間点灯を繰り返す用途では、やはりフォワードクリック式が便利ですが、Ti5 のお陰でやっとGTR 141-TにBOX待機命令が出せそうです♪(笑)

TOOL AAA もそれなりに使用頻度は高いのですが、操作音が大きく間欠点灯が出来ないリバース式スイッチというのがネックになっていて、個人的にはイマイチ感が拭えませんでした。

単モードの1AAA製品ならフォワードクリック式も特に珍しくはないのですが、複数モードを備えた1AAAライトでフォワードクリック式を採用した製品は意外と少ないので ThruNite Ti5は貴重な存在だと思います。

ThruNite Ti5 / EDC

1AAA仕様のライトでフォワード式スイッチを採用し、複数モードを持ちながらモード変更時にはストロボを経由しない製品をずっと捜していたのですが、これらの条件を満たす製品となると1AAやCR123A(もしくは16340)仕様の製品が多く、1AAAライトでは半ば諦めていたのでTi5の登場は個人的にメチャクチャ嬉しいです♪(*´∇`*)

ThruNite Ti5 は正に自分が求めていた仕様の製品そのものですし、私のような欲張りな方にお薦めしたいEDCライトです。硬質素材のスイッチは長期の使用にも耐えうるので、トータルで考えると複数の廉価な製品を購入するよりも経済的でお財布にも優しいかと思います。

+++

ThruNite Ti3/Ti4/Ti5

ThruNite社の1AAA製品(Ti3/Ti4/Ti5 )が揃ったので、次回はこの3つのシリーズ、6製品を直接比較したレビューをお届けしたいと思います♪
 

カテゴリー: EDC, ThruNite, フラッシュライト, ペンライト タグ: , , , , , パーマリンク

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