ThruNite社からリリースされている単四形電池(AAA)を使用するTiシリーズをまとめてみました。
対象は
- Ti3 / XP-G2 R5 (CW)
- TiS / XP-G2 R5 (NW)
- Ti / XP-L V4 (CW)
- Ti4 / XP-G2 R5 (CW)
- Ti4T / XP-L V6 (CW)
- Ti5 / XP-G2 R5 (CW)
の6製品ですがTi3を除いて既にレビューをお届けし、このブログをご覧頂いている方にはお馴染みの製品だと思います。
どの製品にもそれぞれ個性があり、EDCライトとして甲乙付け難いので 『これがベスト!(゚∀゚)』 なぁんて事は言いませんし、使い手によってベストな製品は変わって来ると思います。
客観的に6製品の仕様・性能を比較し、ThruNite Tiシリーズの製品選びの一助になればなと…。
ちなみに今回の6機種には、それぞれCWとNWのバージョンが存在するので実際には6機種・12製品となります。
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《追記:2015/12/03》
2015年のクリスマス限定アイテムとして ThruNite Ti Hi Limited Christmas Edition が発売されるようです。
※画像は ThruNite.com より転載
従来の Ti-titanium に XP-L Hi を搭載したモデルですが、LEDが変わる事で従来のTi-titaniumと配光・その他がどうなるのか?今から発売されるのが楽しみな製品です♪
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INDEX
ThruNite Ti3 / TiS / Ti-titanim
先ずは、ヘッドツイスト式スイッチを採用した1AAA仕様のキーライト製品、Ti3・TiS・Ti titanium の3機種。すべて単四形電池を1本使うライトですが、それぞれボディ素材が異なり、Ti-titanium は搭載LEDがXP-Lとなります。
※製品仕様表記はカタログ値
※本体重量はクリップを含む(電池別)
※ルーメン値は各モデルのCWバージョンの値を示す(NWバージョンは約15%減)
※各ランタイムはNi-MH 1.2V 900mAh 使用時の参考値
Ti3 | TiS | Ti titanium | |
---|---|---|---|
外観 | |||
本体材質 | アルミニウム (HA-Ⅲ) | ステンレス | チタニウム (TC-4) |
LED | XP-G2 R5 (CW・NW) | XP-G2 R5 (CW・NW) | XP-L V4 (CW・NW) |
リフタイプ | OP | OP | OP |
全長 | 70 mm | 70 mm | 70 mm |
ヘッド径 | 14 mm | 14 mm | 14 mm |
本体重量 | 12 g | 25 g | 16 g |
使用電池 | 単四形電池 (AAA) | 単四形電池 (AAA) | 単四形電池 (AAA) |
電池本数 | 1 | 1 | 1 |
動作電圧 | 0.9 – 3.0V | 0.9 – 3.0V | 0.9 – 3.0V |
スイッチ | ヘッドツイスト | ヘッドツイスト | ヘッドツイスト |
風防フィルター | ARコートガラス | ARコートガラス | ARコートガラス |
モードメモリ | 有り (最大10秒間) | 有り (最大10秒間) | 有り (最大10秒間) |
モード数 | 4 | 4 | 4 |
Firefly | 0.04 Lm / 115時間 | 0.04 Lm / 115時間 | 0.05 Lm / 115時間 |
Low | 12 Lm / 6.3時間 | 12 Lm / 6.3時間 | 12 Lm / 6.3時間 |
Hi | 120 Lm / 30分 | 120 Lm / 30分 | 162 Lm / 30分 |
Strobe | 120 Lm /1時間 | 120 Lm /1時間 | 162 Lm /1時間 |
防水保護等級 | IPX-8 (2m) | IPX-8 (2m) | IPX-8 (2m) |
耐落下性能 | 1.2 m | 1.2 m | 1.5 m |
最大光度 | 625 cd. | 625 cd. | 506 cd. |
最大照射距離 | 50 m | 50 m | 45 m |
パッケージ | |||
付属品 | ・クリップ ・予備Oリング ・キーリング・チェーン ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
・クリップ ・予備Oリング ・キーリング・チェーン ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
・クリップ ・予備Oリング ・キーリング・チェーン ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
ThruNite Ti3
現行のTiシリーズのベースとなるモデルです。
小型かつ超軽量なアルミボディのベーシックモデルですが、LEDはXP-EではなくXP-G2 R5 を搭載しMax:120ルーメンの照射能力があるので、手元だけを照らすキーライトにとどまらずEDCライトとして常用できる実力を持った守備範囲の広い製品です。
Ti3 → TiT → TiS → Ti4 → Ti4T → Ti5 の順に製品がリリースされましたが、モード変更・メモリー機能・ストロボモードへの移行などの基本操作/動作はこのTi3の回路がベースになっています。Ti3の回路・プログラムがベースとなっているのは、ユーザーにとって使いやすい基本操作/動作を追求し、実際に多数のユーザーの支持を得ているからだと思います。
■ThruNite製品HP — ThruNite Ti3
ThruNite TiS
アルミボディのTi3の基本仕様と機能を、そのままステンレスボディに置き換えた素材違いのバージョンです。
本体重量は増加しますが、ステンレスボディならではの強靱さと美しさは、重量増加のデメリットを帳消しにしてしまいます。本体に着色塗装が施されていないので、鍵束に付けて常用しても外観の変化が小さく、長く愛用できるモデルだと思います。
■過去記事 — ThruNite TiS stainless / CREE XP-G2 R5 (NW)
ThruNite Ti-titanim
Ti3をベースにLEDをXP-Lに変更し、ボディ素材にチタンを用いた、同社のヘッドツイスト式1AAAモデルの最上位バージョンです。
XP-G2とは異なるXP-Lの拡散系の配光は、近距離照射を多用するEDC用途と相性が良く、アルミの軽さとステンレスの強靱さを併せ持つチタン素材は、小型EDCライトの素材として理想的で最上位モデルにふさわしい組み合わせです。最上位モデルでありながら価格は低めに抑えられ、高嶺の花だったチタン製ライトを身近な存在にしてくれたモデルでもあります。
■過去記事 — ThruNite Ti titanium / CREE XP-L V4
ThruNite Ti4 / Ti4T / Ti5
ThruNite Ti4・Ti4T・Ti5 は、Tiシリーズの中でリアスイッチを採用した製品です。Ti4・Ti4T は単四形電池を2本使用する2AAAのペン型ライトで、Ti5はフォワード式スイッチを採用した1AAA仕様の小型EDCライトとなっています。
Ti4 | Ti4T titanium | Ti5 | |
---|---|---|---|
外観 | |||
本体材質 | アルミニウム (HA-Ⅲ) | チタニウム (TC-4) | アルミニウム (HA-Ⅲ) |
LED | XP-G2 R5 (CW・NW) | XP-L V6 (CW・NW) | XP-G2 R5 (CW・NW) |
リフタイプ | OP | OP | OP |
全長 | 132.9 mm | 133 mm | 90 mm |
ヘッド径 | 14.2 mm | 14 mm | 14 mm |
重量 | 22.3 g | 31 g | 20 g |
使用電池 | 単四形電池 (AAA) | 単四形電池 (AAA) | 単四形電池 (AAA) |
電池本数 | 2 | 2 | 1 |
動作電圧 | 0.9 – 3.0V | 0.9 – 3.0V | 0.9 – 3.0V |
スイッチ | クリック(リバース式) | クリック(リバース式) | クリック(フォワード式) |
フィルター | ARコートガラス | ARコートガラス | ARコートガラス |
モードメモリ | 有り (最大10秒間) | 有り (最大10秒間) | 有り (最大10秒間) |
モード数 | 4 | 4 | 4 |
Firefly | 0.3 Lm / 137時間 | 0.4 Lm / 137時間 | 0.03 Lm / 120時間 |
Low | 24 Lm / 12時間 | 32 Lm / 12時間 | 10 Lm / 6.5時間 |
Hi | 252 Lm / 51分 | 300 Lm / 51分 | 100 Lm / 30分 |
Strobe | 252 Lm /90分 | 300 Lm /90分 | 100 Lm /1時間 |
防水保護等級 | IPX-8 (2m) | IPX-8 (2m) | IPX-8 (2m) |
耐落下性能 | 2 m | 2 m | 1.5 m |
最大光度 | 1120 cd. | 736 cd. | 460 cd. |
最大照射距離 | 67 m | 54 m | 43 m |
パッケージ | |||
付属品 | ・予備Oリング ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
・予備Oリング ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
・予備Oリング ・英文マニュアル ・乾燥剤 |
ThruNite Ti4
ThruNite社初となる2AAA仕様のペン型ライトで、これまでの同社の特徴でもあった全身ローレットを施したボディデザインから一転、流麗なフォルムを持つモダンなデザインで登場しました。
前述の通り、基本操作/動作はTi3を踏襲していますが、ペン型ライトという形態・用途を想定してモード変更のタイミングがアレンジされています。
高級感のある本体デザインは質感も高く、軸ブレの少ない硬質素材のスイッチの操作感は軽快そのもので、各モードのルーメン値のバランスの良さから専門性の高い現場(特に医療関係)や普段使いのEDCライトとして幅広い支持を得ています。上品な外観とは裏腹に単四電池2本で252ルーメンを発揮する【羊の皮を被った狼】的な一面を持つ使っていて楽しく、持っていて心強い製品です。
■過去記事 — ThruNite Ti4 / CREE XP-G2 (CW) Penlight
ThruNite Ti4T
Ti4のチタンボディバージョンですが、搭載LEDもXP-G2 から XP-L V6 になっています。
本体表面は鏡面に近い仕上げがなされていますが、HA3塗装のTi4と比べてもホールド感や操作性に遜色無いのはボディ形状によるものと思います。
XP-Lを搭載したことで中心光の太い拡散配光となり、同じCWでもXP-G2より色温度が低いので超至近距離・近距離の使い勝手も向上しているように感じます。拡散系配光ですが最大300ルーメンを発揮するので近距離~中距離もしっかりカバーしてくれます。Ti4の長所はそのままに上質なチタンの質感と実用性を兼ね備えたモデルです。
■過去記事 — ThruNite Ti4T Titanium Penlight / CREE XP-L V6 (CW)
ThruNite Ti5
Ti5も同社初となる1AAA仕様のリアスイッチを採用した製品です。
Ti4・Ti4Tと異なるのは使用電池の本数だけでなく、スイッチ方式がリバース式から無音・間欠点灯が可能なフォワード式スイッチになっています。
複数モードを備えたリアスイッチタイプの小型EDCライトは、圧倒的にリバース式スイッチの製品が多く、製品選択肢が限られていたのでTi5は個人的に【待望】していた仕様の製品でもあります。
1AAAとXP-G2の仕様により、ヘッドツイスト式のTi3・TiSと配光・光色はほぼ同じとなりますが、リアスイッチによって素早くラフに操作できるのでキーライトとは異なる用途・使用感の製品です。
■過去記事 — ThruNite Ti5 / CREE XP-G2 R5 (CW)
照射比較
Firefly比較
Low比較
Hi比較
水平照射画像のみで恐縮ですが、XP-Lを搭載したTi titanium と Ti4T は中心光部分が太く短くなっていてスポットが弱めな拡散系配光となります。(カタログ値でもTi titanium と Ti4T はカンデラ値が小さく照射距離が短くなっています)
TiSのみがNWモデルですが、XP-LのCWはXP-G2のCWと比較すると、若干ですが色温度が低いようです。但し、どのCWモデルも青白い光色のCWではないので、長時間使用に於いても目への負担は少ないと思います。
まとめ
『で?結局どれがイイのよ?』
・・・ってことになりそうですが、個人的に単独で使用頻度が高いのは Ti-Titanium と Ti4T です。
『なんだよ、結局チタン推しかよw』
・・・って声も聞こえて来そうですが、チタン製云々よりもXP-Lの超拡散系配光が自分の目的・用途・好みに合っているので Ti-Titanium と Ti4T の使用頻度が高くなっているのです。
Ti3 と Ti5 は、入手してからまだ日が浅いのですが、Ti4 は常にカメラバッグの中でスタンバっていますし、TiSは常にキーチェーンに付けています。(今後はフォワード・クリック式のTi5の出番が増えそうです♪)
超軽量のTi3は普段持ち歩くバッグに忍ばせ 『持ってて良かった単4ライト♪』 を実践したいと考えています。
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ThruNite Tiシリーズに限らず、ライトというツールは、世に出回っている様々な他の道具と同じで 『どう使うか?』 によって 『どれがイイか?』 が変わってくるツールのひとつだと思います。
例えば、直径が1メートル近くある丸太を糸ノコで輪切りにする人はいないと思いますし、10メートルの深さの穴を掘るのに家庭菜園用の小さなハンドスコップは使わないハズです。20リットルのポリタンクを満杯にするのに10ccの計量カップを使っていたら『大丈夫か?』と、きっと周囲から心配されるでしょう…(´Д` )
フラッシュライトも同じで、暗闇で腕時計の時間を確認する為だけにTN36UTを持ち歩くことはしませんし、50m先の広範囲を照らには、幾ら使い勝手の良いTi4やTi5でも役不足と感じるハズです。(※天ノ邪鬼サンは別でお願いします)
結局は他のツールと同じく目的と実用性のバランスを考えて製品を選択し、使い分けるのが正解で、それが複数のフラッシュライトを持つことに繋がって逝くのです!(`・ω・´) キリッ ←※オイw
超至近距離から中・遠距離までカバーする ThruNite TN12 (2016) のようなオールラウンダー製品も用意されていますが、EDCに特化したTiシリーズと比べると携帯性の面ではやはり一歩譲ってしまいます。ThruNite社のTiシリーズはEDC用途を想定しデザインされた製品シリーズですが、ソレだけにEDCとして使い勝手が良く、どの製品をチョイスしてもきっと後悔はしないと思いますョ♪
付録:amazonのギフトラッピングを使ってみました♪
生まれて初めてamazonのギフトラッピングを利用してみました。
自分で自分にプレゼント・・・ってのが少々アレですが…(´・ω・`)
うん、やっぱりプレゼントされたら嬉しいカモ・・・(*´∇`*)
心のこもったメッセージカードを添えて・・・(*´∇`*)
『ハイ、精進いたします・・・( ̄▽ ̄;) 』
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ちなみに外箱に貼られている商品管理用シールはamazonではなく、日本に輸出される前にThruNite社の方で貼られるとのことです。想像ですがamazonに出店する際には、この商品管理シールを貼る場所やらナンやらの他にも細かな規約や規定が存在するんでしょうなぁ・・・。
シールが貼られていてもギフトラッピングされていれば嬉しいですし、想像していたより違和感が無いのであまり神経質にならなくても良さそうです。(^^;