OLIGHT S10R BATON II / CREE XP-L HD

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OLIGHT S10R BATON Ⅱ / CREE XP-L HD : flashlight review

各社より充電機能を内蔵したフラッシュライトが発売されていますが、今回レビューをお届けする OLIGHT S10R BATON Ⅱ (以下S10RⅡ)は、専用の充電ドックで充電を行うタイプのRCR123(16340)仕様のフラッシュライトです。

始めてS10RⅡを目にしてから、個人的に 『充電ドックとの接点とはいえ、電極が露出しているのはどうなのよ?…(ーー;)』 と、ずっと思っていましたが、今回も Olight Direct さんからレビューの機会を頂けたので、利便性とか安全性とかじっくりと検証したいと思います。

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■製品リンク
OLIGHT Official WEB site
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / Cree XP-L HD – amazon.co.jp

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パッケージ

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ

PET素材の外箱と紙製の台紙を組み合わせたパッケージで、主要諸元などがプリントされています。

最近何本かのOLIGHT製品のパッケージングを見て思うのですが、パッケージを小型化すると同時に中身がしっかりと保護される構造で、パッケージングにも工夫がなされていると感じます。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / パッケージ

特に開ける順番を意識する必要は無いのですが、何処に何が入っていたかの備忘録を兼ねて・・・
リアマグネットと予備Oリングで本体が固定されているのは S1 BATON と同じでした。

付属品

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 付属品

パッケージング内容は、S10RⅡ本体、ストラップ、充電ドック、ドック固定用シール、USBケーブル、予備Oリング、取扱説明書(英文)となっています。
※16340Li-ion充電池は予め本体にセットされています。

電池 & 充電機能

いつもならココから本体レビューに入っていくのですが、先にS10RⅡの電池仕様と充電機能についてみて行くことにします。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 電池

S10RⅡに付属するRCR123は、OLIGHT ORB-163P06 ですが、一次電池のCR123Aとほぼ同じサイズでありながらプロテクト回路付きのLi-ion充電池です。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 電池
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 電池

S10RⅡの使用可能電池は、3.0vのCR123A と 3.7vのRCR123(16340)ですが、RCR123(16340)Li-ion充電池は、過放電・過充電を防止するためにプロテクト回路付きのLi-ion充電池が必要です。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 電池

3.0vのCR123Aをセットした場合は、点灯中に常にインジケーターが【赤】で点灯し、CR123Aをセットしたまま充電を行わないようにユーザーに警告してくれます。

S10RⅡを使用する場合は、ランニングコストからRCR123 3.7v Li-ion充電池で運用する場合が殆どだと思いますが、CR123A一次電池も使えるので充電時には要注意です。マニュアルにも記載されていますが、3.0vのCR123A一次電池の使用は緊急・非常時のみにとどめてRCR123(16340)で使用することを推奨しています。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電キット

充電ドックとUSBケーブル、ドック固定用シールが付属しますが、固定用のシールはドックを机に貼り付けるためのモノで、充電ドックにS10RⅡをセットする際、S10RⅡのリアに仕込まれたマグネットによって充電ドックが持ち上がって(吸い寄せられて)しまうのを防ぐために使用します。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック

充電ドックにはインジケーター、USB-A と USB-micro のポートを備え、付属のUSBケーブルの端子も USB-A と USB-miocr のオス端子になっています。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック

S10RⅡとの接点になる部分は、充電ドックの中央が【-】で銀色の外周部は【+】となります。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / リア部・接点
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / リア部・接点

当然、S10RⅡ側の接点もコレにあわせた極性になっていますが、センター部分の【-】接点は少し面落ちしていてリング状の【+】接点はほんの僅かですが出っ張っています。(※極性については後述)

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電方法

充電手順は、外部電源(給電側)と充電ドックの【IN】の表記がある USB-microポートを付属のUSBケーブルで繋ぎ、S10RⅡのスイッチをOFFにした状態で充電ドックにS10RⅡを置くだけです。

※外部電源と充電ドックがオンライン状態だと3秒に1回ドックのインジケーターが点滅します。S10RⅡをセットするとインジケーターが常時点灯します。

ちなみに【EXETENDED】表記のあるUSB-Aポートを使ってS10RⅡを充電中でも他の機器に給電が可能となっています。

ショートとか大丈夫?

本体および充電ドックとも電極が露出しているので、電子工作経験者でなくとも【+】と【-】がショート(短絡)するんじゃないか?・・・と、考えますよね?

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / 充電ドック・極性

まずは充電ドックの電圧をチェックしてみると・・・普通に電圧(充電圧)を検出しました。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / リア接点・極性

次に点灯中のライトで電圧をチェック・・・これも普通に微弱な電圧を検出しましたが、S10RⅡに限らず絶縁塗装が剥げればどのライトでも同じ事です。(※OFF状態では電圧ゼロ)

どちらも電圧を検出したということは、電流が流れている(流れる)ということで、画像はありませんが実際に電流値も計測できました。

一般的にヘッド側が【+】極になっているフラッシュライトのボデイ部分は回路的に【GND】になるのですが、S10RⅡの場合は充電時にボディ部分が【V-in(+)】になり、それを点灯時と充電時でどうやって切り替えているのか?・・・興味が尽きないトコロであります♪(´ー`)(※S10RⅡの萌えポイント)

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / ショート注意

まだ頭の中で整理できていないのですが、ショートする可能性はゼロではなく、特に充電ドックは机上などショートしやすい状態に置かれると思うので、未使用時にはUSBケーブルを必ず抜いておく必要があります。

S10RⅡは異素材のコネクタカバーが無くスッキリとした外観で、充電ドックに【置くだけ】という手軽さはありますが、使用時にショート防止については配慮する必要があり、これらをどう評価するかはユーザー次第・・・ってことになりそうです。

サイズ

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / サイズ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / サイズ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / サイズ

S10RⅡは、モデル名からして S10 Baton に充電機能を付加した製品ですが、その分全長が長くなり僅かながら重量も増えています。(って、たった4gですが…)

ボディ

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / body

ボディの基本形状、細部のデザイン・仕様も同社のSシリーズをそのまま引き継いでいます。

ヘッド/LED

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / head
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / head

ARコートされたガラスフィルターとSMOリフ、ベゼルリングはPVD技術により着色されたステンレス製です。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / head
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / LED
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / LED

LEDは XP-L HD ですが【HD】というのは【Hi Dencity】の略で、XP-L Hi ではなく、通常のXP-Lを採用しています。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / head

一応、Oリングは蓄光となっていますが、発光度合いが低いので暗闇での視認性は高くありません。

スイッチ

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / switch

スイッチボタンは透明な樹脂製で、内部にあるインジケーターが確認できる構造になっています。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / switch

誤点灯しないようにスイッチトップが外周リングとほぼ同じ高さに抑えられています。
ボタンが硬質で、それなりにクリック感もあるのでON/OFF操作時のヤマも充分に掴めます。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / switch

スイッチ面積もSシリーズ共通となっているので、機種が変わっても同じ感覚で操作できます。

リア

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / tail

充電ドックとの接点になる電極が存在する以外はSシリーズと同じ外観で、ストラップホールも設けられています。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / joint
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / joint

ジョイントのネジ部も角ネジ加工されており、リアを緩めることでロックアウトが可能です。
※スイッチの長押しでロックアウト・モードにもできます。

モード

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / mode

モードは【Moonlight】・【Low】・【Med】・【Hi】の4モードに加えて【Strobe】モードを備え、前述の通りスイッチの長押しで【Lock-Out】も可能となっています。
LEDの加熱防止として【Hi】の500ルーメンは4分間の制限があり、4分経過すると300ルーメンに自動減光されます。

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / operation
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / operation
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / operation

モードの変更・設定はマニュアルにも記載されているので、初めての人でもスグに使いこなせるハズです。
※製品マニュアルは製品ページからPDF形式でダウンロードできます

照射

Moonlight:0.5 Lm

OLIGHT S10R BATON Ⅱ / Moonlight
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / Moonlight

水平照射比較

OLIGHT S10/S10R Ⅱ/S1

配光/光色比較

OLIGHT S10 BATON

OLIGHT S10 Baton
OLIGHT S10 Baton / Med : 70 Lm

OLIGHT S1 BATON

OLIGHT S1 BATON
OLIGHT S1 BATON / Med : 80 Lm

OLIGHT S10R BATON-Ⅱ

OLIGHT S10R BATON Ⅱ
OLIGHT S10R BATON Ⅱ / Med : 100 Lm

旧S10 Baton と同じヘッド径(23mm)でリフの深さも近い所為か、両機の配光はよく似た感じになります。(若干、旧S10 Baton のスポットが大きいかなぁ…)

光色は自然な白色で演色性も悪くないと思います。

※屋外照射画像はコチラをご参照ください♪

まとめ

OLIGHT S10RⅡ をどう評価するか・・・
やはり充電機能・方式をどう捉えるかでS10RⅡの評価が大きく変わると思います。

充電機能を持つフラッシュライトは、本体に USB-micro ポートを装備した製品が多く、USBポートをゴムやシリコン製のカバーで保護したり、ヘッド部分をスクリューさせてポートを隠す(?)タイプが主流ですが、OLIGHT社のS**Rシリーズはリア部分に充電用の電極が設けてあり、常に電極が剥き出しの状態で使用することになります。

手軽に充電できる充電ドック方式ではありますが、それと引き換え(?)に充電ドックに固定する為の本体側マグネットが取り外し不可とか、充電ドックのある場所でしか充電出来ないという制約、ショートや経年による電極表面の酸化被膜&汚れに留意する必要もあるので、突き詰めていくとメリットばかりではないのも事実です。

どのように充電端子を装備するにしても一長一短があり、運用方法・目的もユーザーによって異なるので 『これで決まり!(゚∀゚)』 ってのは難しいですし、S10RⅡの充電方式もまた然り…だと思います。

充電機能をも含めた価格設定がなされているだけに充電機能の使い勝手も含めて総合的に判断するべきだとは思いますが、一方では充電機能を主眼として製品を選んだ場合を除き、充電機能を使う・使わないの選択はユーザーに委ねられているので充電方法や方式の違いで製品の優劣を語るのは意味が無い気もします。

結局はユーザーの価値観…ってことになりそうですが、S10RⅡも充電機能・方式の捉え方で大きく評価が別れると思います。

充電機能を使わない、必要無いとなれば S10C BATON や S1 BATON、18650対応ならば S20-L、S2、M18、M1X など多くの選択肢が用意されていますし、最初から本体に充電機能と充電池があれば別途充電池や充電器を購入するよりイニシャルコストが抑えられるというメリットがあるので、ご自身の使用状況や予算に合わせてじっくりと製品を選ぶのがよろしいかと・・・(^^;

まぁ、ナンだカンだと言ってもdoorman的にはS10RⅡを気に入っていて、充電機能を有していながらノーマルのS1やS10と同じ外観であり、Medの100ルーメンが使いやすく最大:500ルーメンの安心感に加えて低電圧警告のインジケーターも備えているので、旧S10 Baton の後継として常用する予感がします♪(*´∇`*)

OLIGHT S1 / S2 / S10RⅡ / S30RⅡ

次回は OLIGT S10R BATON II のアニキ分である S30R BATON II のレビューをお届けする予定です。
 

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