ThruNite Ti HI / CREE XP-L Hi (CW)

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ThruNite Ti Hi : Limited Christmas Edition

 

『クぅ~リスマスが今年もやって来るぅ~♪  (*´∇`*)』

クリスマスと言えば七面鳥なハズなんだけど、ナゼか日本では【鶏の唐揚げ】が確固たるポジションを築いています。
そして、このTVCMが流れると 『あぁ、クリスマスなんだなぁ…』 と、感じるのは私だけでは無いと思うのですが、カーネル翁のお店が一人勝ち状態の中で他社の販売戦略はいかに・・・

ンな事はどうでもよくて…

今回は、ThruNite社からリリースされた ThruNite Ti Hi(以下、TiHi) のクリスマス限定バージョン(Limited Christmas Edition = LCE)のレビューをお届けします。

まさに 『今年もLCEがやって来た!(゚∀゚)』 という感じでありますが、TiHi本体は既にリリースされている1AAAのフル・チタンボディ ThruNite Ti-titanium(以下、Ti)をベースに、LEDにCREE社の最新10ワット級LEDである CREE XP-L Hi を採用したモデルです。

LEDの変更によりEDCライトとしての使い勝手(主に配光)がどう変化しているのか?

【フライドチキン】と【竜田揚げ】ぐらいの違いなのか?
それとも【ターキー】と【チキン】ぐらいの差があるのか?

じっくりと賞味させていただきます♪・・・≠( ̄~ ̄ )モグモグモグモグモグ
 

■ThruNite Official HP
ThruNite Ti Hi Limited Christmas Edition 製品ページ
 

■関連記事
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ThruNite AAA Flashlight series. ・・・ Which one do you choose?

パッケージ

ThruNite Ti Hi / LCE Pack.
ThruNite Ti Hi / LCE Pack.
ThruNite Ti Hi / LCE Pack.

昨年末にも Ti のクリスマス限定パッケージ(LCE)が発売されましたが、その2015年版ということになります。

現行のThruNite社製品のパッケージは、製品によって紙箱と缶パッケージの2種類がありますが、どちらもシンプルで素朴なパッケージでありながら中身は高性能なフラッシュライトという意外性の演出(?)が個人的に大好きだったりします。

でも、クリスマスにプレゼントされるとしたら、LCEパッケージの方が嬉しいですネ♪
赤・白の2色でセンス良くデザインされたパッケージで、無駄に派手過ぎず、地味過ぎず…贈る側のセンスもキラリと光るプレゼントになると思います。( ̄ー ̄)ムフフ

ThruNite Ti Hi / LCE Pack.
ThruNite Ti Hi / Key-ring / O-ring

クリップ、キーチェーン、スプリットリング、予備Oリングが各1個ずつと英文マニュアル、乾燥剤が付属しています。※マニュアルには【2 x Spare O-rings】とありますが、付属の予備Oリングは1個です。

TiHiに付属するキーリングは、これまでの三角カンからスプリットタイプのWリングになっています。
三角カンでは強度的に不安が有って自前のスプリットリングに付け替えていたので嬉しい変更点です。

サイズ

ThruNite Ti Hi / size
  • 全長:70mm
  • ヘッド径:14mm
  • 本体重量:14.3g(※電池除く)
  • 防水性能:IPX-8(2m)
  • 耐落下性能:1.5m

※全てカタログ値

TiHiも他のヘッドツイスト Tiシリーズ と全く同じサイズです。
(重さはTiから1.7gほど軽くなっています)

ボディ

ThruNite Ti Hi / clip
ThruNite Ti Hi / clip

付属のステンレス製クリップは脱着可能なハメ込みタイプでリア/ヘッドのどちら側にも取り付けられます。

ただ、一度取付けると外すのが大変で、無理に外すと本体に傷がついてしまうほど(※経験談w)ガッチリと本体に固定されます。逆に言えばクリップだけを残して本体が行方不明…なんて悲劇が起こらないので安心とも言えます。

TiHi本体が塗装されていないので、たとえ傷が付いてもそれほど目立たないのですが、どちらの方向にクリップをつけるか、それともクリップは付けないか…よぉく検討(?)することをお薦めします。(^^;

ThruNite Ti Hi / body
ThruNite Ti Hi / body
ThruNite Ti Hi / body
ThruNite Ti Hi / body
ThruNite Ti Hi / body

ボディ全体に施されたローレットのピッチは均一で部分的なポリッシュ仕上げとのバランスが良く、光の反射加減でガンメタリックのように見えたり飴色に見えたりして、ステンレスとは一味違うチタン特有の表情を見せてくれます♪(*´∇`*)

ThruNite Ti Hi / tail
ThruNite Ti Hi / tail
ThruNite Ti Hi / key-ring

テールデザインも他のヘッドツイスト Tiシリーズ と同じで、キーリングを取り付けてもテールスタンドが可能な形状となっています。

LED

ThruNite Ti Hi / head

ARコートガラス+OPリフの組み合わせで拡散系…と、現物を手にする前は考えたのですが、搭載LEDが XP-L Hi という事で実際の配光・照射がどうなるのか…?

ソレは後半の照射パターンを見て頂くとして、先ずは XP-L Hi の外観や特性をチェックしてみます。

■参考:CREE XP-L HiData Sheet 【PDF】

ThruNite Ti Hi / XP-L Hi (CW)
ThruNite Ti / XP-L V4 (CW)
ThruNite TiS / XP-G2 R5 (NW)

XP-L Hi の 【Hi】は【High-Intensity】の略で、直訳すると【高強度】もしくは【高強度性】という意味ですが、ココでは【高輝度】という意味で使われているようです。
※データシートの中では無印XP-Lは【high density=高比重】という表現を用いて区別されています ←※紛らわしいw

ん?高輝度とな…?

そう、高ルーメンではなく高輝度です。

データシートや能書きを読むと、従来の無印XP-Lのダイをギュッと濃縮(?)して無印XP-Lの2倍のカンデラ値が得られる製品という事ですが、他にもシングルダイのLEDに初めてXHPシリーズと同じSC5 Technologyを取り入れたりドームレスだったりと、いろいろと新しい技術・仕様を投入して開発されたLEDのようです。

ThruNite Ti Hi / XP-L Hi (CW)
ThruNite Ti / XP-L V4 (CW)
ThruNite TiS / XP-G2 R5 (NW)

正面からの画像では同じ3.45mm角のベースでありながら、無印XP-Lに比べてダイサイズが小型になっていて、XP-G2とほぼ同じダイサイズに見えます。ドームの有無は横から見ないとよく判りませんが、XP-L Hi 以外のドームタイプのLEDはダイの各辺が歪曲して見えます。

ドームの中には高耐熱のエポキシ樹脂が封入され、ドームには放熱とレンズ(光の均一拡散)の役割が有ったと記憶しているのですが、熱問題はSC5 Technologyでクリアして、光の拡散を抑えて中心部のカンデラ値を稼ぐにはドームは不要…って事なんだと思います。

データシート上のLED単独の最高ルーメン値は、無印XP-Lの 1226ルーメンに対して XP-L Hi は 1095ルーメンと僅かに低くなっており、照射角度(Viewing Angle)は、無印XP-Lが125°で XP-L Hi が115°と、数値上では10° XP-L Hi が狭角になっています。

他にも発熱による色温度の変化度合いが無印XP-Lと異なる…とかの違いがありますが、例によって詳しくはデータシートを参照って事で…

ヘッド/ジョイント

ThruNite Ti Hi / head
ThruNite Ti Hi / head
ThruNite Ti Hi / head
ThruNite Ti Hi / head

チタン素材でありながら、Tiと同じくネジ部も含めて精密で美しい加工がなされています。
先発のTiに比べて若干ジャリジャリ感が感じられますが許容範囲内です。
(個体差のレベルですし、既に馴染んで来ているので無問題)

モード

ThruNite Ti Hi / 回路基板

基板はTi4TやTi5と同じ青レジスト基板ですが、【青】だからどうこうってのは特に無いと思います。

TiHiの搭載モードは、常時点灯の3モードとストロボの計4モードで他のTiシリーズと共通で各モードのルーメン値とランタイムは以下の通りです。

  • Firefly:0.08 Lm / 120時間
  • Low:10 Lm / 6.5時間
  • Hi:120 Lm / 30分
  • strobe:120 Lm / 60分
  • 最大光度:711 cd
  • 最大照射距離:53 m

※Ni-MH 900mAh を使用した場合
※Neutral-white モデルはルーメン値が15%程度低下します

先発TiのMax:162ルーメンに比べて数値上では42ルーメンの低下となっていますが、両製品の配光の違いなのか肉眼では数値差ほどの照度差は感じません。逆に後半の照射画像で比較するとTiの162Lmが特に誇張されている数値とも感じないと思います。

ON/OFF操作とモードの変更は、ヘッドを締める(ON)/緩める(OFF)で行います。

モード変更動作およびモードメモリの時間制限(タイミング)は、ヘッドツイスト式の Ti3/TiS/Ti と共通です。

ThruNite Ti Hi / mode-change

・モードの変更は、点灯時にON/OFF操作を2秒以内に完了する事で次のモードに移行します。
・任意のモードで2秒以上連続点灯すると現在のモードが記憶され、消灯後2~10秒以内に再点灯すると記憶されたモードで再点灯します。
・消灯後10秒以上経過するとモードメモリがリセットされ Firefly から点灯します。

ThruNite Ti Hi / strobe-mode

ON/OFF操作を6回繰り返すと7回目の点灯時にストロボモードになる仕様もTiHiに引き継がれています。

電池

ThruNite Ti Hi / 電池

TiHiの動作電圧は 0.9 – 3.0V
単四形のアルカリ乾電池かエネループ等のNi-MH充電池を1本使用します。(3.7Vの10440 Li-ion充電池は使用不可)

電池室内径にも余裕があるので、極端に規格外サイズの電池でなければ問題無く使用可能です。

照射

Firefly : 0.08 Lm

ThruNite Ti Hi / Firefly:0.08 Lm

Firefly比較

ThruNite Tiシリーズ Firefly比較

Low比較

ThruNite Tiシリーズ Low比較

Hi比較

ThruNite Tiシリーズ Hi比較

水平照射のHi比較画像では Ti/TiHi/Ti3 のLEDの違いによる中心光の太さと長さの差が一番よく判ると思います。
 

Ti Hi / Ti3 / Ti

ThruNite Ti Hi / XP-L Hi(CW) / 120Lm
ThruNite Ti3 / XP-G2(CW) / 120Lm
ThruNite Ti / XP-L V4(CW) / 162Lm

配光比較:Ti Hi / Ti3 / Ti / TiS / Ti4T

18w 蛍光灯
ThruNite Ti Hi / XP-L Hi(CW) / 120Lm
ThruNite Ti3 / XP-G2(CW) / 120Lm
ThruNite Ti / XP-L V4(CW) / 162Lm
ThruNite TiS / XP-G2(NW) / 120Lm
ThruNite Ti4T / XP-L V6(CW) / 300Lm

演色比較:Ti Hi / Ti3 / Ti / Ti4T

18w 蛍光灯
ThruNite Ti Hi / XP-L Hi(CW) / 120Lm
ThruNite Ti3 / XP-G2(CW) / 120Lm
ThruNite Ti / XP-L V4(CW) / 162Lm
ThruNite Ti4T / XP-L V6(CW) / 300Lm

壁面照射画像では XP-L Hi と XP-G2 との中心光量差は感じられませんが、TiHi は集光度が高く、光色に関しても XP-L Hi を積んだTiHiが一番自然な【白】に見えます。

まとめ

ThruNite Ti Hi は、製品発表の段階で1AAAの小型ライトと、スポット重視とも言えるLEDの XP-L Hi の相性や必要性などなど…、いろいろな点で個人的に非常に興味をそそられた製品です。

『スポット重視ならXP-G2でもXP-E2でもよくね?』

・・・と、最初は思いましたが、『10Wクラスの中心光型LED』 ってのは、確かに今迄に無かった製品ですしフラッシュライトだけでなくスポット照明の光源として採用しやすいLEDだと思います。

『いやいや、1AAAの14mm径EDCライトに10Wクラスの中心光型LEDを載せる意義は?』

と、問われると返答に困ってしまいますが…
 

まぁ、クリスマスだからイイじゃないですか♪ (*´∇`*)
 

それは冗談として、XP-L Hi の開発コンセプトからすると、このLEDと相性が良いのは ThruNite TN4A HiTN32 UT などの遠射系フラッシュライトで、リフレクターの口径が大きく深いほど XP-L Hi の光学特性が活きて来ると思われます。

ThruNite Ti Hi with ミー先輩

そうなると ThruNite Ti Hi は、1AAAという制約があるので低出力に抑えざるを得ず XP-L Hi 本来のパフォーマンスが最大限発揮できる組み合わせと言えませんが、低出力でもXP-G2より間違い無く中心光量(カンデラ値)が上がっているのでスポット重視派の方には歓迎される製品だと思います。
 

■結論

先発のXP-L V4 を積んだTiと比較すると【ターキー】と【チキン】ぐらいの違いがあるケド、1AAAという条件付きでXP-G2とLED単体で比較した場合は【フライドチキン】と【竜田揚げ】の差…かな? ←※判り辛い

それなら XP-L Hi ではなく XP-G2 でも良かったんじゃないか?

…と、いう見方も有るかと思いますが、せっかくのチタンボディに XP-G2 や XP-E2 を載せても面白くないし、差別化も出来ずプレミア感も薄まってしまうと思います。個人的には最新のLEDを搭載したチタン製ライトが手頃な価格で手に入る事を素直に歓迎し評価したいと思います。

本日現在、TiとTiHiの ThruNite@Direct に於いての価格差が約¥240ですが、拡散配光よりも中心光重視の方にとっては選択肢が増えて悩む幸せを味わえるかと思います。

+++

でも、カーネル翁のお店がまだ近所に無かった子供の頃から、鶏のモモ肉にアルミホイルが巻いてあるのをクリスマスに食べていたような記憶があるから、日本では古来(?)より【クリスマス=鶏肉】がデフォだったんでしょうかね…(゚ー゚*)。oO
 

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