P60互換ドロップイン製作 【UV・紫外線LED編】

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自作P60互換ドロップイン・UV

白色LEDを使ったP60互換ドロップインは、全体的にLEDの価格が下がった事もあって自作するより完成品を購入した方が安かったりします。

しかしながら自分の希望(対応電圧とかモード数など)に合ったドロップインとなると選択肢が限られ、市販のサーキットボード(PCB)と好みのLEDを組み合わせてドロップインを自作するのが早道だったりします。

白色LED以外の赤外線(IR)や紫外線(UV)やRGB各色など特殊な用途でしか使わないドロップインとなると更に選択肢は少なくなるのですが、多モード式のドロップインでなければマイコンも必要無く簡単な回路で済むので比較的安価に自作できます。(と、言っても基板から自作すると安く無いかな・・・)

価格面だけでなく、自作するのに必要なLEDを始めとした電子部品関連の知識も深まるので、単なる道楽とも言えませんし・・・。(※口実)

今回は目玉焼タイプの3W・紫外線(UV)LEDを使ってP60互換ドロップインを自作してみました。

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LED

UV Power LED
UV Power LED

・Vf:3.2~3.7V
・If:600~700mA
・Wave Length:400nm~410nm
・Luminous flux:30Lm

と、中華通販の仕様ではなっていたのですが、基板を接続して電流を計測したら1WのLEDで If=350mAのモノでした・・・(ーー;)

紫外線LEDと謳ってはいますが、本格的な短波長の紫外線では無いのでかなり安価なエミッタです。

海外の紙幣は400nm程度の紫外線でも反応するインクが使われている様ですが、日本の紙幣やパスポートに使われている特殊なインクは375nm以下(だったかな?)の紫外線にしか反応しないのであまり使い道は無いかもしれません。(波長が短くなるほど高価)

UV硬化レジンや捕虫灯、植物育成には使えそうですがフラッシュライトの形にしてしまうと・・・何に使おう?(オイw)

基板

自作基板
自作基板

基板は自作基板で例の方法で造ったモノです。(実際はパターンを設計し直してマス)
エッチング時間が長過ぎたようでパターンのエッジや文字が綺麗に出ませんでした。

回路

今回はVfが3.2~3.7Vなのでリチウムイオン充電池を電源にしても昇降圧する必要は無く、Ifも最大で700mAなのでAMC7135を2個並列にして回路を構成します。(回路と呼ぶ程のモノでは無いですが…)

コレはそのまま3Wの白色目玉焼LEDにも応用できるハズです。

AMC7135互換品
AMC7135互換品
AMC7135互換品

AMC7135の互換品をeBayで調達しました。
珍しく今回は当たり部品で、AMC7135の互換品ですが10個全てが仕様通りの350mA出力のチップでした。

AMC7135既製基板@1050mA
AMC7135既製基板@1050mA

7135チップを3個実装した既製品(出力:1050mA)にはパスコンデンサが実装されているので、今回はコレに倣って10uFの表面実装コンデンサを使います。

自作P60互換ドロップイン・パーツ

電池側の【+/-】と部品側パターンの通電は、すずメッキ線を使います。

組立

AMC7135x2用 自作基板

先ずは基板の上に部品を仮置きして大きな問題が無いかチェックし、問題が無ければハンダ付けに取りかかります。

AMC7135x2 基板製作

一番最初に表裏を繋ぐすずメッキ線を取付。

AMC7135x2 取付

後は7135とコンデンサをハンダ付けし、LEDのリード線を付けたらPCBは完成。

AMC7135x2 自作基板

【+】コンタクトとGND用に取り付けた《すずメッキ線》は、基板に電池との【+】接点スプリングを付けるまでカットせず、伸ばしたままにしておくと最終組立前のテストがやりやすくなります。

自作P60互換 UV ドロップイン
自作P60互換 UV ドロップイン
自作P60互換 UV ドロップイン

後はキャニスターを挟んでLEDを繋ぎ、基板とキャニスターを部分的にハンダ付けしGNDを確保したら完成。

目玉焼LEDにピッタリだったリフが販売されなくなったのは残念・・・(´・ω・`)

まとめ

自作P60互換 UV ドロップイン
自作P60互換 UV ドロップイン
自作P60互換 UV ドロップイン

点灯するとこんな感じです。

例の5mm砲弾型UV-LED・12灯のライトと比べると光量差は歴然・・・ですが、実際はそんなに明るくないです。

自作P60互換 UV ドロップイン/テール電流

1W のLEDなのでテール電流もこんなモンです。(なら7135は1個で良かったんじゃネ?)
 
 
実際に基板に部品を実装してみると、ただパターンを単純化すれば良いって事では無いんだなと・・・。

パターン設計をちゃんと勉強した事の無いド素人故の悲しさで、ランドが広すぎるとハンダが流れて作業し辛かったり、無駄にピッチを狭くしたりすると短絡しそうになったりと、各ハンダ箇所の関係性を考慮しなきゃダメだと判りました。

書籍などでは『ランド面積は広ければ広いほど良い』みたいな事が書かれていますがモノによってはアダとなる事を痛感しました。

今回の教訓を活かし、次からAMC7135×2の基板は↓こうしようと思います。

自作7135×2基板 Ver.2

+++
 
 

メガネ型ルーペ

部品が小型になると作業台のルーペの倍率ではハンダ付けが難しいのでメガネ型のルーペを調達しました。(箱の使用例のマネキンが何とも・・・)

メガネ型ルーペ
メガネ型ルーペ
メガネ型ルーペ

本来は時計の修理向けなので、使用する際はハンダゴテで顔を焼かない様に注意する必要はありますが(オイw)中々便利です。
 

カテゴリー: DIY, LED, フラッシュライト, 改造/修理, 電子回路 タグ: , , , , , , パーマリンク

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