M系のライトで末尾が【T】…
M1T のモデル名からしてタクティカル系に属する製品ですが、M2Tの2スイッチ仕様とは異なり、M1Tはリアスイッチ・オンリーのライトです。
今年の SHOT-SHOW 2018 でお披露目され、市販されるのが楽しみな製品の一つでしたが、久しぶりのリアスイッチ・オンリーの新製品なので、期待せずにはいられない…という状態でありました。
そんな“期待で胸が鳩胸♪”な M1T ですが、doorman的に R20 JAVELOT 以来のリアスイッチ仕様製品の使用感は如何に?…って事で、レビューしたいと思います。
製品HP
- OLIGHT Official WEB site – olightworld.com
- OLIGHT M1T RAIDER – olightstore.com
- OLIGHT M1T RAIDER – amazon.co.jp
- Olight® Direct JP – amazon.co.jp
OLIGHT Official SNS
- Facebook – Olight World / @olightworld
- instagram – Official Olight Page / olightworld
- instagram – OLIGHT JAPAN / olight_japan
- Twitter – Olight Japan / @JapanOlight
- YouTube – Olight World
関連記事
- OLIGHT M2T WARRIOR / CREE XHP35 (CW) – roomX.jp
- OLIGHT M2R WARRIOR / CREE XHP35 (CW) – roomX.jp
- OLIGHT PL-2 VALKYRIE / CREE XHP35-Hi – roomX.jp
- OLIGHT S10R BATON III / LUMINUS SST-40 (CW) – roomX.jp
- OLIGHT R20 JAVELOT / CREE XP-L HI (CW) – roomX.jp
パッケージ
最近の同社の新製品と同じく、白地ベースの化粧箱入りです。
BOX裏面に主要諸元を記載。
開封方法もPULL-OPEN式になっていますが、個体によっては普通の箱のようにに開けられる…かもしれません。
内部トレイは二重になっており、ランヤードとマニュアル(多言語対応)は下段に納められています。
※CR123A一次電池は本体に内蔵
仕様
サイズ
1×CR123A(16340)仕様としては、やや大柄なボディで全長も長目ですが・・・
この長さのお陰で(?)、ラフに握っても自然にスイッチに親指が掛かり、ボディの外径も太過ぎず細過ぎず、握りやすい太さなので、しっかりとホールドできてラクにスイッチ操作ができます。
M1TをEDCライトとして捉えると大柄なボディはマイナス要素なのかもしれませんが、タクティカル系ライトのみならず、フラッシュライトに於いて個人的に最重要視する要素はスイッチの操作感・操作性なので、コレについてM1Tは文句無しです♪(※スイッチについては後述)
ボディ
本体形状そのものはストレートでシンプルなデザインですが…
形状がシンプルなだけに、螺旋状に刻まれたスパイラル・ローレットが目立ちます。
一見すると滑りやすそうに見えますが、2種類の幅のローレットを組み合わせ、セレーション(細かなギザギザ)のピッチも細かく刻まれているので、スリッピーな感じは皆無です。
ちなみにローレットは、フェード・インしてフェード・アウトしています。
クリップはハメ込み式のWクリップですが、ガッチリとクリップが嵌め込まれていて簡単には外れないようになっています。
ヘッド
LEDは、同社の S10R-III にも採用された、LUMINUS SST-40。
配光はTIRレンズによってコントロールされています。
この画像では判りづらいですが、レンズ部分にはガラスフィルター的なモノは無く、レンズを触ると表面がスリ鉢状になっていることが分かります。
OLIGHTカラーにPVD着色されたステンレス製ベゼルがプレーン形状なのが自分好みであります。
ヘッド部分にモデル名とS/No、OLIGHTロゴがプリントされています。
同じM系で末尾が【T】のM2Tですが、モデル名は似ていてもデザイン的な共通点は少なくなっています。
スイッチ
スイッチはフォワードクリック式で、半押しによる間欠点灯が可能となっています。
唯一、M2Tとデザインが共通化されているのがスイッチ廻りの意匠です。
M2Tと同様に硬質素材のブーツで表面に滑り止めのラバーが貼られていますが、操作感もM2Tとよく似ていて、ブーツが変形せずにそのままスイッチが沈み込んでいく感じです。
ブーツが変形しないのでスイッチストロークは浅く感じます。
半押しして点灯するまでのストロークは、体感で約1~2mmですが、そこから少し重くなってクリック音がするまで完全に押し込むと常時点灯になります。(※クリック音は『コキッ』という感じです)
スイッチユニットは簡単に分解できない構造で、外部にランヤードホールが設けられ、中央の【-】接点は内部にスプリングが仕込まれています。
リアのスイッチユニットは、同社の製品には珍しくインナータイプになっています。
リアキャップをアウタータイプにしてグリップ部分に段差が生じないようにするとなると、ボディ外径がそれなりに太くなるので、この構造にしたものと思われますが、防水Oリングがしっかり効いているので馴染むまでは意識してリアを閉める必要があります。
電池
対応電池は、基準電圧が3.0VのCR123Aか3.7V(または3.6V)の16340となります。
試しにプロテクト回路無しのIMR16340を入れてみましたが電池の全長が短すぎて使えませんでした。IMR系の16340でもボタントップ型であれば使用可能ですが、プロテクト回路無しの充電池を使う場合は、下限電圧を下回らないようにユーザー自身で注意する必要があります。
モード
M1Tの搭載モードは、Low/Hi の2モード。
CR123A – 3.0V
・Low:5 Lm / 100時間
・Hi:500 → 300 Lm / 5分 → 120分
RCR123(16340)- 3.7V
・Low:5 Lm / 50時間
・Hi:500 → 300 Lm / 5分 → 65分
※ランタイムは充電池よりも一次電池のCR123A使用時のほうが長くなります。
モードメモリは搭載しておらず、基本的に【Low】スタートのライトになります。
スイッチを半押しする度に【Low】→【Hi】→【Low】…が切り替わり、どちらかのモードでスイッチを全押しすると選択したモードで常時点灯となります。
消灯後、2秒以内に再点灯すると 【Low】/【Hi】 が切り替わり、消灯から2秒以上経過するとデフォルトの【Low】にリセットされます。
OLIGHT M1T RAIDER / LUMINUS SST-40 (CW) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
M1T RAIDER
S1-mini BATON
S10R III BATON
PL-mini VALKYRIE
PL-2 VALKYRIE
屋外照射
白昼(立木まで67m)
OLIGHT M1T RAIDER
OLIGHT M1T RAIDER – All mode
OLIGHT S1-mini BATON
OLIGHT S10R III BATON
S1 mini / S10R III / M1T – MAX照射比較
※WB=太陽光
M1Tの配光は、照射画像よりもスポット部分が丸くハッキリしていて、肉眼ではXHP35-Hiを搭載した PL-2 VALKYRIE と似ている印象を受けました。(レンズの外観もよく似ています)
TIRレンズでもEDC系製品の S1/S2 BATON シリーズとは配光が異なり、製品コンセプトに合わせてタクティカルテイストが強めの配光になっています。
ただ、極端なピンスポット配光ではないので、【Hi】の500ルーメンでも遠距離を照らすのは難しく、近距離照射用途がメインになると思います。
まとめ
いやぁ、良いですね~♪(*´ω`*)
テールスイッチ・オンリーで、しかもフォワードクリック式!(゚∀゚)
もしかしたら【Hi】モードスタートのバリバリのタクティカル系を期待していた方はガッカリしたかもしれませんが、doorman的には即Maxスタートのメインライト(例えばM2T)のサブとして使うのにピッタリの仕様でした。
5ルーメン/500ルーメンの区分や2モードなど、米国某社の製品を意識しているのかとも思いますが、デフォルトが【Low】スタートになっているので、EDC用途でも重宝すると思います。
最近のOLIGHT社の新製品は個性的な外観を持つモノが多く、初見のインパクトが強いせいで 『うーむ…』 となる製品もあったのですが、実際に使ってみると、どれも使いやすい製品に仕上がっているから不思議です。(別にヨイショしているワケじゃないですヨ)
M1Tもスパイラル・ローレットの外観、デザインについては好みがあると思いますが、実際に使ってみると、グリップのしやすさ、軽量で扱いやすいサイズなので、個性的な見た目とは逆の印象を受けるハズです。
気になった点は…特にありません(笑)
強いて挙げるとすると、自分は R20 や M2T を使い慣れているので、M1Tのスイッチも操作しやすいのですが、初めてM1Tのような硬質素材のリアスイッチを使うと、ゴム素材のスイッチブーツとは異なる感触なので、最初は違和感があるかもしれません。ただ、これも慣れの問題なので、M1Tを使い慣れれば気にならなくなると思います。
フォワードクリック式のリアスイッチで、機能的にもシンプルな製品がお好みであれば、 M1T RAIDER もきっと気に入ると思います。