前回は、CR123A、もしくは16340 Li-ion充電池に対応した OLIGHT M1T RAIDER のレビューをお届けしましたが、今回の i3T EOS は、M1T の弟分になる単四形電池(AAA)仕様のライトです。
『ん?【i】シリーズで【EOS】なのに弟分なん?(´・ω・`)』
ですよねぇ…、そう思いますヨねぇ~♪(え?思わない?)
白状すると、自分はずっとモデル名を M3T と勘違いしていました…(^^;
モデル名を M3T にすると、同社の 18650 の飛び系(M3XS-UT)と微妙に被って紛らわしいから・・・か、どうかは判りませんが、i3 に加えて EOS の名を冠したと来れば、これはもうEDC用途を想定した製品というのがモデル名からも伝わって来ます。
i3T EOS も先の M1T と同じく SHOT-SHOW 2018 でお披露目されましたが、doorman自身が1年365日、一日一回は必ず単四形仕様のライトを使う事もあって、個人的にもリリースされるのが超々楽しみな製品でした。
全体の意匠や仕様、モデル名に【T】が含まれる事からして、タクティカルな香りも漂って来ますが、果たしてどんなライトなのか?・・・実際に1週間ほど毎日使ってみたので、使用感も含めてレビューしたいと思います。
製品HP
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パッケージ
この白基調のパッケージも、すっかりお馴染みになった感があります。
裏面の主要諸元、PULL OPENの開封方式も共通となっています。
内部トレイは二段重ね。
付属品はマニュアルと、1.5v 単四形アルカリ乾電池となっています。(※電池は本体に内蔵)
仕様
サイズ
・全長:89mm
・直径:15mm
・重量:41g (※電池含む)
1AAA仕様としては少々ロングサイズです。
リアのスイッチユニットや昇圧回路基板の構造を考慮すると妥当なサイズかと思いますが、ヘッドツイスト式の1AAAなど小型なライトを使い慣れていると、慣れるまではi3Tのサイズが大きく感じられました。
ただ、逆にこのサイズが使いやすさにも繋がっているのと、【Hi】モード時の出力(放熱)とのバランスが取れているのも事実で、何を優先するかで評価も変わって来ると思います。
i3T EOS 本体のみの重量は約30g。
重量に関してもやや重めとなっていますが、後述するクリップの形状やリアユニットの素材が重量増に関係しているものと思われます。
とは言っても、電池込みで約41gなのでEDCするのに大して負担は感じないと思いますが、徹底的に軽量化するのであれば、クリップを取り外して電池は軽量な1.5vのリチウム乾電池を使用するのが良いかと思います。
ボディ
形状そのものはシンプルなストレート形状ですが、M1Tと同じく滑り止めのローレットはスパイラルデザインになっています。
ただ、同じ螺旋状のローレットでも M1T のようにセレーション加工(ギザギザの溝)はなされていません。それでも滑り止め効果は充分で、握りやすく操作しやすいボディです。
ヘッド部分にジョイント目地みたく一周の線が有りますが、拡大鏡でみてもジョイントではなく単なる意匠的なラインのようです。
なので、グリップパーツは、削り出しの一体成形になっていると思うのですが…確証はありません。
一体成形だとして、では、どうやって回路やLED、レンズを組み込むのか・・・?(ーー;)
これはもうヘッド先端部からユニット化されたパーツを組み込むしか方法が残っていないと思うのですが、これも推測の域を出ません。
M1Tと同じくWクリップはハメ込み式。
簡単な構造ですが、結構、ガッチリとハメ込まれているので、脱着時にはボディに擦過痕が残る事を覚悟したほうが良いでしょう。
クリップのサイズが大きいのでスムーズに引っ掛けられ、操作時の滑り止めとしても機能しています。
1AAAのポケットクリップとしてはハードなデザインとサイズですが、i3T EOS の製品コンセプトが感じられて面白いです。
ヘッド
TIRレンズに LUXEON TX の組み合わせ。
LUXEON TX は i1R EOS や i3T EOS にも搭載されたLEDです。
M1Tはレンズ表面を触るとスリ鉢状になっているのが判りましたが、i3T はレンズ表面はフラットになっています。
ヘッドユニットは接着固定されているので取り外し不可。
OLIGHTロゴとモデル名、S/No.がプリントされています。
スイッチ
スイッチはフォワードクリック式で、半押しによる間欠点灯が可能。
M1T・M2Tと同様に、硬質素材のブーツで表面に滑り止めのラバーが貼られています。
点灯開始までが約1~2mmなのはM1Tと同じですが、そこからのスイッチストロークはやや深く、更に3mmほど押し込むと『カチッ』と音がして常時点灯となります。M1Tよりもスイッチサイズが小さい所為か、操作感が軽めなので操作しやすいスイッチです。
リアユニットには、アルミではなく真鍮素材が多く使われています。
これによりパーツの重量が増して、実際にリアユニットだけでも結構な重さがあります。
リアスイッチ式1AAAライトは、軽量化する為にリア部分も軽い製品が多いのですが、i3T のリアユニットはまったく逆です。
何故に軽量なアルミではなく、重い真鍮素材を用いたのか考えてみましたが、質感や強度の他に重量バランスを考えての事なのかなと・・・(゚ー゚*)。oO
i3T EOS は、電池を装填していてもいなくても重心位置がほぼ中央にあります。
重心位置が悪いと、ラフに握った時など握りが不十分でライトを落とす事が多々あるので、敢えてリアユニットを重くして重量バランスを採っているのかと…。(※個人の想像です)
ちなみに、i3T EOS にはストラップホールが無いので、ランヤードを着ける場合はクリップに取り付けることになります。
電池
単四形の1.2VのNi-MH充電池、1.5Vのアルカリ乾電池、同じく1.5Vのリチウム乾電池に対応しています。
※3.7V の 10440 には非対応
モード
モードは【Low】/【Hi】の2モード。
モード関連の仕様はM1Tと同じで、i3Tもモードメモリは搭載しておらず、基本的に【Low】スタートのライトになります。
スイッチを半押しする度に【Low】→【Hi】→【Low】…が切り替わり、どちらかのモードでスイッチを全押しすると選択したモードで常時点灯となります。
消灯後、2秒以内に再点灯すると 【Low】/【Hi】 が切り替わり、消灯から2秒以上経過するとデフォルトの【Low】にリセットされます。
【Hi】のランタイムが約21分間と短いのですが、一昔前の2AA仕様の最大出力レベルを1AAAで実現しているのが驚きで、個人的には充分納得できるランタイムです。
電池を使い切るまで【Hi】で連続点灯し続けた事はまだありませんが、ボディサイズのお陰なのか、この季節でもヘッドの温度上昇は緩やかな印象を受けました。
ちなみに、M1Tと同じく【Low】でもフリッカーは出ません。(※デジカメおよび扇風機で確認)
OLIGHT i3T EOS / LUXEON TX (CW) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
LUMINTOP TOOL-AAA
zanFlare F3
OLIGHT i1R EOS
OLIGHT i3E EOS
OLIGHT i3T EOS
OLIGHT M1T RAIDER
※WB=太陽光
配光パターン、光色とも同じ LUXEON TX を搭載した i1R EOS や i3E EOS とほぼ同じとなっています。
180ルーメンの出力は、やはり1AAAライトとしてはかなり明るく感じますし、『短時間であれば…』という条件は付きますが、メインとしても使えるレベルです。
まとめ
フォワードクリック式で1AAA仕様の製品は、個人的にいつ以来だったか…?
遡ってみたら、2年以上前の Ti5/Ti5T が最後でした。
ココ何年かは、リバースクリック式の1AAAを多用していますが、フォワードクリック式もやっぱり良いですねぇ♪(*´ω`*)
この世界の扉を開けた頃に、レンザーのM2やM3、GTR-141Tなどのフォワードクリック式を使っていたから余計にそう感じるのかもしれませんが、自分の1AAAライトの使い方が主に短時間点灯であることも関係しているのかもしれません。
『そんなに全押しするのが面倒か?(ーー;)』
・・・と、問われると困ってしまうのですが(笑)、照射時間が数秒間の時には【点灯 → 確認 → 消灯】の一連の動作をスイッチを全押しする事なく短時間で済ませられるから便利なんです…(^^;
i3T EOS のタクティカル指数に関しては、純然たる(?)1AAA・EDCライトと比べると少しだけ指数は高めかもしれませんが、外観デザインがシンプルなので人前で使うのにも抵抗は少ない思います。
M1T に比べて i3T EOS のハード感が抑えられているのは、やはり前述のローレットのセレーション加工の有無によるところが大きく、個人的にはシンプルなデザインにした事で、ユーザーの間口を広げることに成功している気がします。
doormanの知る限りでは、1AAA仕様でリアスイッチのOLIGHT社製ライトは、この i3T EOS が初めての製品かと思いますが、なかなか上手くまとめられていて、個人的にも使用頻度が高くなりそうな予感がしています。
「ボクはキミに会うために生まれて来たんだね♪」(※by 渚カヲル)
・・・ってのは大袈裟かもしれませんが、個人的にはかなり i3T EOS を気に入っています♪