今回ご紹介する LUMINTOP EDC05 ですが、『どこかで見た事あるような・・・』という既視感を抱いたのは私だけではないと思います。
コレは書いてもイイのかなぁ…と、思いつつ結局書いてしまうのですが、ぶっちゃけ EDC05 は MANKER E11 の改良版・進化版と言える製品であります。
「なんだ、そうなのか・・・(´・ω・`)」 と、思ったアナタ!
ココで敢えて【改良版・進化版】とまで書くからには、それだけの理由(根拠)があるからです。
実際に両機を使い比べてみると、道具としてはEDC05に軍配を上げざるを得ないほど良く出来ていて、回路的には同じでも別製品に生まれ変わっている…と、言っても過言ではないと思います。
エアコン無しの部屋で文章を捻り出すのは苦行難行の如しで、煩悩の権化たる自分は心頭滅却したって暑いモノは暑いのですが・・・暑中お見舞いを申し上げると共に、一服の清涼剤的なレビューをお届けしたいと思います。(※暑さの所為で、所々変なテンションが入っているカモ…)
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INDEX
パッケージ
ルミ兎さんがプリントされた頑丈なクラフト紙の外箱。
裏面に主要諸元が記載されています。
EDC05本体の他に、日本語マニュアル、ランヤード、チタンコーティングのステンレス製クリップ、予備Oリング×2 が同梱されています。
仕様
明るさだけがフラッシュライトの魅力ではありませんが、単三乾電池1本で400ルーメンの出力が可能な時代になったんだなぁと・・・(゚ー゚*)。oO
3.7vの14500 Li-ion充電池の場合は、800ルーメンとなっていますが、理屈や能書きを抜きにして、もうただ純粋に1AAで400Lmってのはスゴイと思います。
サイズ
サイドスイッチ・オンリーの製品としては平均的なサイズと重量です。
E11 と比較すると EDC05 は4ミリ程度全長が長いのですが、これは、電池室の全長に余裕を持たせて、使用可能な電池の種類を増やした為かと思われます。
EDCライトは小型なほど良い…という風潮や要求は確かに存在しますし、自分が製品を選ぶ際にもチェックする要素ではあるのですが、数ミリの小型化によって使い勝手が悪くなる、或いは使用条件が限定されるとしたなら、“道具”としては本末転倒な話かと思います。なので、 E11 よりも対応電池が増えたことは、EDC05 の大きな【改良点】と言って差し支えないと思います。
ボディ
ヘッド、グリップ、リアの3ピース構造。
航空機アルミ素材に仕上げは、HA-3グレードと定番の組み合わせです。
ローレット加工は浅めですが、滑り止めの役割はしっかりと果たしています。
クリップはチタンコーティングが施されたステンレス製です。
ライト本体の溝幅に対してクリップのホルダー部分が細いので、やや納まりが悪いのですが、両方の寸法が同じだと脱着の際に溝のエッジ部分の塗装を傷めてしまう事があります。
クリップ脱着の際の擦過痕を防ぐには、クリップと装着部の双方にグリスを塗布して脱着すると良いのですが、それでも完全に傷は防げません。
クリップの方向をリバースさせてみたいと思っても傷が気になって…なんて経験は私だけではないと思いますが、EDC05はグリップ前後のネジが同じなので、ヘッドとリアを入れ替えてクリップをリバースさせる事ができます。
ただ、リバースさせるとスイッチ台座部分にクリップが干渉するので取付位置は限定されます。
LED/ヘッド
OPリフに CREE XP-L HD の組み合わせ。
フィルターはARコートされたガラス製。
インナータイプのステンレスベゼルが自分好みです♪
基板の【+】接点は凸形状なのでフラット・トップの電池にも対応しています。
E11 よりもヘッド全体のボリュームが増した事によりスイッチの操作感にも違いが出ています。(※後述)
ヘッド部分にはルミ兎さん♪(゚∀゚)
ヘッド廻りのデザインが同社の1AAAライト【Ant】や 1AAライトの【Duke】を連想させます。
スイッチ部分を除いてヘッド部分には放熱フィンが刻まれています。
スイッチ
スイッチブーツは柔らかいシリコン素材です。
E11もEDC05もスイッチサイズ(面積)は同じですが、E11に比べてEDC05のスイッチトップが微妙に高く盛り上がっています。
多分、コンマ数ミリ程度の差ですが、たったソレだけでEDC05のスイッチが操作しやすくなるから不思議です。
また、E11の方はスイッチを完全に押した時に、スイッチ部分が全体的に少し凹むような感じがするのですが、EDC05の方は完全に押し込んでも膨らみが残ったままになるので操作のヤマが掴みやすいです。
前述のヘッド部分のボリュームが増した事と併せて、通常のクリックは勿論ですがダブル・クリックのアクションもしやすくなったと感じました。
操作感については個人差や好みがあるとは思いますが、個人的にはEDC05のスイッチの方が好みです。
リア/テール
テール・エンドはフラットでローソク立てが可能です。
ストラップホールの面取り処理がなされていないので、ナイロン製のコード(リード)を直接取り付けると切れやすいので要注意です。
テール部分にマグネットを装備しているので鉄部に固定できますが、構造的にユーザーが自由にマグネットを脱着するのは難しそうです。
端部小口のみに絶縁塗装が施されていないのでヘッドやリアを緩めて物理的に通電をカット(ロックアウト)できます。
電池
EDC05は、単三形、もしくは14500タイプのLi-ion充電池に対応しています。
E11はプロテクト回路付きの14500には未対応で、事実上、単三形電池の規格寸法に合致した電池しか使えず、14500に限らずアルカリ乾電池やNi-MHでも物によっては使用不可となるほどタイトでしたが、EDC05 はプロテクト回路付きの14500も問題無く使えました。
EDC05でも極端にオーバーサイズな電池は使用出来ませんが、ある程度までなら規格外寸法の電池に対応できるのは【改良点】として良いと思いますし、寸法の余裕は精神的かつ経済的な余裕にもつながります。(笑)
モード
操作方法(UI)はE11と同じです。
Aグループ群の通常モードは【Monnlight】→【Low】→【Med】→【Hi】の4モード。
Bグループ群の特殊モードは【Strobe】→【SOS】→【Beacon】の3モード。
特殊モード群が通常モードと明確に分けられているので日常用途でも使いやすく、逆に特殊モードは緊急時や災害時に威力を発揮します。(でも、やっぱり特殊モードは出番が無いのが一番ですネ…)
・消灯時からシングル・クリックで【Moonlight】点灯。
・消灯時からロング・プレスで前回消灯時のモードで再点灯。
・消灯時からダブル・クリックでBグループの【Strobe】で点灯。
・点灯時のシングル・クリックでモード変更(A/Bグループ共通)
・点灯時のダブル・クリックでA/Bグループの切り替え
・点灯時のロング・プレスで消灯
文章にすると複雑に感じるかもしれませんが、数回操作すれば大抵の方は操作方法をマスターできるので心配は無用です。
また、EDC05は各出力レベルをユーザーがカスタマイズできます。
※画像はAmazon Lumintopダイレクトより転載
デフォルトUI、およびカスタマイズのどちらも消灯時から7秒間の長押しとなっていますが、どちらのモードが呼び出されるかは現在のEDC05の状態(デフォルトUIか、カスタマイズ後か)をプログラムが判断して自動で切り替わります。
カスタマイズ操作についても、一見複雑に見えますが、上図と突き合わせてEDC05の挙動を確認しながら設定すると、意外とスンナリできるので試してみてください。
※カスタマイズ後の3秒長押しを忘れると再度同じループを繰り返します。
※カスタム実行時における“デフォルトUI”というのは、工場出荷状態の事ではなく、カスタマイズ実行後の現在の設定の事を指すようです。(デフォルトUIを呼び出して、その度に工場出荷状態に戻ってしまうとしたら、ソレはソレで使い勝手が悪いのでコレで正解かと思います)
LUMINTOP EDC05 / CREE XP-L HD (NW) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
LUMINTOP EDC05 (NW)
MANKER E11 (NW)
ThorFire TG06S (CW)
LUMINTOP TOOL AA (CW)
OLIGHT S1A BATON (CW)
屋外照射
白昼(立木まで67m)
LUMINTOP EDC05 (NW)
AA (Ni-MH)
ICR14500
IMR14500
AA (Ni-MH) 比較
LUMINTOP EDC05 (NW):AA (Ni-MH)
MANKER E11 (NW):AA (Ni-MH)
LUMINTOP TOOL AA (CW):AA (Ni-MH)
IMR14500 比較
LUMINTOP EDC05 (NW):IMR14500
MANKER E11 (NW):IMR14500
LUMINTOP TOOL AA (CW):IMR14500
EDC05 NW版の色温度は4500Kとなっていますが、実際の見た目もそれぐらいの色温度です。
同じNW版でもE11と比較するとEDC05の方が色温度がやや高いようです。(※LEDの個体差はあります)
配光についてはEDC05の中心光がやや太く拡散寄りの配光に見えますが、屋外照射では両機の配光に大きな差は感じませんでした。
EDC05にてNi-MH/ICR14500/IMR14500を使い分けてみましたが、微少な差ながらもハイドレインな電池ほどEDC05の本来のパフォーマンスが活かされるようです。
ただ、単三形乾電池で最大:400ルーメンの出力が可能ならば、日常用途で困る事は無いかと思います。
また、400/800ルーメンでの連続照射は、ヘッド部分の温度が急上昇するので自ずと控えたくなりますし、LEDの寿命を縮める事にもなるので、保険的なモードとして考えるのが良いかと思います。
まとめ
操作方法や各モードの出力はE11と全く同じですが、EDC05を実際に使ってみると両者は別物のようです。
そう感じる一番の理由は、やはりスイッチの操作感であり、EDC05のスイッチは個人的にも好感度大です♪
元々、E11もコンパクトな1AAライトながら多機能と高出力を実現し、非常に良くできたEDCライトでしたが、14500使用時はIMR電池オンリーというのが、勿体無かったなと…。(※E11の現行モデルがどうなっているかは不明)
とにかく明るさに拘るならば 14500 Li-ion充電池一択になりますが、14500を使う・使わないに関わらず、EDC05は、ポピュラーな単三乾電池(AA)仕様のライトなので、物理サイズの呪縛から解き放たれると余計に気が楽です♪
まぁ、無理に14500を使わなくとも、アルカリやNi-MHの単三形乾電池でも充分過ぎるほどの性能を発揮してくれるのですが、14500使用の選択肢が有るなら、電池サイズの縛りが緩い機種の方が、どうしても魅力的に感じてしまいます。
プロテクト回路の有無や、あまりオススメは出来ませんがマイナーなNi-MH充電池や100均の単三アルカリ乾電池などもサイズを気にせず使えるのは大きいと思います。また、電池サイズに起因する各ジョイント部の接触不良による誤作動や不点灯も解消されるので、EDCライトとして安心して使えると思います。
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実に詳細でわかり易い説明です。manker e11他同メーカー数種持っております。割合、コスパの高い製品作りかと。同メーカーのt01でしたか、CW/NW両タイプ揃えましたが頭でっかち過ぎて280mの遠方射程カタログ値もかなり誇張し過ぎかと。これからも貴殿の此方のサイトを参照させていただきたいと思います。