えーと、正直に申しますと…
最初はですねぇ Tool-AA には、それほど食指が動かなかった…ってのが、ホントの処なんです。
普段、Tool-AAAを常用しているのですが、細かな不満が有りつつも、Tool-AAAのサイズや形がすっかり手に馴染んでいて、Tool-AA の実際の使い勝手に興味はありつつも、大きく太くなった(ように見えた)のがチョット・・・的な印象を抱いておりました。
今回、LUMINTOP社の公式ストアが amazon Japan 内にオープンし、外通よりもお値打ち価格で販売されているのを見つけ、Tool-AAが【Low】スタートの製品でXP-Lを搭載と知り(ずっとTool-AAAと同じMedスタートでXP-G2だと思い込んでました)、半ば衝動的にポチ…。
14500を使ってMax:550ルーメンってのは、チョット反則ぅ・・・って気もしますが、考えてみれば16340とか18650のライトは、みんなそうですし、ポピュラーな単三電池も使える事を考えると、EDCから防災用途、バックアップなどなど、色々な用途や目的に使える器用な製品とも言えます。
そんなこんなで、大ヒットした(少なくとも自分はそう認識している…)Tool-AAA の 1AA版とも呼べる Tool-AA は如何に?・・・って事で、レビューしたいと思います。
製品HP
- LUMINTOP Flashlight HP
- LUMINTOP Tool AA – lumintop.com
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- LUMINTOP TOOL AAA / 3 mode version – roomX.jp
INDEX
パッケージ
ルミ兎さんが、『ドーン!(゚∀゚)』 と印刷された外装。
PP製の箱に Tool-AA本体、フラットテールキャップ、ストラップ、ディフューザー、予備Oリング、日本語マニュアル、保証書が納められています。
ディフューザー
付属のディフューザーは、ぷよぷよシリコン製で柔らかく、ヘッドにピタリと嵌ります。
少しキツめに造られているので振った程度では簡単に外れませんし、ディフューザー全体が蓄光仕様(GITD)になっています。
点灯時は良い感じで光を拡散してくれますし、消灯直後は結構明るく発光するので、暗闇の中でもライトを見失う事がありません。(これは、かなり実用的で嬉しいオマケです♪)
仕様
マニュアルに記載されているルーメン値とランタイムは、3.7v 14500 を使用した場合の数値です。
※1.5v 単三アルカリ乾電池、1.2v Ni-MH を使用した場合の値は【モード】の項を参照。
サイズ
1AAの製品としては平均的な大きさですが、最高で550ルーメンの出力能力を持つライトとしては、小型・軽量な製品です。故に、LED廻りの使用素材、体積(ボリューム)については制限があり、放熱性能の限界点も低いと考えられます。最大出力で長時間点灯させると、それだけLEDの寿命を縮める事になるので要注意です。
ボディ
標準でフラットタイプのテールキャップが付属するのが Tool-AA の一つのウリですが、ヘッドツイスト式が好きな方には嬉しい仕様です。
特に1AA仕様のヘッドツイスト式のライトは製品数が少ないので、少しでも選択肢が広がるのは喜ばしい限りです。
単四タイプの Tool-AAA には、フラットテールが同梱されたモデルと無しのモデル、またはテールキャップのみが別売りされていましたが、Tool-AA には全て付属しています。
フラットテールにすると、リアスイッチ式の時よりも全長が約12mm短くなり、更にコンパクトになります。
全体のフォルム、全身ローレットなどの意匠は、Tool-AAA を継承しています。
クリップは脱着式ですが、クリップの方向をリバースさせるのであればヘッドとリアパーツを付け替えるだけでOKです。Tool-AAA の時に無理にクリップを外して塗膜を傷めてしまったのですが、後から前後を入れ替えれば良いだけと気付きまして・・・(^^;
ヘッド
Cree XP-L HD にOPリフの組み合わせ。
ダイサイズの大きい10W級のXP-Lを搭載しつつも、1AAというサイズにより、リフレクター径や深さにも自ずと限界があるので中心光が太めの拡散系配光となります。(※後述)
ヘッド先端のOリングも蓄光仕様です。
ヘッド部分にメーカーロゴとモデル名が印刷されています。
ヘッド側の【+】接点は凸形状なので、IMR系の Li-ion充電池に多いフラットトップの14500も使用可能です。
スイッチ
出荷時にはクリックスイッチのテールが装着されています。
リバースクリック式で間欠点灯は不可。
スイッチトップはフラット形状ですが、ストラップホールのある立ち上がりが薄くなっているので押しやすいです。
スイッチの操作感は Tool-AAA とよく似ていて、『カキッ』 という感じの張りのある操作感です。
内部スイッチの接点の関係なのか半押し時のストロークがやや短い(浅い)感じもしますが、振動で勝手にモードが変わることは有りませんし、逆に深すぎるとモード変更がし辛いので問題はありません。
付属のテールキャップと交換する事でヘッドツイスト式のライトとしても使えます。
ヘッド径が18.5mmとTool-AAAよりも太くなっているので、片手での操作が楽に感じます。
キャップ内部にはマグネットが仕込まれていて鉄部に貼り付けられます。
スプリングがトライアングルで保持されているので、マグネットの脱着も Tool-AAA より楽になっています。
ボディパーツ両端のネジ部は絶縁塗装されているので、ヘッドかリアを緩めることで完全に通電をカット、誤点灯防止のロックアウトが可能です。
電池
Tool-AA の動作電圧は 0.8 – 4.2V。
市販の単三形乾電池、エネループなどのNi-MH充電池、3.7Vの14500電池に対応しています。
Tool-AA にてプロテクト回路の無いLi-ion充電池を使用した場合、ライト側で電池種別を自動判別して電池電圧を監視、過放電にならないように通電をカットする保護回路の有無については言及されていません。
また、Tool-AA は、IMRでもICRでもパフォーマンスには殆ど差が無いので、どうしても14500を使いたいのであれば、ICR系のプロテクト回路を備えた14500 Li-ion充電池での運用を強くお薦めします。
マーケティング的に明るさ(最大ルーメン値)は重要な要素であると理解はしていますが、連続点灯が可能なタイムリミットを考えると、『うーむ…』 となってしまいます。ただ、550Lmでの照射が出来て困るモノではないですし、14500で使う・使わないは、ユーザーの選択に委ねられているので、余力や保険として考えるのは当然アリだと思います。
ただし、550Lmではかなり発熱しますし、プロテクト回路の無いIMR系14500を使うとなると、常に電圧を気にしなければならないので乾電池ほど気軽に・・・ってワケには行かなくなります。特に、プロテクト回路の無い14500を使う時は【Hi】での点灯時よりも、電池電圧が低くなっても点灯してしまう【Low】点灯時に注意してください。
【Low】での点灯は、電池電圧の下限限界を下回っていても点灯してしまうので、過放電に陥りやすく電池へのダメージがより大きくなり、IMR電池が昇天召される確率も必然的にが高くなります。(※実際、自分は別の製品で1Lm点灯しているのに気付かず、2.3V近辺までIMR電池の電圧を下げてしまった事があります)
14500 Li-ion充電池を使うとなると、別途充電池や充電器を揃える必要が有りますが、普段の常用域での運用を考えると、個人的には普通の単三ライトとして充分な性能を発揮しているので14500に拘る必要はない気がします。
電池はヘッド側、リア側のどちらからでも装填可能ですが、どの種別の電池を使う場合もヘッド側が電池の【+】になるようにセットします。
モード
使用電池によって出力・ランタイムが異なります。(※画像は LUMINTOP社 製品HPより転載)
各電池の【Hi】モードでのランタイムは、実際に表記の明るさで照らし続けられる時間ではありませんが、数年前の単三ライトでは考えられなかったランタイムを実現しています。
スイッチの全押しでON/OFF。
点灯中のスイッチの半押しでモード変更。
ツイスト式の場合はヘッドを締めてON、緩めてOFF。
モード変更は、素早く締める/緩めるの操作を行います。
モードは3モードで【Low】→【Med】→【Hi】→【Low】…のサイクルで移行します。
消灯から1秒以上経過すると【Low】スタートにリセット。1秒以内に再点灯するとNEXTモードで点灯します。
LUMINTOP TOOL AA / CREE XP-L HD (CW) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
屋外照射 – 14500/Ni-MH
Low
Med
Hi
LUMINTOP TOOL AA – All mode
光色は自然な白色光で、先述の通り中心光が太めの拡散配光です。
やはりというか、14500使用時の550ルーメンは、かなり明るく、短時間での使用という制限が付いても、あれば心強いモードなのは確かです。
演色性に関しても特定の成分に偏りが無く自然な感じです。暗い倉庫内にて検品等の使用にも支障は無さそうです。
Ni-MH使用時の120ルーメンが暗いという意見も散見されますが、水平照射画像を見ての通り拡散系の配光ですし、大光量で遠方をガンガン照らす性格のライトではないので使用する上で不都合は感じません。
まとめ
うん、なんかイイですね♪ > Tool AA
なんと申しますか・・・
ファーストタッチで 『あ、このライトはイイな…』 的な、自分との相性の良さを感じる製品に出会うと、やっぱりそのまま使用頻度が高くなる傾向があるのですが、Tool-AA にもソレと同じモノを感じました。
特に凝ったギミックも無く、3モードのみの極めてシンプルでベーシックな製品ですが、ホールド性やスイッチの操作感なども含めて、気軽に安心して使える単三ライト・・・という印象です。
単三乾電池を放り込んでおけば気軽に人にも貸せますし、軽いので常に持ち歩くのにも負担を感じません。
全身ローレットの外観は一見すると厳ついのですが、中身はウサギのように(笑)フレンドリーなライトに仕上がっています。
常に【Low】スタートという仕様からして、Tool-AA は、EDC用途を想定して製品化されたと思われますが、コンセプトが明確でブレていないのも使い易さの一因かと思います。
どのモードでスタートするのが良いのかは、ユーザーの用途によって意見が分かれると思いますが、常に決まった明るさで点灯するので安心して使えます。実際に【x秒後にモードリセット】という製品がEDCライト以外でも増えている気がしますし、従来のモードメモリ機能は、既に過去のトレンドになりつつあるのかもしれません。
カラーリングも黒の他に、赤・青・紫 のカラバリが存在している事からして、もしかしたら、男性のみならず女性ユーザーも見据えた商品展開がなされ、今後は、非アルミ素材の Tool-AA や、同社の Worm シリーズのようなカラー展開がなされるかもしれませんね・・・。(※すべて個人の希望的予想デス)
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既に昨年中頃から US.amazon や UK.amazon では Lumintop の公式ストアがオープンしていましたが、いよいよ日本にも開店しました。
まだまだ品揃えは少ないのですが、価格的にもかなり頑張ってくれていますし、販売実績次第かとは思いますが少しずつ製品ラインナップも拡充していくのではないかと・・・(゚ー゚*)。oO
ToolシリーズやIYP365などのEDC製品の他にも、色々なカテゴリーの製品が存在するので今後が楽しみですし個人的にも注目していきたいと思います。
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