KDLITKER は Kaidomain や Ali-Express で販売されている製品ですが、Kaidomainのプライベート・ブランド(PB)・・・なんでしょうか?
その辺りの事情はよく知らないのですが、今回ご紹介するP60互換シェルの他に C8 や VG10 タイプなどなど、複数の製品が KDLITKER ブランドにて販売されています。
今回は、XP-L Hi V3を搭載したP60互換バルブと、2×18650で使用可能な延長ボディがセットになったキット版を購入してみました。バラで購入するより少しだけお得だったのですが、どんな感じのシェル(ホスト)なのか・・・?
実際に手元に届いたのは昨年末ですが、クオリティやXP-L Hi搭載のバルブについてレビューしたいと思います。
■製品HP
・Kaidomain HP
・KDLITKER E6S / Bulb + Ext. Kit
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INDEX
パッケージ
外箱はボコボコに変形していますが中身は無事です。
裏面に kdlitker.com の記述がありますがアクセスしてもHPは存在しません。
P60バルブとExt.が同梱されたセットですが、Oリングやランヤード、クリーニングクロスなど、付属品が妙に充実しています。
ウレタンゴム素材のコンバットリングが2個入っているのは、Ext.が付属するからだとは思いますが、同時に2個使う機会は多分ないでしょうね。。。(^^;
サイズ
単セル仕様では全長:136mm x ヘッド径:32mm・重量:96g、Ext.を装着すると全長:200mm で重量136g。
グリップ径は25.5mm(約1インチ)なのでP60互換シェルとしては平均的なサイズと重さです。
ボディ
単セル仕様
複数セル仕様
カッコイイかどうかはユーザーの好み次第ですが、コンバットリングを外すとグリップの凸凹が目立ち過ぎて少々微妙な感じです。Ext.を装着すると更にグリップの段差が増えるので微妙感が加速します・・・(ーー;)
各部の加工は手を抜かず、丁寧になされている印象を受けました。
菱目ローレットは浅めですが、艶消し仕上げの所為もあってかグリップ感は良好です。
マットブラックの塗装はHA3グレードのようです。
ただ、艶消し塗装は、見た目はカッコイイのですが、使っているウチに服で擦れたり皮脂などで部分的にテカリが出てくると、その部分だけが目立ってしまうという側面もあるかと思います。
ヘッド
ガラスフィルターはARコートされています。
ヘッド部分のデザインが、SUNWAYMAN V20C 少し似ている気がします。
ちなみにヘッドやベゼルパーツは、ネジピッチが異なるので SOLARFORCE や SUREFIRE との互換性はゼロです。
レゴって楽しめる事に期待していたので、ちょっとガッカリです・・・(´・ω・`)
P60互換 LEDバルブ
・LED:
CREE XP-L Hi V3 / 1A White 6500K / SMO Reflector
・Working Voltage:
3V – 9V max
・Modes:
2 Groups of 3 to 5-Mode
・Mode Memory:
Yes (Stay the current mode for more than 3 secs)
・Mode Arrangement:
Group 1: Lo(5%) > Med(40%) > Hi(100%)
Group 2: Lo(5%) > Med(40%) > Hi(100%) > Str > SOS
・Mode Arrangement:
Go to Low Mode, wait for 10 seconds.
When you see the light is flashing (one time only), you need to half pressed the switch.
You can switch to Group 1 (3-Mode) or Group 2 (5-Mode).
・Circuitry:
Digital Regulated 2200mA Current Output
・Brightness:
800 lumens maximum brightness (manufacturer rated)
・Runtime:
7 to 8 Hours (manufacturer rated)
・Other Features:
1. Constant Current
2. Battery reverse protection
3. Low voltage protection
When the voltage is below 3V
It changes to Lo-Mode (5ma) and keeps flashing.
4. Smart Thermal Management Function
Auto adjust the LED drop-in internal temperature.
It maintains drop-in module stability and achieves the high performance.
仕様は上記の通りですが、P60互換バルブとしては、なかなか贅沢な仕様です。
3-mode で動作電圧が3~9Vというのが決め手でしたが、一定の操作をすることで5-modeにも変更できるようです。
一般的なP60互換LEDバルブとは、リフやキャニスターの構造が異なります。
熱源となるLEDをマウントするキャニスターの表面積を大きくし、同時にリフとの接触面を大きくとることで放熱性を向上させています。
Kaidomainさんには、このリフとキャニスターをセットにした生バルブの販売をリクエストしたいです♪
一応、温度監視機能も備えているようですが、何度でリミッターが発動するかは不明です。
【Low】や【Med】でもフリッカーは発生しないのも好感が持てます。
【Hi】で2200mAという事は、3000mAhの18650を使った場合のランタイムは約1時間20分程度になります。
電池電圧が3Vを切った時点で自動的に【Low】に切り替わり、ライトが点滅するようなので、IMR系の電池も安心して使えそうです。
スイッチ/テール
スイッチはリバースクリック式で間欠点灯は不可。
モードの変更は点灯中にスイッチの半押しで行います。
P60互換ライトのテールにランヤードホールを設けているシェルを見ると『あぁ…(´Д` ) 』と、残念に感じてしまいます…。
ソラフォのように後付けのランヤードリングを取り付けるのが好きではない方も多いとは思いますが、立ち上がりによってスイッチの操作性が低下する方が、私的には大きな問題であります。
また、このE6シェルは、立ち上がり部分のエッジ処理が甘く、スイッチを押す時に親指が触れたりすると、かなり痛いです。
タクティカル系のカテゴリーに属するライトが、何故にテールエンドにランヤードホールを設けず、ランヤードリングやクリップを着けているのか?…メーカー各位には、よく考えて欲しいと思います。
リアパーツは SOLARFORCE や SUREFIRE とネジピッチの互換性はありますが、ネジ径、およびネジ長さが微妙に異なるので上手く納まりません。
照射
水平照射
配光/光色
P60 bulb / XP-L Hi V3 [1A] : 6500K
P60 bulb / XP-G2 S3 [1A] : 6500-7000K
P60 bulb / SAMSUNG LH351A : 3000K
P60 bulb / XM-L T6 [1A] : 6500-7000K
P60 bulb / XP-E Q5 : 4000K
KDLITKER P60-bulb / OLIGHT R20 JAVELOT – XP-L Hi 比較
Low
Med
Hi
All mode
基本的にP60互換LEDバルブの照射角度は、リフの口径や深さがほぼ同じなので、照射範囲に殆ど差はありません。(※ヘッド先端からフィルターまでの深さで微妙に照射角度が変わったりすることがあります)
それでもLEDの種類によって中心光の太さや、OPリフ/SMOリフの違い、色温度の違いで、全く異なる印象の配光になるのが判ると思います。
今回の KD XP-L Hi 搭載のバルブは、中心光が強めのThrow系で、似たようなヘッド形状を持つR20と配光がソックリです。
SMOリフですが、周辺光の配光ムラもなく、非常に綺麗な配光です。
最大出力が800ルーメンと、XP-L Hi の最大出力値の約70%チョイでのドライブですが、70m程度の距離であればしっかりと照らせ、XP-G2よりも一段上、XP-Eに至っては三段くらい上の出力・・・という感じです。
光色も1AのCWそのままという感じで飛び系と相性が良い感じですが、キセノンバルブと同程度の4000~5000K辺りの色温度でも強力なキセノンバルブという感じになりそうで面白そうです。
まとめ
XP-L Hi のバルブについては、仕様・配光とも申し分なく、価格的にもお買い得感は高いと思います。
シェルについては、コンバットリングやグリップ部分の凸凹が無ければ、もっとスッキリとして個人的にも愛着が沸いたのですが・・・。
ソラフォなどとの互換性が無いならば、尚のことシェルの意匠には拘って欲しかったですし、各部の仕様がP60互換シェルが持つ悪魔的な魅力を減衰させている感が拭えません。
キット購入したほうがバラで買うより少しお得だったのですが、バルブだけを購入したほうが経済的だったかも・・・と、いうのが本音で、目新しさは無いかもしれませんが、ソラフォのL2の方がカスタマイズ出来るぶん楽しめたかなと…。
ただ、P60互換バルブが完璧にセットできて、Ext.も使い方によっては役に立つ…と、思いますし、P60互換バルブ用ホストの新製品が少ない現状に於いては稀少な存在で、第2、第3のホストが新発売される事を、つい期待してしまいます。(ホント、レゴれなくてもいいから、選択肢が増えて欲しいデス…)
廉価ながら仕上げのクオリティも高いですし、付属品も含めてトータルで考えるとお買い得なのは確かなので、P60互換製品が好物で、レゴって遊ぶ事は出来なくとも、ちょっと変わったホストが欲しい・・・と、いう方にはピッタリかと思います。