
今回ご紹介する LUMINTOP EDC 01 は、この記事を書いている時点では【日本限定】のモデルとなっていて、LUMINTOP社のHPにもEDC01の製品情報は掲載されていません。
フラッシュライトマニアであれば、一目で同社のWORMシリーズの後継、もしくは姉妹機というのが判ると思いますし、amazon のLUMINTOP JAPAN メーカー直営店 で発売されてから1ヶ月ほど経過しているので、既にタイトルの【黒兎】の他に【四季兎】の何れかを入手されていらっしゃる方も多いと思います。
自分は、取り敢えず【黒兎】をポチって、同時購入割引が適用されてから【四季兎】を購入したクチですが、【黒兎】と【四季兎】の画像を合わせると80枚近くになってしまったので【黒兎】と【四季兎】を別々のエントリーに分け、本体仕様や照タイムは【黒兎】で、【四季兎】は外観の違いをメインに紹介したいと思います。
大事なことなので2回言いますが、LUMINTOP EDC01 は、現時点において【日本限定】のモデルです♪(゚∀゚)
※amazon.US や amazon.UK などの LUMINTOP DIRECT でも未発売です。
■製品HP
・LUMINTOP Flashlight HP
・LUMINTOP Colored Worm 3.0 – lumintop.com
・LUMINTOP Colored Worm 4.0 – lumintop.com
・LUMINTOP EDC01 – BK – amazon.co.jp
・LUMINTOP JAPAN メーカー直営店 – amazon.co.jp
■関連記事
・LUMINTOP Silver WORM – Stainless / CREE XP-G2 R5 (CW) – roomX.jp
・LUMINTOP TOOL AAA / Nichia 219B & XP-G2(NW) – roomX.jp
・LUMINTOP TOOL Ti / Nichia 219B – 1AAA Flashlight – roomX.jp
パッケージ




黒兎のパッケージは、四季兎達に比べると、良く言えばシンプル、逆に言えばぞんざいな感じがしますが、表にルミ兎さんがプリントされているのは黒兎だけになります。


中箱はPP製で、緩衝材のウレタンのカットからして、同社のTool AAAと同じ物かと思います。

製品内容は、EDC01本体、ディフューザー、キーリング、予備Oリング、日本語マニュアルとなっています。



付属のディフューザーは、最近の同社製ライトに付属してくるディフューザーと同じく柔らかいシリコン製で蓄光仕様(GITD)となっています。
元々、EDC01は超拡散配光のライトですが、ディフューザーを装着することでマーカーとしても使う事ができます。
仕様

直径が14.5mmというのは単四1本仕様の製品として平均的なサイズかと思いますが、全長が70mmを切るとかなり小さく感じます。
サイズ




ステンレス製のWORM SSは重くて当然ですが、EDC01は同等仕様の製品の中でも最軽量の部類に入ると思います。


手元に口紅があれば比較画像が撮れたのですが、残念ながら持っていないので…(^^;
ざっとググって見た限りでは、ミニサイズの口紅になると全長が70mm前後みたいなので、大体ソレとほぼ同じ長さになるかと思います。
手の大きな男性にとっては、小型化するのに比例して片手での操作が困難になるので、必ずしも小型化が良いとは言えないのですが、EDC01のサイズであれば問題ないかと思います。
ボディ



サイズ的、デザイン的には Worm 3.0 よりも Worm 4.0 に限りなく近く、4.0の現物が手元に無いので想像の域を出ませんが、4.0からヘッド部分のバンドとクリップを取り除いたのがEDC01…になるかと思います。
後に紹介する【四季兎】もそうですが、どのカラーも塗膜は均一でムラなどはありません。
拡大写真では表面が荒れたように見えるかもしれませんが、これは手抜きなどではなく、握った時のグリップ性を向上させる為に敢えて粗めにしてあるのだと思います。
ヘッド/LED

EDC01 の搭載LEDは CREE XP-G3 のCW。
特徴的なグリップはそのままですが、ヘッド部分に滑り止めのローレットを加える事で操作性が向上しています。
以前に紹介した WORM SS は、表面仕上げがツルぴかポリッシュの所為もあってか、布の手袋をしていると片手でのON/OFF操作がし辛かったのですが、EDC01については、同じ手袋をしていても片手での操作に困難を来すことはありませんでした。


アクリル製のコリメーターレンズは、つぶつぶコリメーターとか、複眼コリメーターとか呼ばれていますが、レンズ表面に細かな凹凸が施され、触ってみるとデコボコしているのがわかります。
後半の照射画像を見ると一目瞭然ですが、このレンズにより光が乱反射して超拡散配光となります。


基盤のパターンは WORM SS と同じですが、【+】接点のサイズがEDC01の方が小さくなっています。

ネジピッチは同じですが、WORM SS に EDC01 のヘッドを取り付けても点灯しませんでした。
※異素材の製品同士を無理に組み合わせると絶縁塗装を傷めることがあるのでご注意ください。
テール



フラットなテール形状ですが、ストラップホールもちゃんと備えています。
テール部分のロゴは、黒兎・四季兎ともにプリントされています。
電池



電池はヘッド側が【+】になるように装填します。
電池の突出量に違いはありませんが、直に電池を押してみるとEDC01の方がリアスプリングの反発力が少し弱くなっているのが判ります。また、防水Oリングとネジの位置関係も変わっており、ヘッドの操作性向上に大きく関係していると思います。
モード

EDC01の搭載モードは【Med】-【Low】-【Hi】の3モード。
ヘッドを締めると点灯(ON)、緩めると消灯(OFF)になります。
点灯中に素早くON/OFF操作を繰り返すと上記のサイクルでモードが変わります。
消灯から2秒程度経過すると【Med】スタートにリセットされ、2秒以内ではNEXTモードで再点灯します。
リセットタイムが、クリックスイッチの約1秒に対して2秒と長めになっているのは、EDC01がヘッドツイスト式である為かと思います。
点灯状態から1/2回転ほどヘッドを緩めるだけで、ヘッドを押しても点灯しなくなります。
ネジの加工精度が高いので、緩めた状態でもヘッドのガタつき、遊びは少ないです。
LUMINTOP EDC 01 / CREE XP-G3 (CW) – 1AAA EDC flashlight – YouTube
照射
水平照射

配光/光色
蛍光灯


WORM SS


TOOL AAA


WUBEN G339


EDC01


光色の色温度は高めでスッキリとした純白です。
配光パターンはリフレクター仕様とも、一般的なコリメーターとも異なる配光で、中心光と周辺光の境界がありません。
色温度が高いと視覚的な刺激が強くなる傾向がありますが、この“ツブコリ”による柔らかい配光が刺激をうまく打ち消し、優しい印象を与えてくれます。
ライトマニア的視点では、NWや高演色とも相性が良さげな超拡散配光ですが、純白な光色は清潔感の演出、優しい配光との相性も良いので、メインターゲットの女性にはウケが良いかもしれません。
まとめ
今回の【黒兎】だけでは女性ユーザーを意識している製品と感じられないと思いますが、【黒兎】は主に男子向け、【四季兎】は女子をメインターゲットにしているのが、ひしひしと伝わってきます。
かといって、手抜き感は皆無で、ベーシックなポイントはしっかりと抑えた製品に仕上がっているので当該マニア勢も満足できるかと思います。

doorman自身は、小型化・軽量化に対する拘りとか要求はそれほど強くなく、むしろ Worm 3.0 ぐらいのヘッドサイズ、ボディサイズが好きだったりしますが、ライトに馴染みのない女性ユーザーをメインに考えると、小型・軽量は重要なポイントだと思います。更に毎日携行するとなると、この二つの要素は益々重要になってくると思います。
また、従来の【WORM】というネーミングを敢えて継承(採用)しなかったのも、女性ユーザーを強く意識しての事かと思います。
ぶっちゃけ、女性ユーザーを意識したカラーバリエーション展開がなされてはいますが、中身(本体性能)や品質については、従来のWORMシリーズやTool AAAとなんら変わりなく、小型軽量化とツブコリによる超拡散配光により、EDCテイストが強化された1AAAの新製品となっています。
あくまで1AAA仕様の製品なので、光量やランタイムには割り切りが必要かと思います。
F1マシンと軽自動車を比べて『軽自動車は遅い!(# ̄  ̄)』と、文句をタレる人は居ないのに、18650仕様のライトと1AA・1AAA仕様のライトとを同じ土俵で比較して性能の優劣を決める、同等の性能を求めるのは酷かと・・・。
ナゼにそういう視点になるのか実に不思議なのですが、まだまだフラッシュライトは身近だけどマイナーな存在で、情報も不足してる…って事なんでしょうね…。(※反省)
あと、『ライトを所持していたら職質された!』って部分だけが一人歩きして、フラッシュライトを携行するのを躊躇する方がいらっしゃるようですが、お巡りさんも職質するのは不審者だけですし、フラッシュライトは防犯・防災・減災のアイテムとして有用なので、特異な事例に惑わされることなく、ファッションとしてでも構わないので積極的に使って欲しいと思います。
ガジェット好きの男子には【EDC】というワードは既にお馴染みかと思いますが、EDC01を機に女子の皆様方にも【EDC】という分野(?)に理解が深まる事を願ってやまない今日この頃でございます。
ココはひとつ、家内安全、夫婦円満、恋愛成就(?)のアイテムとして、男性から女性への、日ごろの感謝を込めたプレゼントとしてEDC01を贈るのは如何でしょう…。(誕生日とか、好きな色とか、事前のリサーチをお忘れなく)
眉間のシワの本数の減少とか、精神的稟議書が承認されやすくなるとか、大蔵大臣様の決済が下りやすくなるとか、そうした思惑は抜きにしてですョ…えぇ、モチロンですとも…。
それに【黒兎】や【四季兎】の評判、出荷本数次第では、【銀兎】とか【銅兎】、チタンやステン、【高演色兎】なんかも出て来るかも・・・(゚ー゚*)。oO
中には【日本限定】というフレーズを冷ややかに見ている人も居るとは思いますが、米国や欧州に比べると日本のマーケットは小さく、販売規模も限られている中での限定販売は個人的には非常に嬉しく思います。
逆に言えば、それだけ日本市場は開拓の余地が有るという証左かとも思いますが、フラッシュライトが一部のマニアの物だけではなくなって欲しいと、切に願うのであります。
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