
OLIGHT i1R EOS と名付けられたこの小型ライトは、先の i3E EOS と同じくヘッドツイスト式のライトになりますが、モデル名の【R】の文字が示すようにUSB充電機能を搭載しています。
充電機能を搭載しているということは、必然的に電池は充電池になるワケですが、i1R に内蔵されている充電池の電池規格(サイズ)や容量など、電池仕様の詳細については公開されていません。
よって、10180 Li-ion充電池を採用しているかは不明…となるのですが、単四形電池(AAA)仕様のライトよりも更に小型で、LR41などのボタン電池仕様の小型ライトとは比較にならないほどの明るさとランタイムを実現しています。
ボタン電池も以前より安価で入手性も良くなりましたが、充電池によってランニングコストが大幅に縮小できる点も大きなメリットかと思います。
既に複数のメーカーから同類の小型ライトが販売されていて、i1Rは後発の部類に入るかと思いますが、i1Rの実際の使い勝手はどうなのか?・・・レビューしたいと思います。
製品HP
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パッケージ



表面に製品画像が印刷された白地ベースのPULL-OPEN式の化粧箱ですが、i1R自体が超小型の製品だけにパッケージも非常に小型です。




内部のトレイは二重構造で、下段にはケーブルとマニュアルが納められています。

内容物は、i1R本体、充電用USBケーブル、マニュアルの3点です。
仕様/サイズ





既に10180仕様の製品を使っていればi1Rのサイズや出力に驚く事はないと思いますが、初見では1AAA仕様のライトより20~30mmほど小型でありながら、同等の出力を可能としているのが不思議…、もしくは、良い意味で違和感を感じるかもしれません。
素材は異なりますが WUBEN G339 とほぼ同じ大きさで、自分は既に見慣れて(使い慣れて)いるハズなのですが、未だに不思議な感じがします。(^^;
ボディ



ココで一つ訂正を…。
i3E EOS のレビューの中で 「i3Eより小型になると片手での操作が困難かも?」 と書きましたが、i3Eより20mmほど短いショートボディのi1Rでも片手での操作が可能でした。
i1Rには、ヘッドとボディ(?)の双方に滑り止めのローレットが刻まれていますが、ローレットのピッチが細かくて深いので、中指1本でしっかりとボディが固定でき、親指と人差し指で楽にヘッドを操作できます。
i1Rを鍵束などに取り付けて使用する場合は、鍵束そのものを握ってi1Rのヘッドを操作する事になるかと思いますが、i1R単体でも片手で操作が可能なのは個人的に嬉しい誤算でした。
鍵束だけでなく、バッグのファスナーにジッパープルとして着けておくなど、小型ゆえに色々な使い方ができると思います。
ヘッド




i3Eと同じく、TIRレンズと LUXEON TX の組み合わせです。


有効径はi3Eの方が大きいのですが、TIRレンズそのものは共通かと思われます。レンズ表面に凹凸は無く、フラットになっている点も同じです。


使用する前に絶縁シートを取り除きます。


USBコネクタの関係でヘッドパーツのサイズが大きいのか?、それとも操作性を考慮してこのサイズになったのかは不明ですが、ボディ側の雄ネジ長さが短めでも、ヘッド側の雌ネジ長さが雄ネジの倍近く確保されているのでヘッドを充分に緩めても脱落することはありません。
Oリングの位置が先端寄りに配置されているのでヘッドを充分に緩めてもOリングが露出する事はありません。
また、Oリングのサイズも丁度良い感じで、ヘッドとの摩擦具合もキツ過ぎず、緩過ぎず、【OFF】の状態でもヘッドのガタつきが最小限に抑えられています。
小型ながらIPX-8の防水レベルを有しつつ、i1R EOS が片手でラクに操作できるのは、Oリングのサイズとネジの長さ・位置が大きく関係しているようです。
テール


テールがフラット形状ではないのでローソク立ては不可。
テール部分に操作方向がプリントされています。
ヘッド部分に操作方向のマーキングがある場合と、グリップ部分にマーキングがある場合では、ON/OFFの操作方向が逆にプリントされている事に最近になって気がつきました。
グリップを基点にヘッドを操作するか、それともヘッドを基点にしてグリップを操作するかで操作方向が逆になるのは当然と言えば当然なのですが…(^^;
充電





充電は、ヘッド部分を完全に取り外して行います。
欲を言えばヘッドを装着したまま充電出来るのが理想ですが、やはりサイズ的に難しいのかなと…。
USBの規格は micro-USB で、“きしめん”タイプの平型ケーブル、コネクタを含むケーブル長は約27cmあります。
充電開始時にはインジケーターが【赤】で点灯、充電完了時には【緑】で点灯します。
マニュアルによると、最長でも75分程度で充電が完了するようですが、充電完了後にそのまま放置すると強制的に充電が中止されます。
ちなみに充電完了直後に電圧を測ったら、4.21Vでした。
電池電圧が計測可能という事は、中央接点と絶縁塗装の無いネジ部分でショートさせてしまう危険があるという事でもあります。充電時のみならず、ヘッドを外した状態ではi1Rの周囲に金属製品を置かないように注意してください。
i1Rは、基本的にユーザー自身の手で内蔵電池を取り出すことはできない構造のようなので電池寿命=製品寿命となりますが、ON/OFF操作時に別の部位が不用意に緩む事は起きません。
使用頻度、充放電回数によって電池寿命は変化しますが、i1R自体の価格が低めに設定されているので、数年間使用出来れば充分に元は採れそうです。
モード

ボディ側の先端、中央部分の接点は内部にスプリングが内蔵されているようで、指で押すと前後に動きます。
ヘッドを締めていくと最初に中央の接点同士が接触して【Low】で点灯。それから更にヘッドを1/2回転ほど締め込むと中央の接点が押されて【Hi】に切り替わるカラクリです。
もしかしたら、感圧式のライトは故障しやすいというネガティブなイメージが頭の隅っこに有るかもしれませんが、以前のように基板全体が上下動してモードが変わる構造ではなく、回路自体も改良されている所為か、このi1Rも含めて最近の感圧式製品はラフに操作しても安定して動作する印象を受けました。
OLIGHT i1R EOS / LUXEON TX – USB Rechargeable mini light – YouTube
照射
水平照射

配光/光色
蛍光灯


WUBEN G339


OLIGHT i1R EOS


OLIGHT i3E EOS


LUMINTOP EDC01


LUMINTOP TOOOL AAA


MANKER LAD


※WB=太陽光
i1Rもi3Eも光色はほぼ同じで、色温度が低めのCWになっています。
同じ LUXEON TX を搭載した i3E EOS と比較すると、レンズの有効径の小さい i1R EOS の照射範囲が少し狭く、中心光が太くなっています。ただ、画像を並べて比較すると違いが判りますが、至近距離照射用途がメインになるので、配光についてはそれほど神経質になる必要もないかと思います。
まとめ

先のTP10Lは別として、このサイズなら片手で操作できなくても仕方が無い…と、中半諦めていましたが、i1Rぐらい操作しやすければファッション・アイテムとしてだけでなく、実用的なツールとして色々活用できると思います。
電池容量の関係で【Hi】モードのランタイムは20分となりますが、携行するのも全く負担にはならないので、バックアップの更にバックアップ的なライトとしても重宝しそうです。
最初に5ルーメンで点灯開始するのもキーライトや手元照明として使いやすく、最高7時間というランタイムや、最大でも75分で充電が完了する仕様は、充電する煩わしさからも開放してくれそうです。
価格も低めに抑えられているので、この機会に充電式ミニライトを導入してみては如何でしょうか?
ホント、ちっこいながら片手で操作できるので便利ですよ♪