OLIGHT S2R BATON / CREE XM-L2 (CW)

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OLIGHT S2R BATON / CREE XM-L2 (CW) : flashlight review

OLIGHT S2R Baton の【R】は Rechargeable の【R】だと思うのですが・・・あれ?
単純に S30R BatonⅡ と S2 を足して2で割った製品・・・ん?これはデジャブ?
(※オイw)

前回ご紹介した S1R の 1*16340仕様に対して S2R は 1*18650仕様となり、先行販売されているS2(充電機能無し)のバリエーションモデルで S1R Baton のアニキ分になるかと思います。

このS2Rも amazon Olight® Direct JP さんからレビュー用に実機を提供して頂きました。

S1Rは、S1の機能や操作系をそのまま継承していましたが、S2Rを細かく見て行くと充電機構以外にもS2との相違点が幾つかあります
その違いがどれぐらい使い勝手に影響するものなのか?…じっくりとチェックしたいと思います。

■製品HP
OLIGHT Official WEB site – olightworld.com
OLIGHT S2R Baton – olightworld.com
OLIGHT S2R Baton – amzon.co.jp
Olight® Direct JP – amzon.co.jp

■関連記事
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尚、製品仕様は改良の為に予告なく変更されることが有り、製品ロットによっては本記事の内容と異なる場合があるので予めご了承ください。
 

パッケージ

OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.

ムフフ…出たな、OLIGHT社のNewパッケージング!(※もうイイです…)

OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.

パッキングの解き方は、前回のS1Rと同じです。
※具体的な手順はS1Rの【パッケージ】の項を参照して下さい。

OLIGHT S2R BATON / pack.
OLIGHT S2R BATON / pack.

S1Rと同じく小箱には充電ケーブルとストラップが入っています。
(こういう小箱を開ける時って、何だかワクワクしないですか?)

OLIGHT S2R BATON / pack.

S2R本体の他には充電ケーブル、ストラップ、巾着ポーチ、マニュアル(日本語表記アリ)が付属しています。

サイズ

OLIGHT S2R BATON / size

S2R Baton と S2 Baton との寸法差は約2mmなので殆ど同じといって差し支えないでしょう。

実際にこの2mm差はリアキャップの高さ(深さ)の違いであり、ボディのみの全長は全く同じです。

リアキャップに充電用の接点を内蔵する事により深さを変える必要が有ったのだと思います。
それにしても充電機能を追加してこの全長に納めるのは大変だったかもしれませんね…。

OLIGHT S2R BATON / size
OLIGHT S2R BATON / head dia.

S2Rのヘッド径はS2と同じ23mmです。

OLIGHT S2R BATON / spec.

S30RⅡ / S2 / S2R 本体重量比較

OLIGHT S30R BATON-II/ weight
OLIGHT S2 BATON / weight
OLIGHT S2R BATON / weight

S2はリアマグネットを外した状態での重量測定です。
マグネットを装備したノーマルの状態であればS2とS2Rの重量差は殆どありません。

ボディ

OLIGHT S2R BATON / body
OLIGHT S2R BATON / body
OLIGHT S2R BATON / body
OLIGHT S2R BATON / body
OLIGHT S2R BATON / W-clip
OLIGHT S2R BATON / W-clip
OLIGHT S2R BATON / W-clip

6061-T6アルミ素材のボディにHA3仕上げ、スクエアグリッド、ボディデザインやWクリップなど、Sシリーズ共通の仕様が継承されています。

ヘッド

OLIGHT S2R BATON / head

PVDで着色されたステンレス製ベゼルにTIRレンズと、ヘッド周りにも大きな変化はありません。

スイッチ

OLIGHT S2R BATON / switch

スイッチ形状、材質、クリック感もS2から変わっていません。

リア

OLIGHT S2R BATON / tail

S1Rと同じ方法で充電を行うので電極(中央が【-】接点)や寸法もS1Rと同じとなっています。

OLIGHT S2R BATON / screw joint
OLIGHT S2R BATON / tail

リアキャップのジョイント部分もシリーズ共通の角ネジ仕様です。
S2Rにもスイッチ操作によるロックアウト機能(誤点灯防止)が備わっていますが、リアを緩めてのロックアウトも可能です。

電池

OLIGHT S2R BATON / battery
OLIGHT S2R BATON / battery
OLIGHT S2R BATON / battery

マニュアルにも書いてありますがLi-ion充電池は本体にセットして出荷されます。
※使用時に絶縁フィルムを取り除いてください。

OLIGHT S2R BATON / battery

付属の18650 は 3.7v-3200mAhの ORB-186C32 です。
この18650Li-ion充電池はS30RⅡの3200mAhモデルの電池と同じです。

OLIGHT S2R BATON / battery

S1Rと同様に、このS2Rもフラットトップ型の電池はリアの【+】接点の関係で使えません

他の充電機能付きSシリーズに付属する16340/18650Li-ion充電池と同様に、電池の【+】側にも【-】接点が存在する特殊な18650電池です。充電ドックや充電パッドを使って充電するにはこの専用電池が必須となります。

メーカー推奨の充電方法ではないので自己責任になりますが一般的なLi-ion充電器での充電も可能です。また、これも自己責任になりますが一般的な18650対応ライトでこの電池を使って点灯させることも一応可能です。(※接点形状によっては電池がショートする危険があるので、なるべく他メーカーのライトでは使わないのが吉)

S2RもMax:1020ルーメンの高出力で点灯可能なライトなので、ハイドレインに対応した18650を使うのがベストです。少し前のICR系18650でも満充電状態ならば【Turbo】での点灯は可能ですが、ハイドレインに対応の電池の方がより安定した動作が期待できます。

S2Rもバッテリー残量が少なくなるとスイッチが赤く発光するらしいのですが、S1Rと同様に低電圧警告の点灯は確認出来ていません。

OLIGHT S2R BATON / Low-battery indicator

低電圧警告のインジケーターは電池電圧が3.0~3.2v程度まで下がると点灯します。(使用電池によって多少の誤差があります)

18650ライトのレビューで一番時間が掛かるのが低電圧警告の動作確認…
バッテリーが切れるまで点灯させ続けなきゃならないから結構大変なんです…(^^;

充電

OLIGHT S2R BATON / battery charge
OLIGHT S2R BATON / battery charge
OLIGHT S2R BATON / battery charge
OLIGHT S2R BATON / battery charge
OLIGHT S2R BATON / battery charge

やはりS2Rのウリも充電機能ですが仕様についてはS1Rと殆ど同じ仕様です。
充電中のインジケーターも充電ケーブルのアタッチ部に仕込まれていて充電開始、充電中は【赤】、充電終了時には【緑】で点灯します。

S1Rと違うのは充電所要時間ぐらいで充電ケーブルもS1Rと共通化されていると思います。(※入力:750mAは共通)

給電側の機器によって充電時間は左右されますが、750mAフルで3200mAhの18650を空の状態から充電するとなると単純計算で4時間チョイ、大体5~6時間あれば満充電状態に持っていけるかと思います。

注意事項もS1Rと同じで充電ケーブル側にも強力なマグネットが組み込まれているので、携行時は他の磁気カードに注意してください。

モード

OLIGHT S2R BATON / mode

搭載モードは通常点灯が5モード、他にストロボモードを備えています。

スイッチをワンクリックすると点灯。
点灯状態で長押しするとモード変更、3回以上の連続クリックで【Strobe】発動と素直な操作系ですが、S2Rではモード変更サイクルの中に【Turbo】が含まれていません。

【Turbo】は点灯時/消灯時に関係無くスイッチのダブルクリックで発動します・
【Turbo】はモードメモリされず、【Turbo】で消灯すると次回点灯時は【Hi】で再点灯します。
【Strobe】も点灯時/消灯時に関係無く、スイッチを3回以上素早くクリックすると発動します。

どのモードで点灯していてもスイッチのワンクリックで消灯します。

消灯状態からスイッチの長押しで【Moonlight】スタート、そのまま【Moonlight】で消灯すると次回の再点灯時は長押ししなくとも【Moonlight】で点灯開始となります。

【Moonlight】で点灯開始してスイッチを長押しすると【Moonlight】-【Low】-【Med】-【Hi】-【Low】…のサイクルでモードが移行しますが、再度【Moonlight】には入らないのと先述の通り【Turbo】はモード変更サイクルに組み込まれていません。

やはりモードを変更する時には小気味よく 『パッパッ…』 という感じでモードが切り替わるのでストレスを感じません。

大抵の場合は【Hi】で事足りるので電力消費の大きい【Turbo】は特殊モード扱いの方が良いと個人的には思うのですが、皆さんはどうでしょうか?
【Turbo】の連続点灯時間は2分間に制限されていますが、もっと短くてもいいかなと…(^^;

ロックアウト機能

消灯時にスイッチを長押しすると【Moonlight】で点灯しますが、そのまま押し続けると【Moonlight】も消灯して誤点灯防止のロックアウトモードになります。
S1Rではロックアウト状態でスイッチを押すとスイッチが赤く発光しましたが、S2Rではメインライトが1回点滅点灯します。
ロックアウトモードを解除するには再度スイッチを長押しします。

タイマー機能

S1/S1R/S1A/S2に搭載されていたタイマー機能がS2Rには搭載されていません。
スイッチのダブルクリックは【Turbo】発動のファンクションに割り当てられています。
タイマーにならないからといって、ライトを除きながらダブルクリックすると100%の確立でムスカ大佐になるので注意してください。(※あぁそうさ…経験談さ…)

【訂正】
点灯時にスイッチをダブルクリックするとタイマーモードになりますが、『ポチッ、ポチッ』と普通に素早くダブルクリックすると【Turbo】モードで点灯します。タイマーモードは1.5回タップするというのがふさわしく、『ポチッ、ポチイィィィィー…』という感じで2回目のタップを長押しするとメインライトが2回、もしくは1回点滅してタイマーが設定されます。タイマーは9分/3分の切替が可能で2回点滅の場合は9分、1回点滅は3分に設定され、設定した時間が経過すると自動で消灯します。メインスイッチで消灯、またはタイマーで消灯するとタイマー設定は解除されます。

照射

水平照射

OLIGHT S2R BATON / lighting

屋外照射

白昼/軸線(中央立木まで67m)

daylight
beam-line

OLIGHT S2R BATON

OLIGHT S2R BATON / 0.5 Lm
OLIGHT S2R BATON / 12 Lm
OLIGHT S2R BATON / 120 Lm
OLIGHT S2R BATON / 500 Lm
OLIGHT S2R BATON / 1020 Lm
OLIGHT S2R – All mode
OLIGHT S2R BATON / all mode

OLIGHT S2 BATON

OLIGHT S2 BATON / 0.5 Lm
OLIGHT S2 BATON / 10 Lm
OLIGHT S2 BATON / 80 Lm
OLIGHT S2 BATON / 400 Lm
OLIGHT S2 BATON / 950 Lm

OLIGHT S2A BATON

OLIGHT S2A BATON / 0.5 Lm
OLIGHT S2A BATON / 20 Lm
OLIGHT S2A BATON / 120 Lm
OLIGHT S2A BATON / 260 Lm
OLIGHT S2A BATON / 550 Lm

OLIGHT S30R II

OLIGHT S30RⅡ BATON / 1 Lm
OLIGHT S30RⅡ BATON / 20 Lm
OLIGHT S30RⅡ BATON / 100 Lm
OLIGHT S30RⅡ BATON / 450 Lm
OLIGHT S30RⅡ BATON / 1020 Lm

S2 / S2A / S2R / S30RⅡ 比較

Moonlight 比較

OLIGHT S BATON series / Moon

Low 比較

OLIGHT S BATON series / Low

Med 比較

OLIGHT S BATON series / Med

Hi 比較

OLIGHT S BATON series / Hi

Turbo 比較

OLIGHT S BATON series / Turbo

※WB=太陽光

前回のS1/S1A/S1R/S10RⅡ そして今回の S2/S2A/S2R/S30RⅡ のビームショットは全て同じ日に撮影したのですが、途中で三脚かカメラポジションを動かしてますね・・・(見苦しいのでこれも後日リテイクした画像をアップし直しますネ)
※2016/11/13:ビームショット画像差し替えました

え?やっぱビームショット画像を使い廻しているだろう?…て?
だからそんな事はしてませんって!(笑)

なんなら画像をダウンロードしてファイル名をチェックしてください!(`・ω・´)
え、画像ファイル名なんて幾らでも変えられる・・・って、そっちの方が大変な作業でしょう…(^^;

まぁ、そう思われても仕方無いほど配光は酷似していて、同じTIRレンズを搭載してLEDはXM-L2ですし、U3-BINのLEDが少し暖色寄りかなぁ…ぐらいの違いです。

S30RⅡだけはリフタイプのライトなので配光も変わりますが、他のTIRレンズ搭載機はどれも中心光が緩やかに拡散していくTIRレンズ独特の配光です。

まとめ

OLIGHT S2R Baton の【まとめ】も他の S+1桁シリーズと同じ感じになってしまいます。

配光や光色に大きな差が無いので、使用電池や機能、ユーザーの使用目的がハッキリとしていれば製品選択がしやすく、それを意識してシリーズ展開、バリエーションが用意されているのかなと...。

S2Rの【Turbo】発動操作やタイマー機能の操作が使い勝手に大きく影響する…とは特に感じません。

マグネット装備による弊害が発生する可能性はありますが、micro-USBポートの充電方式に馴染めないならS2Rも候補に加えてみてはどうでしょうか?

どちらかと言えば18650よりも容量の小さな16340の方が充電機能のお世話になることが多そうですが、18650でも数日間の連続作戦行動(?)を強いられれば電池切れとは無縁でいられないと思います。

予備電池を持つか、もっと重いモバイルバッテリーを携行するか・・・
どちらが良いかは生活パターンや用途、他のモバイルガジェットとの兼ね合いで変わると思うので、自分に合ったEDCライトをじっくり検討する事をお薦めします。

ただ、その選択肢が複数用意されていなければ検討の余地さえ無くなるワケで、ソレを考えると OLIGHT S1桁シリーズの製品展開はやはりスゴいなと思う今日この頃です・・・。

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