自作したマクロリングライト(命名:8角君)を Warm-white(WW)と Cool-White(CW)の混色LED仕様に改修したついでに(?)余ったLEDを使って小型のLED照明を自作してみました。
電源&操作ユニットは、自作マクロリングライト用のモノをそのまま使うので今回自作したのはLED照明部分のみです。
■8角君:製作関連記事
・マクロリングライトの自作 【5】・・・ 改修編
・マクロリングライトの自作 【4】・・・ 照タイム・完結編
・マクロリングライトの自作 【3】・・・ 電源&操作部編
・マクロリングライトの自作 【2】・・・ LEDリングライト編
・マクロリングライトの自作 【1】・・・ パーツ編
本体
今回は、最初から本体を全てアルミ製にしてカメラアクセサリーが使えるように裏面にガイドレール的な造作をしてみます。
・裏板:100×100×2.0 ・・・ ¥200
・側板:L-12×12×0.8 ・・・ ¥135(L=910mm)
・レール用:F.B-100×15×2.0 ・・・ ¥150(L=300mmを切断加工)
・レール用:F.B-100×10×2.0 ・・・ ¥150(L=300mmを切断加工)
※送料含まず
実際に追加購入したのは上記のアルミ材だけで、パーツ諸々を合わせても製作費は総額で¥1,000程度だと思います。
基本的に加工は、ただひたすらに正確に穴開けするだけで100角のベース板には組立しやすいようにM3のタップを切りました。(タップを切っておくと組立時にネジが脱落しないから微調整がやりやすいのです)
一番気を使ったのは土手(側板)のUSBコネクタ部の穴開けで、Lアングルの厚みが0.8mmしかないのでチカラ加減を誤らないように慎重に加工しました。
LED & USB基板
自作マクロリングライトの電源&操作ユニットは2系統の独立制御が可能なので、LEDをWWとCWのグループに分けて光量と色温度の調整が可能な仕様にしてみました。
改修後のマクロリングライトと同じくWWとCWの混色LED仕様とし、各18個ずつのLEDを使うので合計36灯のLED照明となります。LED1個あたり約20ルーメンなので、理論上は最大で約720ルーメンの光束値が得られるハズです。
LEDのレイアウトが異なるだけで、電圧・電流の電気的な仕様やモード数(Low > Med > Hi)、操作方法などもマクロリングライトと基本的に同じとなります。
ジャンパ線は配線スペースとパターンの都合です・・・(´Д` )
USBメス端子も組立手順や配線、全体の厚みを抑える為に別基板にしています。
マクロリングライトのLED基板は、パターンの銅箔部分やベーク板がそれほど露出していないので反射光による光色への影響は少ないと考え特にナニもしなかったのですが、今回は露出部分を白いガムテープでマスキングしました。(ディフューザーを透過しないLED光が基板に反射するから複射光か・・・?)
本来は表面実装LEDをハンダ付けする前にパターン部分にマスキングしてスプレーなどで塗装するのが正攻法でしょうが、マスキングが甘かったりして塗装をドジると面倒かなと・・・
影響は微々たるモンだと思いますがディフューザーを通したらテープだと分からないし見た目も良いのでw
組立て
パーツが揃ったので組立て開始。
ネジ類は全てM3で統一しました。
LED基板を固定
裏面ガイドレール取付け
LED基板の“反り”が大きかったのでLED基板がアルミ板に密着するようにガイドレールを固定したナットでLED基板を固定しています。
側板&USB基板取付け
土手のアングルを六角スペーサーで固定してUSB基板を取り付け
USB基板配線
LED基板とUSB基板の配線を済ませたら点灯チェックして白ガムでマスク。
例の如く100均まな板をカットしたディフューザーを取り付けて組立完了!\(^o^)/
照明として使うには、ある程度の配置の自由度が欲しいので余っていた4芯ケーブルでUSBケーブル(70cm)を製作しました。(前に自作した30cmのUSBケーブルだとチト厳しい…)
点灯
電源&操作ユニットをつないで全点灯
Warm-white(WW)のみ:Hi
Cool-White(CW)のみ:Hi
Warm-white(WW):Hi + Cool-White(CW):Low
WW LED のほうはVfのバラ付きが大きいようで個体による光量差がハッキリと分かります・・・(´Д` )
Cool-white(CW):Hi + Warm-White(WW):Low
Warm-white(WW):Hi + Cool-White(CW):Hi
卓上蛍光灯のみ
WW:Hi
CW:Hi
WW:Med + CW:Hi
※卓上蛍光灯のみを除き、すべて今回自作したLED照明のみで撮影しています。(ホワイトバランス設定はオート)
WWとCWがそれぞれ調光可能なので他の照明と組み合わせた時に起こりがちな色の偏りもある程度は補正出来そうです。
まとめ
光源となるLEDをまとめて配置し、個々の間隔が狭い為かマクロリングライトと同じ36灯でもコチラの方が明るく感じます。但し、対象物に対しての光の“まわり具合”はマクロリングライトの方が自然で柔らかい感じがします。(まぁ、当然か・・・)
ホムセンの照明コーナーに展示されてた調光機能付きの卓上LEDスタンドを見たら、やはりWWとCWのLEDが1ラインずつ交互に複数列配置されており、実際に点灯させてもその場では違和感がなかったので今回マネてみたのですが・・・店頭だと周りの照明が明るいからWWのみの光色がよく判らなかったんですよネw
自作LED照明のWWだけではモロに【電球色】なのでWWのみで使う機会は少ないと思いますが青被りがヒドい場合の補正では役に立ちそうです。
と、言うわけでこの自作LED照明は【100角君】と名付ける事にします。
サイズがサイズなので光量的に限界があり、本格的な撮影に使うにはチト厳しいのですがバッテリー駆動なので出先で小物を撮影するぐらいなら補助灯として使えそうです。※特に演出効果を狙って普通の白色照明を使っていない店舗内
本格的な照明にするには、同じ3チップ並列型の表面実装LEDで、WWとCWをそれぞれ50灯、計100灯(約2000ルーメン)ぐらいにしないとダメかなぁ・・・
そうなると回路やケーブルも大電流(1系統で3.0A必要!)に対応しなきゃだし、何よりバッテリーが16340では容量が足りないから18650を2本ずつ並列にするとかしないと使用に耐えないか・・・
外殻が総アルミで六角スペーサーやネジも全て金属製なので、このサイズでもこの重さです・・・(´・ω・`)
それに電源&操作ユニットが1個しか無いのでマクロリングライトとこの照明を同時に使えませんな・・・