今回は、外筒がアルミ製の ACEBEAM Rider RX Aluminium Edition のレビューをお届けします。
既に Rider-RX のステンレスモデルをご紹介しておりますが、Rider-RX の素材バリエーションはチタン、ステン、アルミの3種となりました。
今回ご紹介するアルミモデルも含め、Rider-RX は外筒パーツの素材を除けば仕様・構造・性能とも全モデル共通なので、予算や好みに合わせて選び易いかと思います。
いつも通りガッツリとレビュー…と行きたいのですが、ステンレス版 Rider-RX との共通点が多く、先のレビューと重複した内容になってしまうので、ステンレス版との比較画像を中心に軽めのレビューをお届けします。
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INDEX
パッケージ
全モデルとも白を基調とした紙製のパッケージでデザインも共通…なのですが、初期ロットのパッケージから一部変更されていて、Rider-RX本体が直接見えるようにパッケージに『窓』が設けられています。
モデルやカラーリングの判別は旧パッケージのデザインでも可能でしたが、『窓』の追加で Rider-RX 全モデルのパッケージを共通化、それが製品バリエーションの増加によるパッケージングコスト上昇の抑制になります。
パッケージ自体も小型で製品一式がギッチリと詰め込まれていますが、これも輸送費の節約を考慮しての事だと思います。
パッケージング形態、内容にも大きな変更はありません。
製品内容は、Rider-RX本体、14500 Li-ion充電池、充電用USB Type-Cケーブル、予備Oリング×4、ランヤード、日本語マニュアルですが、ランヤードが簡素なモノに変更され、日本向けパッケージには日本語マニュアルが付属するようです。
絶縁材の除去
14500 Li-ion充電池は本体に内蔵して出荷されるので使用前に絶縁材を除去してください。
スライド操作(ボルトアクション)はプリントされた矢印の通りですが、クリップを一旦横にズラした後、更にヘッド側にクリップをスライドさせるとヘッド先端が露出するのでヘッドユニットを緩めて外し電池を取り出します。
保護フィルムの除去
ガラスフィルターには保護フィルムが貼られているので使用前に剥がしてください。
ランヤード
ランヤードはクリップ終端の穴に装着可能です。
ランヤードのループ部分はストレッチ素材のモノからシンプルなモノに変更されていますが、ポケットキャリーする際にはコンパクトにまとめられるかと思います。
仕様/サイズ
※付属の日本語マニュアルを画像化、レイアウトを少々イジっています。
・全長:95.7mm
・直径:18.6mm
・最大幅:26.1mm
・本体重量:64.3g(※アルミモデル・電池含)
・照射距離:96m
・最大輝度:2304cd
・耐水深:2m
・耐衝撃:1m
本体重量を除けば、アルミ、ステンレス、チタンモデルともすべて同一サイズで、照射・耐水・耐衝撃性能も共通となっています。
ボディ
外筒と本体の二重構造(シリンダー構造)やスリットの位置、ボールラッチの数などなど、アルミモデルのデザイン、構造とも先行販売されているチタン、ステンレスモデルと同じです。
アルミモデルの表面仕上げは電解着色(陽極酸化皮膜)です。
一見、他のアルミ製フラッシュライトの電解着色と同様の質感ですが、Rider-RXの電着はキメが少し細かく、光沢が抑えられて上品な感じがします。
現在のアルミモデルのカラーバリエーションはブラックのみとなっていますが、アルミに電着仕上げとなると、今後カラバリの追加も期待してしまいますね♪(オイw)
クリップ
クリップの素材はステンレス、形状はWクリップで、ボルトアクションのレバーとして機能するのも全モデル共通…というか、コレが有ってこその Rider-RX であります。
ただ、アルミ版に限らず、スライド操作の際にはクリップの先端と外筒の一部の接触が避けられず、使っている間に外筒表面にスクラッチ痕(擦過痕)が入ってしまう事があります。
アルミ版には、この擦過痕を防ぐ目的で部分的に保護フィルムが貼られていますが、あくまで初期傷を防止する為の一時的なモノのようです。
アルミに比べて硬度の高いステンレスやチタンなどでも傷は入ってしまうのですが、アルミの電解着色皮膜の強度を考慮して追加されたモノだと思います。(※ステンやチタンモデルも二次ロットからは保護フィルムが貼られている…かもしれません<未確認)
ボルトアクションによる傷を少しでも回避・軽減するならば、スライド操作時にクリップを少し持ち上げ気味に操作するか、ガッツリ使い始める前にクリップ側に熱収縮チューブを巻いたり、テープを貼るなどの対策を施すのが良いでしょう。
クリーニング/メンテナンス
外筒の内側や内部ユニット(Rider-RX本体)表面のクリーニングなどを行うには、クリップを固定している2ヶ所のビスを外して2つのユニットを分離します。(詳細はステンレス版のレビューを参照してください)
ヘッド
光学廻りもRider-RX全モデル共通です。
搭載LEDは Nichia 219F、色温度は5000K、演色性能を示すCRI値は 90以上の高演色LEDとなっています。
スイッチ/テール
スイッチはフォワードクリック式で間欠点灯が可能、スイッチキャップの素材も金属製で、これも全モデル共通仕様です。
スイッチの感触、ストロークともステンレス版と変わりなく、操作しやすいスイッチになっています。
ステンレス版のレビューでも書きましたが、スライドさせた状態ならポケットキャリー時の誤点灯を防ぎ、点灯状態での安定したテールスタンドを可能としています。
電池
Rider-RX に標準付属する 14500 Li-ion充電池は、型番が ARC14500/AA Type-C、容量:920Ah で、型番にもある通り USB Type-C 充電ポートを備えています。
付属の14500Li-ion充電池以外にも、リチウム乾電池、Ni-MH充電池、アルカリ乾電池が使用できます。(※フラットトップ型は使用不可)
充電
充電は付属のUSB充電ケーブル(全長:約20cm)を使います。
充電中は、電池の『+』極側にあるインジケーターが【赤】で点灯、充電完了時には【緑】で点灯します。
マニュアルには電池の充電に関する記述がありませんが、付属の ARC14500 の容量が 920mAhなので、5V/1Aで充電するとなると、空の状態から60~90分程度で充電が完了するハズです。
また、スロットタイプの汎用充電器での充電は電池が故障する可能性があるので、充電は必ずUSB経由で実行してください。
モード & 操作
操作方法はマニュアルにも記載されていますが、保証内容も確認できれば良いかと考え、画像化したマニュアルを置いておきます。
※以下の操作方法の記述は、ステンレス版レビューそのままを丸コピ…です(汗
Rider-RX のモードは、標準モードが【Ultra-Low】→【Low】→【Mid】→【Hi】の4モード、特殊モードとして【SOS】があります。
モードの選択は、点灯開始時に半押しを1秒以下の間隔で繰り返すと、上記のサイクルでモードが切り替わり、『カチッ』と音がするまで完全にスイッチを押し込むと選択したモードで常時点灯となります。
点灯中にモードを切り替えるには、一旦【OFF】にして前記の操作を行うか、点灯させたままスイッチを素早くダブルクリックします。
モードメモリを備えているので消灯時のモードで再点灯します。
【SOS】の発動は、点灯開始からモード変更を2巡させると3巡目の最初に【SOS】で点灯します。
具体的には【Low】で点灯を開始した場合は、【Low 1】→【Mid 2】→【Hi 3】→【 Ultra-Low 4】→【Low 5】→【Mid 6】→【Hi 7】→【Ultra-Low 8】→【SOS 9】のように9番目のモードが【SOS】となります。
【SOS】はモードメモリの対象外ですが【SOS】で消灯(OFF)した場合、次回点灯開始時のモードは、本来9番目で点灯するはずの通常モードで再点灯するのではなく、【SOS】が発動する直前のモード、先の例では8番目の【Ultra-Low】で再点灯します。(これがチョットややこしいかも?)
Rider-RX は、直線的でシンプルなUIですので、モード変更操作で困る事はないでしょう。
照射
搭載LEDや光学廻り、出力なども全モデル共通なので、照タイム画像はステンレスモデルで撮影した画像を使っています。
水平照射
左がステンレスモデル、右がアルミモデルになります。
配光/光色
LED電球
ACEBEAM Rider RX
LUMINTOP TOOL AA 2.0 Ti
MANKER E05
Sofirn SP10S
MANKER E11
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
ACEBEAM Rider RX
14500 (3.7V)
Ni-MH (1.2V)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 Ti
14500 (3.7V)
Ni-MH (1.2V)
MANKER E05
14500 (3.7V)
Ni-MH (1.2V)
Sofirn SP10S
14500 (3.7V)
Ni-MH (1.2V)
MANKER E11
14500 (3.7V)
Ni-MH (1.2V)
MAX比較 (14500)
まとめ
ここまで駆け足で Rider-RX アルミモデルを見て来ましたが、大まかにでもイメージがお伝え出来たでしょうか?
実際にステンレス、アルミの両モデルを使い比べてみた感想としては、質感や重量感は異なれどフラッシュライトとしての使用感に大差はなく、冒頭で述べた通り後はお好みで♪…という感じです。
今回レビューに使用した Rider-RX は、ACEBEAM Japan様よりTwitterのプレキャンで頂いたモノですが、アルミモデルがリリースされてからスグにACEBEAM® 直営店 JPさんから Rider-RX アルミモデルを購入しておりました。
各モデルの価格差が小さいので、アルミか?…それともステンの別色か?…いやいやチタンも!?…と購入する際に少し迷ったのですが、初志貫徹でアルミモデルを購入しました。
自分の普段使い用とするつもりで購入したのですが、スライド操作に伴う傷の入りやすさは納得して…というか、EDCするとなると傷は避けられないので、ソレがアルミモデルの購入を躊躇う理由にはなりませんでした。
ただ、Rider-RX のボルトアクションを思う存分楽しむのであれば、スクラッチ痕が少しでも目立たないモデルを選択したほうが幸せになれるかもしれません。
また、アルミモデルのメリットとしては『軽量』であること…なのですが、最大でも十数グラム程度の差であれば許容できる範囲だと思いますし、Rider-RX に限っては各モデル間の重量差がアルミモデルを積極的に選択する理由にはならない気もします。
PVDの技術が進んでステンレスへの着色も特別な事ではなくなりつつありますが、色の種類やコストについては、まだまだアルミ+電解着色にアドバンテージがあるので、Rider-RX アルミモデルは、将来のバリエーション展開への布石…なのかもしれません。(※個人の妄想です)
もしかしたら、スライド操作に伴うクリップ接触の『スレ』についても、現在のクリップ兼レバーの構造からレバーを独立させるなどの対策(?)が施されるかもしれませんね…(゚ー゚*)。oO
まぁ、そんな諸々の事は抜きにしても Rider-RX は、やっぱり良く出来ていると思います。
アルミ製外筒の内側までしっかり電着されていて、ボルトアクションの動きもスムーズ、点灯させなくても楽しめるフラッシュライトなので、全種コンプを目指してコレクションするのもアリだと思います。
…で、2本あるアルミモデルのうちの未開封の1本は、Twitter ACEBEAMプレゼントキャンペーンの景品とさせて頂きましたので良かったらご参加ください♪