Lumintop TOOL AA 2.0 (以下、2.0-Ti)のチタンモデルについて知ったのは、2~3ヶ月前だったでしょうか…。
その時はまだ『計画ちぅ♪』のアナウンスだけで、仕様とか意匠などについては言及されていませんでした。
『お、出るのか!?』という感じでしたが、FW1A/FW3A シリーズの怒涛のリリースにより、doorman自身もすっかり忘れていました。
昨年末に具体的な仕様と意匠が発表されて、『そういえば…』と思い出したワケですが、意匠がアルミ版(以下、2.0-AL)の TOOL AA から大きく変わっていない点が気に入って(※ココ重要)ポチるまでにさほど時間は要しませんでした。
※本日現在、日本のAmazonや楽天ではチタンモデルは未発売ですが、本家2店の公式オンラインショップでは、既に昨年末より購入可能となっています。
ぶっちゃけ、中身については 2.0-AL の XP-L HD モデルと共通点が多いのですが、チタンモデルのみに実装されている機能もあり、2.0-AL の XP-L版と日亜219C版の比較をメインに TOOL AA 2.0 Titanium のレビューをしたいと思います。
ちなみに 2.0-Ti の搭載LEDについては、公式では XP-L HD であり、ソレについてはメーカーにも確認済みではありますが、今回レビューしている 2.0-Ti には XP-L2 が載っています。もしかしたら生産ロットによって搭載LEDが異なるのかもしれませんが、記事タイトルなどは公式アナウンスに準拠しています。(※詳細後述)
また、予告なく製品仕様が変更される事もある点に留意してください。
製品HP
- LUMINTOP Flashlight HP
- LUMINTOP Tool AA 2.0 Ti – lumintop.com
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- Lumintop Tool AA2.0 Titanium 650 Lumens EDC Flashlight – Lumintop Online Direct Store
- LUMINTOP Tool AA 2.0 – amazon.co.jp
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パッケージ
2.0 AL は白地ベースの紙製化粧箱にパッキングされていますが、2.0-Ti はクラフト紙製のハードBOXに入っています。
2.0-Ti本体、多言語マニュアル(※日独英)の他に、ランヤード、予備Oリング×2、ディフューザー、ポーチ は小箱に納められています。
例によって【ぷよぷよシリコンディフューザー】は蓄光仕様(GITD)となっています♪\(^o^)/
仕様
製品サイズや出力値については、現行の 2.0-AL と同じです。
・・・が、搭載LEDが正式に(?) XP-L2 となった場合には出力やカンデラ値の記述が変更になるかもしれません。ただ、XP-L と XP-L2 の違いがあっても両者間で劇的に性能がアップ、もしくはダウンするわけではないので、数値について一喜一憂する必要は全然ないと思います。
サイズ
前述の通り、全長・ヘッド径など、寸法的には現行の 2.0-AL と全く同じです。
左から 2.0-Ti、2.0-AL(初期ロット:XP-L版)、2.0-AL(現行品:219C版)ですが、2.0-ALは初期ロットと現行品でロゴプリントに違いがあります。2.0-Tiはロゴがレーザー刻印されていますが、ロゴのレイアウトは現行品に準じています。
※画像では初期ロットのテール形状が異なっていますが、これはdoormanが自分でU-シェイプをカットしたからです。
チタンモデルとアルミモデルの本体重量差は約12gですが、使用する電池によって装備重量は変化するので、使用時の重量差は増減することになります。ちなみに単三形乾電池1本当たりの重量が一番重いのがエネループなどのNi-MH充電池で、一番軽いのが1.5Vのリチウム乾電池になります。
ボディ
外観意匠・形状は2.0-ALと殆ど同じです。
ローレットのピッチ・角度も同じですが、チタンはアルミよりもエッジが残っている関係でグリップ感が増しています。
クリップは 2.0-AL と同じく脱着可能なハメ込み式になっています。
金色のクリップについては賛否両論があるかと思いますが、2.0-AL のクリップが移植可能なので黒塗装を剥がして付け替えようかと考えています。
“高級感 → 金色”という発想でそれなりにインパクトもありますが、ライトマニア的思考としては金色に着色するよりもステンレス素地のまま FW3A のようなリング式にしたほうがメタル感に溢れていて特別感が感じられたかなと…(゚ー゚*)。oO
3ピース構造も 2.0-AL をそのまま継承しているので、アルミ版と同じくヘッドとリアを入れ替えるとクリップを脱着することなくクリップの向きをリバースさせることができます。
ヘッド
2.0-AL と同じくリフレクターもミラーリフ(SMO)で、前面のガラスフィルターはARコート処理されています。
ヘッド先端のOリングが蓄光仕様(GITD)なのも 2.0-AL と同じです。
※2.0-Ti と 2.0-AL (Nichia 219C)
今回レビューに使用した 2.0-Ti のLEDが Cree XP-L2 としている根拠(理由)は、搭載LEDの外観が XP-L2 の特徴そのままだからです。
エミッタのセラミック部分が白色ならば XP-L なのですが、この個体は当該部分が蛍光色で着色されているので、XP-L2 で間違いないと思います。
コレをそのままメーカー発表どおりに XP-L HD としてレビューするのには抵抗が有ったので敢えて書いていますが、冒頭で述べた通り、極端な性能差があるワケではないので XP-L2 によくある色収差が気にならなければ『どっちでもイイ…』ってのが自分のスタンスです(笑)
2.0-AL と意匠的に少し異なるのがヘッド部分に刻まれたローレットで、2.0-Ti はヘッド部分のローレット面積が少なくなっています。
構造的にも 2.0-AL とは差異があり、2.0-Ti はヘッドパーツが2ピース構造となっています。
2.0-AL にはシリアルNo.がプリントされていませんが 2.0-Ti にはシリアルNo.がレーザー刻印されています。
以前は、チタン製ライトのネジ部分にはチタン特有の抵抗感というかザラザラ感がありましたが、チタン加工技術が向上した為か、この 2.0-Ti に限らず、チタン製品全般にザラザラ感がなくなっています。
スイッチ
スイッチは 2.0-AL と同じくリバースクリック式で間欠点灯は不可。
スイッチブーツにルミ兎さんがおられるからなのか、2.0-Ti はスイッチトップが少し盛り上がっています。ブーツの素材自体も異なるからなのか、2.0-Ti のほうが若干操作しやすく感じましたが、スイッチストロークや固さなどは殆ど同じです。
2.0-Ti のスイッチは、3.7v の 14500 Li-ion充電池を使用する場合のみ、消灯時に青く発光します。(点灯時にリアは消灯)
リア側のネジ山も丁寧に加工されています。
2.0-AL と同じくボディパーツの前後のネジ部は同じなので、リアとヘッドを逆に取り付ける事も可能です。
スイッチ交換
スイッチ部分が発光するギミックは非常に楽しく、場合によっては有用な機能なのですが、2.0-Ti は 2.0-AL のようにリアやヘッドを緩めて物理的に通電をカットできないので、微弱ながら常にバッテリーの電力を消費してしまいます。
かなり長期間放置しないと電池切れにはならないと思いますが、電流ダダ漏れというのは精神衛生上もよくないので 2.0-AL のスイッチパーツの一部を 2.0-Ti に移植してリアが発光しないようにしてみました。
※チタン、アルミとも製品ロットによってはパーツ構成や寸法が異なり入れ替えがNGかもしれません。その場合は潔く諦めてください…。
スイッチをバラしてみたら、両機のパーツ構成の違いは上の画像の4番のパーツだけでした。
入れ替えるパーツは1番と3番のみで、他のパーツはそのままにするのがポイントです。
2.0-Ti のスイッチ基盤に実装されているLEDを除去する手もありますが、今度は元に戻すのが大変かと思います。交換用の 2.0-AL を1本用意する必要はありますが、単三ライトは何本あっても無駄にはならないので 2.0-AL も1本如何でしょうか?(※商売上手)
各パーツの厚みに大差がないので、最初はすべてのパーツを全交換したのですが、全交換すると 2.0-Ti のリアキャップの隙間が1mmほど広がってしまいました。
リアキャップパーツ内部側の懐の深さを測ってみたら 2.0-Ti のほうが 1mm程度浅くなっていたのでソレが影響したと考えられます。
14500 Li-ion充電池を使わず、1.5vの単三形アルカリ乾電池や1.2vのエネループだけを使用するならば交換する必要は無いのですが、14500使用時に少しでも電力消費を抑えたいのであれば参考にしてください。
電池
2.0-AL と同じく単三形の1.2v eneloop(Ni-MH)、1.5vのアルカリ乾電池、3.7vの14500 Li-ion充電池に対応しています。
やはりヘッド内側の【+】接点形状により、フラットトップ型のLi-ion充電池、すなわちプロテクト回路無しの14500を意図的に使用不可としているようです。
マニュアルにも記載されていますが、14500のLi-ion充電池を使用する際はプロテクト回路付きの物が推奨されています。
モード
全押しでON/OFF、点灯中の半押しでモードを変更します。
チタン、アルミともモード構成は同じで【Low】→【Med】→【Hi】→【Turbo】→【Low】…のサイクルでモードが移行します。
消灯から2秒以上経過すると最後に点灯したモードがメモリーされ、2秒以内に再点灯するとNEXTモードで点灯します。
特殊モードの【Strobe】もアルミと同じで点灯中に6回連続で半押しします。
点灯中にスイッチを半押しする度に【Low】→【Med】→【Hi】→【Turbo】→【Low】…の昇り順でモードが移行し、5回連続でモード変更を行うと6回目に【Strobe】が発動します。
どのモードで点灯を開始しても【Strobe】の発動条件は同じです。(【Strobe】はメモリーされません)
【Strobe】で半押しすると、6回目で点灯するはずだったモード(この場合は【Hi】)に復帰します。
2.0-Tiの日本語のマニュアルにも「消灯時に6回連続で全押しするとストロボ…」との記述がありますが、これは誤植で英文マニュアルの記述が正解です。
モード変更については下記の 2.0-AL の動画を参考にしてください。
LUMINTOP TOOL AA 2.0 / CREE XP-L HD (CW) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
LUMINTOP TOOL AA 2.0 Ti (CW)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 AL / XP-L HD (CW)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 AL / 219C (NW)
ThorFire TG06S (CW)
MANKER E05 (CW)
屋外照射
白昼(立木まで67m)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 Ti (CW)
14500 (Low – Med – Hi – Turbo)
Ni-MH (Low – Med – Hi – Turbo)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 AL / XP-L HD (CW)
14500 (Low – Med – Hi)
Ni-MH (Low – Med – Hi)
LUMINTOP TOOL AA 2.0 AL / 219C (NW)
14500 (Moonlight – Low – Med – Hi)
Ni-MH (Moonlight – Low – Med – Hi)
ThorFire TG06S
14500 (Hi – Mid – Low – Moonlight)
Ni-MH (Hi – Mid – Low – Moonlight)
MANKER E05
14500 (Low – Mid – Hi)
Ni-MH (Low – Mid – Hi)
3本の TOOL AA 2.0 の中で 日亜 219C版のみがNWですが、ヘッド径やリフレクター形状が同じなので配光自体に大きな差はありません。
XP-L HD よりも 2.0-Ti のほうが色温度が高く見えますが、LEDの個体差、若しくはXP-L2 LED搭載製品共通の色収差の影響かもしれません。ただ、違和感を覚えるほど色温度が高くはないので、CW好きであれば XP-L2 のほうが気に入るかもしれません。
※屋外照射画像の 219C版の出力値は、CW版の80%で計算しています。
温度制限リミッターを搭載していても14500を使用してのMAX点灯時には本体温度が一気に上昇するので、保険的なモードとしての運用をオススメします。
まとめ
今回のチタンモデルをポチる前に、TOOL AA 2.0 のグレー色かパンダ色(ホワイト)、若しくは Massdrop VEGA AA を…と考えていましたが、既に TOOL AA 1.0 と 2.0 を合わせて3本所有していたので『うーむ…』という感じで迷っていました。
そんな迷っている時に運良く(悪く?)TOOL AA 2.0 Ti が販売開始…となったのですが、チタンモデルといえど4本目の TOOL AA になる事に変わりなく『うーむ、うーむ…』と更に頭を悩ませる2019年末でした(笑)
結局、数日迷った挙句にポチったのですが、反省も後悔もしていません。非常に満足しています。
強いて不満な点を挙げるとすればリアのU-シェイプ形状で、コレが無かったら文句無しでした。
金色のクリップやリアの発光ギミックについては、自分は交換可能な環境が整っているのでマイナスポイントにはなりませんでしたが、もう少し抑え目でも良かったかな?…という意見にも十分共感できます。
逆に 2.0-Ti のような華美な外観を持つ事で、ライトマニア以外(特に女性)の興味を惹き、その結果フラッシュライトのマーケットが広がる…とイイな♪
チタン製のライトに対して否定的な意見を目にすることがありますが、自分の趣味であり、ライトはパーソナルツールなのですから、自分の好きなライトを思う存分使って楽しむのがやっぱり一番だと思います。
出力値やランタイムなどの性能に拘るのと同じで、デザインや製品素材に拘るのも全然OKだとdoormanは思うのです。
正直、価格的にもう少しお値段控え目だと有難いのですが、価格差は満足感を得るための対価だと自分に言い聞かせています。
ちなみに TOOL AA 2.0 Titanium の高演色版(搭載LEDは不明)も計画されているようなので、ソレを待つのもアリかと思います。
※NWのHi-CRIではなく、色温度が5700KぐらいのHi-CRI がリリースされたら、我慢できずもう1本行ってしまうかもしれません…(怖い怖いw)
本当に FWシリーズ怒涛でしたね。
お馬さんのおかげで、何本かいっちゃいました。
もういいかと思ったら、
Emisar が、、、、
本体4色(チタン含む)、LED 8(4種×色温度2).
さらに、レンズ2種(クリアとフロスト)
どうしてくれるんだぁ、、、、、