
1AA仕様(単三×1)のEDCライトである LUMINTOP TOOL AA がリニューアルし TOOL AA 2.0 となりました。
1.0 からの大きな変更点はモード関連で…
・モードが3モードから4モードに増加
・ストロボモードの追加
・モードメモリの追加
・ノンフリッカー
…となります。
上記以外の他にも細かな変更点はありますが、1.0 との比較をメインに TOOL AA 2.0 のレビューをしたいと思います。
※)初代(?)の Tool AA にはバージョン番号はありませんでしたが、明確に区別できるように 1st.モデルは 1.0 と表記します。
製品HP
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INDEX
パッケージ




1.0はPP製BOXでしたが2.0からはオール紙製のパッケージになりました。
別に自分は意識高い系ではありませんが、エコフレンドリーなパッケージには好感が持てます。
ビニールやプラスチックを使わなくて済むのであれば、ソレに越したことはないですからね♪

Tool AA本体、ランヤード、予備Oリング×2、ディフューザー、日英マニュアル、保証書、Thank Youカード となっています。
1.0に付属していたフラットテールキャップは2.0に付属しなくなり、Tool AA 2.0 はリアスイッチ・オンリーの製品となりました。
※)既に1.0をお持ちならば1.0に付属のフラットテールキャップを2.0に装着、使用することは可能です。
ディフューザー






ぷよぷよシリコンディフューザーは蓄光仕様(GITD)となっています。
ルミンちゃん♪



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仕様



日英マニュアルには仕様も両言語で記述されています。
ルーメン区分のみならず重要なポイントが簡潔にまとめられていて読みやすいマニュアルになっています。
光源に Nichia 219CT の記述がありますが、現時点では Tool AA の219CT搭載版はまだ発売されていません。もしかしたら近い将来に…(゚ー゚*)。oO(Twitterを要チェックです)
サイズ



2.0 は 1.0 から約2mmボディサイズが短くなりました。



サイズは短くなっていますが、重量的には実測値で約1グラムの増加となっています。
重量増加の要因は、後述するヘッド部分(内部接点)によるものですが、全長や重量など、サイズ的には1.0とほぼ同じと考えて良いと思います。
ボディ




全身ローレットの外観意匠やHA3塗装、3ピース構造などは1.0をそのまま継承しています。



ステンレス製のクリップも1.0と同じくハメ込み式ですが、ヘッドとリアを入れ替えるとクリップの向きをリバースさせることができます。



1.0 と 2.0 を並べてみましたが・・・
新旧両方の長さを比べるか、実際に点灯させてみてモード数をチェックするとかしないと、外観だけでは双方の見分けがつかないほどウリふたつです。
大きな変化が無いので新鮮味には欠けるかもしれませんが、自分の手が覚えている感触やサイズ感が心地良かったりします。
ヘッド



LEDは 1.0 と同じく Cree XP-L HD を搭載。
リフレクターも鏡面タイプのミラーリフとなっています。




前面のガラスフィルターはARコート、Oリングは蓄光仕様(GITD)、そしてルミ兎さん♪


1.0(左) と 2.0(右)を比較すると内部の接点が改良されていることが判ります。
ヘッド先端部分も僅かに 2.0 の方が幅広…というか、先端のテーパー部分の角度が少しだけ緩やかになっているように見えます。


2.0の【+】接点には土手(?)が設けられているので、フラットトップ型の14500も使える…ハズですが、残念ながら手持ちのIMR14500は使えませんでした。(※後述)
1.0 よりも全長が短くなっていながら約1グラムの重量増加は、外殻部分は軽量化されつつも接点部分や制御回路が豪華になり、それに伴って少しだけ重量が増加したのではないかと思います。
スイッチ




スイッチ廻りの意匠・機構とも1.0から大きな変化はありません。
リバースクリック式で間欠点灯は不可。
点灯中の半押しでモード変更を行いますが、1.0よりも少しだけ半押しのストロークが深くなっているような、いないような…
それでも1.0のスイッチより、少しだけセンシティブ感は薄まっているようで、意図してスイッチを半押し操作しないとモードが移行しないようになっています。
電池




単三形の1.2v eneloop(Ni-MH)、1.5vのアルカリ乾電池、3.7vの14500 Li-ion充電池に対応しています。
ヘッド内側の【+】接点形状により、フラットトップ型のLi-ion充電池、すなわちプロテクト回路無しの14500を意図的に使用不可としていると考えられ、実際に手持ちのフラットトップ型・IMR14500では点灯させられませんでした。
マニュアルにも記載されていますが、14500のLi-ion充電池を使用する際はプロテクト回路付きの物が推奨されています。
なので、IMR14500でも電極がボタントップ型(=プロテクト回路付き)であれば使用可能と思われますが、IMRでもICRでもパフォーマンス的には差がないので特にIMRに拘る必要は無いと思います。
モード


Tool AA 2.0 は、通常モードの4モードに加えて、特殊モードとしてストロボを備えています。
1.0 の3モードから【Turbo】が追加され、1.0 には無かったモードメモリが2.0には搭載されています。(【Strobe】はメモリーされません)
消灯から2秒以上経過すると最後に点灯したモードがメモリーされ、2秒以内に再点灯するとNEXTモードで点灯します。
点灯中にスイッチを半押しする度に【Low】→【Med】→【Hi】→【Turbo】→【Low】…の昇り順でモードが移行し、5回連続でモード変更を行うと6回目に【Strobe】が発動します。(ON/OFF操作はリアスイッチでもヘッドツイストでもOK)
具体的には、【Low】でスタートしたとして5回連続で【Med】→【Hi】→【Turbo】→【Low】→【Med】と続けてモード変更を行うと、次は【Strobe】で点灯します。
【Strobe】で半押しすると、6回目で点灯するはずだったモード(この場合は【Hi】)に復帰します。
どのモードで点灯を開始しても【Strobe】の発動条件は同じです。
日本語のマニュアルには「消灯時に6回連続で全押しするとストロボ…」との記述がありますが、これは誤植で英文マニュアルの記述が正解です。
LUMINTOP TOOL AA 2.0 / CREE XP-L HD (CW) – YouTube
照射
水平照射

配光/光色
LED電球


LUMINTOP EDC05 (NW)


LUMINTOP EDC05 (CW)


ThorFire TG06S (CW)


LUMINTOP TOOL AA (CW)


LUMINTOP TOOL AA 2.0 (CW)


屋外照射
白昼(立木まで67m)

LUMINTOP TOOL AA 2.0 – 14500/Ni-MH
14500 (Low – Med – Hi – Turbo)




Ni-MH (Low – Med – Hi – Turbo)




LUMINTOP TOOL AA – 14500/Ni-MH
14500 (Low – Med – Hi)



Ni-MH (Low – Med – Hi)



LUMINTOP EDC05 (CW) – 14500/Ni-MH
14500 (Moonlight – Low – Med – Hi)




Ni-MH (Moonlight – Low – Med – Hi)




LUMINTOP EDC05 (NW) – 14500/Ni-MH
14500 (Moonlight – Low – Med – Hi)




Ni-MH (Moonlight – Low – Med – Hi)




ThorFire TG06S – 14500/Ni-MH
14500 (Hi – Mid – Low – Moonlight)




Ni-MH (Hi – Mid – Low – Moonlight)




MAX比較 – 14500/Ni-MH


14500使用時の明るさは段違いですが、1.2v のエネループでも270ルーメンなので日常用途では困ることはないでしょう。
ただ、どちらも最大出力時にはヘッドが一気に熱くなるので、過熱防止リミッターを搭載していても連続点灯は必要最小限に留める事をオススメします。
光色は自然な白色光で、配光はEDC用途に適した拡散系配光です。
1.0との違いは、僅かに2.0のほうが広角配光でスポット光が太めに見えますが、至近距離照射で新旧を比較してみないと違いが判らないレベルです。
『ノン・フリッカー』も2.0のウリのひとつですが、肉眼は勿論、デジカメを通して見てもフリッカーは確認できませんでした。
個人的には、例えフリッカーが出ていても芝生や路面を照らした時にチラつきが出なければ全然OKなのですが、ノン・フリッカーであれば更に見やすく(使いやすく)なるのは間違いありません。
オシロとかで計測すれば矩型波形が出ているのかもしれませんが、そんな重箱の隅を突きまくって穴を開けるようなマネをするのであれば、最初から複数モード搭載のライトは使わないのが精神衛生的にもよろしいかと思います…(^^;
しかしながら、単三乾電池で昇圧しながらモード変更も可能にして、しかもPWM制御じゃないって・・・一体、どんな回路なんでしょう? バラして回路を見たい欲求を抑えるのが大変だったりします(笑)
まとめ
通常モードが3段階から4段階に増えて、更にストロボを搭載…
2.0の4モード化は、弟分(?)の Tool AAA との差別化もあるのかもしれません。
実際に2.0を使ってみるまでは、オペレーションが煩雑になるのではと危惧していましたが思ったほど違和感は無く、ストロボの発動も通常は行わないであろう操作によって発生するので使い辛いとは感じません。
ボディの意匠に変化が無いのも違和感の無さに関係しているとは思いますが、1.0をスキップして最初に2.0を使ってみても4モードのEDCライトとして簡単に使いこなせるハズです。
個人的には1.0のように無条件で【Low】スタートやMaxスタートの製品が使いやすく感じるのですが、これもユーザーの用途や使用条件で評価が変わるので、モードメモリの搭載は最大公約数的な解決策・・・と、言えるのかもしれません。
1.0 と 2.0 との出力差については、3.7vの14500使用時には最大で100ルーメンのアップ、Ni-MH使用時には 150ルーメンのアップとなりますが、LEDへの負荷を考慮すると2.0の【Turbo】モードは、あくまで緊急用のモードとして考えるのが良さそうです。
それでも1.2vのエネループで270ルーメンが可能になっているのは心強い限りで、守備範囲の拡大に寄与していると思います。
更にパワーを求めるならば同社の EDC05 をセレクトすることもできますし、選択肢が増えたことは嬉しい限りです。
気になった点は特に無いのですが、マニア的な視点で Tool AA 2.0 を見ると、フラットトップ型の14500が使えない仕様については評価が別れるかもしれません。初心者にも優しく、安全性を最優先に考えればプロテクト回路付き14500のみに対応するのは当然とも言える仕様なのですが、EDC05が電池を選ばないだけに気になりました。
Tool AA 2.0 の対応電池仕様から、想定ユーザー層が伺えますが、決して初心者オンリーの製品ではなく、出力面でも妥協してはいないので、メインとサブのどちらでもイケる製品に進化していると思います。
価格的にも相当ガンバってくれていますし、ストロボも備えているので、車のグローブボックスやバッグに忍ばせておくのに丁度良い製品です。
ルミンちゃんの世界にようこそ・・・です♪ (*´ω`*)
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