Lumintop社のツイスト式小型キーライトと言えば Lumintop Pico を思い浮かべる方が多いと思いますが、今回ご紹介するのは、その Pico の姉妹機とも呼べる小型ライトの GLOW I です。(※メーカー表記はローマ数字の【Ⅰ】となっていますが、本稿ではアラビア数字の【1】で GLOW 1 と表記します)
詳細については追々ご紹介していきますが、正直、初見では Pico と大差が無いように見えて物欲指数もそれほど上昇しませんでした。
・・・が、仕様を見ているうちに「これは面白そうだ♪」となりまして…(^^;
Pico は、同型のライトを複数所有していたのでスキップしたのですが、GLOW 1 の実機を手にした印象は既存の Pico とは似て非なる…と申しますか、コレまでには無かったツイスト式小型キーライトだな…と感じました。
Pico との直接比較もしておらず、本日現在、日本のAmazonや楽天の公式ストアで販売されてはいませんが Lumintop GLOW 1 のレポをさせていただきます。
※下記 Lumintop 公式ショップからは購入が可能となっています。
製品HP
- LUMINTOP Flashlight HP
- LUMINTOP GLOWⅠ – lumintop.com
- Lumintop GLOW1 Mini Rechargeable Magnetic Keychain Flashlight – Lumintop Online
- Lumintop GLOWⅠMini Rechargeable Magnetic Keychain Flashlight – Lumintop Online Direct Store
- LUMINTOP EDC01 – amazon.co.jp
- LUMINTOP JAPAN メーカー直営店 – amazon.co.jp
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INDEX
パッケージ
パッケージはクラフト紙製のハードBOXです。
GLOW 1 本体の他に、多言語マニュアル(※日本語サポート)、USBケーブル、予備Oリング(大小各1)、キーリング、ナスカンが付属します。
仕様/サイズ
本体サイズは、47.4×14.5×12.1mm (※カタログ値)
ヘッド先端径が若干太くなっていますが同タイプの他製品とほぼ同じサイズに納まっています。
測定重量が公称重量の 16.1g より重くなっていますが測定誤差ということで…(^^;
ボディ
仕上げはHA-Ⅲのツヤ消しブラック。
Pico には三種類のカラーバリエーションが用意されていますが、今の処 GLOW 1 はブラック色のみとなっています。
滑り止めのローレットは Pico と同様にスクエアグリッドに加工されていますが開口部の関係でボディ部分のローレット面積は少なくなっています。
ただ、実際にON/OFF操作してみると、指が触れる部分にちゃんとローレットが刻まれているのでローレット面積が少なくても著しく操作性が低下するような事はありません。
ヘッド部分を除けば一般的なツイスト式小型キーライトと同じようなサイズ・形状・デザインで GLOW 1 も『ツイスト式』ではありますが、ヘッドとボディが完全に別パーツの2ピース構造ではなくLEDと制御基板が実装された外殻に電池室が挿し込まれるようなシリンダー構造になっています。
銀色のリングは装飾目的だけではなく GLOW 1 をシリンダー構造とするためのパーツの一部で抜け止め(ストッパー)としての役割を担っているようです。
外観上のその他の特徴としては、ロゴプリントの反対側に充電用の開口部が設けられています。(※詳細後述)
ヘッド
GLOW 1 で最も特徴的なのがヘッド先端に取り付けられた蓄光パーツかと思います。
実機を手にするまではシリコン製の蓄光リングが装着されているのかと想像していましたが、この蓄光パーツは Tool AA 2.0 等に付属する“ぷよぷよシリコンディフューザー”のような後付けパーツではなく、GLOW 1 の主要構成パーツでレンズホルダーの役割を果たしているので蓄光部分だけを脱着して使用する事はできません。
『蓄光ベゼル』という表現は適切でないかもしれませんがパーツ全体が蓄光樹脂で一体成形されているワケではありません。
内側は透明な硬質樹脂で外周部が蓄光樹脂の二層構造で点灯させると同時にライトの光が透過してヘッド部分が蓄光する…というカラクリです。
蓄光樹脂部は FW3A のオプションパーツとして販売されている GLOW GASKET と同じ素材だと思います。
付属予備Oリングの【大】は蓄光ヘッド内部側の予備リングになります。
蓄光ヘッド(GITD head)
蓄光反応の持続時間については特段に長時間持続するワケでもなく平均的な持続時間だと思います。
また、他の蓄光材と同様に GLOW 1 の点灯時間と蓄光の持続時間は比例するので長時間点灯すると蓄光の持続時間も伸びます。
これまでもヘッド先端部分のOリングが蓄光になっていて消灯後も仄かに光る製品は多くありましたが、蓄光面積がOリングの比ではないので短時間点灯しただけでもバッキバキに光ってくれます。
消灯直後であれば蓄光の光だけで腕時計の文字盤が読めるほどで、なるほど【 GLOW 1 】ってのは本機のネーミングにピッタリだと思いました。
ただ、この蓄光ヘッドは硬質樹脂とはいえあくまで“樹脂製”なので、他の金属製ガジェットと一緒にラフにポケットキャリーすると傷付いたり、削れたり、割れたりする可能性はゼロでは無く、蓄光部表面はザラザラとしているので汚れも付着しそうです。
まだ使用時間が短く現時点で蓄光ヘッドの耐久性については何とも言えないのですが、実際にEDCしてみて結果を追加レポしたいと思います。
LED
GLOW 1 の搭載LEDについては OSRAM としかアナウンスされていませんが、Pico のエミッターが OSRAM GW PUSRA1 であり GLOW 1 のLEDについて目視できる範囲(セラミック基盤、ダイサイズ、色温度など)と出力値から Pico と同じ OSLAM OSCONIQ P 3737 (2W version) GW PUSRA1 が採用されているとかと推測…。(確証はありません!(`・ω・´) キリッ
◆参考:OSRAM Product Portfolio – https://www.osram.com/os/products/index.jsp
・OSCONIQ® P 3737 (2W), GW PUSRA1.EM
・OSCONIQ® P 3737 (2W), GW PUSRA1.PM
※OSCONIQ P 3737 (2W) には、GW PUSRA1.EM と GW PUSRA1.PM がありますが、前者の場合の色温度は最高で 5700K になるようです。
リア/テール
テールエンドの形状は、幅広のキーリングや太めのランヤードも取付けられるように大きめのループになっています。
テールエンドがフラット形状ではないので、このままではテールスタンドが出来ませんが・・・
マグネット・テール
GLOW 1 のテールキャップ部分は磁石で吸着・固定されていて、キャップを外すと点灯させたまま鉄部に貼付ることが可能になっています。
組み込まれている磁石の面積が小さいこともあり磁力(吸着力)はそれほど強くないのですが、軽く引っ張った程度ではキャップは外れません。ポケットの中で意図せずキャップが外れてしまう可能性はゼロではありませんが『しょっちゅう外れて困る…』ということも少ないでしょう。
また、リアキャップを取り付けた状態だと磁力も弱くなるので、GLOW 1 自体が鍵束や他のガジェットに貼り付いてしまいストレスを感じる事もありません。
磁石自体を外す事はできません…ってか、磁石が無いとテールキャップを固定できないので、その場合は磁石無しの Pico がお薦めです。
本体側とテールキャップ側の各々に小さな凹凸部が2箇所設けられていますがテールキャップを元に戻す(取り付ける)際は双方の凹凸部が噛み合うようにします。
凹凸が噛み合っていないとキャップが空転してON/OFF操作も出来ないのですが、噛み合うまでキャップを空転させると『カチッ』と音がして正しい位置に納まってくれます。
電池/充電
GLOW 1 の充電は micro-USB (type:B) 規格で充電用のケーブルが付属します。
ケーブル長さは短いのですが、モバイルバッテリーなどから充電するには丁度良い長さかと思います。
ケーブルは“きしめん”状でしっかりとした“コシ”があります。
充電ポートは普段隠れていて(?)OFFの状態からネジ部が噛み合わなくなるまで緩めて、最後に引っ張るとUSBポートが露出します。
充電中は【赤】、充電完了時には【緑】でインジケーターが点灯しますが、インジケーターの視認性はあまり良くありません。
内蔵 10180 Li-ion充電池の容量は 80mAh で、仕様によると空の状態からでも 57分で満充電になるので頃合いをみて充電を終了させれば良さそうです。
構造的に専用工具が無いと10180電池の交換は難しそうですが、10180充電池の入手性を考えると…(゚ー゚*)。oO
モード
GLOW 1 は 40ルーメンのみの単モードで、ランタイムは1時間10分(70分)となっています。
満充電状態から連続点灯してランタイムを確認してみましたが、点灯開始から徐々に暗くはなるものの70分程度は40ルーメンより少し暗い程度で連続点灯できます。それから更に10ルーメン程度になるまで20~30分間は点灯してくれるので、点灯・消灯を繰り返す使い方ならば頻繁に再充電しなくとも大丈夫そうです。
外殻部を廻すか、それとも電池室側を廻すかはユーザーの好み・習慣かと思いますが、GLOW 1 に限らずツイスト式小型ライトは、テール側を支点としてヘッド側(GLOW1だと外殻部)を廻す事になるかと思います。
LUMINTOP GLOW 1 / OSRAM GW – USB Rechargeable mini EDC flashlight : review – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
LUMINTOP GLOW 1
ACEBEAM M50
Trustfire Mini 2
OLIGHT i1R EOS
WUBEN G342
GLOW 1 の配光パターンは、ハニカムレンズを採用した同社の EDC01 に良く似ていて全体的に「フワッ」とした拡散配光です。(※恐らく Pico も似たような配光かと…)
この画像だけでは光色の色温度の差について判断がつかないかと思いますが、同じCWでも6500KのCWよりも少しだけ(本当に少しだけ…)低く感じました。
LEDの項でも述べましたが、GLOW 1 の搭載LEDが OSRAM GW PUSRA1.EM だとしたら色温度の上限が 5700K になるので6500Kよりも低く感じるのは当然かもしれません。どちらにしても青被りの無いスッキリとした白色なので長時間点灯しても疲れない色温度かと思います。
まとめ
ライト好きの人は蓄光も好き♪…某学会では、そんな論文が発表されたとか…(嘘松
それは冗談としても『暗闇で光るモノ』には共感(共鳴?)を覚えてしまうのは、いかんともし難く…( ˘ω˘)ウンウン
出力が40ルーメンと控えめなのに加えて拡散配光なので物足りなさを感じるかもしれませんが、キーライトとしては充分な明るさですし屋外で足元を照らすのにも問題ありません。
晴天時であれば舗装路の歩行も充分可能ですし、40ルーメンという数値はランタイムも含めた総合的な実用性を考慮した上での仕様かと思います。また、GLOW 1 は単モードゆえに迷う事なく使え、残りのランタイムが把握しやすいという利点もあります。
テールマグネットを備えた製品は他にも沢山ありますが、『ツイスト式小型キーライト』でテールマグネットを装備したのは GLOW 1 が初めてかと思います。
蓄光(GITD)ヘッドについては評価が別れそうですが、消灯直後であれば単モードであることの補助・補完にもなりますし目印としても機能します。(当然、照明下に置いておけば GLOW 1 を点灯しなくても蓄光します)
気になった点としては、製品の性格上ポケットキャリーする事が多くなると思いますが、前述の通りヘッドのGITD部分が汚れやすく樹脂製パーツの破損のリスクが伴う事です。また、GLOW 1 はシリンダー構造なので分解が難しく、ゴミや粉塵がピストン部分に付着すると充分なクリーニングが難しそうです。
或る意味、製品の特徴とユニークさにマイナス要素が隠れている…とも言えますが、初めての試み(挑戦?)を盛り込んだ製品なのでブラッシュアップの余地が有って当然だとポジティブに捉えています。
消灯しても光り続け、小型ライトであれ鉄部に吸着できるのは、キーライトというカテゴリに囚われずアイデア次第で守備範囲、活用範囲がグッと拡がる小型ライトではないでしょうか?
10180充電池仕様のGLOW1のような小型ライトをバックアップとして携行するか?、それともキーライトとして頻繁に使用するか?…によって、明るさ(出力)やモード数などなど、重視する要素はユーザーによって異なると思いますが選択肢が増えるのは素直に大歓迎であります。