
昨年末に amazon USA でポチッた NITEFOX ES10 Knurl のレビューです。(以下、ES10K)
発売開始から時間が経過して今更感もありますが、NITEFOX のオフィシャルWEBサイト(nite-fox.com)がアクセス不可になってしまったので私的備忘録を兼ねて軽めのレビューを…(^^;
ES10K の『K』は Knurl(ナール)の頭文字で、K無しのES10と区別されているようです。

※画像は amazon USA より転載
ES10 Knurl のモデル名そのままにヘッド部分を除いてグリップ部分には全てローレットが刻まれていますが、K無しのES10はグリップのローレットが無いのに加えてヘッド先端形状も異なっています。
発売当初のステンレス版ES10のレビューがBLFの過去スレッドにありますが、初期モデルは K無しのヘッドに全身ローレットの組み合わせだったようです。
・Nitefox ES10K (Stainless Steel) AA/14500 flashligh (BLF)
・Nitefox ES10-Knurl (ES10K) AA Stainless Steel EDC Flashlight (BLF)
製品HP
- NITEFOX Flashlight HP
- NiteFox stainless Steel Flashlight AA Battery ES10 – amazon.com
- ThruNite T10S / T10T / T10 2014 – amazon.co.jp
NITEFOX Official SNS
- Facebook – Nitefox Outdoor / @Nitefox.fans
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パッケージ


今回、初めて amazon USA を利用したのですが、大きめのプチプチ封筒に入って届きました。
年末・年始を挟みましたが約2週間程で着弾しました。



パッケージは缶パッケージで缶のサイズは ThruNite T20T と同じでした。
国際便にも関わらず amazon の梱包が簡易だったのは缶パケも一因かもしれませんね…。(中身に支障がなければ缶の変形が有っても無問題)

ES10K本体の他に、英文マニュアル、ディフューザー、予備Oリング、キーリングに加えて予備のクリップも付属します。
仕様

仕様に Aerospace grage aluminium alloy… の記述がありますが、Googleで画像検索すると ES10? ES20? だかのアルミ版が出て来るので、マニュアルが共通化されていた名残りかと思います。
他にも IPx8、逆極性保護などについて書かれています。
サイズ


全長:90mm、胴径:19mmですが、リアスイッチ式の1AAライトとしては平均的なサイズです。



仕様欄に重量の記述はありませんが、実測してみるとES10K単体で約59g、重いエネループを使った時の装備重量が約85gでした。
フル・ステンレス製だけに重いのですが、“C3 stainless” とかの名称で販売されているノーブランドのステンレス製ライト単体よりは軽い…という意外な結果でした。
ステンレスや真鍮、銅製ライトはアルミ製に比べるとどうしても重くなりますが、美しさと頑丈さ、ステンレス特有の質感とのトレードオフとして納得しています♪
ボディ


ボディは2ピース構造で、冒頭で述べた通りグリップパーツ部分は全身ローレットになっています。






ステンレスに刻まれたローレット故に“殆どヤスリ”なのですが、それだけにグリップ感はかなりのモノで、濡れた手でもどんな素材のグローブでもしっかりとホールドできます。



T10 が無いので T20 との比較です。
T20 は CR123A/16340仕様なのでボリューム感は異なりますが、ThruNite T10 とよく似ている…というか、殆ど同じ意匠・シルエットです。
ES10の他にもThruNite製品とよく似た意匠の製品が複数存在したので両社は密接な関係にあったのかもしれませんが、そこんとこの事情は私も判らないです。


クリップもステンレス製でリアのUシェイプ部分にビス止めする構造です。
簡単に折れたり曲がったりはしないと思いますが、予備クリップが付属するので安心です。(予備クリップは他のライトに使おうかしら…(゚ー゚*)。oO)
ヘッド



CREE XP-G2 に OPリフレクターの組み合わせ。
仕様によるとガラス製の風防フィルターはARコートされているようです。
先端付近に刻まれた溝部分にCNC加工痕が残っていますが自分的には許容範囲内…ってか、ザッツ・ステンレス!(゚∀゚)って感じが加速して良きかな♪
画像はありませんがヘッド部分は簡単に分解できるのでLEDの載せ替えも楽に出来そうです。



ネジ加工の精度も高く、ネジ山の処理もしっかりとなされているのでゴリゴリ感は殆どありません。
電池交換はヘッド側から行うしかないのですが、素材がステンレス&無塗装なのでヘッドを取り付ける際の噛み合わせに神経を使う事もありません。無理にネジ込むとステンレス製でもネジ山を潰してしまいますが、スレッド部分の絶縁塗装が無いので多少ラフに扱っても安心です。
ThruNite T10 のアルミモデルはヘッドパーツ側がステンレスだったので、スレッド部分の絶縁塗装が傷みやすいかと想像したのですが…実際はどうだったんでしょう?アルミ同士でも少なからず塗膜は傷むモノなのですが、異素材となると違って来るかなと…(゚ー゚*)。oO
スイッチ


スイッチはリバースクリック式で間欠点灯は不可。
スイッチキャップもステンレス製(もしくは真鍮素材)です。
金属製スイッチキャップのライトにはスイッチ操作時の独特の操作感、具体的には内部のゴムパーツと擦れ合って『ギュコギュコ…』とした感触があるのですがES10も同様です。
リアが U-シェイプ形状で胴径も19mmと細いので、お世辞にも押しやすいスイッチとは言えないのですが、全身ローレットのお陰でしっかりホールドできるのでゲンナリするほど操作性は悪くないです。
操作時に U-シェイプのリブが指に干渉するので指先で操作しがちになりますが、スイッチキャップが金属製なので耐久性にも不安はありません。
欲を言えば、テールスタンドは不可になりそうですが、スイッチトップが U-シェイプのリブよりも突出していればラフなスイッチ操作も可能になって更に良かったのですが…(^^;
ランヤードホールはクリップ取付部の反対側に設けられています。
電池

ES10は 1.5vのアルカリ乾電池、1.2vのエネループに対応し電池交換はヘッド側から行います。
公式には3.7vの14500非対応ですが点灯させる事は可能でした。※14500の使用は自己責任です
基板の【+】接点がフラットなのでフラット・トップ型の電池は使えませんが、フラット・トップ型の一次電池は市販されていないので問題無いでしょう。
3.7v対応の基板に交換するとなると1AA仕様だけにサイズ制限があり、選択肢も限られてしまいますが、比較的簡単にヘッドが分解できるので望みはゼロではない…かな?(笑)
モード


ES10のモードは Hi/Low/Strobeの3モード。
全押しで ON/OFF、点灯中の半押しで【Hi】⇒【Low】⇒【Strobe】⇒【Hi】…のサイクルでモードが移行します。
モードメモリは搭載しておらず、常に【Hi】で点灯を開始します。
消灯後のリセット時間も1秒程度と短いので短時間内に点灯・消灯を繰り返す使い方をしてもストレスを感じません。
残念ながら【Low】モードではフリッカーが発生しますが、点灯開始時の【Hi】で事足りるからなのかフリッカーを意識することは少ないかもしれません。
照射
水平照射

配光/光色
LED電球


NiteFox ES10K


Lumintop Tool AA 2.0 Ti


ThorFire TG06S


MANKER E05


C3 SS


屋外照射
白昼(立木まで67m)


NiteFox ES10K
14500 (3.7V)


Ni-MH (1.2V)


Lumintop Tool AA 2.0 Ti
14500 (3.7V)




Ni-MH (1.2V)




ThorFire TG06S
14500 (3.7V)




Ni-MH (1.2V)




MANKER E05
14500 (3.7V)



Ni-MH (1.2V)



C3 SS
14500 (3.7V)


Ni-MH (1.2V)


ES10K は14500非対応なのですが自己責任で使ってみました。
14500使用時は、1.2Vのエネループと比べると確かに明るいのですが回路への負荷が未知数ですし、ソレなりに発熱もあるのでメーカー仕様に則ってアルカリ乾電池やエネループでの常用をオススメします。
エネループ使用時の公称:180 Lm については微妙な感じですが、出力云々よりも素材とデザインでポチッたので個人的には全然OKです♪
配光は1AAサイズのヘッド径とXP-G2との組み合わせらしい配光と申しましょうか…極端に拡散でもなく集光でもない中間的な配光で、EDC用途に向いた配光と言えるかと思います。
光色も Cool-white らしいスッキリとした白色光で、同じXP-G2を搭載したTG06Sよりも色温度が高くなっています。
まとめ
白状すると ThruNite T10シリーズの何れかを購入するか否か迷ってるウチに廃盤になってしまい『しまったあぁぁ!』と悔やんでおりました。
『せめてT10シリーズの中古でも…』と、折に触れてeBayとかで探していたので US amazon で ES10K を見つけた時は『お?!』って感じで秒速でポチってしまいました。(購入時に30% OFFで送料が実質ゼロになったのも大きい)
回路が古く近年の1AAライトと比較すると凡庸な性能(出力)であまり魅力を感じないかもしれませんがdoorman的には大満足です。(改造用にもう1本逝くかも…)
他のガジェットと一緒にラフにポケットキャリーするとES10Kのローレットで傷を付けてしまう恐れがありますし、保管時も他のライトの塗膜を傷めないように気を使いますが、アルミ製ライトのローレットでは得難いグリップ感(ホールド感)は最高です。
デザインや質感も気に入っていますが、ステンレス製ライトの割りには軽量でありグリップ感もバッチリ、オマケにモードメモリ無しの仕様が自分好みなのでEDCライトとして多用すると思います。
ThruNite T10シリーズより後発でありながら最近の1AAライトと比較してしまうと非力なので、マーケティング的にはイマイチなのかもしれませんが、もっと評価されても良いライト…だと思います。
メーカー公式サイトが無くなり、今後 NITEFOX がどうなるかも不明ですが、復活に期待する今日この頃です。