発売当初は結構なお値段でしたが、先の BLF A6 購入の事前調査でFASTTECHにてお値打ち価格で販売されているのを発見してしまいまして…(^^;
期待した BLF A6 が個人的にイマイチだったので、その代わり…ってワケではないのですが消化不良の解消的な…?
A6ではなく最初からS10Rにすれば良かったのですが、FASTTECH は in Stock の表記があるにも関わらず、実際は Out of Stock で出荷が延期され続けたことを何度か経験したので最初はパスしたのです。
・・・が、『以前にFASTTECHからS10Rを買ったよ~♪』ってのを Twitter のフォロワーさんからお聞きしたので、それなら大丈夫…って事でポチ♪
一昔前(2013年発売)の仕様・性能の製品で『何もかも皆なつかしい・・・』という感じなのですが、S10Rはリリース当初から良いなぁと思っておりまして、当時もHATTAさんのブログや森のなかまさんのS10Rの記事を何度も読ませて戴きました。
数年が経過して自分の経験値も少しだけ上がっており、温故知新的に備忘録も兼ねてdoormanの感じたままに SUNWAYMAN S10R をレビューしたいと思います。
製品HP
参考リンク
- sunwayman S10R – 森のなかま
- SUNWAYMAN S10A , S10R SHARKシリーズ LEDライト– 目指せ!ライトマニア HATTAのLEDライトレビュー
関連記事
- BTY TSG104 / CREE XP-E (CW) – roomX.jp
- OLIGHT S10R BATON II / CREE XP-L HD – roomX.jp
- SOLARFORCE Z1 – roomX.jp
- SUNWAYMAN V10A – roomX.jp
パッケージ
紙製の化粧箱で裏面に仕様が記載されています。
ちなみに SUNWAYMAN S10R は停産品(製造中止)であり、このS10Rも流通在庫品かと思われます。新品でもパッケージの傷みや汚れはどうしようもないので個人的には気にしません。
内容物は S10R本体、ランヤード、予備Oリング、予備スイッチブーツ、マニュアル、カタログとなっています。
付属のカタログには懐かしい機種が載ってて、ついつい読みふけってしまいました…(^^;
仕様/サイズ
全長が 88mm、ヘッド径:25.5mm。
1xCR123A/16340 でリアスイッチ&リフレクター仕様のライトとしては平均的なサイズと重量ですが、握った時に手の中で安定するサイズでもあります。
最近は 1xCR123A/16340仕様のEDC向けライトは S10R-II のようなサイドスイッチ仕様の製品が多く、リアスイッチのみの製品選択肢が少なくなっていますが、これには単三(AA)や単四(AAA)のライトでも充分な明るさが得られるようになって来た…ってのも理由の一つかと思います。
ボディ
人によって好みが別れそうな個性的なデザインですがdoormanは好きです。
S10R は小白鮫(Little White Shark)の二つ名(?)を持っていますが、初見では鮫というよりも、大きくクチを開けたブラックバス、或いはハタ科の魚といった印象を受けました。
HA-Ⅲの仕上げもムラがなく、ボディに刻まれたフィンガーチャネルなどのCNC加工も非常に綺麗です。
クリップは肉厚のステンレス製でガッチリとした造りです。
EB1と同じ形状のクリップですが、強度的にはS10Rの方が頑丈そうで安心できます。
脱着式なので外せるハズなのですが、残念ながらこの個体のクリップはキツくて外せませんでした。(グリップと接触する部分に熱収縮チューブを着けて保護するのがroomXの掟…)
ヘッド
ラッパ型のヘッドが、なんとなくノスタルジーを感じさせてくれます。
記憶が曖昧なのですが、TRUE UTILITY (だったかな?)から似たようなフォルムの製品が出ていたような・・・(゚ー゚*)。oO
搭載LEDは CREE XM-L2のCW。
一世代前の10W級LEDではありますが、まだまだ現役のLEDですし低出力でドライブするのであれば必要にして充分かと思います。
口径は大きいのですがリフが浅く、XP-E2 や XP-G2 と比較するとLEDダイが大きいので中心光が太い拡散系の配光となります。
プレーン形状のステンレスベゼルが実に自分好みです。
ベゼルを外すと簡単にLEDにアクセスできるので、時間が出来たら XP-E2 や XP-G2 に積み換えて、EDCテイストの拡散配光からスポット重視のタクティカル配光に改造したいと思います。
【+】接点廻りに樹脂パーツが配置されているのでフラットトップ型の電池は使用不可となります。最初からCR123Aの一次電池をメインに使うつもりでしたし、IMR系のハイドレイン対応電池が必須となるライトではないので、個人的には無問題であります。
リア/スイッチ
スイッチはフォワードクリック式で間欠点灯が可能。
・・・ですが、HATTAさんのブログにも書かれていた通り、スイッチの操作性が良くないのが残念で、この S10R の唯一の不満点であります。
Uシェイプの立ち上がりが邪魔ですし、ブーツと内部スイッチとのクリアランスが大きく、おまけにスイッチストロークが長いので、ラフに操作しようとすると持ち方が限定されてきます。
一応、テールスタンドも可能ですが接地面積が小さいので安定しません。
何の為のUシェイプなのか良く判りませんが、もっと押しやすいスイッチにしていればS10Rの評価も随分違っていたような気がします。
電池
動作電圧は 3.0V~4.2V
CR123A の一次電池と 3.7Vの16340 Li-ion充電池が使用可能です。
モデル名に【R】の文字が含まれていますがS10Rに充電機能はありません。
SUNWAYMAN製品のモデル名の命名規則は、単三や14500対応モデルは【A】、このS10RのようなCR123Aモデルには【R】が付いていたかと思います。
モード
通常モード群は【Low】→【Mid】→【Hi】の3モードで、このサイクルでモードが遷移します。
点灯開始時にスイッチを半押ししてモード変更、全押しでモード選択、常時点灯になります。
S10Rは基本的に【Low】スタートの製品で、他のモードから消灯しても消灯から約5秒経過すると【Low】スタートにリセットされます。
【Low】→【Mid】→【Hi】の変更ループを2回繰り返すと【SOS】が発動、【SOS】から更に変更すると【Beacon】に入ります。
特殊モード群は【Turbo】と【Strobe】ですが、点灯中にヘッドを緩めると【Turbo】で点灯し、点灯前にヘッドを緩めておくと【Strobe】で点灯を開始します。
【Strobe】でスタート後、そのままヘッドを締めると【Low】で点灯します。
【Hi】や【Turbo】で連続点灯するとそれなりに発熱しますが、リミッター的な機構は実装されていないようなのでユーザー自身で点灯時間をコントロールする必要があります。【Turbo】モードの360ルーメンでは連続点灯が3分に限定されます。
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
SUNWAYMAN S10R
OLIGHT S10R-II BATON
THRUNITE Archer 1C
SUREFIRE EB1 Backup
BTY TSG-104
SOLARFORCE Z1
SOLARFORCE L2m (P60 bulb)
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
SUNWAYMAN S10R
OLIGHT S10R-II BATON
THRUNITE Archer 1C
SUREFIRE EB1 Backup
BTY TSG-104
SOLARFORCE Z1
SOLARFORCE L2m (P60 bulb)
これからも S10R と同時期の製品を入手できるチャンスがあれば予算の許す限り購入したいとは思っていますが、そうそう状態の良いモノが簡単に入手できないと思うので、いつもより多めに“あの頃ライト”の照射画像を載っけてみました♪(*´ω`*)
色温度はやや低めで緑成分が強いのですが、XM-Lが世に出た頃に比べれば違和感は感じないと思います。
拡散系の配光なので照射距離は限定されますが、近距離照射がメインであれば最大で360ルーメンでも必要にして充分です。
まとめ
モード数が計7モードと多いのですが、スイッチの操作性を除けば使いやすいライトです。
スイッチを押せば点く・消える…という、ライト本来の機能しか持たないシンプルさが使いやすさの要因かと…。
通常モードと特殊モードが明確に区別されているので使いやすく、多モード式ライトに不慣れな人にも安心して貸せそうです。
LED換装のハードルが低いのでLEDを載せ替えて自分好み配光や光色に改造する楽しみ方もアリかと思います。
さすがに出力や効率面(ランタイム)は最近の製品に一歩譲りますが、6年前の製品でも充分に使用に耐えますし不便も感じません。(Max:360Lmの出力値に少しホッとしたのはナイショで…)
久しく新製品が発売されない印象の SUNWAYMAN ですが、また以前のように個性的で実用的なクオリティの高いライトを発売して欲しいです。