ステンでスッてんてん!(゚∀゚)
…というワケではありませんが今回もステンレスボディのライトです。
調べてみると【BTY】というのは【Soshine】のような中国の電池メーカー(ブランド)のひとつらしく、電池だけでなくライトのOEM製品も扱っていて今回のネタである BTY TSG104 もその中のひとつみたいです。
元ネタは LUCKYSUN Ti20 という製品のようですが、本家(?)と比較するとモード仕様や付属品(16340や充電器)などがグレードダウンされています。
実際に購入したのは3ヶ月くらい前でしょうか…
購入する前にネットを漁ってみましたがマイナー製品故の宿命というか、案の定たいした情報は集められず人柱テイストが満載でしたが勇気を出して逝ってみました。
TSG104 も Ti20 も FASTTECH で販売されていますが、既に電池や充電器は手元にありますし、リフやLED、PCBを交換する可能性も高いので安価な TSG104 で良いかなと…
こういう外観デザインのライトを密に【金チラ系】と呼称しているのですが、デザインだけでなく諸々の製品仕様も含めて一昔前なら確実にスルーしていた製品です。
…が、加齢の所為なのか最近は華美なライトも良いかなと思うようになりまして…(^^;
(※Solarforce Z1 は金チラではなくキンキラですな…)
LUMINTOPの魚雷型も【金チラ系】ですしFENIXの記念モデルも金チラ…というよりFENIXもキンキラの部類ですな…
もしかして近々【金チラ系ライト】のブームが到来…なんてことを一人で妄想しております。
(失礼ながら両製品ともセールス的にはあまり成功していないような気がするのですが実際はどうなんでしょう…?)
【金チラ】? あぁ、横浜のヒマな主婦のドラマね…
それは【金妻】。。。←※若い人には通じないと思うよ…
ゴボウの甘辛煮だろ?
それは【きんぴら】。。。←※ゴハンが進むでござる…
・・・まぁ、こうした小粋な小ネタを織り交ぜつつ BTY TSG104 のユルユルなレビューをお送りします。
パッケージ
見慣れた白箱パッケージに入っていましたが、ユルユルというか…イイ感じで変形しています。
もう何度もノーブランド品を海外通販で購入しているので既に慣れっこになっていますし、本体に大きなキズや不具合がなければ無問題です。
サイズ
・全長:70mm
・ヘッド径:20mm
・装備重量:約77g
1×16340仕様のリアスイッチ式ライトとしては平均的なサイズかと思います。
ステンレスボディならではの重量ですが、重量だけであれば18650単セル仕様のアルミライトよりも軽量です。
でも、やはり所持品の重量を1グラムでも軽くしたい場合には出番が少なくなりそうです。
ボディ
ステンレスのポリッシュ仕上げでボディに滑り止めの凹凸も無し。
ひと目見ただけでスリッピーだと判りますが、現物の操作感も見た目そのままです(笑)
後述するリアスイッチも影響していますが、毛糸や布地の手袋をしたままでラフにスイッチ操作をするのは困難です。
せめてV10Aのようなパターンの溝がグリップに刻んであれば操作もしやすいのですが、操作性よりもラグジュアリー感を重視したんでしょうかね…?
グリップ部分は結構肉厚なので加工設備さえあれば自分で溝を刻むのですが…(旋盤&ボール盤が欲しいw)
ヘッド
LEDはちょいと古めの Cree XP-E で色温度の高いCool-whiteらしい少し青白い光色です。
廉価な製品なのでガラスフィルターにARコートなどは施されていませんが、真鍮製のキャニスターも含めて各部の加工は丁寧にされているほうだと思います。
簡単にヘッドが分解できるのでLEDやPCBの換装も捗りそうです。。。(゚ー゚*)。oO
リア/スイッチ
スイッチはリバースクリック式。
スイッチブーツの直径は約10mmで蓄光仕様(GITD)になっています。
このTSG104で一番アレなのはスイッチの操作感で、スイッチを押した際にチカラがダイレクトに伝わらず、スリッピーなボディも影響して操作性はかなり悪いです。
スイッチブーツと内部スイッチボタンの間に隙間が有り、ブーツの直径も小さいのでチカラが分散している感じです。
分解してクリアランスの調整をしたいのですが、ピンセットやニードルプライヤーではロックリングが外せませんでした。治具を自作しなければならないので 『うーむ…(ーー;)』 という感じです。
電池
動作電圧は 3.7-4.2V となっていますが、3.7Vの16340だけでなく3.0VのCR123Aでも正常動作しました。
3.0vだと微妙に暗くなりますし、多分ランタイムも短くなるでしょう。。。
モード
モードは計5モード。
本家(?)のTi20は【Turbo】的モードも加えて6モードもあるようです。
スイッチの半押しでモード変更を行い【Hi】→【Mid】→【Low】→【Strobe】→【SOS】→【Hi】…のサイクルでモードが変わります。
モードメモリは備えておらず再点灯時は常に【Hi】でスタートする仕様が好感度大♪
欲を言えば【Low】でスタートして欲しいところですが、これは諦めるしかないでしょう…(´・ω・`)
【Hi】が200~250程度、【Mid】が100~150、【Low】が20~40ルーメンぐらいの明るさだと思います。
FTの販売ページにはMax:850LMの記述がありますが3WのXP-Eでは無理でしょうナ…
【Low】モードではフリッカーが出ますが【Mid】ではデジカメを通してもフリッカーは確認できませんでした。
照射
水平照射
屋外照射
白昼(中央立木まで67m)
Hi – 200 Lm
Med – 100 Lm
Low – 20 Lm
XP-Eらしいスポット強めの配光です。
この画像では判りませんが、LEDのセンターがズレているからなのかミラーリフだからなのか…周辺光に配光ムラが見られます。
本家のTi20はOPリフ仕様でセンター合わせのパーツも使われいる所為か配光がキレイです。
サイズの合うOPリフレクターがあればLEDも含めて換装したいです。
まとめ
やはり価格なりの部分がありますが、doorman自身は【金チラ】部分も含めて結構気に入ったのでMOD予備機としてもう1本行っとこうか…と、現在思案中であります。
それにしてもこの BTY TSG104 や先の TANK007 ES12 もそうですが、廉価なマイナー製品の中には、あともう少しコストを掛けて丁寧に仕上げたり手を加えたりすれば、メジャーなメーカーに負けないぐらい大化けしそうな製品がチラホラ見受けられます。
歩留まりも含めた製造コストと売価のバランスが難しいのだろうなと想像はつきますが、『うーん、惜しいなぁ…』と感じる製品を手にすると、ついつい自分でボディのカスタマイズをしたくなります。(加工してくれる業者さんを探そうかしら…)
銅や真鍮素材の製品も増えて来て以前よりも軽量であることが重要視されなくなった・・・と、言うより本当に自分が気に入ったモノであれば 『重くても全然OK牧場!(゚∀゚)』 って感じでしょうか?
それでもステンレス製ライトをEDCするとなると、自分は 1×CR123A や 1AA クラスの製品が限界で18650仕様のステンレスライトをEDCするのはちょっと無理だなぁ・・・と思う今日この頃です。