ステンシンドローム絶賛罹患中です♪ヽ(´ー`)ノ
1AAA仕様、ステンレス製のヘッドツイスト式で、doormanにとっては三本目のTANK007製品になります。
個性的なデザインの製品で以前から気になっていましたが、マイナーなメーカーのヘッドツイスト式でクオリティが未知数、おまけに30~35ドルという価格帯も割高感が拭えずポチるのを躊躇っていました。(※詳細後述)
今回はeBay経由で購入したのですが、現在手元にあるのは2回目にオーダーしたものです。
1本目は1ヶ月前に同じくeBayでオーダーしたのですが何らかの理由で大陸を出国できず届きませんでした。
この2本目もレジスト付国際郵便で発送されましたが、いつまで経っても運搬状況が【通関完了】で止まったままになっていたので1本目と同様に【未達→返金】の流れになるかと半分諦めていました。
結局、いつものようにオーダーから2週間ほどで届いたのですが、手元に届いてから中国郵政の運搬状況を見ても ≪【 Guangzhou互換局】Export customs cleared≫ のままだったので中国郵政の荷物追跡情報は更新が遅いのかも・・・(^^;
それでも無事に届いたので、TANK007 ES12 のクオリティはどんな感じなのか?・・・軽めのレビューをお送りしたいと思います。
■製品HP
・TANK007 Official HP
・TANK007 ES12 – tank007.com
■関連記事
・LUMINTOP Silver WORM – Stainless / CREE XP-G2 R5 (CW) – roomX.jp
・ThruNite TiS stainless / CREE XP-G2 R5 (NW) – roomX.jp
・New Preon, Tool Ti, Ti5T, K18 SS : A layman’s review – CPF
・Reviews de Linternas: TANK007 ES12 – RDL
パッケージ
スチールの缶パケに本体、予備Oリング、キーチェーン、中英文マニュアルが納められています。
パッケージの一部がヘコんだり錆が浮いていますが、本体に異常がなければ全然OKです。
(※徹底的に細部にまで拘る方は購入を控えたほうが良いかも…)
仕様
マニュアルに色々と書かれていますが、各モードの出力やランタイム、モードメモリ機能などの重要事項が省略されています(笑)
これはあくまで推測ですが、モード関連の記述が少ないのは【告知無き仕様変更】がチョイチョイ行われている、もしくは変更される可能性が大きいからかもしれません。。。
まぁ、カタログスペックよりも実際に使いやすいかどうかが重要なのですが、購入する立場からすると製品仕様について事前に正確な情報は欲しいところです。
サイズ
カタログでは全長:70mm、直径:15mmとなっていますが、実際の直径はヘッド部分がφ14.4mm、グリップ部分がφ13.5mmでアンチロール部の最大幅が15.5mmと少しスリムでした(※いずれも実測値)
装備重量が約43g、キーライトとして使うには少々重たいのでライト単体でEDCすることになるかと思います。
ボディ
FENIX社のLDシリーズとMcGizmoのSapphireを足して円周率を掛けて5で割ったようなソリッド感が満載の外観です。
滑り止めの菱目ローレットが一切なく、ヘッドのナット(?)部分なども含めてマッシブなデザインにやられてしまいました。
ES12を見ていると、だんだんスパークプラグのようにも見えてきませんか?
ステンレスの質感が漂うヘアライン調のマットな仕上げも造形にマッチしていると思います。もしES12がつるピカのポリッシュ仕上げだったら購入意欲が半減していたかもしれません。。。
ネットで他のES12の画像を見ると胴体部分のフラット加工面(6面)にフライス痕が残る個体が多く、その点はある程度覚悟していましたが幸いにも(?)この固体については目立った加工痕はありませんでした。
ヘッド先端のタテ溝もキレイに加工されていますし、アンチロール部分も含めて各部の面取り処理もキチンとされていて、とても良い感じです♪(*´ω`*)
ヘッド
搭載LEDはチョイ古めの XP-E R3。
1AAA仕様の低出力ライトなので3WクラスのLEDでも過不足はありませんが、10440/3.7V Li-ion充電池にも対応していることを考えると電圧仕様と搭載LEDがアンバランスな感じもします。
リフレクターが浅くOPタイプなので拡散系の配光になりそうですが、ダイサイズの小さなXP-Eなので1AAAとしては中心光が強めな配光です。
手の大きな方はナット部分を回すよりもヘッド先端部を摘んで操作するほうが操作しやすいかもしれません。
簡単にヘッド部分が分解出来れば暖色系のLEDに載せ替えたいところですが、例によって先端パーツがガッチリ接着されているのでMODするには気合いが要りそうです。
ジョイント
ES12はジョイント部分のネジ切りが長いので相当ヘッドを緩めても簡単にヘッドが脱落しませんが、逆にネジ切りが長いということは、それだけネジ部の摩擦が大きくなり、ネジの精度や仕上げが悪いと片手でのON/OFF操作が困難…ってことにもなります。
残念ながらこのES12は、電池をセットしない状態ではヘッドが軽く廻せましたが、電池をセットするとリアスプリングの反発力でネジ同士が密着、途端に悲しくなるほどのゴリゴリ、ザラザラ感が満載となりました・・・(´Д` )
ボディ側ネジのネジ切り開始部分のネジ山が歪んでいましたし、パッと見はキレイで加工精度が高そうに見えますが、実物は同じステンレス製品のTiSやWORMのネジ精度やスルスル操作感には遠く及びませんでした。
ネジ同士のクリアランスも大きいようでOFF状態でヘッドを押すと前後に大きく動きますし、Oリングの線径も細くてヘッドパーツとの密着度が低く水密性にやや不安があります。
個体差によるモノかもしれませんが、ジョイントネジ部の加工精度については物足りなさが残り、過剰な期待は禁物・・・と言えるかと思います。
歪んだネジ山をヤスリで削り落とし、ネジ部に液体コンパウンド(例のSOFT 99)を少量塗って数十回ヘッドを空回しして研磨したところ、摩擦による抵抗が減りゴリゴリ、ザラザラ感が軽減され軽いチカラでヘッドが回せるようになりました。
※アルミのHA3塗装でコレをやったらアウトですが、無垢素材製品ならではの裏ワザ(荒ワザ)かと。。。
一手間かけて使いやすくするのも楽しみのひとつではありますが、やはりメジャーなメーカーの製品と比較すると新品状態でのクオリティが未知数、不安定で30~35ドルというのはちょっと冒険かな・・・と思うのであります(`・ω・´)
リア/テール
リア部分も手を抜かず各部が面取り加工されており、キーリングを取り付けたままテールスタンドが可能な形状になっています。
電池
動作電圧は 0.8 – 3.7v となっていますが、10440/3.7v電池を持っていないので動作確認はしていません。
10440/3.7v電池で出力およびランタイムが変わるかどうかも不明です。
個人的には今のところ10440の必要性を感じないので1.5vの単三乾電池か1.2vのNi-MH充電池で運用するつもりです。
電池をセットした状態での突出長さは平均的かと思います。
ヘッドを締めていくとそれなりに反発力を感じますが、反発力が強すぎて操作感に悪影響を及ぼすほどではありません。前述のとおりネジ加工精度・仕上げのほうが問題かと思います。
モード
搭載モードは3つ。
締めて【ON】、緩めて【OFF】の一般的なヘッドツイスト式と同じ操作方法です。
素早くON/OFF操作をすることで【Hi】-【Med】-【Low】-【Hi】…のサイクルでモードが変わります。
モードメモリを備え、同じモードで3秒以上連続点灯すると現在のモードが記憶され次回点灯時にはメモリーされたモードで再点灯します。
3秒以下で消灯した場合は、消灯時の次のモードで再点灯します。
※【3秒】は時計読みの秒数計測ですがマニュアルには2秒の記述があります
再点灯時の明るさを気にしなくて良いのでモードメモリは無い方が使いやすいと最近は感じるのですが、仕様的には【Low】スタートのまま使い続けることも一応可能になっています。
カタログスペックでは【Hi】で120ルーメン、0.6時間(36分)の連続点灯が可能となっています。
1.2VのNi-MH充電池を使った感じでは120ルーメンも出ていないように見えますが、新品の単四アルカリ乾電池だと出るのかもしれません。
【Med】と【Low】の出力が不明ですが、体感では【Med】が40~60ルーメンぐらいで【Low】が5~10ルーメンぐらいだと思います。
付属のマニュアルには【Low light 18 hours】の記述がありますが、これが【Med】と【Low】のどちらのランタイムなのかは不明です。
デジカメを通してみると【Med】と【Low】ではフリッカーが出ているのが確認できますが、カメラのLCD越しに見ると点滅ではなく一瞬完全に消灯しているように見えるのが面白いです。
照射
光色はCWらしい色温度が高めの白色光です。
先述の通り中心光の光量が多くスポット寄りの配光になります。
まとめ
doormanの場合、製品の購入動機として一番多いのが製品の見た目というかデザインというか…スペックよりも第一印象でハートを鷲掴みにされ、そのまま陥落…のパターンが多いようです。
性能をまったく気にしないワケではありませんが、自分好みのデザインで使いやすそうな製品だとメーカーとか性能とかは二の次になるみたいです。
まぁ、それで失敗したというか早まったなと反省することもあるのですが、今回のES12はポチって正解だったかなと...。
脊髄反射的スピードでES12をポチらなかったは、製品クオリティが読めずCNC加工痕とかネジ切り精度に一抹の不安が有ったからで、製品ロットによっては残念な個体を引く可能性もありましたが、その場合は番手の細かいサンドペーパーで加工痕を目立たなくしたり、先述の通り液体コンパウンドでネジ部の抵抗を少なくすれば良いかなと前向きに考えてイッてみました。
細部を見て行くと 『嗚呼、良くも悪くもTANK007だな…』 と感じる部分は多々あるのですが、ネジ切り部のゴリゴリ感を除けば、目立ったCNC加工痕もなく良品が購入できたと思います。
amazonのマケプレでもチョイチョイ安価で販売されることがあるようなので、ロシアンルーレット的要素がやや多めの製品ですが・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ
《追記:2017/04/25》
最近、amazonのマーケットプレイスの仕組みを悪用した詐欺が多発しているようです。
極端に安価な製品を出品して集客、購入者に商品を送らず金銭を詐取するのですが、オーダーした商品を出品者側からキャンセルして、実際には返金されていないのに返金通知のメールをamazonから送信したように偽装し購入者を騙す手口のようです。
amazonによるマケプレ保証は期限があり、偽装返金通知のメールで返金されたモノとして安心していると、いつの間にか期限切れで泣き寝入り…って事になるワケです。
※件のES12の販売ページにも市価の1/3程度の価格で販売する、いかにもな業者がワラワラ湧いて来たので広告リンクを削除しました。
こうした悪徳業者の特徴としては、
・各商品カテゴリーにおける【ベストセラー1位】の商品を多数陳列している
(これらのベストセラー商品は警戒されないように大幅値引きされていない物も混在しています。また、出品者が異なるのに第1位の取扱い商品がほぼ同じだったり、出品者名に【アマゾン倉庫発送】などの文言を勝手に付記しています)
・現在から過去12ヶ月の期間にamazonでの販売実績(フィードバック)がない
(最新の販売者評価が2008年とか2013年とか数年前の日付も多いのですが、販売者評価は自作自演が可能なのでフィードバックの日付が新しくとも鵜呑みにするのは禁物デス)
…など、共通の特徴がみられます。
amazon.co.jp発送ではない商品を普段利用しないマケプレ出品者から購入する際は、カートに商品を入れる前に必ず販売者情報を確認し、いくら値段が安くとも上記のようなマケプレ出品者からは購入しないようにするのが得策だと思います。
最悪マケプレ保証が受けられたとしても、そのコストは売価に上乗せされ、最終的にamazonの利用者すべてにツケが回されることになり、個人情報については100%抜かれるので要注意です。