
MANKER MK34です…ヽ(´ー`)ノ
LED 12個入デス…ヽ(´ー`)ノ
とてつもなく明るいです…ヽ(´ー`)ノ
4-man cell/3set で計12個、1ダースのLEDがコンパクトなヘッドにギュッと詰まっています。
コレまで色々な複眼仕様の爆光ライトをレビューしてきましたが、全て三ツ目の製品で一灯当たりのルーメン値を上げてトータルの光量をUP…という手法(?)を採っていました。
この MANKER MK34 は、XP-G3 以外に Nichia 219B/219C を搭載したモデルが存在しますが、どのモデルも12個のLEDを搭載し、これまでの多灯製品とは一味も二味も違ったライトになっています。
光学部分のみならず外観デザインもMANKER製品らしい個性的な造形で見た目のインパクトも強烈です。
なかなか楽しそうな製品で気になっていましたが電池仕様(サイズや放電能力)についてシビア…という噂を耳にしていました。
では、電池仕様を満たした場合の実際の使い勝手はどうなのか?
製品リリースから既に時間が経過し、今更感もあるかとは思いますが、MANKERブランドのIMR 18650 がセットになったバージョンが amazon Aoniro J さんからリリースされたのでレビューしたいと思います。
あ、ちなみに今日はエイプリルフールですがマジネタのレビューです…(^^;
製品HP
・Manker MK34 Flashlight – 12x LED – 3x 18650 – mankerlight.com
・MANKER MK34 / XP-G3 – amazon.co.jp
関連記事
・OLIGHT X7 Marauder / CREE XHP70 (CW)
・LUMINTOP PS03 / CREE XM-L2 U2*3
・ThruNite TN36 UT / CREE XHP70 (CW)
INDEX
パッケージ





クラフト紙の箱にMK34本体、ランヤード、Oリングx1、英中マニュアルと、電池キットの場合は本体に18650が内蔵されています。
、
サイズ


・全長:98mm
・グリップ径:55mm,
・重量:278g (本体のみ)
多灯・複数セル、MAX:8000ルーメンの爆光ライトなので実物を手にするまではもっと大きな製品をイメージしていましたが、自分の中の【爆光=大型製品】の固定概念がひっくり返るほどのコンパクトさです。
とにかく全長が短く4AA・リフレクター仕様の製品と大差ありませんし、ヘッドが円形ではなく三角になっているので視覚的なボリューム感が抑えられ比較画像より更にコンパクトに感じます。
ボディ






グリップ部分にフラット面が3箇所設けられたMANKER製品らしい個性的なデザインです。
グレーカラーも暗すぎず明るすぎず、とっても良い感じのカラーです♪
何処から撮っても絵になるのでもっとイッパイ画像を載せたいトコロですが表示が重くなるので自粛…(^^;
ヘッド/LED


三角形状のヘッド部分は一辺の長さが最大で約62mm。
3灯の製品ならばLEDは単純に三叉に配置されていますが、MK34は光源を3つのグループに分けて各グループに4個のLEDを配置しています。
※現行のMK34は搭載LEDの違いにより XP-G3、Nichia 219B、219Cの三種のモデルが併売されています。
トライフォビア(集合体恐怖症)の人や昆虫が苦手な方向けには【閲覧注意】の注釈を付記する必要があるかもしれませんが、個人的には四つ葉のクローバーが3個あるように見えます。12灯のLEDを眺めていると幸福パワーがライトから放射されているような錯覚に陥り・・・ませんね…
しかし、消灯時に幸福を感じないかもしれませんが、MAX点灯時の明るさには幸せを感じるハズです♪ヽ(´ー`)ノ


レンズで集光・配光をコントロールしていますが直接レンズが露出してはおらず前面はフィルターで保護されています。メーカーHP製品情報によるとフィルターはARコートが施されたガラス製のようです。


ヘッドとボディのジョイント部は角ネジ仕様です。
スイッチ




スイッチブーツは半透明のシリコン素材で、お馴染みのMANKERエンブレムが刻まれています。
低電圧警告インジケーターを備え電池残量によって発光カラーが変化しますが、特定モードの設定時にはインジケーターの挙動が設定変更時の目安となります。(※後述)
1/4インチネジ穴を標準装備しているのでカメラ用三脚に楽にセットできます。
拡散配光なので撮影時の補助照明として使うのにピッタリです♪
リア/テール

フラットなテール形状によりテールスタンドも安定しています。


ランヤードホールが大きく直径:3mmぐらいのコードも余裕で通せます。
MK34はコンパクトではありますが、装備重量は400gを優に超える製品なので、丈夫なコードが通せるのは安心ですしMK34の使い勝手を大きく左右すると思います。
ただ、MK34だけではなく、MANKER製品のストラップホールは、エッジが立ったままの製品が多く、細いナイロンコードだと摩擦で簡単に切れてしまうので要注意デス。
特にMK34は重量級の部類に入る製品なので付属のストラップは使用を控えたほうが良いかと思います。
電池

電池セットに付属する3本のリチウムイオン充電池は IMR系の18650です。
MK34のように大電流を必要とするライトにはIMR系Li-ion充電池が必須とも言えるでしょう。





付属電池の全長は65.1~65.2mm。
3本の電池は並列接続なので、2600mAhならば総容量は2600×3で7800mAhとなります。
電池1本でも点灯させることはできますがランタイムは1/3以下になります。
一見すると【+】極が突出しておらず完全にフラットに見えますが、僅かに電極が出ておりヘッド内部の接点に接触する形状になっています。逆にIMR系18650でも【+】極が完全にフラットになっている18650は使用不可となります。
実際に手元に有ったVAPPOWERのIMR18650は【+】極が完全にフラット形状なので、そのままではMK34で使えませんでした。また、電池のサイズ(全長)に対してもシビアで、ICR系Li-ion充電池に多いプロテクト回路付きの18650はヘッドが締まりきらず使えませんでした。

VAPPOWER IMR 18650 は完全フラットですが、ここにハンダを盛って少しずつ電池の全長を変えながら試してみたところ電池の全長が67mmを超えるとヘッドが締まりきらず動作が不安定になり始めました。
個体差によりコンマ数ミリの許容差はあると思いますが、全長が66mmを超える電池は物理的に使えないと考えたほうが良さそうです。
電池が長いとヘッドが締まりきらずヘッドとボディ部分の【GND】が接触しない(通電しない)ので点灯不可となるワケですが、無理にヘッドを締めると電池の【+】極かヘッド側の【+】接点が破損する可能性があるので要注意です。
MK34は電池サイズにシビアなのが少々残念ではありますが、ハイドレインに対応したIMR系電池の使用を促すことで製品本来の実力を引き出す為の仕様…とも考えられます。
モード
MANKER MK34 / CREE XP-G3 x12 / Operating Instructions
通常点灯時のモードは下記の6モード
・Moonlight:0.1-30 Lm / 2month-5days
・Low:120 Lm / 30hrs
・Med1:500 Lm / 7.5hrs
・Med2:1000 Lm / 3.5hrs
・High:2500 Lm / 2h
・Turbo:8000 Lm
(※XP-G3搭載モデル)
この他に【Strobe】・【Beacon】・【SOS】のモードを搭載しています。

基本的に 《1-click》で点灯、点灯中は《1-click》でモード変更、《長押し》で消灯します。
長押しのファンクションが点灯時と消灯時で異なったりして、最初はMK34のUIに戸惑うかもしれませんがモード図解をじっくり見ながら一通り操作すると意外と簡単です。
ただ、下記の2つのモードについては、マニュアルの記述が不親切で非常に判りづらいです。
Lock-out mode
ロックアウトの設定/解除操作に於ける《1-click》-《2-click》-《3-click》のタイミング(間隔)を取るのが少々難しく、慣れるまでは何度も操作を繰り返す事になるかもしれません。
簡単に言うと【Lock-out mode】にするには
・消灯状態から操作開始
・1-click 時に【Moonlight】で点灯
・2-click 時に【Turbo】で点灯
・3-click 時に【Battery-check】と同様にスイッチが明滅
の手順を踏まなければ正常に【Lock-out mode】に移行しません。
※ロックアウトしたいのに、一瞬とはいえTurbo点灯する…って仕様はかなりアレですが…(^^;
《1-click》 – 《2-click》 – 《3-click》 の各タイミング(間隔)は大体0.5秒以内です。
この間隔が短くても長過ぎても【Lock-out mode】にはなりません。
具体的には 『ポチッ!』・・・『ポチ、ポチッ!』・・・『ポチ、ポチ、ポチッ!』って感じでスイッチを操作するワケですが、各間の『・・・』の部分が大体0.5秒以内…というタイミングです。
…が、各クリックの回数とかタイミングを誤るとロックアウトに失敗して【Engineering mode】に入ってしまうので要注意です…(´Д` )
また、正常に【Lock-out mode】に入ったならば、いくらスイッチを操作しても点灯はせず、インジケーターが《消灯》するか《明滅》するかだけの状態になります。
インジケーターが《明滅》するのは【Battery-check】も同じですが、単なる【Battery-check】の場合はスイッチを押すと【Moonlight】で点灯してしまいます。この場合も【Lock-out mode】には設定されていない事になります。
【Lock-out mode】を解除するにはインジケーターが《明滅》している状態で、設定する時と同様に 《1-click》-《2-click》-《3-click》の操作を行います。
解除操作時は設定時のように各クリックの段階でライトが点灯しないので、解除操作を完了するまで解除が成功しているか失敗しているかの判断がつきません。【Lock-out mode】が正常に解除されると必ず【Low】で点灯するので、点灯しない場合は解除操作に失敗している・・・ということになります。
【Lock-out mode】ではインジケーターが《明滅》するか《OFF》のどちらかになりますが、例えば《明滅》-《OFF》-《明滅》…など、ロックアウト状態で何回かスイッチを操作して《明滅》のまま一定時間以上(5秒以上かな?)放置すると《明滅》の状態からロックアウトが解除できなくなります。その場合は1回スイッチをクリックしてインジケーターを《OFF》の状態にしてから解除操作を行う必要があります。
ややこしいのは、ロックアウトに突入した直後の《明滅》状態からであれば、いくら放置した後でも《明滅》状態からのロックアウト解除が可能な点です。ロックアウト設定・解除のスイッチ操作が煩雑と感じたならばヘッドを少し緩めてロックアウトした方がストレスを感じないかと思います。
Engineering mode
エンジニアリング・モードは【Moonlight】点灯時の照度を6段階のレベルから選択・設定するモードです。
・点灯状態から操作開始 (※どのモードで点灯していてもOK)
・長押しで消灯してそのままスイッチを押し続けるとインジケーターが《明滅》します
・この状態でスイッチを素早く4回クリックします
・正常に【Engineering mode】に入ったら現在の【Moonlight】のレベルで点灯します
・この【Moonlight】で点灯中にスイッチをクリックすると1段づつレベルが上がります
・希望の照度レベルでスイッチを長押しして消灯するとそのレベルで【Moonlight】が設定されます
と、一見簡単そうですがレベル設定中に最大の《level.6》状態で更にスイッチをクリックすると一旦完全に消灯してしまいます。その場合はそのままスイッチを普通に4回クリックする必要があり5クリック目で最小レベルの《level.1》で点灯します。
《level.1》は0.1ルーメンとかなり暗いので、明るい場所で設定を行うと点灯していることに気付かないかもしれません。また《level.6》を過ぎて完全消灯状態のまま【Engineering mode】を終了すると【Moonlight】が無効となる(点灯しない)ので要注意です。
【Moonlight】で点灯できなくなった場合は、先の手順で再度【Engineering mode】に入ってから《level.1》以上の有効な照度レベルに設定し直す必要があります。
これがマニュアルにも製品HPにも全く記載が無く【Moonlight】で点灯できなくなりMK34が故障した…と、勘違いしてしまう方も中には居るようです。
レベル設定中は《level.6》の次に消灯してしまうのではなく再度《level.1》に戻るサイクルを繰り返すか、消灯したままエンジニアリング・モードを終了してしまった場合は《level.3》で強制設定されるなど、もっと判りやすいUIにすべきかなと…Engineering modeのプログラム仕様だけは違和感を覚えました。
※まさか自分のMK34が故障・・・って事はナイだろうな(笑)
照射

Moonlight – level.3

水平照射

演色比較




屋外照射
白昼(中央立木まで67m)

MANKER MK34






MANKER MK34 : All mode

ThruNite TN36-UT





OLIGHT X7





Moonlight 比較

Low比較

Med 比較

Hi 比較

Turbo 比較

Cool-white らしいスッキリとした光色で、演色もXP-G3だから特別・・・という感じはしません。
TIRレンズで集配光を行っていますが、単眼の場合と異なり12灯のMK34は中心光が割とハッキリしているように感じます。
それでも拡散配光なのは間違いなく、限定された範囲を万遍なく照らすのに適した配光です。
故に照射距離については他のTIRレンズ仕様のライトと同様に限定されますが、MK34のコンパクトさからすると驚異的な明るさですし、話題性だけではない実用的な爆光ライト・・・と言えます。
まとめ
【12個】と言えば1ダース、単眼のライトなら12本も作れる計算になります。←※当たり前です
XP-G3を搭載した12本のライトとハイドレインに対応した電池がセットになっていると考えれば、価格設定もかなり頑張っているかなと・・・
電池を4本使う高出力ライトが多いので、3本ではなく4本セットなら更にgood…と、いう感じもしなくはないのですが、完全なフラットトップでないIMR系の高出力18650は現状では貴重な存在ですし、本来のMK34の性能を確実に引き出し安全かつ安定して運用する上で重要なパーツです。
ロックアウト設定とエンジニアリング・モードが判り辛く操作がやや煩雑なのが残念ですが、よほど特殊な使い方をしない限り頻繁にエンジニアリング・モードを呼び出して【Moonlight】のレベルを調整することは無いかと思います。
また、ロックアウト設定を使わなくてもヘッドを少し緩めておけばロックアウト状態にできますし、スイッチ操作でロックアウト設定するよりも手軽で現実的かと思います。
基本のON/OFF操作や通常モードと特殊モードの使い分け、各モードの移行はサイドスイッチ仕様のMANKER製品共通の操作方法なので同社の製品を使った経験があればスンナリ使いこなせるかと思います。
今回は MANKER Mk34 のXP-G3版でしたが、ルーメン値よりも演色性能を重視、撮影の補助灯としてMK34を使うのであれば、日亜219B/219C搭載版を選択するのがお薦めです♪