Viva!爆光!(゚∀゚)
これまで何機種かの爆光系ライトレビューをお届けしてきましたが、今回レビューをお届けする LUMINTOP PS03 はリフレクターではなくアクリル樹脂製のレンズで配光をコントロールしている為か、これまでとは一味違った爆光ライトになっています。
ん?どう一味違うのかって・・・それはレビューを読んで頂ければと♪(*´∇`*)
今回もamazon:Aoniro JさんからPS03の実機を提供して頂けましたのでじっくりとPS03を見ていきたいと思います。
《2016/07/20:屋外照射画像を追記》
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■製品HP
・LUMINTOP Official HP – lumintop.com
・LUMINTOP PS03 – lumintop.com
・LUMINTOP PS03 – amazon.co.jp
■関連記事
・LUMINTOP SD4A / CREE XP-L HI – roomX.jp
・LUMINTOP SD75 / CREE XHP70 : PART 1/3 – roomX.jp
・Lumintop PS03 (3xXM-L2 U2, 4×18650) Review – CPF
※製品仕様は改良の為に予告なく変更されることが有ります。製品ロットによっては本記事の内容と異なる場合があるのでご了承願います。
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INDEX
パッケージ
最近はクラフト素材のパッケージばかり見ていたので、なんだか化粧箱が新鮮に感じられます。
内容物はPS03本体、予備Oリングx2、ランヤード、英文マニュアルとなっています。
SD4Aと同じ鮮やかなオレンジカラーのパラコード製ランヤードがブラックボディによく映えます♪
サイズ
・全長:127mm
・ヘッド径:55mm
・本体重量:299g
ヘッド部分が少し拡がっていますがストレートなボディ形状のライトなのでハンドリングが楽です。
レンズ集光とする事で多眼でありながらコンパクトなサイズに収まっています。
18650・4本込みの装備重量は約500gとなります。(※使用電池により変動)
ボディ
グリップからヘッドまでシームレスにCNC加工されたボディはHA3塗装で仕上げられています。
滑り止めは、同社のSD75と同じ長方形グリッドとなっています。
やはり加工ピッチは均一で、この製品ならではともいえる個性的な外観の美しい製品となっています。
個人的にはPS03から楽器のような雰囲気を感じたのですが・・・皆さんはどうでしょうか?
三脚穴
私の記憶に間違いがなければ、PS03はメーカー品の爆光フラッシュライトの中でもいち早くライト本体に1/4ネジ規格の三脚用穴を設けた製品であり、大光量製品がハンドライトとしてだけでなくポータブルな【照明】として利用可能な点にいち早く着目した製品の一つだと言えます。ユーザーの用途(要望?)を予め想定してデザインされた…とも言えるかと思います。
ランヤードホールと兼用となっている点など、この三脚穴とネジの仕様はそのままSD75にも引き継がれています。
ヘッド/レンズ/LED
アクリル樹脂製のレンズは非常に透明度が高く気泡の類は全く見られません。
鏡面加工されたステンレス製ベゼルは普通に手で外せました。
樹脂製レンズの前(?)に傷防止のガラス製フィルターの有無を確認するためにベゼルを外したのですがレンズまで完全に外せなかったのでフィルターの有無は確認できませんでした。(※真横から見る限り保護フィルターの類は無いように見えますし、薄い透明な板が有るようにも見えます…)
幸いベゼルとレンズの間にはOリングの類が無いので、レンズの傷を防ぐなら液晶保護フィルターを円形にカットして貼り付けるだけで対応できそうです。
LEDは Cree XM-L2 でBINは U2。
採用製品も多く実績のある枯れたLEDなので製造ロットによる品質や性能のバラつきも少なく、安定した性能が期待できます。
ほぼ半周に渡って深めの放熱フィンが刻まれています。
レンズや基板の位置からして丁度LEDが実装されている辺りにフィンが設けられているので放熱効果も期待出来ます。
スイッチ
スイッチトップがロックリングとほぼ同じ高さになっており、長押しによるON/OFF操作(※後述)との相乗効果で誤点灯を極力抑えるように考えられています。
スイッチ面積が大きく、接点位置も浅すぎず深すぎず、控えめながらクリック感もあるので良好な操作性です。
テール
テール部分はフラット形状でテールスタンドさせた際も接地面積が大きく安定しています。
PS03は配光の関係でテールスタンドさせた場合でもディフューザーを使わずにそのまま間接照明の光源として使えます。(※詳細後述)
寸胴タイプの製品ではこうしたフラット形状が当たり前になりつつありますが、メーカーロゴが有ったり無かったり、微妙にデザインが異なっているのが面白いです。PS03にはLUMINTOP社の旧ロゴとURLがプリントされていますが、最近はコストカットの関係からかテールにロゴプリントされた製品が少なくなってきているのがチョット寂しいです…(^^;
リアキャップのジョイント部は角ネジ加工されています。
エッジ部分を除いて絶縁塗装されているのでリアキャップを緩めれば物理的に通電をカット(ロックアウト)できます。
電池
PS03の動作電圧は 11.2v – 16.8v。
3.7v・18650を4本一組で使用します。
フラットトップの18650電池でも問題無く使える接点形状です。
電池ホルダーのセンター部分(+接点)にはスプリングが内蔵され、ライトのヘッド側にもスプリングが実装されています。
モード
・Low:100 Lumens (40時間)
・Med:800 Lumens (5.5時間)
・Hi:1500 Lumens (3時間)
・Turbo:2800 Lumens (3時間)
・Strobe:2800 Lumens (6時間)
PS03の搭載モードは計5モード。
温度センサーを備えLEDを熱から保護する加熱防止機構が搭載されています。
リミッターが発動する温度(閾値)については公表されていませんが、《Turbo》モードは実質的に《Hi》モードの3時間と同じになります。
点灯・消灯はスイッチの長押し(0.5秒)で行い、点灯中にスイッチをワンクリックすると《Low》→《Med》→《Hi》→《Turbo》→《Low》…のサイクルでモードが移行します。
点灯中にダブルクリックすると《Strobe》モードとなり、ストロボ中にスイッチを1クリックすると通常モードに復帰します。
モードメモリを搭載しているので消灯時の明るさで再点灯します。
微光モードを搭載しておらず最少でも100ルーメンからのスタートになりますが、個人的に一番使いやすい明るさで長時間のランタイムを実現しているのが魅力です。
下が数十ルーメンで、次がいきなり300とか400ルーメンというモード区分では、下も中間も中途半端な感じがしてやや使い辛いのですが、100ルーメンもあれば大抵の場合は間に合うので個人的には好みのモード区分だったりします。更に微光を求めるならば小型のEDC系製品とPS03を併用するとかしたほうが色々と捗ると思います。
照射
Low / 100 Lumen
超至近距離では3灯のポジションがハッキリと分かりますが、数十センチ離れるだけで1つの中心光に収束するので視認できなくなります。
照射角度
水平照射を見ると一目瞭然ですが、PS03の照射角度は意外と狭く、太い中心光が配光の大部分を占めています。先述した 『間接照明の光源として都合が良い…』 というのは正にこの点にあります。
周辺光が少なく直上近くで覗き込まないと光が直接目に入らないので、特にテールスタンド時にはディフューザーを使わなくとも眩しさが軽減され、逆に指向性が強く天井の反射光で部屋全体を効率良く明るくできるのはレンズによる配光のコントロールならではという感じです。
同じ Cree XM-L2 U2 の Cool White を搭載した mini-TN30 と比べると色温度の高い Cool White 本来の光色ですが、肉眼で見ると画像ほどシアン成分は強くはなく、個人差があると思いますが違和感は感じないと思います。
イメージ的には PS03 は昼光色(6500k)の蛍光灯で mini-TN30 は昼白色(5500k)の蛍光灯…という感じです。
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
Lumintop PS03
Lumintop PS03 – All modes
ThruNite mini-TN30
ThruNite TN30
LUMINTOP PS03 / ThruNite mini-TN30・TN30 Max比較
まとめ
発売開始から少し時間が経過しているモデルですが古さは全く感じられませんし、逆にレンズ式の爆光ライトの配光特性が新鮮に感じられると思います。
最近は新しいLEDがリリースされるとすぐにLEDを積み換えて次のニューモデルが販売される傾向がありますが、PS03に関しては基本的な部分がしっかりと作り込まれいるので、この先ニューモデルが出た後も長く使い続けられる製品だと思います。(※これはPS03に限らず自分がLUMINTOP製品全体に抱いている印象でもあります)
配光は拡散系とも遠射系とも異なる【指向系】という感じでしょうか?
レンズ集光の影響で中心光付近にもっと色収差が発生するかと思いましたが、レンズの品質が高くLEDとの相性が良いせいか色収差は視認できません。色温度が高めのCool Whiteでも素直な光色なので撮影の補助光としても充分使えそうです。最終的に僅かなレタッチで済ませられるのでPS03を撮影補助光とするのも全然アリだと思います。
また、指向性が強いだけにバウンスさせたりと光をコントロールしやすく、容易に自然な光に変換できるので撮影向きのライト…と、言えるかもしれません。
もしPS03の後継機をリリースするのであれば TOOL AAA のように高演色の Nichia-219B LEDを複数搭載したモデルとか…(*´∇`*)
このLUMINTOP PS03も高性能でありながら他製品と比べて価格が低めに抑えられており、インドアからアウトドアまで色々使える製品ですし、複眼レンズ製品のリファレンスとしてもオススメのライトです。
※タネ明かしすると先の Ziggi-HD Plus の撮影補助光には、全てこの LUMINTOP PS03 を使わせて頂きました。(^^ゞ