
JAXMAN製品をよく見かけるようになったのは、1年半くらい前からでしょうか・・・
海外通販サイトのフラッシュライト販売ページをチェックしている方にはお馴染みのブランドかと思いますし、既に海外通販を利用して購入された方もいらっしゃるかと思います。
個人的にはJAXMAN製品の中でも大口径の X6 HUNTER と、365nmのUV-LEDを搭載しながら廉価で販売されていた製品が強く印象に残っていて、当時はJAXMAN製品が日本のamazonで買える日が来るとは思ってもみませんでした。
今回レビューをお届けする JAXMAN E2 / Nichia 219B – 5700K バージョンは最大出力が350ルーメンとなっていますが、同じ219B搭載品でもIYP365やTOOLシリーズのようにルーメン値を抑え気味にした製品との違いは如何に・・・ってのと、E2の諸々の仕様が使いやすそうなのでポチるまでに大して時間は要しませんでした。
MOD用にφ16mm基盤の219Bを単品オーダーする寸前でしたし(笑)、色温度が5700Kと分かっている完成品があればリファレンスのみならずナニかと便利かなと・・・
※実際にBGやHKでJAXMAN製品をカートに出し入れしていた過去は内緒にして下さい…( ̄。 ̄ )ボソ
製品HP
- JAXMAN Official HP
- JAXMAN E2 (5700K) – amazon.co.jp (Aoniro J)
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パッケージ




JAXMANのロゴが印刷されたクラフト紙の外箱ですが、他のモデルにも対応できるように大型の箱になっています。
E2本体の他に、Oリング×2、マニュアル、ランヤードが同梱されています。
本体に装着されているOリングは一般的なゴム製Oリングですが、付属の予備Oリングは2個とも半透明のシリコン系素材になっています。
製品ロットによって変わる可能性がありますが、シリコン系素材のOリングが付属するのは珍しいです。
サイズ

・全長:約117mm
・直径:約24mm(※ヘッド径)
・重量:約75g(※本体重量)
※いずれもdoorman計測の実測値です
18650の単セルライトとしては一般的なサイズで、全長も抑えられているのでEDCもしやすいかと思います。
ボディ




直線的なストレート形状で余分な装飾的要素の少ないシンプルなデザインです。
カラーは【グレー】となっていますが、MANKER MK34 のような【グレー】ではなく、青味成分の強い【スチール・ブルー】という感じの綺麗な色です。
仕上げのグレードはHA3ですが、最近はブラック以外でもHA3仕上げの製品が増えて来た感があります。
海外通販サイトをチェックされている方はご存知かと思いますが、Convoy や Eagle-Eyes の他にも、いわゆるノーブランド品などでほぼ同型ボディの製品が存在します。
筐体は同じでも最終的な仕上げのクオリティ(塗装やネジ山処理)をブランドや仕様、製品価格帯に合わせて変更しているものと思われますが、doorman自身はこういうシステマチックな製品群は嫌いじゃありません。
ともすると差別化が難しく没個性的になってしまい販売戦略が立てづらいかと思うのですが、デメリットを克服するための創意工夫をこらした製品が生まれることにつながりますし、廉価で良品が供給されることでライト市場も広がると思うのですが・・・
単価の安いボディにやたらLEDのバリエーションだけを増やして非常識ともいえる価格で販売する手法よりは、よほど健全で良心的かと思うのであります(笑)


メインパーツはヘッド、ボディ、リアの3つで、ユーザーによるメンテナンスも簡単にできます。


浅めのローレーットでサラリとした感触ですがグリップ感は良好です。
ヘッド


浅めのOPリフで拡散系の配光になります。
内部にホコリの残留もなくLEDのセンターもキッチリと出ています。


ヘッド先端部分のOリングは蓄光仕様(GITD)になっています。


高温注意の温泉マークからグリップのロゴタイプは一直線上にプリントされています。
※HA3処理工程の後に印刷されているので当たり前ですが…(^^;


PCB(回路基板)のパターンもキレイでJAXMANのURLがプリントされています。
キャニスターにマウントされたPCBもちゃんとロックリングで固定されていて、細部まで手を抜かず丁寧に造られています。
スイッチ


スイッチはリバースクリック式で間欠点灯はできません。
スイッチブーツはφ16mmのモノが使われていて、どの角度から操作しても自然にスイッチトップに指が触れる感じです。
操作感は、硬過ぎず柔らか過ぎず、クリック感もしっかりしていて操作しやすいスイッチです。


ランヤードホール部分もしっかりと面取りされていてリード部分が簡単に擦り切れることも無いでしょう。
一応、テールスタンドも可能なクラウン形状ですが、接地面積が小さいので不安定な感じです。
個人的にはテールスタンドよりもスイッチの操作性を優先・重視するので全然問題ありません。



PCBと同様にスイッチ基盤もしっかりとロックリングで固定されています。
森のなかまさんブログで知ったのですが、リアのロックリングは逆ネジになっています。
ワケあってリアを分解しようとしたのですが(※後述)逆ネジだと気付かず…(^^;
※森のなかまさん、ありがとう♪
電池



動作電圧は明記されていませんが、標準電圧が3.6Vもしくは3.7Vの18650 Li-ion充電池に対応しています。
※CR123A×2本では使えません。
マニュアルでは長さ66mm以下のフラットトップ型の18650を推奨していますが、プロテクト回路付きの70mm近い長さの18650でも一応使えます。
ただ、プロテクト回路付き18650の場合は、リアキャップを着ける時にスプリングの反発力を強く感じ、リアキャップが装着しづらいです。無理に装填すると電池やPCBを傷める可能性があるので要注意です。
リアネジ部は絶縁塗装が施されているのでリアを緩めて完全に通電をカット(ロックアウト)することが可能です。
モード
搭載モードは計5モード。
・Low:20 Lm / 45時間
・Mid:130 Lm / 445分
・Hi:350 Lm / 135分
・Strobe
・SOS
(※219B-5700Kの場合)
モードの切替は点灯中スイッチの半押しで切替を行い、【Low】-【Mid】-【Hi】-【Strobe】-【SOS】-【Low】…のサイクルでモードが移行します。
基本的にモードメモリは備えておらず、消灯から5秒以上経過するとメモリーがリセットされ次回は必ず【Low】で点灯スタートします。
消灯から5秒以内に再点灯すると消灯時の次のモード(NEXTモード)で再点灯します。
※5秒は時計読みの計測なので正確ではないかも?
頑張ればもっと高出力にできるとも思いますが、実用的な明るさで安全に長時間点灯できる仕様に好感が持てますし、再点灯時に意図せず【Strobe】や【SOS】で点灯することがないのでEDCライトとして非常に使いやすいと思います。
照射
水平照射

配光・演色比較
18W 蛍光灯 昼白色

JAXMAN E2 – Nichia219B 5700K


LUMINTOP Prince – XM-L2 U2 (CW)


LUMINTOP IYP365 – Nichia219B


LUMINTOP TOOL Ti – Nichia219B


MANKER E01 – Nichia219C


LUMINTOP TOOL AAA – XP-G2 (NW)


Romisen RC-H3 – XT-E (WW)


屋外照射
白昼(中央立木まで67m)

JAXMAN E2 – 219B



JAXMAN E2 – XM-L2



Lumintop Prince



P60 bulb



※WB=太陽光
比較の為、CW:6500K、WW:3300K、E2-219B版、E2-WW版、を一緒に並べてみました。
カメラのホワイトバランス(WB)設定で撮影画像の光色(色温度)の印象が変わってしまいますが、JAXMAN E2 の5700K-219Bの光色は家庭用の昼白色蛍光灯とほぼ同じに見えます。(WB設定は全て太陽光)
E2-WW版もメーカーカタログでは Warm-White となっていますが、5000-5500Kという数値が正しければ Neutral-White と考えて良いかと思いますし、撮影画像を見比べてみても E2-219B、E2-WW の光色の温度差は僅かです。
R・G・Bの各ペットボトルキャップの発色も自然で特定の色が極端に鮮やかになることもありません。
本来、演色性能を示すCRI値は光色(LEDの色温度)によって左右されるものではありませんが、肉眼で見た時に対象物の色が自然に見えるので、撮影時の補助光を始めとして色々と使い廻しが効くかと思います。
最大:350ルーメンという数字だけ見てしまうと物足りなさを感じるかもしれませんが、Hi-CRI仕様の219Bを搭載し、高出力を実現しつつ18650の容量を活かし長時間点灯が可能、加工や仕上げについても申し分無いクオリティの製品が手軽に購入できるのは高評価に値すると思います。

まとめ
もうね…、とにかく丁寧に造られている…ってのが JAXMAN E2 に対する偽らざる印象です。
海外通販で買った方が安い…って方は、そちらを利用すれば良いと思います。
ただ、不具合があった時の保証やアフターサービス、日本への輸送費とか利益、何よりブランドをしっかり明記して商品説明通りの製品が安心して購入できることを考えると決してフッかけていると私は思いません。
メジャーなメーカーと比べると知名度は低いですし、品質に一抹の不安を持たれるかもしれませんが、今回のE2に触れた限りではネガティブな先入観は霧散しました。
『高演色に興味はあるけど、1AAAの低出力ばかりで…(´Д` ) 』 って方に E2 はうってつけの製品だと思います。
E2以外にも高性能・高出力のUV-LED搭載モデルなど、なかなか面白い製品もラインナップされているので今後も注目したいと思います。
+++

で・・・
φ16mmのGITDスイッチブーツが余っていたので換装してみました。
元々はソラフォのφ16mmブーツの交換用パーツとしてストックしていましたが、グリーンのブーツカラーはE2のボディカラーに合いそうですし、ヘッドがGITDならオシリも・・・(*´ω`*)
※分解・改造を行った場合はアフターサポートが受けられなくなるのでご注意ください。


ロックリングが逆ネジと尻(知り)、滞りなく作業できました。
スイッチ基盤もキレイです♪


換装完了!(゚∀゚)
うん、、、なんかGITDにしたらカジュアルな感じになってしまいました…orz
双方が補色の関係だからでしょうか・・・ブーツは黒のほうが引き締まって見えて良いかも・・・。
初めまして。
突然のコメント失礼いたします。
記事に触発され、つい先日私も Amazon.co.jpのAoniro JさんよりJAXMAN E2(5700K)を購入したのですが、搭載のLEDがNichia219BからNichia219Cに変更されていました。
JAXMAN社のホームページでも確認でき、光量がLow25、Mid145、High395ルーメンとややアップしていました。
また、なぜかランヤードがKodakのシルバーになっていました。
すでにご存じかとも思いましたが、ご参考までに報告いたしました。
よろしくお願いいたします。