密に【ジオング】と呼んでる Convoy X3 …
全体のシルエットやカラーリング、特にヘッド部分の放熱フィンがジオングの頭っぽくないですか?
まぁ、例によって海外通販サイトで最初に見たときからずっと気になっていた製品であります。
最初に市販された時は Xintd X3 となっていましたが、いつの間にか【Convoy】ブランドになっていました。
以前は海外通販サイトでしか買えなかったマイナーな製品も最近ではamazonで普通に買えるようになり、この Convoy X3も amazon に出店している Yocuby Fashion というショップで購入しました。
このショップでは【Convoy】のブランド名こそ出していませんが幾つかの【Convoy】製品を扱っていて、このX3を見つけた時に¥1,050+送料:¥340 という価格だったので、『なんちゃってConvoyが届くかも…』 という不安を抱えつつもポチ…2週間程で大陸より届きました。
マイナーブランド製品のレビューは久しぶりですが、今回は 18650/26650 Li-ion充電池以外に単三電池×3本でも使える Convoy X3 のレビューをお届けします。
■参考
・Convoy X3 Upgarde Version – Banggood
・Convoy X3 LED Flashlight – FASTTECH
・Convoy X3 review – BudgetLightForum.com
■関連記事
・OLIGHT R50 PRO SEEKER / CREE XHP70 – roomX.jp
・OLIGHT R20 JAVELOT / CREE XP-L HI (CW) – roomX.jp
・BLF X5 / CREE XP-L HI (NW・3B) – roomX.jp
・SKILHUNT DEFIER X0 – roomX.jp
X0、X3、X5、X7・・・間チャン待ち?
パッケージ
どんなパッケージで届くか楽しみでしたが見慣れた白箱に入って届きました。
販売ページにLEDの種類や光色の記載は無かったのですが箱に貼られたシールには【T6 4C】の記述が有りました。
X3本体の他に18650用のスリーブ、3AAの電池ホルダー、パチモンのUltraFire 18650 : 4200mAh(笑)が1本同梱されていました。
サイズ
・全長:157mm
・ヘッド径:55mm
・グリップ径:35.5mm
3AA対応なためかグリップがかなり太くなっています。
スリーブ込みの本体重量は約295g、3AAで使用したときの電池込みの重量は約359gなので決して軽量なライトではありません。一応、このX3は18650/26650 の単セル駆動のライトでもあるのですが単セル仕様としては大型の部類になるかと思います。
ボディ
6061-T6アルミ素材の本体にグレー色。
表面仕上げはHA3塗装らしいのですが塗膜も均一でムラなどは無く全体的に綺麗な仕上がりです。
グリップ部分には滑り止めの溝が細かく刻まれていますが、ピッチや深さが均一で丁寧に加工されています。
ヘッド、ボディ、リアの3ピース構成になります。
ヘッド
ミラーリフにXM-L2、鏡面加工されたステンレス製ベゼルが引き締まった印象を与えてくれます。
LEDのセンターもキッチリ出ています。
ベゼル内に少しホコリの残留がありますが照射に影響は有りません。
放熱フィンはLEDの位置にありませんが、それなりに放熱効果があると思います。
欠き込み部分はアンチロールとして機能しますが面取り処理が甘くエッジが立ったままなので、この部分から塗装が傷みやすいかもしれません。
ヘッドを外すと直にPCBにアクセスできます。
PCBはロックリングで固定されており修理やMODもしやすいかと思います。
リア/スイッチ
スイッチはリバースクリック式で間欠点灯は不可。
グリップが太くランヤードホール兼クラウンが有るのでお世辞にも押しやすいスイッチではありません。
スイッチユニットもロックリングでしっかりと固定されていて手抜き感はありません。
ネジ山の処理もちゃんとされており絶縁塗装も施されているのでリアキャップの脱着はスルスルと回せます。
リアを緩めてのロックアウトが出来そうですがリアキャップ側の接点露出が大きいので上手くいきませんでした。ロックアウトしなくても誤点灯しそうにないスイッチなので大きな影響は無いと思います。
電池
3.7vの18650/26650 Li-ion充電池、1.2v・1.5vの単三乾電池×3本(直列)が使えます。
Li-ion充電池はICR・IMR、ボタントップ、フラットトップのどれでもOKです。
電池室のボア径が約31mmと微妙なサイズなので32650は使えません。
また、26650使用時にはライナー代わりに電池に輪ゴムを巻くかスリーブを自作する必要があります。
1.2vの単三エネループだと満充電状態でも電池電圧の関係で【Hi】モードでの使用可能時間は極端に短くなります。
付属のパチ虎ファイヤーの重量が異常に軽いです。
まともな18650だと1本50gほどの重量がありますが、付属の電池はその半分くらいの重さしかありません。
そもそも容量を4200mAhとしている時点でアレなのですが、メーカー品の18650でも最大容量が3500mAh程度なので、容量が4200mAhなんて怪しさ満点で盛りすぎにもほどがあります。
こんな粗悪な電池が付属してくると反って迷惑ですし、売価を上げる為に付属しているなら即止めて欲しいです。万が一事故が起こった時の保証など一切期待できないので使わないのが賢明かと思います。(※後日、分解後に廃棄予定)
電池は【+】方向から挿入します。
18650使用時には付属のPVC製スリーブを併用しますが、プロテクト回路付きの長さ:69mm・直径:18.5mmのメーカー製18650も問題無く使えます。
モード
・Low : 30~50Lm
・Med : 300~400Lm
・Hi : 900~1000Lm
・Strobe : 900~1000Lm
※ルーメン値は全て推定
このX3の搭載モードは、通常モードが3モード、他にストロボの計4モードになっています。
各モードのルーメン値やランタイムについて公式(?)なアナウンスはありません。
スポットが強く光色がNWなので判断が難しいのですが、私見では【Hi】が900~1000Lm、【Med】が300~400Lm、【Low】が30~50Lmぐらいだと思います。
スイッチの全押しで点灯、点灯中の半押しでモード変更を行い【Low】-【Med】-【Hi】-【Low】…のサイクルでモードが移行します。
スイッチを素早く2回半押しすると【Strobe】発動。
【Strobe】が通常モードとは明確に区別されているので扱いやすいです。
照射
水平照射
屋外照射
白昼/軸線(中央立木まで67m)
Low
Med
Hi
Convoy X3 – All mode
水平照射画像のとおりヘッド径の割りに照射範囲は狭く、スポット重視のThrow系配光になっています。
光色はカラーBINが【4C】なので、同じ Neutral-White でもかなり暖色寄りになっています。
Throw系なので本来は【1A】やソレに近いCWとの相性が良さげですが、エミッタがXM-L2で有る以上、それほどの飛距離は望めませんし、トコトン飛び系を目指すなら XP-L Hi などにエミッタを積み換えた方が面白いかと思います。
まとめ
初めてConvoy製品の実物を手にしましたが、噂に違わずクオリティが高かったです。
海外通販のように気軽に購入出来る価格なら日本でもConvoy製品はそれなりのポジションを獲得できるかも...?。
特にこのX3は入手性の良い単三電池でもそれなりの能力を発揮してくれるので日本市場向きの製品かと思います。
ただ、Convoy製品全般に言える事ですが、同じモデル名の製品でもLEDとPCBの組み合わせで、多い時には十数種類以上の同一製品が販売される事が有ります。実際にこのX3も幾つかのバージョン(?)が存在し製品ロットによっては全く違うPCBが搭載されているようです。
バリエーションを増やしてユーザーの要望に細かく対応してくれるのは嬉しいし有難いのですが、ちゃんと商品管理がなされて安定供給されないと、やはり手を出しにくく、ともするとブランドの評価を落とす要因にもなるかと思います。
マニアの間では既にお馴染みのブランドではあるのですが、もう一息感が否めないのは、今回の様にどんな仕様(組み合わせ)の製品が来るか、はたまた現行製品仕様がどうなっているのかが不明瞭な点にあるのかもしれません。(販売店さんの商品管理能力にもよりますが…)
あと、あまり値段の事を言うもナンですが・・・
amazonの出店手数料やらナンやらが上乗せされるので致し方無いとは思いますが、送料込みでもう少し安価だと海外通販を利用するよりamazonのほうがマイナー製品も購入しやすくなるんですけどねぇ・・・(´Д` )
特に今回利用したショップは、値付けが大雑把な商品が多いので、購入時には他店と比較するなど充分にリサーチした方が良いと思います。