ThruNite MINI TN30 & TN36 ・・・専用ブラケット製作計画 【リストバンド編】

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ウェアラブルカメラ用リストバンド

DXでオーダーしたリストバンド式マウンターが届いたのですが・・・

結論から先に言うと・・・
GoProなどの軽量なウェアラブルカメラを固定するならこの製品でも強度的に問題無いのでしょうが、装備重量が600gを超えるMINI TN30 や TN36 を固定するとなると微妙な感じです。

ウェアラブルカメラ用リストバンド式マウンター
ウェアラブルカメラ用リストバンド式マウンター
アクションカム用リストバンド
ウェアラブルカメラ用リストバンド:側面
ウェアラブルカメラ用リストバンド:ジョイント部
ウェアラブルカメラ用リストバンド:ベースプレート
ウェアラブルカメラ用リストバンド:ベースプレート

製品そのものは単純な構造で、硬質プラスチック製のベースプレートにベルト通しが4ヶ所設けられ、本来はGoProをマウントする為のジョイントがプレートと一体になっています。元々はベルトを腕に巻いて使うモノなので肌に接する部分には薄いウレタンシートが接着されています。
 

リストバンド:パーツ

ベルト通し部分にスリットが設けられており、簡単にベルトだけを外して洗う事が出来ますが、今回の様に使う場合はこのスリットがデメリットになってしまいます。(※後述)

リストバンド:ベルト全長
リストバンド:ベルト幅

ストレッチゴム素材のベルト(ベルクロ)をライト本体に巻いて固定しますが、ベルトの幅が広く(約35mm)ボディ全体をベルトで覆ってしまう状態になるので、HiやTurboモードで連続点灯する時にボディの放熱を妨げてしまう事になります。
 

ベースプレート:寸法
ベースプレート:寸法

ベースプレートの寸法は約65mm × 50mmで、本来の用途からすると妥当なサイズ・・・なのかな?
 

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リストバンド装着方法
リストバンド装着方法
ThruNite MINI TN30 / Tripod Flashlight Mount
ThruNite MINI TN30 / Tripod Flashlight Mount
ThruNite MINI TN30 / Tripod Flashlight Mount
ThruNite MINI TN30 / Tripod Flashlight Mount
ThruNite MINI TN30 / Tripod Flashlight Mount

実際にMini TN30 や TN36に装着すると↑こんな感じになりますが、やはりベルトの幅が広くグリップ部分を半分ほど覆ってしまうのが気になります。

1/4インチ - 3/8インチ 両端メス・アダプター

何の改造もせずにコレを三脚にマウントするには、プレート部分にあるヒンジに別売りのヒンジをジョイントし、更に両端メスのアダプター(↑画像)を付けて三脚にマウントする事になります。(※三脚側のジョイントが雄ネジの場合で、雌ネジの場合だと両端メスアダプターは不要)

ThruNite MINI TN30 - Tripod Flashlight Mount : ex1

この方法だと三脚(雲台)のクイック・シュー(クイック・リリース)からライトまでジョイントで繋いだ分だけ約70~75mmぐらいライト本体が浮き上がった状態になります。

ソレの何が問題かと言うと、ジョイントを重ねた状態でライトに水平方向の強いチカラが加わると《テコの原理》で各支点には実際の荷重より大きな負担が掛かります。ジョイント部品が多くなって接続部分が長くなればなるほどモーメントが大きくなるのでプラスチック製プレートと一体になっているヒンジ部分が破断する可能性もそれだけ高くなる事になります。

1/4インチ デュアル ナット 三脚マウント ネジ
1/4インチ デュアル ナット 三脚マウント ネジ

カメラ本体やカメラアクセサリーをマウントする時に使用する二重ネジ(↑画像)をリストマウントのプラスチックプレートに貫通させ、両端メスのアダプターだけを使ってヒンジを介さずに三脚にマウントした方が安全・確実かもしれません。

ThruNite MINI TN30 - Tripod Flashlight Mount : ex2

『本当にMINI TN30 や TN36がベルト程度で固定出来るのか?』って処が一番気になると思いますが・・・

MINI TN30をベルトで固定してブラケットを掴んで軽く振ってみましたが、ベルトの幅が広い所為かベルトが緩んでグラついたり、ライトがスッポ抜けるような事は有りませんでした。なのでライトを三脚にセットした状態で普通にパン&ティルトするぐらいなら特に問題無いと思います。

しかし、放熱に支障が出ない様に幅の狭いベルトに交換するとなると、今度はライトを固定する力が弱くなってしまいます。

ライトをしっかりと固定する為に、より強く締め付ける事になるので幅の狭いベルトではベースのラグ部分(ベルトを通す部分)に荷重が集中し、今度は外側の細いフレーム部分が破損する可能性が出て来ます。特に先述のスリットが設けられたフレームは、両端では無く片側で支持されている状態なので破損する危険が更に高いと思われます。

人間の腕の様に弾力のあるモノにベルトを巻くなら問題無さそうですが、硬いフラッシュライトのボディにしっかりと巻く事を考えるとラグの強度が少々ヤバイ感じです。(実際、少しチカラを加えただけで変形するし…)

DIY / Universal flashlight tripod mount - Base plate

短い時間ならともかく、それなりに長時間点灯する前提で大出力のライトをマウントするとなると、既製品を改造するよりも厚さ3mmぐらいのアルミ板(フラットバー)か、カイダック板を加工してプレートを造った方が後々涙目にならずに済みそうです。(当たり前過ぎてつまらないとか言わないように…w)

厚さ5mmのアルミ板を使って1/4インチのタップを切ればジョイントパーツが不要になりもっとコンパクトに出来るな・・・(゚ー゚*)。oO(厚さ5mmは手加工が大変だけどw)

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今回のアクションカム用リストバンドは強度的にアレですが構造が単純なのでどんなサイズ(太さ)のライトでも対応出来て、ライトのセット&リリースが簡単、しかも軽量でコンパクトに収納できる等々、前回のリング式三脚座方式よりもハンドリングが楽なだけに気軽に使えそうです。

ThruNite TN4A tripod mount
ThruNite TN4A tripod mount
ThruNite TN4A tripod mount

ThruNite MINI TN30&TN36専用のマウントブラケットを考えていましたが、ベルト(ベルクロ)でライト本体を固定するこの方式ならばMINI TN30&TN36のみならず、TN4Aの様に普通の自転車用ライトホルダーにセット出来ない胴回りの太いライトや1AA仕様のライトみたく細身のフラッシュライトにも柔軟に対応出来るので屋外照射画像の撮影が捗りそうです。(ソコかい!w)

自転車用のライトホルダーだとセット可能なライトが限定されるので、一晩で複数ライトのビームショットを撮影するのは結構大変だったりするのです・・・(`・ω・´;)

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