海外サイトで『Wurkkos』のブランドよく見かけるようになったのは2~3年ぐらい前でしょうか?
doorman も1AAA仕様の WK01 がずっと気になっていて、いつか購入しようと思っていたのですが、なんだかんだでポチそびれておりました。
…で、昨年の 11.11 に WK01を購入する気満々で Wurkkos オフィシャルサイト&ストアにログオンしたのですが、気付いたら 2AAA仕様の WK02 をポチっていました。(笑)
WK01 から WK02 に変更したのには自分なりの理由や考えがあったのですが、ソレらもWK02 のレビュー過程で明らかにして行きたいと思います。(いや、そんな大袈裟なモンじゃないだろうと…とセルフツッコミ)
冗談はさておき、doorman にとって初めての Wurkkos製品であり、WK02 のような複数モードでフォワードクリック式のペンライトを使うのも初めてなので、その使用感も含めてレポートしていきたいと思います。
製品HP
- Wurkkos Official HP & Store
- Wurkkos WK02 : Brown – wurkkos.com
- Wurkkos WK02 – amazon.co.jp
- Wurkkos Direct JP – amazon.co.jp
Wurkkos Official SNS
- Facebook – Wurkkos / @wurkkos
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INDEX
パッケージ
『Wurkkos』のロゴがドーンと印刷され、パッケージのカラーリングもWurkkosのコーポレートカラーで統一されています。
WK02 は紙ベースの簡易パッケージですが、WK02自体が軽量級の製品で本体はエアクッションでちゃんと保護されているのでこれで充分です。大陸から4週間ほどで到着しましたがパッケージの変形もなくキレイな状態でした。
製品内容は、WK02本体、予備Oリング、二ヶ国語(英・独)マニュアルとシンプルな構成です。
日本語のマニュアルがないと不安を感じるかもしれませんが、簡単な英語ですし WK01/WK02 とも複雑なオペレーションを必要とせず、誰にでも簡単に扱える製品なので心配ありません。(この記事も参考にしていただければ嬉しいです♪)
仕様/サイズ
6061アルミにCNC加工、防水性能:IP68、耐落下性能:2m と、アウトドアでのハードな使用にも充分耐えてくれそうです。
ペンスタイルの2AAAライトとしては平均的なサイズ(L:128mm×φ:14mm)ですが、実機を手にした時に非常に軽く感じました。
カタログ値の重量が 20gとなっていたので『軽いだろうナ…』とは思っていましたが、この WK02 の本体重量も WK01 から WK02 にスイッチした理由の一つであります。(※WK01との本体重量差はたった 4gです)
ちなみに直径:14mmはヘッドとテール部分の値でグリップの細い部分は、実測でφ12.4mmです。
ボディ
グリップ部分には、Wurkkosのロゴとモデル名、CEのみがプリントされています。
初見で『何処かで見た事が有るような…』と感じたのですが、以前販売されていた ThorFire PF04 に全体のフォルムが似ている気がします。FP04 とはアンチロール部とテール部分のデザインが異なっていますが『シュッ』っとしたストレートでスマートな形状が好みであります。
グリップ部分が細身で握りやすくなっていますが、ヘッドやテールを含む各部の意匠は WK01 と共通となっています。
doorman の中の操作しやすい(ホールドしやすい)基準の一つとして『滑り止めの無いプレーンな軍手をして操作できるか?』があるのですが、WK02に関しては充分に及第点です。
購入直前にWK01からWK02へと変わったのはポチる時の季節も影響していて、もしも春・夏だったらポケットキャリーしやすい 1AAA の WK01 を貫いていたかもしれません(笑)
電着による表面処理は塗装ムラや色ズレもなく綺麗です。
ポケットクリップはハメ込み式で素材はスチール、仕上げは焼付塗装だと思います。
PVDではないので塗装が傷みやすいと思いますが、それも『味』の一つですし、ある程度まで塗装が剥げてしまったらサンドペーパーで塗装をすべて落とすのも手かと思います。
ボディカラーは 『ブラウン (Desert TAN)』を選択しましたが、i3T-EOS の Desert TAN とほぼ同じ色味でした。本体カラーは3種で他に『ブラック』と『レッド』が選択できます。
WK01 だと i3T EOS と被ってしまいそうで WK02 にした…ってのもありますが、WK02を使ってみた印象からすると、同じ1AAAでも重量やボリューム(サイズ)からして、WK01 と i3T-EOS とでは使用感に差がありそうです。
ヘッド
搭載LEDは Luminus SST-20、光学はミラー(SMO)のリフレクターです。
SST-20 のライトを使うのは初めてではなく、既にお馴染みのエミッタですが、改めて自分用に(オイw)概要を記しておきます。
同じ SST-20 でも色温度によって2つに分けられており…
・5000 – 6500K が SST-20-WxS
・2700 – 4000K が SST-20-WxH
…となっています。
WK01/WK02 とも CW:6000K と NW:4000K の二種類の色温度が用意され、ボディカラーのバリエーションと合わせると、各6種の中から選択できるようになっています。
今回購入したのは 6000Kバージョンなので搭載LEDは SST-20-WxS という事になります。
Luminus SST-20
LUMINUS のサイトから概要を転載。
SST-20-W Specialty White LEDs
The SST-20-W series are high brightness white LED suitable for operation up to 10W that excel in directional specialty applications requiring a combination of high efficacy and high lumen output. They complement Luminus’ SST-10/SST-20 series of monochromatic LEDs spanning from Ultra-Violet to Infra-Red.
- High Power White LED series in 3535 ceramic surface mount package
- Available in 5000K, 5700K and 6500K, 70 CRI typical with maximum output in excess of 900 lm at 3A
- Specified and binned at 85℃
- Cool White typical efficacy of 180 lm/W at 350 mA, 85°C junction temperature
- Maximum drive current: 3 A DC
- Compact monolithic emitter ideal for directional lighting applications with high uniformity
- 120°viewing angle
- Available with 2 industry standard soldering footprint configurations
- High thermal conductivity package – junction thermal resistance of only 3.5 ℃/W
- 8000V HBM ESD rating per JEDEC/ESDA STANDARD JS-001
- Electrically isolated thermal path
サイズは 3.45mm角(3535)で、最大If:3A、350mA時の光束値は 180lm/W、3A時は900lm、照射角:120度と…φ(.. )メモメモ
※SST-20(SST-20-WxS)のPDFデータシートはコチラ
ティアドロップのエングレが6ヶ所施されていますがアンチロール効果はありません。ボディ全体を見ても装飾的な加工はこの部分だけですが、主張し過ぎておらずバランスも良い感じです。
ジョイント部は普通の山ネジですがネジ山のエッジは処理されています。
ヘッド側基板と接触する部分のみ絶縁塗装が施されておらず、ヘッドを緩めてのロックアウトが可能です。
スイッチ
スイッチは、フォワードクリック式で間欠点灯が可能です。
柔らかいラバー素材のスイッチブーツだからなのか、スイッチの全押し操作時に若干ブレる感じがします。
スイッチトップがしっかりと突出していて、ココ最近使っているペンスタイルのライトが全て硬質素材のスイッチばかりだったので余計にそう感じるのかもしれませんが、違和感…ではなく懐かしく感じました。(GTR-141T や LU-185 の操作感に近いかも?)
半押し操作時に於いて、点灯するまでの接点位置は浅く、ラフにポケットキャリーすると誤点灯しやすいかもしれませんが、全押しまでのストロークが少し長いので全押しによる誤点灯は少ないかと思います。
WK02を握った時にテール部分に施されたローレットが人差し指に掛かり、滑り止めとなって操作性の向上に寄与しています。
テールキャップは固着されているようで簡単には外せませんでした。
テールエンドに4ヶ所の彫り込みがありますが、分解には専用の治具が必要なのかもしれません。よって、スイッチブーツが破断した時には頑張ってテールキャップを外すか…、諦めるか…の二択になりそうです。
ヘッド側からテール側を覗くと【-】接点にスプリングの存在が確認できます。
電池
WK02の動作電圧は 1.8~3.0V、単四形のアルカリ乾電池、Ni-MH、Ni-Cd を2本1組で使用します。(※ 3.7V の10440 は使用不可)
電池装填・交換はヘッドを外して行い、電池は【-】方向からライトに装填します。
モード
WK01/WK02 の搭載モードは【Low】→【Med】→【Hi】の3モード。
消灯状態で短く(0.5秒ぐらい)半押しを繰り返すと上記のサイクルでモードが移行、『カチッ』と音がするまでスイッチを押し込む(全押し)すると選択したモードでの常時点灯になります。
常時点灯中にモード変更を行うには、素早く2回スイッチを全押しするか、一回全押ししで完全消灯後に1秒以上経過してから半押しを繰り返してモード選択…という操作が必要になります。
モードメモリは搭載しておらず、消灯から1秒経過すると【Low】スタートにリセットされます。0.5秒間隔で間欠点灯を繰り返すとモードが移行してしまいますが、1秒間隔での半押し操作ならば常に【Low】で使う事も可能です。
【Hi】モード:300ルーメンでの連続点灯ではヘッドが熱くなりますが、ヘッドサイズを考えると致し方ないでしょう。過熱防止機構などは搭載されていないようなので【Hi】での連続点灯は十数秒程度に留めるのが得策かと思います。
ちなみに全モードでフリッカーの発生は認められませんでした。
照射
今回はこの5機種で照射比較してみました。
LEDメーカーは違えど、全てSST-20と同じ3535サイズのエミッタを搭載した機種になります。
日亜の 219B、219C の色温度は 4000~4500K になるので WK01/WK02 の4000Kバージョンの参考にでもしていただければと思います。
水平照射
配光/光色/演色
LED電球
Wurkkos WK02
WUBEN E19
LUMINTOP IYP365
THRUNITE Ti4
MANKER PL21
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
Wurkkos WK02
WUBEN E19
LUMINTOP IYP365
THRUNITE Ti4
MANKER PL21
【Hi】モード比較
WK02 は色温度:6000Kということでスッキリとした白色光です。70程度のCRI値ですが発色に極端な偏りもなく色の識別にも影響は無いです。
WK02 の配光パターン、照射範囲は XP-G2を搭載した Ti4 とよく似ていますが、どの機種もヘッド径やリフレクターの深さがほぼ同じなので、極端な配光の変化はありません。
リフレクターのボトムホール部分の形態(エミッタの露出度)の違いで中心光のクッキリ度合いに差が見られ、リフレクターが『OP』か『SMO』かで周辺光の拡散度合いに差が見られます。
配光や光色にはユーザーの好みがあるかと思いますが、WK02は広角照射で周辺光も豊富、そこそこ中心光もハッキリとしていて守備範囲の広い配光になっています。
まとめ
クリップの仕様だったり、LEDガスケットが無かったりと、コストを下げる努力が散見されますが使い勝手に影響は無いですし、この価格でこの性能・クオリティのペンライトが購入できる事が驚きで素直に喜びたいです。
『ペンライト』というカテゴリーの製品は大出力で遠方をガンガン照らすライトでは無いので MAX:300ルーメンもの出力は必要なさそうですが、ソレを使用するか否かの判断はユーザーに委ねられており、モードサイクルに【Hi】が含まれていても【Low】スタートなので『使わないまま』とすることも可能なので有って困るモノではないでしょう。
軽量なのでEDCライトとしては勿論ですが、ワークライトとして作業着のポケットに挿しておくのにも都合が良いです。
ガシガシ使える、使いたくなる理由は WK02 の『価格』だけではなく、握った時のホールド感、好みの光色や配光、常に【Low】スタートである事などなど、複数の理由が挙げられますが、ぶっちゃけ個人的にはすごく気に入りました。
気になった点としてはスイッチのブレ具合、柔らかさですが、まだ使用期間が短く doorman が WK02 のラバースイッチに馴れていないだけかもしれませんし、ゲンナリするほどセンシティブで押し辛いスイッチではないのでデメリットだと思ってはいません。
ただ、ブーツ素材がラバーなので使用に伴なう劣化や破断は避けられず、交換するとなるとコストや手間が掛かりそうです。出来ればユーザーの手で簡単に交換・調整が可能となっていれば、文句なく満点を差し上げたいところであります。
それでも、性能・クオリティ・価格のバランスが良く、使い勝手も良いペンライトなので、初めてのペンライトとしてもお薦めしたい1本です。