NITECORE HC65 V2 / Multiple LEDs Headlamp

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NITECORE HC65 V2 / Multiple LEDs Headlamp : review

明けましておめでとうございます。(…って、明けてから10日以上過ぎてますが…)

年末年始にかけて少々バタバタしましてブログの更新が滞っておりましたが、徐々に落ち着いてきております。以前ほどのペースではありませんが、できる限り更新していくつもりなので2022年もよろしくお願いします。

…で、2022年最初の記事は、昨年の11月に発売された NITECORE社の高性能ヘッドラップ NITECORE HC65 V2 (以下、HC65 V2)のレビューをお届けします。

HC65 V2 の詳細については追々ご紹介していきますが、最大:1750ルーメンのメインライト、白色(高演色)・赤色のサブライト、USB Type-C の充電機能などなど、最近のハイエンド系ヘッドランプのトレンドを押さえたモデルとなっており、前記事の UT27 が『ガチ用途』と『カジュアルユース』の中間に位置するヘッドランプだとすれば、HC65 V2 はその仕様から『ガチ用途』を想定したヘッドランプとなっています。

また『V2』の名の通り初代のHC65から変更された部分も多く、正統派のヘッドランプとして更に進化、使い勝手も向上しています。

先の UT27 と一緒に NITECORE社から実機をご提供戴いたプロモーションレビューになりますが、最新のガチ系ヘッドランプである HC65 V2 をじっくりと見て頂きたいと思います。

製品HP

NITECORE Official SNS

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パッケージ

NITECORE HC65 V2 / pack. : outer box
NITECORE HC65 V2 / pack. : outer box
NITECORE HC65 V2 / pack. : box side
NITECORE HC65 V2 / pack. : box side
NITECORE HC65 V2 / pack. : box side

HC65 V2 の外箱は、お馴染みのブラック&イエロー・カラーの紙製パッケージで外箱の裏面・側面には HC65 V2 の特徴や主要諸元が記載されています。

NITECORE HC65 V2 / pack. : unboxing
NITECORE HC65 V2 / pack. : unboxing
NITECORE HC65 V2 / pack. : unboxing
NITECORE HC65 V2 / pack. : unboxing

外箱の上下どちらからでも開封可能で、開封時にはペット素材の内箱(トレイ)を引っ張り出すと製品が取り出せます。

NITECORE HC65 V2 / pack. : content
NITECORE HC65 V2 / pack. : oring

製品内容は、HC65 V2本体、ヘッドバンド、充電用USBケーブル、予備Oリング&防水ガスケット、多言語製品マニュアル、保証書となっています。

※多言語マニュアルについては、NITECORE社 HC65 V2 の製品HPよりPDF形式のマニュアルがダウンロード可能です。

2個の予備Oリングと共に小袋に入っている透明シリコンの四角いガスケットは、本体の光学部とスイッチ部分に使用するガスケットの予備になります。

シールガスケットは、一般的なOリングほど劣化するモノではないのでユーザー自身の手で交換することは希かと思いますが、交換時には機種専用のガスケットが必要になるので予め製品に付属してくるのはありがたいです。

NITECORE HC65 V2 / pack. : battery
NITECORE HC65 V2 / pack. : battery

18650 Li-ion充電池は HC65 V2 本体にセットされて出荷されるので使用前に絶縁材を除去してください。

仕様/サイズ

NITECORE HC65 V2 / features
NITECORE HC65 V2 / spec

マニュアルの最初に HC65 V2 の特徴・仕様が英語で列記されています。

NITECORE HC65 V2 / front size
NITECORE HC65 V2 / body thickness

サイズ表記には 90.8×34.75×26.95 (mm)とありますが、18650仕様のヘッドランプ製品としては平均的なサイズに収まっています。

NITECORE HC65 V2 / body weight
NITECORE HC65 V2 / weight : W / Li-ion
NITECORE HC65 V2 / weight : W / 3AAA

HC65 V2 本体のみの重量が65.5g(カタログ値)、ブラケット装着時は76.8g(実測値)、ヘッドバンド込みで113.9g(実測値)、付属の18650 Li-ion充電池も含めたフル装備状態の重量は 163.8g(実測値)でした。

フル装備状態の重量は、18650仕様のハンドライトと同じような重さになりますが、ヘルメットにヘッドランプを装着した状態では、HC65 V2 に限らず意外とヘッドランプの重さを感じないのが不思議であります。

ヘッドバンド

NITECORE HC65 V2 / headband

HC65 V2 は出荷時に本体とヘッドバンドが別々にパッケージングされているので、使用時には双方を合体させる必要があります。

NITECORE HC65 V2 / headband - side
NITECORE HC65 V2 / headband - side
NITECORE HC65 V2 / headband - side

HC65 V2 本体をマウントするブラケットには上・左右にベルト通しのスリットが設けられています。

上部・左右のどの部位からヘッドバンドを取り付けても良いのですが、ココでは最初にブラケットの左右にベルトを通しています。

NITECORE HC65 V2 / headband

各ベルト通し部分には斜めのスリットがあるので、この部分にベルトを挿し込んで『行って来い』させるとバンドが通ります。(行って来い…って言いますよね?)

NITECORE HC65 V2 / headband - top
NITECORE HC65 V2 / headband - top
NITECORE HC65 V2 / headband - top

同様にブラケット上部のベルト通しにヘッドバンドを取付けます。

NITECORE HC65 V2 / headband

HC65 V2 本体とトップバンドの位置合わせは、ブラケットをスライドさせるだけですが、実際にヘルメット等ににランプを装着した状態で位置決めなどの微調整を行ったほうが楽です。

装着例

NITECORE HC65 V2 / helmet mount
NITECORE HC65 V2 / band holder

HC65 V2 のヘッドバンド裏には、部分的に滑り止めのエストラマーが施されていますが、ヘッドランプを完全に安定させるにはバンドホルダーを併用する事をお薦めします。(※画像のバンドホルダーは GENTOS RV0020)

市販されているバンドホルダーにも色々なサイズがありますが HC65 V2 のヘッドバンド幅は25mmなので選択肢も豊富です。

ただ、ヘルメットの縁(周囲)が極端に幅広だとバンドホルダーが装着できない事もあるので、自分のヘルメットに装着可能か確認してください。

ちなみに装着例のヘルメットは、縁の幅が最大で10mm近くありますが GENTOS RV0020 は問題無く装着できます。

NITECORE HC65 V2 / helmet mount
NITECORE HC65 V2 / helmet mount
NITECORE HC65 V2 / helmet mount
NITECORE HC65 V2 / helmet mount
NITECORE HC65 V2 / helmet mount

HC65 V2 に付属のヘッドバンドはバンド全体が伸縮する素材ですが、サイド、トップに長さ調整用のバックルがあるのでヘルメットの外周に合わせて締め付け具合を調整できます。

NITECORE HC65 V2 / Angle adjustment
NITECORE HC65 V2 / Angle adjustment
NITECORE HC65 V2 / Angle adjustment

装着時の仰角の調整は180度の範囲で自由に調整できます。

ライトホルダーのバックル部分は硬質樹脂製(ABS樹脂かな?)で、ランプ本体を保持しているリング部分は軟質のシリコン樹脂となっています。

仰角調整時にはランプ本体とリング部分の摩擦でホールドされますが、割としっかり固定されるので使用中に角度が変わってしまうことはありません。

ボディ

NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body
NITECORE HC65 V2 / body

HC65 V2 本体の形状は『一文字形』で左右対称のシンメトリーデザインで外殻はオールアルミ製です。

取扱説明書の製品特徴には『Unibody』の記述がありますが、厳密にはレンズなど光学パーツが配置されている正面部分と電池室部分が別パーツとなっている2ピース構造です。

NITECORE社に確認したわけではありませんが、正面部分はアルミ鋳物、電池室部分はCNCによる削り出加工がなされているかと思います。(※冒頭の付属品にあったシールガスケットはこの接合部に使われています)

ヘッドバンドを装着するためのブラケットは出荷時に装着されていますが、本体左右の充電・電池の各キャップと紛失防止のリングを外せばブラケットとランプ本体を分離することも可能です。

ヘッド / LED

NITECORE HC65 V2 / head
GHIBLI / robot soldier

HC65 V2 のLED群は、中心のメインライトが Luminus SST-40-W、 メインライトの左右に赤色と白色のサブライトが配置され計3灯の構成になっています。初期型の HC65 も3灯の構成でしたが V2 では赤色・白色のサブライトが左右に分けられました

初期型のメインライトはリフレクターでしたが、V2では3灯とも光学はTIRレンズになっています。

外観から見る限りでは表面のフロスト加工されている部分と透明のレンズ部分は一体成形されているように見えます。

LED自体は各々が独立していますが(LED基板は一枚かも?)風防とレンズを一体とすることで構造・組み立てにかかるコストや防水性を向上させているものと考えられます。

NITECORE HC65 V2 / Main LED
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary RED LED
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary White LED : Hi-CRI 4500K

メインライトの SST-40-W は、6500Kよりもやや色温度が低い Cool-white 色で、サブの白色LEDは色温度:4500Kの高演色LEDになっています。

メイン・サブの各配光については後半のビームショット画像を参照して頂きたいのですが、カンデラ値:7,000cd、MAX Throw:165m の仕様・数値からして拡散寄りの配光になっています。

スイッチ

NITECORE HC65 V2 / switch
NITECORE HC65 V2 / switch

スイッチは上部中央に配置されています。

スイッチ表面の面積は広めで、周囲よりも少しだけスイッチトップが突出しているので、HC65 V2 を頭部に装着した状態であっても手探りで操作可能です。

内部スイッチはタクトスイッチで、スイッチストロークと呼べるモノはありませんが、疑似クリック感に加えてレスポンスも良いので操作し辛いとは感じ無いハズです。

NITECORE HC65 V2 / indicator

スイッチは電池残量通知や充電時のインジケーターも兼ねています

NITECORE HC65 V2 / Battery Residuals Indication (EN)
NITECORE HC65 V2 / Battery Residuals Indication (JP)

電池残量通知は本体に電池をセットし、電池キャップを完全に締めて通電状態(点灯スタンバイ)となった時に電池残量に応じてインジケーターが点滅します。

HC65 V2 は、未使用時・運搬時に電池キャップを緩めて物理的ロックアウト状態にする事が可能ですが、物理ロックアウト状態から復帰した場合でも残量インジケーターが点滅します。

頭部に装着した状態だと自分で残量インジケーターの確認はできませんが、装着前に物理的ロックアウトを解除、それと同時に残量確認も行えるので『使用中に電池切れ…』という事態が回避できそうです。

残量と点滅パターンの関係は製品マニュアルにも記載されていますが、以前にご紹介した NITECORE MT21C の残量インジケーターと同じ動作になります。

電池

NITECORE HC65 V2 / NITECORE NL1835HP

HC65 V2 で使用可能な電池は上表のとおりですが、フラットトップ型の18650や放電能力が8A(アンペア)を下回る電池は使用不可となります。

基準電圧が3.0VのCR123A(一次電池)に加え、3.7VのRCR123(16340/18350)でも点灯させることが可能となっています。(※CR123A/16340/18350など、電池2本使用時の充電は厳禁デス)

NITECORE NL1835HP

NITECORE HC65 V2 / NITECORE NL1835HP
NITECORE HC65 V2 / NITECORE NL1835HP
NITECORE HC65 V2 / NITECORE NL1835HP
NITECORE HC65 V2 / NITECORE NL1835HP

付属のNITECORE純正18650は、型番が NL1835HP、容量:3500mAh、8A以上の放電性能を備えたプロテクト回路付きのボタントップ型 18650 Li-ion充電池で【-】極にはNITECOREのロゴが刻印されています。

電池の寸法を実測したら電池全長:69.8mm、直径:18.6mmでした。

CR123A/16340/18350などを2本1組で使用する場合は、電池2本の総全長が NL1835HP のサイズ以下にしないと電池に余計なストレスが掛かる事になるので注意してください。(※特に16340や18350)

直径に関しては電池室側にも若干余裕があるので極端にオーバーサイズの電池でなければ大丈夫です。

電池交換・装填

NITECORE HC65 V2 / Battery Installation
NITECORE HC65 V2 / Battery Installation (EN)
NITECORE HC65 V2 / Battery Installation (JP)
NITECORE HC65 V2 / Screw Cap

何も表記がないキャップが電池室のキャップになります。

電池の装填・交換は、キャップを外して【+】方向から電池を挿入します。

NITECORE HC65 V2 / Battery contact (Body)
NITECORE HC65 V2 / Battery contact (Cap)

前述のとおり電池はボタントップ型のみに対応していますが、ボディ内部の【+】接点は周囲よりも面落ちしているように見えます。リアキャップの【-】接点にはスプリングが仕込まれているので付属の NL1835HP よりも全長の短い電池でも使用できます。

付属の NL1835HP の全長が70mm近くあるせいか、リアキャップを取り付けるのに少し手間取ってしまいましたが、通常は充電池をセットしたら充電を繰り返しながら連続使用することになるので、デメリットでははないかと思います。

充電

NITECORE HC65 V2 / Battery Charging

充電ポートは電池キャップの反対側に配置され、キャップ表面に USB Type-C の表記があるキャップを外すと充電ポートが露出します。

NITECORE HC65 V2 / Dust cover
NITECORE HC65 V2 / Charging port: USB Type-C

一般的なシリコンゴム製のダストカバーではなくスクリューキャップとする事で高い防塵・防水性が期待できます。

屋外で充電する事も考慮して充電ポートのキャップには紛失防止のバンドが取り付けられています。このバンドはPP樹脂のような硬めの素材でできていて自由に回転させられます。

NITECORE HC65 V2 / Charging cable
NITECORE HC65 V2 / Charging connector : USB Type-C

付属の充電ケーブルの全長は約50cm、両端のコネクタは Type A および Type-C 規格です。

NITECORE HC65 V2 / Charging indicator
NITECORE HC65 V2 / Battery Charging (EN)
NITECORE HC65 V2 / Battery Charging (JP)

給電側(DC・5V出力のPCやモバイルバッテリーなど)がオンライン状態であれば、HC65 V2と電源をUSBケーブルで接続するだけで充電が開始されます。

充電中はスイッチ部分のインジケーターが点滅し、充電完了時にはインジケーターが常時点灯となります。

モード

NITECORE HC65 V2 / Mode

操作方法

NITECORE HC65 V2 / English operation manual-1
NITECORE HC65 V2 / Japanese operation manual-1
NITECORE HC65 V2 / English operation manual-2
NITECORE HC65 V2 / Japanese operation manual-2
NITECORE HC65 V2 / English operation manual-3
NITECORE HC65 V2 / Japanese operation manual-3

HC65 V2の搭載モードは上図の通りです。

メインライトの通常モードが【Ultra-Low】から【Turbo】の5モード、サブライトの赤色(RED)は3モードで白色(4500K)はシングルモードになっています。

【Turbo】は通常モードのサイクルに含まれ、メインライトの特殊モードは【Beacon】と【SOS】の2つになります。

メインライト (Primary)

消灯時にスイッチをシングルクリックすると、常に【Ultra-Low】で点灯を開始します。

点灯中にスイッチをシングルクリックすると【Ultra-Low】→【Low】→【Mid】→【Hi】→【Turbo】→【Ultra-Low】…のサイクルでモードが移行します。

どのレベルでメインライトが点灯していても、スイッチをダブルクリックすると【Turbo】に移行し、【Turbo】で点灯中にシングルクリックすると移行直前のモードに復帰します。ダブルクリックでダイレクトに【Turbo】へ移行した場合、30秒間なにも操作しないと自動的に直前のモードに復帰します。

メインライトの点灯中にスイッチを1秒間ロングプレス(長押し)すると消灯(OFF)します。

サブライト (Auxiliary)

消灯時にスイッチをダブルクリックすると、常にサブライトの【RED】が【Low】レベルで点灯を開始します。

サブライトの点灯中にスイッチをシングルクリックすると【RED:Low】→【RED:Hi】→【RED:Flash】→【White】→【Beacon】→【SOS】→【RED:Low】…のサイクルでモードが移行します。

どのモードでサブライトが点灯していてもスイッチを1秒間ロングプレス(長押し)すると消灯(OFF)します。

HC65 V2 は、メインライトとサブライトのモード群が完全に分離されており、メインライトの点灯中にサブライトに切り替え、もしくはその逆に直接移行できない仕様になっています。

メイン⇔サブの切り替えは、一旦、消灯する必要がありますが、誤操作などで意図せずメインとサブが切り替わってしまう事が防げ、操作体系がスッキリとして判りやすいかと思います。

ATR (高性能温度調整機能)

HC65 V2 には ATR と称する温度制御リミッターが搭載されていますが、発動条件が本体温度なのか時間なのか、その閾値については言及されていません。

試しに気温:0℃の中で【Turbo】点灯させてみましたが、120秒近く経過しても目に見える形での出力調整は行われなかったので、恐らく本体温度を感知するタイプのリミッターかと思われます。

ロックアウト機能

HC65 V2 には、スイッチ操作によるロックアウト機能は搭載されていないので運搬時・携行時には電池キャップを緩めて物理的に通電をカットする必要があります。

照射

NITECORE HC65 V2 / Comparison

今回はこの5機種で照射比較してみました。

HC65 V2 と同様にサブライトを搭載した WUBEN H1 と UT27、他に1,000ルーメン越のヘッドランプ(SP40はタスクライトですが…)で比較してみました。

水平照射

Primary Light

Horizontal : Primary / HC65 V2 / SP40 / TH10
Horizontal : Primary / HC65 V2 / UT27 (Flood) / H1
Horizontal : Primary / HC65 V2 / UT27 (Spot) / H1
Horizontal : Primary / HC65 V2 / UT27 (Flood + Spot) / H1

LEDAuxiliary Light

Horizontal : Auxiliary (Red) / HC65 V2 / UT27 / H1
Horizontal : Auxiliary (White) / HC65 V2 / H1

※各機種ともライト本体の『横幅』があるので、5機種同時ではなくメインとサブ、各々3機ずつに分けて撮影しました。

配光/光色/演色

LED電球

LED lamp 6500K / Beam pattern
LED lamp 6500K / Beam color

NITECORE HC65 V2

NITECORE HC65 V2 / Primary : Beam pattern
NITECORE HC65 V2 / Primary : Beam color
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red / Beam pattern
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red / Beam color
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : 4500K / Beam pattern
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : 4500K / Beam color

NITECORE UT27

NITECORE UT27 / Flood : 5700K / Beam pattern
NITECORE UT27 / Flood : 5700K / Beam color
NITECORE UT27 / Spot : 3000K / Beam pattern
NITECORE UT27 / Spot : 3000K / Beam color
NITECORE UT27 / Dual : 5700K + 3000K / Beam pattern
NITECORE UT27 / Dual : 5700K + 3000K / Beam color
NITECORE UT27 / Auxiliary : Red / Beam pattern
NITECORE UT27 / Auxiliary : Red / Beam color

WUBEN H1

WUBEN H1 / Main : OSRAM P9 / Beam pattern
WUBEN H1 / Main : OSRAM P9 / Beam color
WUBEN H1 / Auxiliary : Red / Beam pattern
WUBEN H1 / Auxiliary : Red / Beam color
WUBEN H1 / Auxiliary : White / Beam pattern
WUBEN H1 / Auxiliary : White / Beam color

Sofirn SP40

Sofirn SP40 / Beam pattern
Sofirn SP40 / Beam color

THRUNITE TH10

THRUNITE TH10 / Beam pattern
THRUNITE TH10 / Beam color

屋外照射

白昼/軸線(立木まで67m)

daylight
beam line

NITECORE HC65 V2

NITECORE HC65 V2 / Primary : Ultra Low
NITECORE HC65 V2 / Primary : Low
NITECORE HC65 V2 / Primary : Mid
NITECORE HC65 V2 / Primary : Hi
NITECORE HC65 V2 / Primary : Turbo
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red / Low
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red / Hi
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : White

NITECORE UT27

NITECORE UT27 / Flood : Low / HLB1300
NITECORE UT27 / Flood : Hi / HLB1300
NITECORE UT27 / Spot : Low / HLB1300
NITECORE UT27 / Spot : Hi / HLB1300
NITECORE UT27 / Turbo / HLB1300
NITECORE UT27 / Auxiliary : Red / HLB1300

WUBEN H1

WUBEN H1 / Primary : Low
WUBEN H1 / Primary : Med
WUBEN H1 / Primary : Hi
WUBEN H1 / Primary : Turbo
WUBEN H1 / Auxiliary : White
WUBEN H1 / Auxiliary : Red

Sofirn SP40

Sofirn SP40 / Low
Sofirn SP40 / Med
Sofirn SP40 / Hi
Sofirn SP40 / Turbo

THRUNITE TH10

THRUNITE TH10 / Firefly
THRUNITE TH10 / Low
THRUNITE TH10 / Med
THRUNITE TH10 / Hi

 
SST-40 の光色は、個人的に『真っ白』のイメージを持っているのですが、HC65 V2 に搭載の SST-40 は色温度がやや低めに感じました。

配光に関しては拡散寄りの配光ですが、光が完全に拡散されているワケではなく、図太いスポット光でソレなりの距離まで照射できます。

照射角度に関しては5機種の中で HC65 V2 が最も広角で、屋外照射時には周辺光の境界(照射範囲)がフレームに収まらないほどです。(※UT27 のワイド照射時よりも広角)

HC65 V2 は、レンズ以外の風防がすべてフロスト加工されているので、他機種よりも更に照射角度が広くなっているとも考えられますが、至近距離からチョイ先までカバーしてくれるのはヘッドランプとして理想的な配光…と言えるかと思います。

サブライトの赤色光についても HC65 V2 の【Red:Hi】が最も強く、至近距離限定ではありますがこのモードだけで活動することも可能です。

サブライトの水平照射比較では【Red:Low】で撮影しているので UT27 よりも出力が小さく見えていますが、屋外照射時の比較では 5m先の白線までしっかりと赤色光が届いています。

HC65 V2 のサブライト・高演色白色光(4500K・Hi-CRI)については、メインライトの【Ultra-Low】と【Low】の中間となる出力値(35ルーメン)となっていますが、サブライトのモードサイクルでは赤色ライトよりも後のポジションに組み込まれているので、『赤色光では色の判別ができない…』という場面で使用することを想定している気がします。

テント内ではレッドライトを使用、必要であればそのままサブライトの白色光…と、いうような感じで使う場面が思い浮かびました。

サブライト:正対距離≒2.5m

NITECORE HC65 V2

NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red : Low
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : Red : Hi
NITECORE HC65 V2 / Auxiliary : White

NITECORE UT27

NITECORE UT27 / Auxiliary : Red

WUBEN H1

WUBEN H1 / Auxiliary : Red
WUBEN H1 / Auxiliary : White

サブライトを搭載した3機種を約2.5m離れた位置から撮影してみました。

各製品のサブライトとも至近距離で正対すると明るいのですが、HC65 V2 のサブライトは赤色・白色ともかなり明るいことがお判りいただけるかと思います。(シャッタースピードは全て共通)

※初期型 HC65 の仕様は下記のamazon販売ページでも確認できます。

まとめ

HC65 V2 には『これは革新的!(゚∀゚)』…と、言えるような機能は備えていませんが、ヘッドランプとして必要な要素をもれなくカバーし、操作方法(UI)やモード区分など使いやすさが追求されている印象を受けました。また、正統派ヘッドランプとして熟成し【V2】を冠するのにも納得であります。

『サブライト』が追加されることでヘッドランプとしての『守備範囲』や『地力』が強化されますが、モードが多くなることで操作体系が複雑になり、その結果として使い辛く、製品の魅力が半減してしまうのでは意味がありません。

その点 HC65 V2 は、メインとサブを『消灯状態』という条件で完全にグループ分けすることで解決し『消灯=リセット』というシンプルな仕様はすごく判りやすいです。

既にサブライトを搭載したヘッドランプで点灯状態のままメインとサブを切り替え可能な機種(UI)を使用している場合は、HC65 V2 の『消灯する』というアクションを煩わしく感じるかもしれませんが、少なくとも『メインからサブに切り替えるには…どうするんだっけ?』という事態には陥りません(笑)

また、ヘッドランプの場合は頭部に装着した状態でスイッチ操作を行うので指先の感覚だけでスイッチ操作をする事になります。ゆえに操作体系もハンドライト以上にシンプルであることが求められる気がします。

モードメモリを備えておらず、常に【Ultra-Low】から点灯を開始するのも『うぉっ、眩しっ!』という事が起きず、足場の悪い場所での眩惑による事故も防げそうですす。

点灯開始から【Mid】以上のレベルに移行するのが面倒…かもしれませんが、1、2回シングルクリックするだけですし、ヘッドランプの使用時はハンドライトほど頻繁にモード変更操作は行わないので(私だけ?)【Ultra-Low】スタートがデフォでも不便は感じないと思います。

ただ使いやすさだけを追求しただけでなく【Turbo】の1,750ルーメンでは約70m先のフェンスまで照射可能であり、【Red:flash】・【Beacon】・【SOS】のレスキュー関連のモードを備え、ガチ用途のヘッドランプとしての重要なポイントもしっかりと押さえています。

気になった点としては、制御リミッター(ATR)の発動条件が明記されておらず、高出力モードでの点灯可能時間は、実際にその時(季節)に使用してみるまで判らない…という感じです。

【Hi】でも充分な光量なので【Turbo】モードまで使う機会は少ないかと思いますが、リミッターが発動するまでの時間が目安レベルでも把握できればより安心だと思います。

気になったのはソレだけで、NITECORE社の製品らしく対応電池の種類も多く、CR123Aの一次電池が使えるのは減災・防災用途としても有用です。

ヘッドランプは、ハンドライトほど頻繁に買い換え、もしくは買い増しする事は少ないかもしれませんが(※ライト廃人は除く)NITECORE HC65 V2 は、ガチ系ヘッドランプの新調・新規購入を検討する際には、自信を持ってオススメできる一本であります。、

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