今回は、発売されて間もないNITECORE社の新製品で軽量級ヘッドランプである NITECORE UT27(以下、UT27)のプロモーション・レビューをお届けします。
UT27は、どちらかと言えば『カジュアルユース』に属するヘッドランプ製品ですが、実機を触って使ってみた印象としては、ガチで使うヘッドランプと、カジュアルユースのヘッドランプとの中間に位置する製品で『ガチで使うワケではないけれど、入門機では物足りないのよ…』的なユーザー層をターゲットとして開発・製品化されたのかなと…(゚ー゚*)。oO
doorman自身がNITECORE社製のヘッドランプに触れるのは、このUT27が初めてとなるので余計に新鮮に感じるのかもしれませんが『どんなポジションに位置する製品か?』を意識しつつご覧頂くのも一興かと存じます。
また、カメラ関連の製品をメインに展開している NITECORE Image や Li-ion充電池に注力している NITECORE Charger でのノウハウも所々に盛り込まれていると感じましたので、僭越ながらその辺りについても解説していきます。
例によって短い使用期間ではありますが、自分の感じたまま、気付いた点などを書き連ねていきますので、どうか最後までお付き合いください。
製品HP
- NITECORE Official HP (Flashlight)
- NITECORE UT27 – nitecore.com
- NITECORE UT27 – nitecorestore.com
- NITECORE Store – nitecorestore.com
NITECORE Official SNS
- Facebook – Nitecore Flashlight / @nitecoreflashlight
- instagram – NITECORE Flashlight / nitecoreflashlight
- YouTube – Nitecore Lights
- Twitter – Nitecore Flashlight / @nitecorelight
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INDEX
パッケージ
NITECORE社のコーポレートカラーであるブラック&イエロー・カラーの紙製パッケージが外箱で、裏面・側面には主要諸元が記載されています。ペット素材の内箱(トレイ)が有るので開封時にはトレイ全体を引っ張り出す格好になります。
内箱をひっくり返すと付属品の入ったポーチがあり、ヘッドバンドは樹脂製のタブで固定されています。
製品内容は、UT27本体、予備電池パック、充電用USBケーブル、製品マニュアル2冊、ポーチとなっています。(本体以外の付属品はすべてポーチの中に収納されています)
2冊の製品マニュアルは、一冊が多言語マニュアル(日本語サポート)で、もう一冊は図解による操作マニュアル兼保証書になっています。
※多言語マニュアルについては、NITECORE社の製品HPよりPDF形式のマニュアルがダウンロード可能です。
UT27には、Li-ion充電池パックが2個付属しますが、そのうち1個はUT27本体にセットされた状態で出荷されるので使用前に絶縁材を除去してください。
付属品が収納されたポーチは、未使用時にUT27や付属品を収納するのに使えるのはモチロンですが、即席ランタンとして使えるスグレモノです。
ポーチの生地はナイロン、もしくはポリエステルでサラサラとした手触りです。
こうしたグリッドの入った布地の総称をなんと言ったか?…と、調べた結果『リップストップ』という名前の生地である事を思い出しました…(^^;
フラッシュライトに半透明のレジ袋を被せてランタンの代用とするテクニックは広く知られていますが、収納袋がそのまま拡散ディフューザーとして使えるようにしたのは、目からウロコのナイスアイデアであります。
『リップストップ』にも色々な種類があり、帽子やザック、アウトドアグッズなどに幅広く使われていますが、テキスタイル製品も広く展開しているNITECOREならではの発想なのかもしれません。
また、大きなサイズの白色リップストップは、撮影補助灯のディフューザーとしても使えそうなので、大判サイズの生地を探して購入してみようと思います♪(…つか、NITECORE Image からリップストップのストロボディフューザーが販売されるかも?)
仕様/サイズ
マニュアルの最初にUT27の特徴・仕様が英語で列記されています。
サイズ表記には 55.4×42.5×32 (mm)とありますが、同カテゴリーのヘッドランプ製品と比較してもサイズ的に大差はありません。
装備重量は74gとありますが、単四形乾電池を使用する場合は重量が少し増加します。
ボディ
本体外殻はオール樹脂製で、ヘッドバンドが装着された状態でパッキングされています。
一見すると不透明なブラック色の外殻ですが、同社の小型キーライト TIKI LE と同様に全体が半透明になっています。
UT27は、このクラスの製品に多く見られるクラムシェル型の構造です。
各部の機能や基本的なレイアウトもクラムシェル型との共通点が多く、本体上部にスイッチ、本体底部にヒンジ機構が設けられています。
ヘッドバンドは全体がストレッチ素材で、部分的に滑り止め加工が施されています。
一点だけ気になった…というほどのモノではないのですが、UT27の本体背面のベルト通し部分にはヘッドバンドを後付けする際に必要となる斜めのスリット(切り込み)が無く、ヘッドバンドだけを簡単に脱着できない構造になっています。
これにより意図せず本体が外れてしまう事が防げて、バックル全体の強度向上にもなるのですが、バンドを交換したり洗ったりする場合にちょっと面倒かもしれません。
…とは言っても、これまで doorman自身がヘッドランプのバンドを洗濯したことは一度も無いですし(苦笑)、使用に耐えないほど伸びきってしまった事も無いので、さほど神経質になる事はないでしょう。(万が一の時は自分でバックルにスリット加工を施せば良いかなと…)
例によって作業用ヘルメットにUT27を装着してみました。
ライトの仰角は 0~90°の範囲で調整可能ですが、22.5°ピッチ(4段階)で軽くロックが掛かるので、任意の位置で自由に…というワケにはいきません。ただ、UT27はワイド/スポットの切り替え・単独照射が可能となっているので、細かいポジション調整ができなくても特に不都合は感じませんでした。
ヘッド
UT27のLED群は、二つの CREE XP-G3 と 赤色2灯で構成されています。
画像向かって左側が色温度:3000Kのスポット照射、右側が色温度:5700Kのワイド照射、中央に配置された2灯が赤色LEDになります。
フラッシュライトファンと縁の深い(?)ムスカ君が熱演している『天空の城 ラピュタ』に出て来るロボット兵になんとなく似ている気がするのですが…(^^;
スポット/ワイドとも光学は樹脂レンズですが、レンズの外観から察するに、スポット側はフレネルレンズ、ワイド側はTIRレンズが使われているようです。
各光源、レンズとも独立していますが、前面の風防(素材はポリカかな?)は一枚板になっているので、あまりオススメはしませんが、傷や割れ防止の液晶保護フィルムも貼りやすいかと思います。
各灯の独立点灯、およびスポット/ワイドの同時点灯(Turbo)も可能となっています。(※詳細は後述)
スイッチ
スポット/ワイドの各々に対応する2つのスイッチは本体上部に配置され、スイッチ表面はシリコン素材、滑り止めの細かな凹凸が施されています。
スイッチトップは突出しておらず、タクトスイッチなので機械式スイッチのようなストロークも無いのですが、疑似クリック感があり、レスポンスが良いので操作し辛いとは感じませんし、厚手の手袋をしていても操作可能なスイッチとなっています。
スイッチトップに《W》と《T》の文字が刻まれていますが、これはもうそのまま《W》が Wide、《T》が Throw の頭文字です。
電池
インジケーター
電池残量は、消灯時に《W》か《T》ボタンを1回クリックすると、内部に組み込まれた赤色LEDインジケーターの点滅の回数で電池残量が確認出来ます。(インジケーターはライト正面と底部の両方で確認できます)
点滅回数と電池残量の関係、注意事項はマニュアルにも記載されていますが以下の通りです。
・インジケーターが3回点滅 ⇒ 電池残量:50% 以上
・インジケーターが2回点滅 ⇒ 電池残量:50% 以下
・インジケーターが1回点滅 ⇒ 電池残量:10% 以下
インジケーターが早く点滅したりライトの照度が落ちた場合は、電池残量が限りなくゼロに近い状態なので、直ちに電池を交換してください。
対応電池
UT27で使用可能な電池は、付属のHLB1300の他に、1.5Vの単四形乾電池×3本、1.2vのNi-MH充電池×3本となります。(3.2v/3.7vの10440電池は使用不可)
HLB1300 Li-ion充電池
UT27に2個付属する HLB1300 は、基準電圧が 3.7VのLi-ion(リチウムポリマー)充電池で容量が1300mAh。サイズは単四形乾電池3本分の大きさになります。
この HLB1300 Li-ion充電池の現物を見た時の最初の印象としては、かなり『本気』…というか、すごく丁寧に造られているなと…。
外殻や外装フィルム、電極のすべてがきっちりと製造されていて、NITECORE Image や NITECORE Charager を思い浮かべてしまいました。
あくまでdoorman個人の想像ですが、この HLB1300 がUT27単発、UT27専用として企画・製造された電池パックとは思えず、将来リリースされるNITECORE製品の中でも、既存の円筒形Li-ion充電池を使わない(使えない)製品との互換性も視野に造られている…ような気がします。
まぁ、そんな気がするのも NITECORE Image & Charger の存在を個人的に意識しているからなのですが、デジタルカメラの電池パックが複数機種で使えるのであれば、ソレをフラッシュライトに応用するのもアリかなと…(゚ー゚*)。oO
電池交換
電池の交換は、ベルト通し部分を倒し、上部の爪(白矢印部分)を軽く上に持ち上げつつ、両側面の突起(黄色矢印)に指を掛けてケース背面を開きます。
HLB1300 の+極側に出っ張り(白矢印部分)が設けられているので、ソコを持ち上げるとラクに電池が外せます。
電池ケース部分は、暗闇でも装填方向が確認できるように蓄光(GITD)となっていますが、それほど輝度が高くないので実用性については…(^^;
単四形乾電池については、電池ケースにマーキングされた極性に合わせて電池の+/-を交互に(直列に)装填します。
充電
HLB1300 の充電ポートは USB Type-C 規格。
付属の充電ケーブルの全長は約50cmで、両端のコネクタは Type A および Type-C 規格となっています。
給電側(DC・5V出力のPCやモバイルバッテリーなど)がオンライン状態であれば、HLB1300と電源をUSBケーブルで接続するだけで充電が開始されます。
充電中は、HLB1300の+極付近に配置されたインジケーターが【赤】で点灯、充電完了時にはインジケーターが【緑】で常時点灯します。
UT27にHLB1300をセットした状態でも充電は可能ですが、この状態では電池側面のインジケーターが確認できず、ケースを開放した状態では防水・防塵性能はゼロとなり、異物によるショートの可能性もあるのでオススメはしません。また、インジケーターが確認できないまま長時間充電を行う事となり、結果としてUT27本体、HLB1300 の双方にダメージを与える危険もあります。
一応、セットした状態で充電を行っても、電池残量確認を行う要領で《W》や《T》をシングルクリックすれば残量インジケーターは反応します。ただ、先の理由によりセットした状態での充電は避けて充電済みのHLB1300と交換、充電はHLB1300単体で行うのが安全・確実です。
モード
UT27の搭載モードは上図の通りで、HLB1300 使用時、および単四形乾電池×3 使用時でも出力レベルは変わりません。ただし、ランタイムについては HLB1300 が長くなります。(※赤枠内)
使用電池に関係無く【Turbo】モードの連続点灯は30秒に限られます。
操作ダイアグラム
多言語マニュアルの他に同梱されているマニュアルには、図解による操作ダイアグラムが記載されています。
操作方法
詳しい操作方法については、マニュアルとダイアグラムに記載されている通りですが、《W》と《T》のいずれかのスイッチを長押し(ロングプレス)で ON/OFF、点灯中のシングルクリックで Low/Hi の切り替えになります。(メインライトの点灯開始時は常に【Low】でスタート)
ON/OFF 操作でも消灯操作に関してはスイッチの区別はなく、例えばワイド《W》で点灯を開始した場合でも《T》スイッチをロングプレスすると消灯します。
点灯中のワイド/スポットの切り替えも《W》と《T》をシングルクリックになりますが、ワイドで点灯中に《W》をシングルクリックすると Low/Hi の切り替え操作になります。
点灯中に《W》か《T》のスイッチをダブルクリックすると2灯のメインライトが同時に点灯する【Turbo】モードになります。
サブライト(赤色LED)の点灯は、消灯時に《W》か《T》をダブルクリックします。サブライトの常時点灯/点滅(ビーコン)の切替はサブライト点灯中に《W》か《T》のスイッチをシングルクリックします。サブライトの消灯はメインライトの消灯操作と同じく《W》か《T》をロングプレスします。
ロックアウトの設定/解除は、メインライトの点灯/消灯状態に関わらず《W》と《T》を同時にロングプレスします。ロックアウトの開始時はワイド(5700K)が1回点滅、設定中にスイッチ操作すると残量インジケーターが点滅してロックアウト中である事を通知します。解除時はワイド(5700K)が【Low】で点灯開始となります。
照射
今回はこの5機種で照射比較してみました。
カジュアルユース向けでUT27と同様にサブライトを搭載した製品を加えていますが、UT27のサブライトが結構明るいので赤色LEDの比較もご覧頂ければと思います。
水平照射
配光/光色/演色
LED電球
NITECORE UT27
WUBEN H3
KLARUS HC3
OLIGHT H05S
TrustFire HL3R
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
NITECORE UT27 / HLB1300
NITECORE UT27 / Ni-MH (3AAA)
WUBEN H3
KLARUS HC3
OLIGHT H05S
TrustFire HL3R / Li-ion
TrustFire HL3R / Ni-MH (3AAA)
ワイドのビームパターンは、ズーム式ライトのワイド照射時のパターンに酷似しており、照射範囲全体が均一の明るさになります。
一方、フレネルレンズのスポットビームはピンスポット配光では無いものの、スポット光と周辺光が存在し【Hi】モードでは50~60m先までしっかりと照らせます。
屋外で点灯するまでは『ワイド(5700K)とスポット(3000K)の各々の色温度については逆のほうが…』と考えていたのですが、各ビームパターンと色温度の振り分けは悪天候時に効力を発揮するようにデザインされているのかな…と、(゚ー゚*)。oO
両LEDの同時点灯(Turboモード)になると、例え30秒間であっても遠近の両方をカバーできるので色々な状況に合わせて使い分けられそうです。
各製品本体の体積差はそれほどではないのですが、UT27の最大出力(明るさ)は一歩抜きん出ています。ただ、UT27の本体が樹脂製であり、放熱性の限界点が低い事を考慮すると【Hi】モードでの連続点灯は控え気味にしたほうが良さそうです。
実際【Turbo】点灯は30秒に制限されていますし、この時期はまだしも夏期などの気温の高い季節はそれなりに本体も高温になるのでスポット/ワイドとも【Low】での運用がメインになりそうです。
ワイド(5700K)は、光が拡散されているからなのかXP-G3とリフレクターを組み合わせた時のような色偏差は見られません。
照射範囲の外周・境界には色収差(…というより影)が発生しますが、UT27に限らずレンズで拡散するライト全般に見られる特徴です。
ワイド(5700K)、スポット(3000K)の演色性に関しても色の識別は充分に可能で、極端な色の偏りもありません。
サブライト:正対距離≒2.5m
NITECORE UT27
WUBEN H3
KLARUS HC3
OLIGHT H05S
サブライトを搭載した機種を約2.5m離れた位置から撮影してみました。
各製品のサブライトとも肉眼では画像よりも明るく見えるのですが、それでもUT27のサブライトがかなり明るい事が伝わるかと思います。また、普通に照射した場合でも地面まで赤く照らせるのはUT27だけとなっています。
ただ、暗順応状態で直視すると、例え赤色LEDであっても至近距離ではかなり眩しく感じるので直視しないように注意してください。しかし、サブライトが明るいお陰で地図の確認などはラクに行えます。
まとめ
NITECORE UT27 の外観デザインだけを見てみると『似たような製品は他のメーカーにも有るよね…』と、最初はそう思いました。
しかし、同じNITECOREグループの NITECORE Image や NITECORE Charger との連携が強化される、或いは Li-ion充電池パックの HLB1300 が将来リリースされる未知の機種でも使用可能となるとしたらどうでしょうか?
妄想や個人的な期待の域を出ませんが、もし電池パックが共通化、或いは今後も互換性が維持されるとしたら従来とは全く異なるデザインや機能を持ったライトが実現するかも?…と、UT27や外装フィルムまでキッチリと造り込まれた HLB1300 を見ていて、そんな想像をしてしまいました。
現在、世に出回っている大多数のフラッシュライトは、従来の円筒状の電池規格(18650とか14500など)に準じた電池を使用する事を前提にデザインされていて、良くも悪くも既存の電池規格が『呪縛』となっている面は否定できないかと思います。
電池交換を不可とする事で超小型化に成功、もしくは先進的なデザインの製品も数多く存在しますが、5年、10年と電池を交換しながら長期に渡って使い続けられればソレに越したことはナイですし、昨今のSDGsにも逆行しないのでは…と。
HLB1300自体の体積が大きいので超小型製品に適用するには無理が有りますが、ヘッドランプと同等の体積のワークライトや撮影補助灯、ウェアラブルライトであればスグにでも応用できそうですし、ちょっと大きな『Tシリーズ』とかにもイケそうです。
新しい規格の電池を果たして他社が採用するだろうか?…という疑問は拭えないのですが、例えNITECORE社だけの独自規格であっても『電池パックの互換性・共通化』は同社の強みになるかと思います。また、成功すれば他社も追従せざる得ない状況となり、延いては業界全体の活性化にもつながるハズです。
カメラを趣味とされている方はご存知かと思いますが、銀塩からデジタルへとシフトするのと同時に、カメラ用充電池パックは一社独自の規格でありながら同一メーカーの複数の機種で使えるのが既に当たり前となり、一部の電池パックはメーカーを跨いで使用可能となっています。(ビデオ用の大型の電池パックは照明機器でも使用可能ですね)
※UT27とは無関係ですが、カメラメーカー純正の電池パック高価過ぎ問題は早急に改善すべきですナ…
また、過去にはSONYが自社の複数の携帯音楽プレーヤーで使い廻しできるようにと、通称『ガム電池』と呼ばれるNi-MH充電池を積極的に採用していた歴史もあるので、フラッシュライトの電池パック複数機種対応の可能性は、個人的な願望も含めてゼロではない…と思います。
UT27に付属する電池は、3AAAと互換性のある HLB1300 ですが、2AAA互換などのバリエーション展開次第で面白い事になりそうですし、逆にカメラ用の既存の電池パックがフラッシュライトにも使える…そんな日が来るかもしれません。(マキタの電動工具用バッテリーは、既に照明やら他の機材で使えるようになっていますしサードパーティー製品も存在します)
そんな期待を持ってしまうのも、やはり doorman の中で NITECORE Image や NITECORE Charger の存在(動向)が大きいのでしょう…(゚ー゚*)。oO
こうしたスタイルの製品は、これまで『NUシリーズ』としてリリースされていましたが『UTシリーズ』となっているのも、諸々の戦略への布石なのかもしれません。
まぁ、そんな夢物語、不確実な話は横に置いておいて(オイw)、目の前にあるUT27についての感想については、冒頭で述べた通り『ガチとカジュアルの中間』というもので、IP66の防水性により少々ハードな状況でも安心して使えるヘッドランプだと思います。
また、一次電池も使えるのは防災/減災用途にも有用なヘッドランプ製品です。
スポット/ワイドの切り替え、30秒のリミッター付きではありますが同時点灯(Turbo)でMAX:520ルーメン、サブの赤色LEDだけでも足元を照らせるUT27は、ガチ用途やカジュアル用途に全振りしたヘッドランプとは一線を画している製品であることは間違いナイです。
最初から予備のHLB1300が同梱されているのも嬉しく、電池残量を気にせず使えるのは魅力です。個人的にはハンズフリーで点灯/消灯が可能な赤外線センサーがあれば完璧なのですが、連続点灯のみが必要な用途であればセンサーがなくとも不便は感じないでしょう。
操作性についても、スポット/ワイドに適応した独立のスイッチとする事で直感的に操作できるので、初心者でもラクに使いこなせるヘッドランプです。
パッと見は普通だけど、将来性も含めて中身の濃ゆい NITECORE UT27 は『ガチなヘッドランプ』以外の選択肢として貴重な存在、Fusion Elite のキャッチを体現している製品になっています。