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INDEX
パッケージ
セミハード仕様のポーチに一式が納められています。(外箱はありません)
製品内容は、HC3本体、ヘッドバンド(20mm幅)、充電用USBケーブル、英中文マニュアルとなっています。
予備電源として小型のモバイルバッテリーとHC3のセット一式をまとめておけば管理・運搬の手間が省けて楽ですね♪
仕様
個人的にHC3の仕様で感心したのは防水性能で、この手の製品は IPx4レベルまでの防水性能が多く、IPx5 の防水性能を有する製品は貴重かと思います。ハードな登山など、本格的なアウトドアでの使用はお薦めできませんが、IPx5によって使用範囲が拡がるのではないでしょうか?
サイズ
製品寸法については仕様で確認して頂きたいのですが、HC3と同じコンセプトの GENTOS HC-232B とほぼ同サイズです。(※HC-232Bの電池は 2xCR2032)
ポーチ丸ごとでも100gチョイなので携行するのも負担にはなりません。
HC3 本体
スイッチ側底部にフィルム素材が使われていますが、本体外殻は全て硬質プラスチック製です。
クリップ
可動クリップは 0~180°の範囲で軽いチカラで自由に動き任意の位置で保持できます。
帽子のバイザーに装着した場合など、少し頭を振った程度で角度が変わったりはしませんが、もう少しヒンジに抵抗感があると、より安心して使える気がします。(※個体差があるかもしれません)
使用例
クリップスタンド
ヘッドバンド
ベルトクリップ(ウェービング)
キャップライト
仰角は90度以下に限られますが、クリップを台座としてHC3単独で自立させる事も可能です。
付属のヘッドバンドはストレッチ素材で20mm幅、クリップの懐(折り返し)は約37mmです。使用例では38mm幅のベルトに装着していますが、180度開くので腰に着けたまま足元を照らす事も可能です。
帽子やヘルメットのバイザーに取り付けて簡易ヘッドランプとする場合でも、簡単に電池残量やモーションセンサーのインジケーターが確認できます。
バイザーに着けて使用する場合は視界にHC3が入ってしまうのですが、手軽さとのトレードオフとして納得するしかありません。どうしても気になるのであれば付属のヘッドバンドを使うことで“見切れ”の問題は解決できます。
LED
メインのLEDは、白色/赤色兼用のCOBタイプのLEDです。
前面の風防フィルターも樹脂製なので、割れて破片が目に入る…という事も起き辛いでしょう。
左右に砲弾型LEDが配置されていますが、片側が赤外線LED(IR-LED)でもう一方は赤外線の受光部(センサー)になっています。
モーションセンサーを有効にしてスマホのカメラを通して見ると、片側の赤外線LEDのみが薄紫色に発光している事が確認出来ます。HC3から発せられた赤外線が障害物や遮蔽物に反射して受光部がそれを感知、それにより点灯・消灯が実行される仕組みです。
スイッチ
前述の通り、スイッチ周りはフィルム素材で覆われています。
メイン電源がONの状態では、常に電池残量インジケーターが点灯します。
内部のスイッチ機構は、感圧式の電子スイッチと思われますが、スイッチ部分のみが微妙に盛り上がっており、疑似クリック感もあるので手探りでも充分操作可能です。
HC3を使いやすいと感じる一番の要因は、このスイッチの操作性とレスポンスの良さにある気がします。(※個人の感想デス)
充電
micro-USB規格の充電ポートはゴムキャップで覆われています。手袋をした状態ではキャップが外し辛いのですが、素手なら楽に外せます。
PCやモバイルバッテリーなど、DC・5V出力の電源と接続すると直ちに充電が開始されます。
充電中は残量インジケーターが充電量に合わせて点滅するので充電状態が一目で把握できます。
モード
・白色:Mid/Hi/Lowの3モード
・赤色:常時点灯/ビーコン(フラッシャー?)の2モード
点灯を開始して3秒以内に電源ボタンを押すと上記のサイクルでモードが移行し、最後に消灯(OFF)になります。
点灯を開始、もしくはモード変更を行って3秒以上が経過すると、ワンクリックでOFFになります。
モーション・センサー機能
点灯中にセンサーボタンを押すことでモーションセンサーの有効・無効を切り替える事ができます。
センサー有効時にはボタン横のインジケーターが常時点灯になります。
先述の通り、左右の砲弾型LEDでモーションセンサーが構成されているので、メイン電源がONの状態にてセンサーで消灯しても、赤外線LEDが電力を消費し続ける点に注意してください。
メイン電源をOFFにし忘れて放置してしまうと、使いたい時にバッテリー切れ…(´Д` ) という残念な事態になるので要注意です。
モーションセンサーの感度は、手の平で約15cm、鏡やガラスなど鏡面で約20cmという感じです。これよりも短い距離でも、極端にゆっくりと手をかざすと反応しない事がありますが、普通の動作であれば、ほぼ100%感知してくれます。
照射
水平照射
配光/光色
LED電球
KLARUS HC3
GENTOS HC-232B
LUMINTOP TOOL AAA (219B)
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
KLARUS HC3
LUMINTOP TOOL AAA (219B)
COB LEDは青白いイメージが強かったのですが、HC3は自然な白色光です。
ただ、白色LEDの色温度公称値が4500Kとなっていますが、実際にはそこまで色温度は低くないと感じました。
配光は完全なFlood(拡散)配光で、至近距離ではCOBの形状と同じく横長照射になっているのがハッキリと判ります。また、照射パターンの上下に色分離が確認出来ますが、対象と離れると気にならないかと思います。
赤色LEDは、画像では中心光部分(?)がアンバー色のように見えますが、実際には【赤】です(笑)
赤色も白色と同じくFlood配光なので一定の面積を万遍なく照らす…という感じになります。
最大でも100ルーメンの明るさなので、HC3だけで登山…というのは無理がありますが、晴天時の舗装路であれば充分な明るさかと思います。
まとめ
『白色は使うけど赤色は使わないなぁ…』という方も多いかと思いますが、doorman的には紫外線硬化型レジンをゴニョゴニョする時の手元照明として必須のアイテムであります。
紫外線硬化レジンでも通常照明下にて短時間で硬化しませんが、着色したり蓄光パウダーを混合したりしていると硬化が進んでしまいます。そこで赤色LEDの出番となるのですが、HC3のFloodな配光は自分の用途にドンピシャでした。
また、ヘッドライト以外にウェラブルな使い方も出来るので、夜のウォーキングやジョギングなどでは赤色のフラッシャーが活躍することでしょう。
IPx5の防水性能により雨天でも安心して使えますし、夜釣りで使った後に丸洗いできるのも魅力かと思います。(コマセとかを触った手で操作するとバッちくなるんですよねぇ…)
センサーの感度もちょうど良い感じで、木の枝などの障害物で反応してしまう場合にもセンサーをOFFにすれば良いだけなので問題はありません。なによりも、そうした切り替え操作の手間も掛からないのでストレスは感じないでしょう。
気になったのはヒンジの抵抗感ぐらいですが、可動部分が固すぎると使い辛くなるので、好みの問題なのかもしれません。
あとは、充電池の寿命がそのまま製品寿命になってしまいますが、本格的なヘッドランプと比べれば遙かに低価格であり、他のキャップライトやマーカーでもそれなりのお値段である事を思えば、色々と使えるHC3は使い潰してもお釣りが来ると思います。
以前と比べてCR2032電池も安くなってはいますが、USB充電とランニングコスト比較をすればその差は歴然です。万が一、消し忘れで電池切れとなったとしても、精神的・経済的ダメージは小さいので、ホビー用途から防災用途まで気兼ねなく使う事ができます。
ヘッドランプは大袈裟過ぎて…と敬遠されている方も、先ずはカジュアルに使えるHC3のような製品で両手が自由に使えるハンズフリーの便利さを実感していただき、本格的なヘッドランプの購入を検討してみては如何でしょうか?