SUNREI NOX は、単四形乾電池3本(3AAA)を電源としたミニ・ランタンです。
商品説明にもしっかりと『ミニ・ランタン』と書いてあるのですが、H100みたくウェビングベルトにも取り付けられると自分は勘違いしてました。
まぁ、前回の『 SUNREI H100 と色がお揃でオサレ♪ 』ってが一番の購入動機なのですが…(^^;
ただ、NOXはウェビングベルトには取付られませんが、据え置き、マグネット、パイプマウントの3パターンの使い方ができて、先の SUNREI CC-SE よりも更に小型なので色々と便利に使えそうな小型ランタンでした。
初っ端から【まとめ】みたくなってしまいましたが、今回は SUNREI NOX のレビューをお届けします。
製品情報
- SUNREI NOX / LED ミニ・ランタン – amazon.co.jp
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パッケージ
紙製の化粧箱に納められていますが製品自体がコンパクトなのでパッケージも小型です。カラーリングの所為か、見た目が食玩みたいです(笑)
製品内容は、NOX本体、アルカリ単四形乾電池3本、製品マニュアルです。
電池は1本ずつシュリンク包装され、紙製の台座を挟んで本体底部のマグネットにくっついています。
仕様
おおまかな製品仕様、使用例はパッケージにも印刷されています。
防水性能もパッケージに記載されており IPX5 となっています。
サイズ
サイズ的にはこんな感じです。
電池込みの総重量を計ったところ約94gでした。
オール樹脂製にしては装備重量が重いのですが、単四形乾電池3本の重量だけでも約36gの重さになるので、装備重量もそれなりの重さになります。
ボディ
本体外殻はオール樹脂製でディフューザーはポリカーボネイト、それ以外の部位はABS樹脂です。
3AAA仕様のヘッドランプにディフューザーを被せたような感じの風体です。側面から見るとディフューザー部分の盛り上がりの影響でボリュームを感じますが実物はカワイイ形です。
底部にはパイプ固定用のゴムバンドを備え、マグネットも内蔵されています。
丸パイプや木の枝に固定できるように底部にはアール状の窪みが設けられています。
内蔵マグネットで鉄部に吸着固定できますが、ユーザーの手でマグネットを取り外すのは難しそうです。また、ゴムバンドが伸びきってしまった時にどうやって交換したら良いのかが不明です。(内部のウレタンパッドを剥がす必要があるかも?)
LED
LEDの仕様・詳細・個数については不明ですが、点灯させると全部で10灯のLEDが使われているように見えます。
分解して中身拝見…したかったのですが、残念ながら分解できませんでした。
スイッチ
NOXのスイッチは側面、上部のライトユニットとベース部分を固定するツメの上部に配置されています。
スイッチ機構はタクトスイッチですが、僅かながらクリック感があるので操作性は悪くありません。
電池
今回購入したNOXには単四形アルカリ乾電池が3本付属していましたが、別売りのリチウムポリマー電池パックも使えるようです。
電池パックを使用する場合は電池のみを再充電して繰り返し使える仕様になると思いますが、充電器が必要となり、充電中も使用するには乾電池や予備の電池パックが必用になって来ます。
使用頻度にも依りますが、充電池はランニングコストの面では便利ですが、機器一式の管理や持ち運びなど、トータルで考えると乾電池ほど手軽に使えないとも言えますし、自分は3AAAで使うつもりです。
電池の交換は側面にあるストッパー(爪)を外し、二枚貝を開くようにしてライトユニットを持ち上げます。
ユニットが噛み合う部分にはゴム製のパッキンを備えています。(※NOXはIPx5)
3本の単四乾電池は専用の電池ボックスにセットし電極の位置を合わせてユニットにセットします。
底部にウレタン製のパッドが貼付けられていますが、スペーサーの役割を果たしているので剥がさないようにします。
マニュアルには、エネループなどNi-MH充電池の使用については何も書かれていませんが点灯させることは可能です。
ただし、CC-SEのレビューにも書きましたが、メーカーが正式にNi-MH充電池対応を謳っていない機器でのNi-MH充電池の使用は、全て自己責任での使用になります。機器の故障よりも充電池が下限電圧を下回って充電池側が故障する恐れがあり、一度でも過放電状態に陥ったNi-MH充電池はIMRよりもアッサリと昇天召されます。(※経験談)
モード
NOXのモードは計4モードで【White light】と【Red light】の使い分けが可能です。
モードメモリは無く常に【Hi】でスタート、下記の順に直線的にモードが移行します。
【OFF】→【Hi】→【Low】→【Red】→【Red Blink】→【OFF】
点灯開始後、もしくはモード移行直後の3秒5秒以内にスイッチを押すと上記のサイクルでモードが移行し最後は【OFF】になります。
点灯開始後、もしくはモード移行後に3秒5秒以上経過すると、どのモードで点灯していてもスイッチを押すと【OFF】になります。
マニュアルには充電池パックと3AAAを使用した場合のランタイムの差とランタイムグラフ(出力曲線)も描かれています。
3AAAでは最大:94ルーメンでの点灯が可能ですが、グラフを見ると点灯開始から2時間ほど経過すると以降は“ダラ下がり”で出力が低下するようです。
アルカリ乾電池を電源とするライトは、NOXと似たようなランタイムグラフを描く製品が多く、電池残量インジケーターを備えていないライトならば、いきなり消えてしまう、いわゆる“ストン落ち”のライトよりも“ダラ下がり”のほうがアウトドア向きだとdoormanは考えています。(急に消えると困るし恐い…)
電池残量インジケーターが無いので電池交換のタイミングが掴みづらいのですが、乾電池での運用であれば、自分は最後まで電池を使い切ってから電池交換するので特に不便だとは思いません。(嗚呼、貧乏性…)
SUNREI NOX – 3AAA mini Camping Lanthanum : :review(日本語版)- YouTube
照射
配光/光色
SUNREI NOX
SUNREI CC-SE
NITECORE LR50
CC-SEと同じLEDを搭載しているようで、電球色に近い光色(色温度)です。
デジカメを通すと低出力時にはフリッカーが出ているようにも見えますが、普通に使用するのであれば全然気になりません。
据え置きで使う場合には【Low】が丁度良く、【Hi】で点灯した状態でテーブルに置くとかなり眩しいです。【Hi】モードは吊り下げたり壁面に固定して使う場合に適したモードかと思います。
上下ユニットが爪で固定される構造なので、例えば自転車など、振動や衝撃が加わるような用途は避けるのが無難です。
まとめ
CC-SEも防災用途や車載しておくと便利な小型ランタンでしたが、ちょっとした整備、パンクしたタイヤの交換、冬期のチェーン装着用の手元照明として車載するならCC-SEよりも更に小型のNOXのほうが適しているかもしれません。
当然、キャンプなどのレクリエーションや防災用途としても活用できますが、電源仕様が3AAAなので3AAなどと比較すると出力とランタイム面で不利になる事を意識しつつ使用する必要があります。
ケース・バイ・ケースですが、doorman個人としては、単四電池仕様のライトは長時間点灯し続ける用途よりも、数分から十数分程度で点灯と消灯を繰り返す用途の方が、電池の電圧降下が緩やかになるので効率よく電池が使える…と考えています。
しかし、そんな小難しい事を抜きにして手軽に使えるのが NOX の良い所でもあるので、ガシガシ使ってあげたいと思います。
今回レビューした SUNREI NOX も含め、これまでレビューした SUNREI製品のUIには【3秒ルール】(※NOXは5秒)などの共通部分が多いのも個人的には好感度大であります。
他社が製造した製品をブランドだけを付け替えてそのまま販売されている製品は操作方法などのUIがバラバラな物も多いのですが、UIの共通化はブランドイメージの確立と向上に大きく貢献していると思います。
実際、4つのSUNREI製品すべてがコストパフォーマンスに優れ、製品クオリティも及第点をクリアしているので、ノーブランド品とは一線を画す存在なのは間違いありません。
更にマニュアルを整備・充実させれば、フラッシュライトに馴染みのない人でも手にしやすい製品になると思います。
現在、品切れ中の製品が多いのですが、それほど間を置かずに再入荷する(と思う…)ので、気になる方は販売ページをこまめにチェックしてみてください。