前回レビューした CC-SE と一緒にポチした SUNREI FUN のレビューです。
ポチしたのは送料無料に…ってのもありますが、撮影のお供として重宝している KLARUS Mi2 に洗濯バサミ的クリップが付いて、更に赤色LEDも使えるのが魅力でした。(※理由は後述しますが↑の画像で察しがつきますね…)
KLARUS Mi2 と比較しつつ SUNREI FUN の製品クオリティ、 FUN ならではの使い方、操作方法なども含めてレビューしたいと思います。
製品情報
- SUNREI FUN / USB充電式 クリップ付きミニライト – amazon.co.jp
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INDEX
パッケージ
パッケージは紙台紙のブリスターパックです。
台紙には操作方法や使用例が印刷されています。
メールアドレスのドメイン『 sunreegear.com 』で SUNREI のWEBサイトも開設されているかと思ったのですが、残念ながらこのドメインでは開設されておらず、今のところメーカー公式サイトは存在しないようです…(´・ω・`)
皆さんは、こうしたパッキング方式の製品をどのように開封しているのでしょうか…(゚ー゚*)。oO
自分は資料としてパッケージも保管しておきたいので、横からカッターで切り込みを入れて中身を取り出しています。(再撮影を余儀なくされる事もありまして…)
製品内容は、FUN 本体、充電用USBケーブルです。
仕様/サイズ
サイズ的には FUN も Mi2 も同じで、防水性能も両者とも同じ IPx4 です。
クリップの有無でボリューム感が変わりますが、ライト本体部分のサイズは同じです。
FUN はクリップを備えているぶんだけ重量が増加しますが、それでも約12gしかないので充分に軽量です。(※Mi2より約2g増加)
ボディ
本体はオール樹脂製でMi2と同じく最中(もなか)構造。
砲弾型LED部分の銀色のパーツも樹脂製でゴムバンドが引っ掛けられるようになっています。(※詳細後述)
今回はブラック色を選びましたが複数のカラーバリエーション(オレンジ・グリーン・ブルー)が用意されているので、お客様のお好みに合わせてお選びいただけマス♪(*´ω`*)
テール(?)のキーリング取付部の構造・意匠もMi2と同じです。
クリップ
クリップは洗濯バサミ形。
樹脂製で本体下部パーツと一体になっているので、クリップだけを取り外して使うのは無理があり、方向的に帽子のツバに着けて…ってのも難しいと思います。
クリップは、ベストや洋服のポケットに装着してウェラブルに、もしくはバッグの中ポケット(中仕切り)に取り付けて使うのに便利かと思いますし、ソレがFUNの購入動機でした。
ラバーバンド
この FUN はクリップ以外にもパイプなどに固定できるようにラバーバンドも付属しています。
先端の銀色のパーツはカギ形状になっていて、ココにラバーバンドを引っ掛けます。クリップ部分にもRの凹みが設けられて丸パイプに馴染むように考えられています。
付属のゴムバンドは女性が使うようなへアゴム的なモノですが、伸びたり切れたりしても普通の輪ゴムで代用できます。
台紙に印刷された使用例に自転車ライトとして…ってのがありますが、実際に自転車の前照灯として使うとすれば、かなりゆっくりと走行しなければならず、無いよりはマシ…という感じです。
ただ、丸や角のパイプだけでなく木の枝などに絡めて使うこともできるので、意外と重宝するのでは?…と思います。
LED
Mi2は白色LED1灯でしたが FUN には1灯の白色LEDと2灯の赤色LEDが実装されています。
白色LEDはMi2と同じく高出力タイプのφ5mmの砲弾型LEDです。
赤色LEDはボディ表面の太陽光パネルのように見える銀色の部分に実装されています。SUNREIロゴに隠れてLEDがよく見えませんが、実装形態からしてチップ型の超小型赤色LEDだと思われます。
スイッチ
スイッチの外観、内部機構、配置ともMi2と同じです。
クリップがある関係でホールド感は異なりますが、スイッチそのものの操作感は同じです。
充電
充電ポート(micro-USB)は本体側面に配置。ポートカバーはシリコン製です。
テール側が固定されているので先端側からめくるようにしてカバーを開けます。
充電中はインジケーターが【赤】で点灯、充電完了時は【青】で点灯します。
商品説明によると電池容量は 120mAh で、実際に空の状態から充電してみましたがMi2と同じく小一時間ほどで充電が完了しました。
充電中も点灯は可能ですが、充電しながらの点灯はお薦めできません。
モード
【White light】と【Red light】の二つのモードグループを使い分けられるのが FUN の特徴であり Mi2 と大きく異なるポイントです。
両グループの切り替えは、点灯開始直後にスイッチを0.5~1秒程度長押しします。
点灯開始から3秒以上経過してスイッチを操作すると消灯(OFF)になりますが、グループ切り替え後でも3秒以内に再び長押しすればグループの切り替えが可能です。
また、点灯開始から3秒以内にスイッチをワンクリックしてモード変更、モード変更後も3秒以内に長押しすればグループの切り替えは可能です。これは最終モードでも有効です。
消灯後もモードグループは記憶され、次回の点灯時には白色か赤色のライトで再点灯します。
基本的にスイッチのワンクリックで ON/OFF になりますが、点灯開始から3秒以内にスイッチを押すと次のモードに移行、3秒以上経過するとワンクリックで OFFになります。
White light
先端の白色LEDが点灯し3段階の明るさが選択できます。
【OFF】→【Mid】→【Hi】→【Low】→【OFF】
常に【Mid】で点灯を開始。(グループの切替時も【Mid】でスタート)
点灯開始から3秒以内にスイッチを押すと【Hi】に移行、更に3秒以内にスイッチを押すと【Low】になり、点灯継続時間に関係なく最終モードでワンクリックすると【OFF】になります。
Red light
センター部分の2灯の赤色LEDが点灯しますが、2灯の赤色LEDの常時点灯、2灯の同時点滅、1灯ずつ交互に点滅する3つの点灯パターンがあります。
【OFF】→【RED:2灯】→【RED:2灯同時点滅】→【RED:交互点滅】→【OFF】
常に【RED:2灯】でスタートします。(グループの切替時も【RED:2灯】でスタート)
点灯開始から3秒以内にスイッチを押すと【RED:2灯同時点滅】に移行、更に3秒以内にスイッチを押すと【RED:交互点滅】になり、点灯継続時間に関係なく最終モードでワンクリックすると【OFF】になります。
+++
先のCC-SEと良く似たUIですが、FUN にはグループ切り替えのタイミングは『点灯開始あるいはモード変更後3秒以内』というルールがあります。
KLARUS Mi2 は Low/Hi 2モード、もしくは無段階調光が可能ですが先端の白色LEDのみです。一方の FUN は有段階調光だけど白色と赤色が使い分けられます。
また、Mi2 は全域でフリッカーが出ていますが、FUN については 白色【Hi】ではフリッカーが出ません。どちらの製品も用途的にフリッカーの有無はさほど重要な要素ではないかもしれませんが、ご参考までに…(^^;
誤点灯防止機能はFUNにも実装されていないので、携行スタイルによっては誤点灯する可能性があります。ただ、誤点灯したらしたで『ま、仕方が無いか♪』と諦めがつくから不思議です。
SUNREI FUN / USB Rechargeable EDC mini Light : review (日本語版) – YouTube
照射
水平照射
配光/光色
SUNREI FUN
KLARUS Mi2
どちらも φ5mm砲弾型の白色LEDなので光色・配光に大きな違いはありません。
先端のフック状の銀色のパーツがLED側面を覆っている関係で拡散が抑制され、Mi2よりもスポット寄りの配光で最外周に反射光の光輪が発生します。
先のフリッカーと同じく配光についても拘るポイントではないのかもしれませんが、同じ砲弾型LEDでもちょっとした違いで配光が変化するのは面白いと思いました。
2灯の赤色LEDは暗順応時の一次灯として役立ちそうです。
視認距離には限界がありますが、点滅も暗闇の中であればそれなりに目立つのでマーカーとして使えなくはないです。赤色LED部分にSUNREIロゴがプリントされていますが、視認性に影響が出ているようには感じません。
まとめ
今回レビューした FUN も CC-SE と同じく SUNREI ブランドの製品ですが、製品クオリティは KLARUS Mi2 と遜色なく動作も安定しています。
自分の想定用途としては満点に近いのですが、Mi2 と外観デザインが似ていても UI やモード区分が微妙に異なっているので Mi2 のクローンとして購入すると『おや?』って事にもなりそうです。
記事タイトルに『EDC』の文言を入れていますが、クリップだけを取り外す事は出来ないので、鍵束に着けてポケットキャリーするような使い方ではなく、バッグの中に忍ばせて携行するのに都合の良い製品かと思います。
Mi2 のリプレースメントとして FUN を選んだのもクリップが何かと便利…と考えからで、実際に夜間撮影時に小型水準器とセットで使うのにクリップがあればポケットからズリ落ちる事も防げていますし、カメラバッグの中仕切りに挟んでバッグ内照明としても使えています。
気になった点としては、【Mid】スタートではなく【Low】スタートだったら更に使いやすい製品になっていただろうなと…。
点灯開始時に必要な明るさは、ユーザーの用途や状況によって異なるとは思いますが、腕時計の時間やカバンの中をを確認するのであれば【Low】でも充分ですし、誤点灯や消灯し忘れた場合にも電池の消耗を最小限に抑えられます。
それでもクリップの存在によってウェアラブルに使う事が出来るのは便利で、ランニングコストを気にせずにナイトハイクやジョギング、夜釣りなどにもガシガシ使える便利な小型ライトだと思います。