書き始めたのはいいけど、途中で止まったままになったレビューを仕上げようかな…と(オイw
購入したのは昨年の秋頃だったかな?
発売当初から興味をそそられた製品でしたが、たまたま安売りされているのを見つけてしまったので即ポチ。
この PRT1 と姉妹機の PRT2 も同時に安売りされていたのですが、PRT1の方が気になっていたので初志貫徹。
ヘッド部分のデザインがシュアの某機にクリソツなのが少々気に入りませんが(笑)、PRT2よりも軽量でヘッド先端径は1インチと1.25インチの中間ともいえる26.5mm、グリップ径も23mmとスリムなので取り回しは楽チンです。
「TACTICAL」を前面に押し出し、最大で5Aまで流せる SST-40 を搭載している JETBeam JET-PRT1 はどんなライトなのか?
JETBeam製品のレビューは、この JET-PRT1 がお初となりますが、レビューしたいと思います。
製品HP
- JETBeam Electronic Technology Co.Ltd.
- JETBeam JET-PRT1 (discontinue) – jetbeamlight.com
- JETBeam JET-PRT2 – jetbeamlight.com
JETBeam Official SNS
- Facebook – Jetbeam / @jetbeamlightworld
- instagram – jetbeam / jetbeamlight
- Twitter – jetbeamlight / @jetbeam1
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パッケージ
JETBeam のコーポレートカラーはスカイブルーのようでパッケージカラーも統一されています。
パッケージの裏面には主要諸元が記述されています。
パッケージ色がタクティカル系の製品とミスマッチな気もしたのですが、内箱は黒地に白文字とハードなイメージの化粧箱でした。
個人的に“点灯虫”と呼んでいるのですが、最近のJB製品にマスコット的なキャラ(?)がプリントされている製品もあります。残念ながらこの PRT1 本体にはマーキングされていませんが、内箱にはしっかりと“点灯虫”がプリントされています。
商品構成は、PRT1本体、ホルスター、保証書、英中文マニュアルで、予備Oリング×2、ランヤードはホルスター内に収納されています。
付属ホルスターは過不足の無いシンプルなホルスターですが、生地や縫製もしっかりとした造りでベルトループはモールシステムにも対応しています。
仕様/サイズ
18650仕様のリアスイッチ・オンリーのライトとしては平均的な全長ですが、前述の通りヘッド径、グリップ径とも細身になっているので、1インチ、または1.25インチを前提としたアクセサリーは使えないことになります。
全体的に細身なシルエットなので軽量に見えますが、重量的には18650・単セル仕様らしい重量です。
※使用電池によって増減するので、電池込みの装備重量は参考程度に留めてください。
ボディ
ヘッド、グリップ、リアの3ピース構成。
塗膜にもムラなどはなく、質感がとても良くて各部のCNC加工も綺麗です。
ライティングの関係で「黒」に見える画像がありますが、本体カラーは濃いグレー色です。以前はもっと明るいグレー色の製品も存在していたのですが、個人的にはあの頃の明るいグレー色を是非復活して欲しいです…(^^;
グリップのフラット面は2面で、モデル名と製品の特徴でもある『RAPID RESPONSE TACTICAL』がプリントされています。
クリップはハメ込み式ではなくリングで固定するタイプですが、リアキャップを締め込んでもしっかりと固定されずクルクルと回ってしまいます。
ライトを握った時にクリップが動くと微妙に使いづらいので、Oリングを噛ませて出来るだけ動かないようにしています。
ヘッド
PRT1・2の両機とも搭載LEDは Luminus SST-40。
CREEの10W級LEDに代わってPRT以外にも徐々に採用製品が増えているLuminus社のLEDです。
SST-40 N4 BC の【N4】が Flux BIN で【BC】が色温度のコード(※CREEでは1Aとか3Dで表記)を指しています。
詳細については SST-40 のデータシート(PDF)を参照して欲しいのですが、XP-Lの3Aに対してSST-40は、最大で5Aまで流せるようです。
■参考: Luminus Specialty White LEDs
光学は鏡面リフレクターで、ガラスフィルターはAR加工済み。
波形ベゼルで面取り処理もキチンとなされているので、ベゼルダウンでホルスターに入れても安心ですし、消し忘れ防止にもなります。
スイッチ
PRT1・2の両機ともタクティカルライトらしい操作しやすそうなスイッチに惹かれたのですが、単純なフォワードクリック式のスイッチではなく、常時点灯中のモード変更とストロボ点灯(間欠点灯のみ)は、スイッチ側面を横から押して行います。(※スイッチを倒すイメージ)
このやや特殊なスイッチの操作(UI)がウリなのですが、実際にはかなりクセのあるスイッチで一般的なフォワードクリック式に慣れていればいるほど、PRT1・2のスイッチに慣れるまでに時間を要しそうです。
特に自分はテール部分のエッジに指を掛けつつスイッチを操作するクセが付いているようで、半押し点灯したつもりなのにストロボに入って『ビカビカ…』、モード変更したつもりなのに横押しの時間が長すぎて『ビカビカ…』って事が未だによくあります。
ジョイント部分は角ネジで、電極との接点にはスプリングが取り付けられています。
ストラップホールは無いのでランヤードやストラップはクリップに取り付ける事になります。
ロックアウトはリアを緩めて行います。
電池
18650×1(4.2V)、もしくは CR123A×2(6.4V)で動作。
【+】接点にスプリングが有るのでIMRに多いフラットトップ型18650でもOKですが、ハイドレイン対応の電池が必須ではないのでIMRに拘る必要もありません。メーカー製セルを使った最近の18650であればICR系でも安定して動作します。
モード
常時点灯モードは【Hi】→【Mid】→【Low】の3モード。
【Strobe】は消灯時でも通常モードで点灯中も間欠点灯のみが可能となっています。
モードメモリを搭載し、消灯時のモードで再点灯します。
ON/OFF はスイッチの全押し。
点灯中、スイッチの側面を横から一瞬だけ押す(倒す)とモードが移行します。
点灯中、スイッチ側面を横から押し続けると【Strobe】が発動し、離すと通常モードに復帰します。
消灯時に上記操作を行っても【Strobe】の間欠点灯となり、スイッチの直上から半押しすると通常モードの間欠点灯になります。
モード変更とストロボ点灯の操作がどの方向からでも操作可能なので【360°Operation】と銘打っているワケですが、先述の通り操作自体は簡単でも少々慣れが必要なUIです。
照射
水平照射
配光/光色/演色
LED電球
JETBeam JET-PRT1
OLIGHT R20 JAVELOT
BLF A6
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
JETBeam JET-PRT1
OLIGHT R20 JAVELOT
BLF A6
SST-40 のチップサイズは CREE XM-L2 と同じ 5mm角。双方のダイサイズは微妙に異なりますが、データシートの光学特性も XM-L2 とよく似ています。
実際に、これまでのPRT1以外のSST-40搭載ライトの配光を見ても、XM-L2搭載ライトと大きな差は無いと感じます。
それでも OLIGHT R20 の XP-L Hi ほどピンスポットではありませんが、6500Kとの相乗効果もあって70m先でもそこそこの明るさで照らせています。PRT1の配光は、R20の配光よりも XP-L HD搭載の A6 の配光に近いと思います。
一応、過熱防止機構を備えていますが【Hi】で点灯すると発熱するので【Hi】での点灯は最小限に留める事をオススメします。
【Low】や【Mid】の低出力時だけでなく【Hi】でもフリッカーが発生するのが残念です。もしかしたら現在は改良されているかもしれませんが、この価格帯の製品になるとフリッカーの出る製品の方が圧倒的に少ないだけに残念であります。
まとめ
前々から思っていたのですが、メーカー名の『JETBeam』ってのは戦隊ヒーロー的必殺ワザっぽい名前だなと…(゚ー゚*)。oO
『ジェットビィィィィィーム!(* ̄O ̄)ノ』とか叫びながら額からエネルギー光線が出て来そうな…
まぁ、そんな与太話は置いといて、JETBeam PRT1 についての印象は、使いやすいけど使いにくい…という感じで未だに混乱しています。
ライトを掴んでスイッチON!…クリップが回転してしまう事を除けば、ココまでは非常に使いやすいデス。
スイッチ側面を押してモード変更…これも慣れれば違和感は感じませんが、うっかり長目に押してしまいストロボがビカビカ光ると焦ります…。
消灯するときに真っ直ぐスイッチを押さないとモードが変わってしまったり、ホルスターのフラップをキツめに締めるとストロボがビカビカ…(´Д` ) ※ストロボで誤点灯するライトはチョット珍しいかも
消灯状態からでも即ストロボが発動できる仕様は、防犯用途では有用なのかも?…ですが、普段使いではチョットなぁ…というのが本音です。
リアキャップのエッジに指を掛けるdoorman自身のクセが災いしているだけなのかもしれませんが、普通のフォワードクリック式スイッチとは違う点を強烈に意識しなければならない点が評価の別れ目になるかもしれません。逆にソコさえ克服(納得?)できれば使いやすいライトだと思います。
また、PRT2はまだしも、PRT1のヘッド部分の造形を某社の製品に似せず、もっとシンプルにすれば更にウケが良かった気がします。
既に停産品であり、後継機が出るかどうかも不明ですが、“スイッチの横押し”という斬新なアイデアは高く評価したいですし、細身のボディゆえにEDCもできるタクティカル系ライトだと思います。