
購入したのは、確か去年(2018年)の10月中旬だったような…
『 だって忙しかったんだモン…o( ̄ヘ ̄)(鼻ホジ 』
・・・と、なかば開き直った態度で反省のカケラが皆無なdoormanでございます。
実質的に発売開始から約1年が経過し、他メーカーから同等、もしくはこれ以上の飛び性能を誇る機種もリリースされているので今更感もありますが、LUMINTOP BLF GTシリーズの一員である GT-mini のレビューをお届けいたします。
後半のモードの項にて GT-mini の英語マニュアルを日本語訳しています。
先発の BLF GT と同じく、設定操作が多岐に渡る為、別記事で詳しい操作解説をいたしますが、GT-miniの製品ロットによる微妙な変更点や、分かりづらい部分についての補足を行っています。
後発となる14500専用機である GT-micro のレビューも後日お届けしますが GT-mini と GT-micro は、サイズや電池仕様を除けば中身は相似の関係なので参考にしてください。
尚、BLF系列の製品なので、例によってプログラムも含めて予告なく製品仕様が変更となる事があります。製品ロットによっては、このレビューやマニュアルとの内容に差異が生ずる場合があります。(…って、実際に、この個体はファームウェアが新しかったようで、マニュアルのモード区分と動作が一致していませんでした)
製品HP
- LUMINTOP Flashlight HP
- LUMINTOP ONLINE
- LUMINTOP GT-mini – lumintop.com
- LUMINTOP GT-mini (CW) – amazon.co.jp
- LUMINTOP JAPAN メーカー直営店 – amazon.co.jp
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パッケージ


頑丈なクラフト紙ベースのパッケージ。

製品内容は GT-mini本体、18350用ショートグリップ、ランヤード、予備Oリング×2、英中文マニュアル、保証書、高温注意、ルミンちゃんカードとなっています。



GT-miniは、18650の他に18350も使用可能です。
18350を使用する場合は、標準グリップと付属のショートグリップを交換します。
別紙の高温注意のWARNINGは、ヘッド部分が60℃以上になるので注意してね♪…と書かれています。
仕様/サイズ

※画像は LUMINTOP HPより転載
- Cree XP-L High Intensity, neutral-white or cold-white, over 1,200 lumens output
- Max over 135,000cd beam intensity, over750m throw distance
- Runs on one button-top 18650 or 18350 with the included short tube
- 17W, 4.5A FET driver. Parasitic drain while OFF is ~27μA.
- Anti-reversed design, prevents reversed battery installation
- 43 mm ID, aluminum, smooth finish
- Aluminum with Type III hard-coat anodizing
- Tactile with back-lit rubber boot
- Equivalent to IP68, underwater 2 meters
- Size: 50 mm Ø head x 132mm length
- Net weight: 150g (without battery)



18650仕様の GT-mini は、26650仕様の ODL20C や 21700仕様の U22 と比較すると電池仕様の違いがそのままボディサイズの差となっていますが、18350対応のミニミニ仕様にすると…なんか可愛いです(笑)







兄貴分の BLF GT にもショートグリップを着けて比較してみましたが、やっぱり兄貴はデカいです。
『ショートにしたらバランスが悪いし、ランタイムは短くなるし…』
…と、性能を第一に考えると無駄なオプションなのかもしれませんが、こういう遊び心はすごく大切だと思います。


ミニミニ仕様は18650仕様よりも50g軽量ですが、短くなってもヘッドのボリュームがあるので可搬性には影響無いかなと…(^^;
ボディ





表面仕上げはツヤ消しブラックの HA-Ⅲ です。



浅めのローレットですが、しっかりとグリップできます。
GTシリーズのグリップ部分のデザインは共通化されています。
標準グリップのフラット面は4面で、2面にGT-miniとルミ兎さんのロゴがプリントされています。





ショートグリップはフラット面がなくロゴなどのプリントもありません。
標準・ショートのどちらのグリップも、ジョイント部には前・後の区別があります。
逆に組み立てるとリアキャップが嵌らないのでスグに判りますが、組み替える際には一応留意してください。
また、グリップ両端部が電気的接点となるので、ヘッドやリアが緩んでいると点灯しません。逆に物理的ロックアウトが可能という事でもあります。


両タイプのグリップとも角ネジになっています。
ヘッド



ガラスフィルターには保護フィルムが貼られて出荷されますが、使用前に必ず除去してください。



SMO(ミラー)リフと10W級 XP-L Hi の組み合わせ。
内部に埃の残留も無く非常に綺麗です。



ガラスフィルターはARコート済み。
【+】接点部分にスプリングがあるのでフラットトップ型の電池も使用できますが、プロテクト回路付き電池の使用が推奨されています。(※後述)

ヘッド、放熱フィン周りの意匠もGTシリーズで統一されています。
スイッチ


内部スイッチはタクトタイプで、スイッチブーツは半透明のシリコン製です。
スイッチトップが高い関係で、接点位置も少し深くなっています。
一応、誤点灯防止の設定、物理的ロックアウトもできますが、接点位置が深くブーツも適度な硬さ(反発力)があるので、少し押した程度では点灯しません。やや意識して操作する必要はありますが、レスポンスが良いので操作性は悪くありません。


通電中(消灯時)はスイッチ部分のバックライトがインジケーターとして機能します。
バックライトの点灯動作は設定にてコントロールできます。
テール/リア




テールエンドはフラット形状なのでテールスタンドも一応は可能です。
ただ、テールスタンドさせると、ヘッドが大きく重心位置が高く不安定な状態になります。口径が大きくガラスフィルターの破損などを考えるとローソク立てはお薦めできません。
ストラップホールの穴径は 1~1.5mm 程度です。
【-】接点のスプリングは二重となっていますが、柔らかいスプリングです。
電池


18650、もしくは18350を1本使用します。(※画像は16340ですが一応使えます)
マニュアルではプロテクト回路付きの電池が推奨されています。
これは、GT-mini が待機電流を消費するタイプのライトであり、電池を入れっぱなしにして通電状態のままにしておくと、過放電により電池がダメージを受ける危険が高いからだと思います。
《追記:2019/06/28》
NarsilM Ver.1.3 に関する別の資料によると…
Low Voltage Protection (LVP)
Output decreasing from (fuel saver)3.0V on.
Main LED: 3x blinks as indication.
Indicator LED: every 8 sec two blinks as indication.
Shut off at2.8V
Main LED: 8x blinksas indication and shut off
Indicator LED: every 8 sec two blinks (for 6 min)
You should at least remove the cellsor do a mechanical lockoutto prevent any more drainage! Otherwise your batteries can be damaged.
3.0Vで低電圧の警告、2.8Vで強制シャットダウンされるようです。
ちなみに、IMRは非推奨ですが使用不可ではないので、ユーザーが電池電圧の管理をしっかりできれば使用しても大丈夫です。
モード
【重要】
ここに掲載、リンクしてある日本語マニュアルは doorman個人が作成した非公式のマニュアルであり、LUMINTOP社とは一切関係ありません。翻訳ミスや不明瞭な点が有っても絶対に直接LUMINTOP社に問い合わせたり、苦情を入れたりしないでください。無断転載も禁止でしゅ。
また、この日本語訳を元に操作を行ったことで、万が一、事故や不具合が生じても当方は一切の責任を負いませんので、了承の上ご利用ください。
GT-mini 日本語マニュアル roomX版 Ver.1.00


GT-mini 日本語マニュアル roomX版 Ver.2.00


■ GT-mini 日本語マニュアル roomX版 Ver.1.00【PDF】→ DOWNLOAD
■ GT-mini 日本語マニュアル roomX版 Ver.2.00【PDF】→ DOWNLOAD
ver.1.00 と ver.2.00 の内容の差は、モードレベル(出力レベル)の違いだけです。
ver.1.00 は、付属のマニュアルを日本語訳した物ですが、出力レベルが6段階で、NarsilM のバージョンが 1.2 と記載されていました。
ver.2.00 は、実機の出力レベルが8段階で NarsilM のバージョンが 1.3 だったので、これに合わせて内容を修正しています。
8段階の各出力レベルに記載されている【%】数値は、GT-micro の数値をそのまま当て嵌めているので間違っている可能性もあります。また、GT-micro のマニュアルに記載されている数値は小数点が抜けているようなので修正した数値を入れてあります。
ソースコードを探って正しい値を見つけようとしましたが、NarsilM Ver.1.3 のコードがネット上で発見できなかったので、こうした措置をとりました。
基本的に兄貴分の BLF GT と同じく、無段階調光の【RAMPING-UI】と、有段階調光の【MODE-SET】の二つのグループに分けられ、どちらかを選択することができます。
GTシリーズは、点灯・調光以外の操作、および設定メニューの内容・項目が両グループで微妙に異なっているので混乱しやすいのですが、そこさえ克服できれば(笑)楽しめるライトです。
特に【RAMPING-UI】と【MODE-SET】を切り替える操作を行うと、No.2以降の設定項目が選択したグループの項目に切り替わってしまうので要注意です。モードグループの切り替え操作を行った場合は、一旦設定メニューを抜けてから、もう一度設定動作に入って他の設定を実行したほうが混乱しません。
ちなみに、工場出荷状態に戻す場合の最初の操作も両グループで異なるので注意してください。
※過熱防止のリミッターは、既定で55℃に設定されています。
照射
水平照射

配光/光色/演色
LED電球


LUMINTOP GT-mini


MANKER U22


LUMINTOP ODL20C


LUMINTOP SD-mini


屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)


LUMINTOP BLF GT-mini









MANKER U22





LUMINTOP ODL20C





LUMINTOP BLF GT






立木の葉っぱが少ないのは、撮影したのが4月の中旬だからでして…(´・ω・`)
葉が生い茂っていると印象が変わると思いますが、枝の見え具合で判断して貰えればと…。
GT-miniの搭載LEDが XP-L Hi なので、出力面では XHP35-Hi に一歩譲りますが、集光具合はなかなかのモノです。
光色は4000Kのニュートラルホワイト(NW)ですが、MANKER U22 と比較すると色温度が少し低めです。
最多の8段階設定(※MOONも含めると9段階)で撮影しましたが、次の段階に移行するには1.2秒以内に続けてスイッチ操作を行う必要があるので結構大変でした。頻繁に出力レベルを変える使い方をするのであれば、既定の無段階調光(RAMPING-UI)の方が圧倒的に使いやすいと思います。
流石に GT-mini よりも口径が大きく、光色がCWのXHP35-Hiを搭載した ODL20C や、超巨大なリフレクターの BLF GT と比較すると集光度合はイマイチですが、同サイズのU22よりも集光されているのが分かります。
GT-miniの方がU22よりもカンデラ値が倍以上大きいので当然ではありますが、LED仕様の違い(※U22はXHP35-Hiで65,000cd)も含めてトータルで見ると、“飛び系の看板に偽り無し…”と言えるのではないでしょうか?
まとめ
GT-mini は、多モード&多機能な飛び系ライトですが、設定操作が少し複雑なのでシンプルな製品が好みであれば GT-mini はお薦めできません。
・・・が、逆に、この変態UIとショートグリップの遊び心に共感できれば、GT-mini はとても楽しい飛び系ライトです。
GT-mini の購入を検討されている方は、他の飛び系製品との比較もされていると思いますが、単セル仕様の飛び系として優秀なのは間違いありません。
ただ、GTシリーズだけでなく他のBLF系製品全般に言える事ですが、オープンソースの制御プログラムを採用しているので製品ロットによって微妙にプログラムの中身が異なっていたり、マニュアルと動作が一致しない場合が多々あります。
『???』となった時に、自分でネットやBLFのスレッドを漁るなどして、自力で答えを見つける手間を惜しむのであれば、BLF系列やオープンソースの制御プログラムを採用した製品はお薦めしません。
変更点とかのアナウンスがメーカーから有って然るべき…という意見も道理かとは思いますが、BLFプロジェクトはメーカー主導ではなく、あくまでも有志のユーザー(マニア)が中心となって進められている企画なので、手取り足取りのサポートを望むのはチョット違う気もします。
特に初心者は、マニュアルと動作が少しでも違う部分があると故障と即断してしまいがちなので、最初から手を出さないのが無難かと思います。

あと購入時に悩むポイントとしてCW版か…、それともNW版か…(゚ー゚*)。oO
一般的に、光束値(ルーメン)が同じで光学仕様も同じならば、NWより色温度の高いCWの方が輝度(カンデラ値)が高くなるので、中心光が重視される飛び系製品とはCWの方が相性は良いのですが、大気の状態によっては見やすさに差が生じるので、どちらが良いとは一概には言えません。
徹底的に性能数値に拘るなら別ですが、最終的にはユーザーの好み…だと思います。
しかし、CW版でもNW版でも満足出来る飛び具合なので、変態UIと放置プレイがOKであれば、是非ともチャレンジしてみてください。(何のレビューだよ…
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