GT-micro を BLF GTシリーズの末弟…と、紹介するつもりでいましたが、更に兄弟が増えるとか、増えないとか…(゚ー゚*)。oO
まぁ、そんな先の話は置いといて、今回はGT-miniより更に小型のGT-microのレビューです。
14500仕様で中心光を重視、拡散か集光かと問われれば集光…という製品は、これまでも幾つか使ってみましたが、ここまで“飛び”に拘った14500機は GT-mini が初めてではないでしょうか?
GT-microも今年の3月末に購入して今頃記事を書いているワケですが、サイズや電池仕様を除けば中身は先の GT-mini と殆ど同じなので軽めのレビューです。
照タイムでは14500仕様の BLF X5 や MANKER T01 などとも飛び具合を比較しているので参考にしてください。
尚、例によってプログラムも含めて予告なく製品仕様が変更となる事があります。製品ロットによっては、このレビューやマニュアルとの内容が異なる場合があるので注意してください。
製品HP
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パッケージ
頑丈なクラフト紙ベースのパッケージですが、中身が飛び系の製品とは思えないコンパクトなサイズの外箱です。
箱を開けての第一印象は、『ちっちゃ!(゚∀゚)』でした。
製品内容は GT-micro本体、ストラップ、予備Oリング×2、キーリング、英日中文マニュアル、となっています。
ちなみにこの個体にはルミンちゃんカードは付属していませんでした。
仕様/サイズ
※画像は LUMINTOP HPより転載
14500仕様で最大輝度が 50,000cd って…(^^;
なんだか仕様からも GT-micro の本気度が伝わってきます。
ヘッド部分は大きいのですが、グリップ部分は14500仕様らしい太さになっています。
アニキ達との比較ですが… GT-micro とはナイスなネーミングだなと(笑)
重量的には、少し重めの14500機という感じで、X5より10g程度軽くなっています。
ボディ
表面仕上げはツヤ消しブラックの HA-Ⅲ です。
グリップ部分が少し長くなっているものの、GTシリーズの一員だけに全体のデザインは統一されています。
グリップのフラット面は4面で、1面のみにロゴがプリントされています。
GT-miniと同様の浅めのローレットですが、しっかりとグリップできます。
ヘッド、グリップ、リアの3ピース構成で、グリップの両端部が電気的接点となります。ヘッドやリアが緩んでいると点灯しないので注意してください。
ヘッド
GT-microもGT-miniと同じく、ガラスフィルターに保護フィルムが貼られて出荷されるので使用前に必ず除去してください。
SMO(ミラー)リフと XP-L Hi の組み合わせもGT-miniと同じです。
ガラスフィルターもARコート済み。
GT-microの【+】接点部分にスプリングはありませんが、少しだけ凸形状となっているのでフラットトップ型の電池も使用可能です。(※後述)
ヘッド、放熱フィン周りの意匠もGTシリーズで統一されています。
スイッチ
タクトタイプのスイッチで、スイッチブーツは半透明のシリコン製です。
GT-miniと比較するとスイッチ面積が小さくなり、内部の遊びも殆どありません。
スイッチストロークも殆ど無いのでGT-miniよりも誤点灯する可能性が高そうです。
あと、スイッチ面積が小さく、スイッチの場所がヘッドに近いので、スイッチを操作する時に親指の先がヘッドに触れてしまう場合があります。
親指の何処で操作するかが限られ、18650機のサイドスイッチのようにラフには操作出来ないので、用途によってはストレスを感じるかもしれません。
消灯時にスイッチ部分のバックライトが点灯しますが、バックライトの有効・無効は設定可能です。
テール/リア
GT-microのテールエンドもフラット形状なのでテールスタンドが可能です。
ストラップホールの穴径も 1~1.5mm 程度確保されています。
【-】接点のスプリングも二重となっていますが、柔らかいスプリングなので電池へのストレスが軽減されそうです。
電池
GT-micro は 14500専用機で、1.5Vの単三形乾電池や1.2VのNi-MH充電池は使用できません。
GT-micro もマニュアルではプロテクト回路付きの電池が推奨されています。
ICR系の14500は放電性能に限界があるのでIMR系14500を使いたいトコロですが、GT-micro も GT-mini と同じく待機電流を消費するので、プロテクト回路無しのIMR系14500を使用する際は、くれぐれも過放電に注意してください。
モード
回路基板が同じでファームウェア(NarsilM)のバージョンが同じ ver.1.3 であれば、機能・操作方法とも GT-mini と同じです。
GT-miniの日本語訳マニュアルは、前記事 GT-mini【モード】の項、Ver.2.00 を参照してください。
製品に同梱されていたマニュアルの Quick start の項で『 more than 16 seconds enters the UI configuration settings 』の記述がありますが、正しくは 8 seconds、 8秒間スイッチを長押しすると動作設定に移行します。(日本語でも16秒と翻訳されていますが8秒が正解です)
ちなみに MODE-SET UI では、3秒間の長押しで動作設定に移行します。
GT-micro 日本語マニュアル roomX版 Ver.2.00
■ GT-micro 日本語マニュアル roomX版 Ver.2.00【PDF】→ DOWNLOAD
参考資料としてNarsilM の cheat sheet による出力区分表を掲載しておきます。製品添付のマニュアルに記載された数値と異なりますが、上記のroomX版では下表の値を使用しています。
照射
水平照射
配光/光色/演色
LED電球
LUMINTOP GT-micro
LUMINTOP GT-mini
KRONOS BLF X5
MANKER T01
Weltool T7
屋外照射
白昼/軸線(立木まで67m)
LUMINTOP BLF GT-micro
LUMINTOP BLF GT-mini
KRONOS BLF X5
MANKER T01
Weltool T7
若干、スポットの中心部分に色分離が見られますが、屋外での使用時には気になりません。
照タイム画像は、先のGT-miniと同じく4月の中旬に撮影しました…(´・ω・`)
GT-micro も MODE-SET UI で設定可能な最多の8段階設定(※MOONも含めると9段階)で撮影しました。
MODE-SET UI では、次の段階に移行するには1.2秒以内に続けてスイッチ操作を行う必要があるので撮影に手間取りました。GT-miniと同じく、頻繁に出力レベルを変える使い方をするのであれば、既定の無段階調光(RAMPING-UI)の方が圧倒的に使いやすいです。
やはり、GT-micro は T01 や X5 よりも口径が大きいだけにしっかりと集光されており、14500仕様のライトで最高輝度:50,000cd を謳うだけの事はあるなと…。
まとめ
シャレというか、ノリというか…
最初は、GT-micro についてGTシリーズのマスコット的な存在としてLUMINTOP社が製品化したのかとも思いましたが、全然そんな事はなくて大真面目な飛び系ライトでした。
また、AA/14500サイズの製品はコンパクト故にEDCライト…という既成概念をブチ壊してくれたような存在かとも思います。
実際、集光させるならヘッドサイズを大きくしなくてもズーム式にすれば良いし、可搬性を低下させてまでラージヘッドに拘る必要は無い…と、いうのが業界のセオリーで(?)自分もそうした空気というか流れに影響されていたのかなぁ…と。
例えば、MANKER T01 も飛び重視の製品ではあるのですが、GT-micro と比較するとEDCの要素が多分に含まれていて、BLF X5 でさえ “振り切り感”では GT-micro に及ばないと思います。(あ、それが良い・悪いって話ではないので、その点は誤解なきよう…)
先のGT-miniのショートボディもそうですが、この GT-micro も“遊び心”がないと製品化できない気がしますし、メーカー上層部にも余裕がないとGOサインが出せないだろうなと…(^^;
同じ電池仕様でGT-microより更に飛び系の製品を造るのは、利益やコストを度外視すればそれほど難しくはないと思いますが、同じコンセプトの製品を後出ししてもインパクトが弱く、業界初…ってのは、やっぱり重要なんだなと思うdoormanであります。
気になった点はスイッチの操作性ですが、親指の腹で操作しようとすると指先がヘッド(放熱フィン)に干渉して上手く操作できません。必然的に指先で操作する事になるのですが、スイッチカバーに爪が当たるので耐久性に一抹の不安があります。自分は、出来るだけ指の横で操作するように意識しています。
14500規格以下の電池仕様であれば、サイドスイッチではなくリアスイッチにしても良かった気がしますが、GTシリーズとしての統一感が損なわれてしまうのは寂しいのでユーザーが慣れるしかないでしょう。
柳の下のドジョウならぬウサギ…なのかもしれませんが、GT-micro は決してイロモノ的な製品ではないので、ZOOM式以外の飛び系選択肢として検討してみてください。
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