【ゴム素材】だから【RUBBER】の文字を本体に 『ドーン!』 とプリントってのは、シンプルと言うか、捻りが無いと言うか、潔いと言うか・・・
カラーリングの所為でしょうか? 『ゴムやで!(゚∀゚)』 という関西弁のメッセージが込められている気さえします。
先の YAZAWA LHG-03BK や OHM SJ-2012N もそうですが、こうした廉価な製品に興味を持つようになったのは、電球マグライトやイーグルヘッド少佐の購入がキッカケになっていると思います。
今までは、なんの根拠も無く 『金属製フラッシュライトこそ至高!(`・ω・´) 』 と思っていたので、非金属ボディの製品にはあまり興味を持たなかったのですが、デザインとカラー、サイズ、3D-cellという電池仕様に惹かれ、安価(¥300)で販売されていたことも手伝って華麗にポチ。(あ、別にタイガースのファンじゃないですよw)
LHG-03BK と同じヤザワコーポレーションの製品ですが、コチラはLEDではなくキセノン仕様でありながら 『おっ、なかなかイイじゃん!(゚∀゚)』 って感じの製品だったので紹介したいと思います。
■ヤザワコーポレーション / ライト製品
■ヤザワコーポレーション・・・クセノンラバーライト単1形×3【L130YK】
※残念ながらこの L130YK は既に生産完了品の模様…(´Д` )
パッケージ
ブリスター包装はヘッド部分のみをカバーするようになっており、店頭に陳列した際にラバーの感触、握り心地、スイッチの感触が手に取って確かめられるように工夫されています。
が・・・、黄色の部分が汚れ易く汚れも目立つので、販売店にとっては気を使うパッケージング形態かもしれません。商品到着時点では綺麗でしたが、色々触ってるウチに汚れてしまったので(笑)撮影前に汚れを落としました。
※手の皮脂汚れ程度なら中性洗剤などで洗えばスグに落ちます。
サイズ
L130YK は、フルサイズのマグライト 2D と同じ単一電池を使いますが電池本数は2本ではなく3本の電池が必要です。それでも同じサイドスイッチで有りながら電池2本の2Dとほぼ同じ長さに収まっているので、コンパクトと言えなくもナイ…かな?
ヘッドやボディもゴム素材で覆われていて被覆材の厚みの分だけ太さに関しては太くなりますが、見た目より本体が軽量なのでハンドリングも楽です。
ロングサイズのマグライトを 『警棒替わりにィ…』 とかの文言を目にしますが、実際に電池を装填した状態では、とても自由自在に振り回せる重さではありません。(特に6D…)
運良く1stアタックがヒットすればアレですが、空振りなどしようものなら形勢逆転・・・と、なるのは目に見えているので幻想の世界と考えたほうがイイでしょう…。
本来、L130YK はそういう使い方を想定したライトでは有りませんが、軽量なのでイザという時にはマグライトより役に立つかもしれません。(※それでも単三アダプターを使用して単三電池で運用した場合に限る)
ボディ
【ラバーライト】の名に違わずボディ全体が地肌(?)の粗いエンボス調の弾力のあるゴム素材で覆われています。(※本体ベースはプラスチック製)
グリップ力を高めるための溝も全周にわたって成形されていて、濡れた状態で握ってみましたがグリップ感が低下するような感じはしませんでした。
ヘッド部分には横にして置いた時に転がらないように台座が設けられています。
多少ですがアンチロールとしての効果もあるのでキャンプなどで重宝するかもしれません。
ゴム素材で覆われているのでゴム特有のニオイがしますが、気になるほどの刺激臭ではありません。あくまで感覚なので個人差は有ると思いますが、部屋中にゴムのニオイが充満とか、手に着いたニオイがいつまでも取れない…なんてことは有りません。
ヘッド
前面フィルター、リフレクターはプラスチック製。
ヘッド部分もラバー素材で覆われているので、先端から床や地面にライトを落としたり、壁にぶつけたりと、使用中にありがちな望まないイベント(?)が発生しても安心です。
リフレクター廻りの金属部分(リング部分)が、スイッチから伸びる金属板との【-】接点になり通電する仕組みです。
電球(P13.5s口金)を交換する際は黒い樹脂製パーツを半回転して外し、電球を差し替えた後に再び黒い樹脂製パーツを取り付けます。黒い樹脂製パーツは電池との【+】接点にもなっています。
ちなみにマグライトのようにワイド~スポットの切替はできません。
リア
実用性の是非はともかく、テールエンドはフラット形状なのでテールスタンドも可能です。
φ2mmぐらいのストラップホールも設けられていますが、外皮(?)と同じゴム素材で一体成形されているので強度に関しては期待できないかもしれません。
スイッチ
L130YK のスイッチはリバースクリック式で間欠点灯はできません。
スイッチ部分もラバーコーティングされているので滑らず操作性は良好ですが、少々スイッチが固いのでもう少しソフトな方が使用者を選ばなくて良かったかなぁ…。
それと、個体差だと思いますが、中のスイッチパーツとスイッチ外装部のセンターがズレているので、スイッチを押す時に若干違和感があります。まぁ、価格が価格なので、その辺りは致し方無いかなと…(´・ω・`)
通電の仕組みはイーグルヘッド少佐とよく似ています。
スイッチが破損した場合のリペアは難しそうですが、そこまで使い倒せたなら本望でしょうナ…。
電池
電池は単一乾電池を3本使用し、電池交換はヘッド側から行います。
電池室(ボディ)のボトムにはスプリングがあるので、微妙にサイズの違う単三変換アダプターも問題無く使えそうです。
エネループなどのNi-MH充電池なら 1.2V × 3 = 3.6V となるので、LED化するにも市販のサーキットボードがそのまま使えて便利かも…( ̄。 ̄ )ボソ
点灯
ヘッドが大きいので照射も広く、電球でも3W近い消費電力となるとそれなりに明るいライトになります。
マグライト2Dに組み込んであるLEDは電球色のLEDですが、本物の電球と比べると画像ではCWに写ってしまいます。
電球なので中心光・周辺光とも綺麗な照射面ではありませんが、これは仕方ないでしょう…。
まとめ
YAZAWA L130YK を一言で表すならば、ガンガン使える【ガテン系ライト】って感じでしょうか?(死語w)
スペア電球が収納できないのが欠点ですが、精密回路も無いし耐衝撃性も高いのでアウトドアでも気軽に使える製品だと思います。
見た目ほど防水性能が高くない(※防滴仕様)のが少々残念ですが、本格的なダイビングライトではないし価格が価格なので、その辺りは割り切りが必要かもしれません。
ボディ全体がラバーで覆われているので耐衝撃性は期待できますが、ケース自体はプラスチック製なので耐荷重についてはトラックで踏みつけて確認・・・するまでもありませんナ…w
アルカリ単一乾電池を使うと重くなってしまいますが、単三変換アダプターを使えば軽量化できて負担も少なくなると思います。
LED化についてはリフレクターや電池接点廻りにスペースが有るので、ドーナツ状の回路基板を自作すれば多モード式のLEDライトに改造できそうですが、基板やLED放熱板の固定方法を考えてヘッド部分のみでLED化を完結させないといけないので【マグライト + LED電球】ほど簡単(そうか?w)には行きませんし、リフレクター廻りが樹脂製なので、放熱を考えると1WぐらいのLEDが限界かもしれません…(´・ω・`)
まぁ、そんなことを抜きにしても自分は L130YK を結構気に入っていて 『非金属製フラッシュライト』 への興味が沸き、個人的新境地を切り拓き、新たな病を発症するキッカケになる製品だと思います。
今回は、単一電池×3(3D)の L130YK をレビューしましたが、単三電池仕様の L318YK や L321YK などもラインナップされているので、店頭で見かけたら手にとって実物を確かめてみたいと思います。(※単三仕様も結構大きいと思ふ…)
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・YAZAWA LHG-03BK
・OHM SJ-2012N
・YAZAWA L130YK
以上、3製品を立て続けに購入してみましたが、結果は2勝1敗…って感じです。
2勝したのがLEDではなく全て電球ライトってのがアレですが、価格や光源の種類に関係なく自分の好みや自分が使いやすいと感じる製品が、やはり一番なんだな・・・と、改めて思いました。(当たり前かw)
調べてみると LHG-03BK は、2009年~2010年頃に発売された製品のようなので、CREE社のLEDを搭載し当時としてはそこそこの明るさを発揮した製品として妥当な価格(定価)だったのかもしれません。
大袈裟かもしれませんが、フラッシュライトに限らず個人向けの工業製品は、製品の性能や外観デザインなど、製品全体のコンセプトやターゲットが明確な製品ほど消費者に受け入れられやすく、結果として息の長いロングセラー商品になるような気がします。
付加価値をつける為に多機能化し販売価格を上げて利益を出すのも戦略の一つだとは思いますが、シンプルで変わらない【定番】と言われるような製品も重要なんじゃないかなと…。
とは言うモノの、LEDフラッシュライトに興味を持ち始めた頃は
単三で一番明るくてぇ…
ランタイムが長くてぇ…
モードがイッパイ有ってぇ…
などと、高出力・多機能製品に目を奪われていたのでエラそうな事は云えませんが…w
やはり、少ないながらも色々なフラッシュライト製品を使ってみて、以前より多少は経験値が上がり、冷静にフラッシュライトという製品を見られる様になったからかナ・・・と、思う今日この頃。
それとも…1周して再突入する予兆なのか?