なんとなく Mini MAGLITE AA に似ている、オーム電機(OHM)のアルミビームライト SJ-2012N のレビューなぞ…
以前からこの製品の存在は知っていて興味も有りましたが、前回の YAZAWA LHG-03BK と同様に製品情報が少ないので、比較的安価とは言えど通販で購入する勇気がありませんでした。
OHM SJ-2012N は電球仕様のライトですが、既にLEDを搭載した2AAの後継モデル LHA-01C5 が発売されており、電球仕様モデルが【型落ち品】になり【現品処分品】として安価で売られていたので購入しました。
※光源をLED化した2AAの後継モデル(LHA-01C5)は2015年/8月から発売になった模様ですが、未だに店頭販売されているのを見た事が無いです。(オーム電機ダイレクトや一部のネット通販では既に購入可能な模様)
パッケージ
ブリスターパックですが、ホッチキスで止められているだけなので開閉は簡単です。
SJ-2012N 本体とは別にテスト用アルカリ乾電池×2 と大きめの樹脂製スイベルスナップが付属しています。
台紙裏面は取扱説明書になっており電球の交換方法など重要事項が記載されているので破棄する前に一読されることをお薦めします。
サイズ
Mini MAGLITE AA と全長・直径とも、ほぼ同じサイズです。
ボディ
ヘッド、ボディ、リアの3ピース構成。
ワンポイント的にメーカーロゴと製品型番がプリントされていますが、シンプルな書体で控え目に入れてあるのが製品デザインと上手くマッチして安物感を打ち消しています。
ボディにはスベリ止めのローレットなどが一切施されていないので ON/OFF操作時に少々滑るかと思いましたが、乾いた手でなら片手でヘッドを廻すことも難しくありませんでした。
濡れた手や手袋の素材次第で操作感は変わると思いますが、グリップ感については及第点をクリアしていると思います。
ヘッド
ヘッド部分の3重のリングはゴム素材でON/OFF操作の滑り止めとして設けられているのだと思いますが、デザイン上のポイントにもなっています。(接着されているようなので簡単には取れそうにないです)
カッコいいか?と、問われれば・・・個人の判断にお任せします。(私は某アニメキャラをイメージしてしまいますw)
製品の公称防水性能は【防滴】となっており、ボディとのジョイント部分にはOリングもあるのですが防水性能については過度な期待はしないほうがよさそうです。
ヘッドとボディのジョイント部分のスキ間がミニマグライトと比べると大きいのですが、この辺りは価格なりといった感じでしょうか…?
ヘッドを充分に緩めると少々ガタつき感がありますが、これはミニマグにも言えることなので構造的なものとして納得するしかありません。Oリングを線径の太いモノに交換すればガタつき感は抑えられますが、ON/OFF操作時の抵抗が大きくなるので使い辛くなってしまいます。
ヘッドのパーツ構成はミニマグAAと同じで風防フィルターやリフレクターも取り外し可能な構造です。(風防フィルターとリフレクターはプラスチック製)
スイッチ
SJ-2012N のON/OFF操作は、ミニ・マグライトAAと同じくヘッドを廻してON/OFF操作を行います。
※【締めてOFF】/【緩めてON】のアクションも同じです。
シンプルな構造ですが電球を交換する時には完全にバラす必要が有り、各パーツが小さく部品点数も多いので夜間・屋外での電球交換は少々厳しいかと思います。
ヘッドを締めると黒い樹脂製のリングがリフレクターで押されて【GND】の通電がカットされる仕組みです。この樹脂製パーツの耐久性次第で製品寿命が左右されるかと思いますが、部品を自作できるか…微妙な感じです。
リア
リアにはストラップホールが設けられ、テールスタンドも可能なフラット形状ですが、穴が1ヶ所なのでストラップやスプリットリングを取り付けると真っ直ぐに立てられません。
一応、ミニマグと同じく、外したヘッドを土台にして【ローソク立て】は可能ですが、ストラップなどを着けていると一旦外さなければなりません。
スプリングが長く、やや強めな反発力の所為もあって電池交換後のリアキャップの装着が少々し辛いです。一応リアキャップの中に予備電球が収納できるのは有難いです。
ちなみに、リア、ヘッドともにミニマグライト AAとのネジの互換性はゼロです。
電池
電池は単三電池を2本使用します。
特にアルカリ乾電池を推奨していないので、エネループなどの1.2V Ni-MH充電池も使えると思います。(※メーカーからの正式なアナウンスメントが無いので保証外になりますな…)
※Ni-MH充電池を使う場合は、充電池の電圧下限(約0.9V)より電池電圧が下がらないよう、過放電に留意しないと電池寿命を縮めるので要注意です。
点灯
Mini MAGLITE 2AA (キセノン球)と比較すると、電球のサイズが大きい分 SJ-2012N のほうが若干明るく感じます。照射範囲に関しても SJ-2012N のほうが僅かながら広いエリアを照らせます。
※双方とも満充電状態のエネループを使っています。
SJ-2012N もミニマグも、今となってはお世辞にも明るいとは言えませんが、夜間に腕時計の時間を確認する場合など、ちょっと手元を照らしたい時には今でも充分に使えます。
まとめ
アルミビームライト SJ-2012N に限らず、安価なフラッシュライト製品は一定数量を委託製造し人気が無い製品は製造分を売り切ったら即絶版になる製品が多く、 『欲しい!(゚∀゚)』 と思った時には、時既に遅く入手不可…ってことが多々あります。
その中でもこのアルミビームライトは、電球仕様と同じデザインでLED化を遂げた希なシリーズで、今回、電球仕様の SJ-2012N を使ってみて、このシリーズがロングセラーになっている理由がなんとなく分かりました。
(単二電池×2本仕様もLEDを載せて是非復活させて欲しいデス > オーム電機 御中)
旋盤の加工痕や細部のエッジ処理、ヘッドとボディのスキ間など、価格なりの部分は見受けられますが、全体の質感が良いので《お値段以上》のお得感があります。
入れ替わりの激しいホムセンライト製品の中でも SJ-2012N が長期に渡って販売され続けていのは、
『性能に関係無く、良いモノならば売れる!(`・ω・´) 』
ってのを如実に物語っているのではないかなと…
ただ、光源がミニ・クリプトン球なこともあり2AAのライトとしては実用的な明るさとは言い難く、灯りの無い屋内や照射対象が超至近距離の場合でないと使用に耐えないのも事実です。また、電球交換がミニマグほど簡便ではなく、野外では気軽に電球交換できないのでアウトドアで常用するには厳しいかもしれません。
LED化された後継モデル(LHA-01C5)なら電球交換のイベントは発生しませんが、LEDモデルでも14ルーメンの性能なので、たとえ売価がアップしても出力に関してはオーム電機さんにもう一段レベルアップをお願いしたいところです。
自力でのミニ・クリプトン球 → LED化に関しては 『やってやれなくは無い…』 と思いますが、素直にLED化された後継モデル:LHA-01C5 を購入した方が幸せになれると思います。
蛇足ですがミニマグAA用のLED化キットは電球およびソケット形状が全く違うので使えません。
もしミニ・クリプトン球が入手不可となったら、自分は白色LEDよりVfの低い赤色や黄色の5mm砲弾型LEDに電流制限抵抗を付けてドライブする方法で延命すると思います。
先に電球モデルを入手しましたが、機会があれば2AAか2AAAのLEDモデルを購入してみたいと思います。
電池の交換の方法を教えてくださいませ。
亀レスでごめんなさい。
電池の交換はテール側から行います。
ねじ込み式のテールキャップを外して電池の【+】側からライトに装填します。