YAZAWA 3W LEDライト LHG-03BK

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ヤザワ 3W LEDライト LHG-03BK

何処となく TN12 や PD35 に似ていてタクティカルの雰囲気が漂う ヤザワコーポレーションの 3W LEDライト LHG03BK のレビューなぞ…

ヤザワ 3W LEDライト LHG-03BK

定価だと¥4,378 の製品ですが、定価の1/6以下で販売されていたので衝動買いしてしまいました。

この LHG-03BK に限らず、量販店で販売されている廉価な製品はネット上に詳細なレビューが少ないので、いくら安売りされていてもポチるのを躊躇ったのですが…

国内メーカーのフラッシュライトとしては高価な製品なので期待で胸が鳩胸♪
果たして今回の《衝動買い》は正解だったのか!?…衝撃の事実は30(ry

■YAZAWA ONLINE – LHG-03BK

パッケージ

ヤザワ LHG-03BK/パッケージ
ヤザワ LHG-03BK/パッケージ

量販店での陳列・販売を前提にしている製品なので、ブリスターパック・パックになっています。

ヤザワ LHG-03BK/パッケージ裏面
ヤザワ LHG-03BK/パッケージ裏面

サイズ

ヤザワ LHG-03BK/サイズ

単三電池×2(2AA)の製品としては、デカくて重い(本体:147g)製品です。

ヤザワ LHG-03BK/サイズ

LHG-03BK のヘッド径は大きいのですが、有効フィルター径は小さく、リフレクターはフィルター径より更に小さいので、結局LD25やミニマグと有効照射径は同程度になってしまいます。

ボディ

ヤザワ LHG-03BK
ヤザワ LHG-03BK
ヤザワ LHG-03BK
ヤザワ LHG-03BK

ボディの一番太い部分は、P60互換ドロップを使う18650Li-ion充電池対応のライトと同じぐらいの太さがあります。(1インチ≒25.4mm)

ヤザワ LHG-03BK

ヘッド、ボディ、リアの3分割式でボディパーツは単なる円筒状になっています。

ヤザワ LHG-03BK

全体的に加工は綺麗ですが、ボディのフラット面はフライスの加工痕が見られます。

ボディには製品型番やロゴが印刷されておらず、少々そっけない感じです。
一応、塗装は均一ですが、塗膜が薄いので先のフライス加工痕や旋盤加工痕がどうしても目立ちます。

ヤザワ LHG-03BK
ヤザワ LHG-03BK

アンチロールやストラップホールなどの細かな部分は面取りがされておらず、エッジが立ったままの状態なので、それらの部分から既に塗装が傷み始めています。

ヤザワ LHG-03BK/クリップ
ヤザワ LHG-03BK/クリップ
ヤザワ LHG-03BK/クリップ

クリップはボディにビス止めされていますが、ボディの曲面に合わせた加工がなされておらず、直接ボディに接する部分は【ヘの字】にプレスされているだけです。

また、ビス穴もフラット面とセンターがズレていてクリップを付けても外しても違和感が出まくりで、こんなイイ加減なクリップなら最初から無いほうがマシなのに 『ナゼ付けた?(ーー;)』 という感じで残念です…

ヘッド

ヤザワ LHG-03BK/ヘッド
ヤザワ LHG-03BK/ヘッド

フィルターはプラスッチク製。
まだヘッドが分解できていないのでリフレクターの素材は不明ですが、多分リフもプラスチック製だと思います。思いの外ヘッド内は綺麗でゴミや埃などの異物の侵入は認められません。

ヤザワ LHG-03BK/LED

LEDは、外観から CREE XR-E だと思います。(※BINは不明)

ヤザワ LHG-03BK/ヘッド

廉価な製品は、ヘッド先端からLEDやPCB、リフレクターやフィルターなどのパーツを挿入して組み立てる前面封入型の製品が多いのですが、LHG-03BKに関しては普通(?)に内部から組み立てる構造になっています。(※個人的に超重視する重要なポイント)

一応、防水用のOリングは有りますが、ヘッド先端のフィルターを押さえ付けるチカラが弱いので簡単に水が侵入しそうです。なので、防水に関しては防雨でさえ危うい感じがします。

ジョイントネジ部は、お世辞にも出来が良いとは言えず、ネジ山が処理されていない所為かゴリゴリ感が満載です。

また、ネジ長さが短かくネジ山も低いので強度に不安があり、締め込み過ぎるとネジが簡単に馬鹿になりそうです。

ヤザワ LHG-03BK/PCB

キャニスターは時計、反時計廻りに途中まで廻せますが、未だに取り外せていません。
キャニスターの固定が甘い感じなので、必然的にリフとフィルターの固定も不安定な感じです。

スイッチ

ヤザワ LHG-03BK/スイッチ

スイッチはリバースクリック式で間欠点灯は不可。

スイッチブーツは汎用的な14mm径より小さいモノが使われているので、破損した場合のリペアは難しそうです。

先端が中途半端に出っ張っている所為もあり、ON/OFF操作がし易いとは言えずクリックも固めです。

パチモンの UltraFire 501B に近い操作感なので、分解して確認するまでも無く安価なスイッチパーツが使われているのが判ります。

リア

ヤザワ LHG-03BK/リア

ストラップホールには部分的にバリが残っており、面取り処理もなされていないので、付属の細いナイロン製リードは簡単に擦れて切れてしまいます。

ヤザワ LHG-03BK/リア
ヤザワ LHG-03BK/リア

スイッチの操作感がアレな割りに構造はちゃんとしていて、ロックリングでスイッチパーツを固定する構造なのでメンテナンス性は良いと思います。

ヤザワ LHG-03BK/リア

ヘッド部分と同じく、ジョイント部分のネジ長さが短いのが気になります。
ネジ山が処理されているのでヘッド部分ほどのゴリゴリ感は有りません。

電池

ヤザワ LHG-03BK/電池
ヤザワ LHG-03BK/電池

電池室に何か紙が入っていたので、取り出してみたら電池の挿入方向が記載されていました。

電池は単三形電池を2本使用します。
特にアルカリ乾電池を推奨してはいないようなので、エネループなどの1.2V NiMH充電池でも大丈夫だと思います。
※実際にエネループ2本で使ってみましたが特に不具合は出ませんでした。

動作可能電圧がどこにも明記されていないので、Ni-MH充電池を使う場合は、充電池の電圧下限(約0.9V)より電池電圧が下がらないように過放電に留意しないと電池寿命を縮めるので要注意です。

点灯

ヤザワ LHG-03BK

光色は色温度の高い純白なCWです。

XR-Eにありがちなスポットがハッキリとした配光で中心光と周辺光の境界にダークリングが発生します。

ヤザワ LHG-03BK
ヤザワ LHG-03BK

同じ2AAの FENIX LD25 (XP-G R5/NW)と比較してみましたが、LHG-03BK は LD25のHi(180Lm)より暗くて、Med(85Lm)より明るいので、多分120~150Lmくらいの明るさかと思います。

ヤザワ LHG-03BK

照射範囲はLD25より広く、もう少し明るければ面白いライトになるハズです。

まとめ

国、破れて山河あり・・・
夢、覚めて現実あり・・・

冷静に考えてみれば、ThruNite や OLIGHT や FENIX や NITECORE の製品は、発売から年数が経過しても定価の1/7近い価格で販売される・・・なんて事は無いのでそういう事なんでしょう・・・

LEDが XR-E ってトコロからして、LHG-03BK は3~4年くらい前の製品でしょうか…?
もしかして、震災後の特需を狙ってとか…(※単なる憶測です)

ただ、全体のフォルムやデザインは悪く無いので、クリップや各部のエッジ処理、ヘッドパーツの構造・汎用性をナンとかして適正な価格で販売すれば、ノーマルでの使用目的の他にMOD素材としても使えるので、それなりに売れて【処分品】にはならなかったかと思います。

LHG-03BK と比べたら、ナンだカンだ言ってもGENTOS製品は良く出来ていて、一定の品質水準を維持していると思います。

『惜しいなぁ…勿体無いなぁ…』

ってのが正直なトコロで、経験値が上がった個人の主観ですが LHG-03BK は、もし定価で購入したら《お値段以上》の満足度はゼロだったと思います。

塗装や細部の処理に目をつむっても、クリップが致命的で個人的には愛着が沸きません。
ビス穴にパテを詰めて、なんとかヘッドを分解してLEDを載せ替えて多モード式に改造して…とも考えましたが、重いから結局使わないでBOX待機命令状態のままになりそうです…。

量販店で【処分品】として販売される激安なハンドライトを今回初めて購入したのですが、良い勉強になりました…(´・ω・`)
 

+++

《うるさ型のライトマニア》とは違う《一般消費者》が購入する廉価な製品を【ホムセンライト】として一括りにするのは、個人的に抵抗があるし、分ける必要もないと思うのですが…一応、ホムセンライトってことになるんでしょうかね…

今回は通販で購入したのですが、購入時に感じたのは廉価製品の情報収集の難しさです。

『廉価だからダメ元で…』

みたいな感じなのかもしれませんが、やはり使わない(使えない)モノを買うのは勿体無いです。

ネット上の廉価製品のレビューは、特定少数の製品に限られてて情報が少ない…

販売するメーカーHPでさえ商品画像が少ない…
通販だと買いづらい…

で、数が出ない(売れない)…
レビューも少ない…
益々売れない…

・・・的な、マーケット全体が負のスパイラルに陥って逝くようなネガティブな想像をしてしまいましたとサ・・・(´Д` )

商品開発・企画の段階でライトマニアとは異なる購買層をターゲットにしているのでメーカーも積極的に情報を発信しないのか?それとも詳細な情報を発信すると、情報収集・検討の段階で購入対象から除外されてしまうと考えているのか…

どちらにしてもメーカー側、消費者側、双方にとって好ましい状況ではないハズです。

店頭だと陳列スペースに限りがあるので、利益率の高い売れ筋の商品だけを置くようになるから更にマーケットが縮小という…(日本全国、どこの店舗でも3.11直後に比べたら懐中電灯の売り場面積は年々減っているんじゃないかな?)
 

+++

今回の ヤザワ LHG-03BK とは関係ありませんが、国内某社もGENTOSブランドを世界展開するようで…

これに伴い LED LENSER も LED LENSER Japan として日本法人が設立され、今後は独立したメーカーとして活動するようです。

日本国内マーケットの規模・限界が世界展開の背景にあるようですが、穿った見方をすれば、他社製品がレベルアップすると同時に消費者の目も肥えて来て、シェアを独占していた頃の販売手法が通用しなくなった結果なんじゃないかな…とも…。

個人的には、世界にもどんどん出て行って頑張って欲しいのですが、海外のライトマニアは日本のマニアほど優しくないので、相当頑張らないと海外のホムセンライト市場の一角にも食い込めないかな…と(´・ω・`)

大体、現在のWEBサイトの構成や情報量からして世界標準から大きくズレているからなぁ…って、余計なお世話か…w(でも、いまどき右クリック禁止のサイトとか考えられないワ…)

まぁ、《一般消費者》からすると 『たかが懐中電灯で、ナニ必死になってるの?』 ってことになるのでしょうが、アメリカみたく 『たかが懐中電灯…』 でも、ツールとしてのポジションやマーケットが確立されてて、多種多様、センスの良い豊富な製品の中から消費者が目的に応じて自由に製品を選択できる状況は羨ましい限りです。
 

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