赤外線LED用の回路を造る為にeBayで落札した3端子電圧レギュレータ、AMS1117-1.8(固定型) と AMS1117-ADJ(可変型) ですが、秋月のように親切にデータシートが付属して来るワケでは無いのでデータシートは自分でネットを漁る事になります。
ところが、見つけたデータシートがかなり不親切、というか手抜きに近いモノがあり、初心者故の経験不足と相まってやらかしてしまいました・・・(´Д` )
秋月で販売されている1117の互換チップ AZ1117H-ADJ や LM1117MPX のデータシートを見るとSOT-223チップの上(?)に配置されている4番目のピンにはちゃんと 【Vout】と明記されていますが、AMS1117 のデータシートにはソレが有りません。
(※AMS1117 SOT-223 データシートより抜粋)
で、何をやらかしたかと言うと・・・
自分はこの4番目のピンが放熱および実装時の固定用のピンだと思ってGNDにハンダ付けしてしまったのです・・・(´・ω・`)
一応、ブレッドボードでテスト回路を組んだのですが、4番目のピンは何処にも繋がなかったので問題は起きずテスト段階では【Vout】のピンとは気付きませんでした。
気付かないまま17mmのフラッシュライト用基板を自作し、イザ実装してみたら出力電圧:0V、基板が異常発熱して回路から煙が・・・( ̄▽ ̄;)
ハンダをドジって1番、2番をショートさせたかと思い、注意しながら2個目のPCBに実装しても同じ症状が出る。
ココでやっと他の1117チップのデータシートを見て4番ピンが【Vout】だと気付きました。
もしかしたら、データシートに明記されてなくても4番ピンは2番ピンと同じとするのが電子工作界では常識なのかもしれませんが、何かしらの動作を担うピンで有りながらデータシートにピンアサインを明記しないってのは・・・。
まぁ、得体の知れないパーツを選択した自分にも非は有るのですが、また一つ勉強になりました。
で、改めて AMS1117-1.8 と AMS1117-ADJ の赤外線LED用の回路です。(SOT-223)
AMS1117-ADJ(可変型)にある C2:22uF は、SOT-223の AMS1117-ADJ では必要無いのですが、他の1117チップと基板の互換性を持たせる為のパターンにしています。
実際、手持ちのAMS1117-ADJ (SOT-223)に C2:22uF を追加するとおかしな電圧値になるのですが、同じAMS1117-ADJ でもSOT-89品のデータシートには可変型・固定型とも基本回路図が載っていて、これにはADJの回路図に C2:22uF がしっかり記載されているんですよねぇ・・・(そもそもAMS1117にSOT-89パケなんて有ったのか?)
ちなみに抵抗:R1・R2によって出力電圧を調整しますが、今回は出力電圧が約1.8Vになる組み合わせで120Ωと51Ωを使いました。
AMS1117-1.8(固定型)の方は、他の互換チップの固定出力型の回路をそのまま転用しています。一応リチウムイオン電池電圧=3.7~4.1Vの時に出力電圧が1.795~1.800Vになるのを確認済みです。
が・・・、固定型の方もSOT-89パケのデータシートにはC2が22uFになっている基本回路が載っています・・・(´Д` )
うーん、これだけ製品情報が混乱してる部品は最初から使わない方が無難かも・・・(´・ω・`)
しかし何度経験しても回路から煙が出るってのにはビビりますな・・・