電子回路 Vol.9 【試験編:AMS1117-1.8V】

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AMS1117-1.8V

降圧型レギュレーターのAMS1117ですが、出力が800mAと、やや効率が悪いような…
同じ1117シリーズの互換品も含めて、あまり使われていないような…

今回試した1.8Vバージョン以外にも、1.5V、2.5V、2.85V、3.3V、5.0Vや可変型がラインナップされています。

【1.8V】がマイナーな電圧(?)だからでしょうか?

国内パーツショップにて【可変型レギュレーター】や【3.3V固定】や【5.0V固定】は幾つかの製品が販売されているのですが【1.8V固定】ってのが無くて…

しかも可変型はサイズが大きくてφ17mmのPCBに回路が納まりそうに無く、例え効率が悪くても物理的に納まらないとどうしようも無いのでeBay経由でAMS1117-1.8Vを調達しました。(10個で$1.85)

 
※2013/07/21:追記
秋月電子でも1.8Vのレギ LM1117MPX-1.8 を扱っていました。
可変タイプは AZ1117H-ADJ で、双方ともドロップ電圧が1.15VなのでAMS1117の1.5Vより低いのが良いですネ。

『なんで1.8Vなん?』

5W 赤外線LED

これは5Wの赤外線LEDのVfが1.5~1.8Vで、3.7VのLi-ion充電池をそのまま繋ぐのはアレなんで、降圧する必要がありまして…(Vfが最大で1.8V、Ifが最大で2.0Aらしいのですが…ソレが何で5Wなのかよく判りませんw)

ブレッドボードでテストするためにSOT-223を秋月の表面実装基板に載せてリードを半田付け。

AMS1117-1.8V
AMS1117-1.8V

AMS1117の回路図には22uF、IRU1117やTS1117などの互換品の回路図には10uFのキャパシタが使われていますが、パスコンは1uF、OUTには47uFを使いました。

SOT-223
IRU1117
TS1117

※回路図画像は各データシートより
 
 
AMS1117のデータシートには『22uFのタンタリウム・キャパシタをOUTに繋ぐ』とか『ヘビーに使うなら100uF』みたいな記述が有るのですが、可変型の回路図は有るのに固定型の基本回路図が載っていない…

『3.3Vや5.0Vの回路図なら有るかも?』

と、検索したら幾つか出てきたので、それらも参考にして回路を構成しました。

AMS1117-1.8V テスト回路

 
+++
 
 
で、計測…。

UltraFire 18650 2400mA

3.456V
1.796V
610mA

Vin=3.456V / Vout=1.796V / Iout=610mA

Soshine 18650 2800mA

3.773V
1.796V
889mA

Vin=3.773V / Vout=1.796V / Iout=889mA

Ni-Mh 2AAA

2.599V
1.614V

Vin=2.599V / Vout=1.614V / Iout=N/A

eneloop 1AA

1.308V
0.470V

Vin=1.308V / Vout=0.470V / Iout=N/A

電流量(Iout)は無負荷状態(テスターの抵抗はありますが…)で測っています。

出力電圧より入力電圧が1.5V以上高くないと仕様通りに動かない(今回は1.8Vなので3.3V以上必要)みたいですが、プロテクト付きLi-ion充電池のリミッターが発動する2.85V付近で出力電圧がどうなるかを調べるために、単四電池を使って入力電圧が+1.5Vに満たない状態も計測しました。(単三はオマケで計測)

今回の結果だけを見ると、Li-ion充電池の終端電圧付近まで電圧が下がっても(電流量も下がるのですが)何とかギリギリまで点灯させる事が出来そうです。

赤外線LEDのVfがMax:1.8Vとはいえ、Vf上限で連続ドライブするのはちょっと恐い…
できれば電流を1.2Aぐらい、電圧をもう0.1~0.2V低くしてドライブしたいところですが…ソレは後で考えます。

目玉焼きファミリーのLEDですが、赤外線になるとCREEより高いから焦げたら涙目確実なのです…ヽ(´o`;
 

カテゴリー: DIY, LED, 改造/修理, 電子回路 タグ: , , , パーマリンク

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