既に出力1.8V固定の降圧型レギュレーター AMS1117-1.8V を試していますが、赤外線(IR)LEDをVf上限の1.8Vで連続使用するのはやはり恐ろしく、可変型レギュレーターの AMS1117-ADJ をeBay経由で調達。(10個で$1.16なら最初からコッチにすれば良かった…)
抵抗で出力電圧を調整出来るので、赤外線LEDだけでなく赤色LEDや、白色より少しVf低めの青色LEDなども1つのチップで対応できるので可変型は便利です。あくまで降圧型のレギュレーターなので出力電圧は入力電圧により制限されますが、入力電圧を3.7Vとするなら理論上は上限2.2V位の出力電圧までは対応できる事になります。(※出力Max=800mAの場合)
データシートの基本回路図を見ると秋月で扱っているAZ1117H-ADJの基本回路図とほぼ同じで、出力電圧を求める計算式は全く同じです。
※AMS1117データシートより抜粋
抵抗R1、R2を片っ端から試すのも何なんで、予めエクセルで計算し、出力電圧が1.65~1.8Vになる組み合わせを求めてみました。
この計算結果から、R1に100Ω、R2に47Ωを使えば、出力電圧が約1.8Vになるはずです。
(※コンデンサは10uFのアルミ電解コンデンサを使用)
が・・・
あら?低い…( ̄▽ ̄;)
ついでにR1に10Ω、R2に4.7Ωを試してみると…
更に低いw
※R1に10Ω、R2に4.7Ωは流石に抵抗値が小さすぎるのですが…
この時の電池電圧は3.814V。
計算より出力電圧が低いのは電池電圧が低いからでしょうか?
うーん・・・、電源(Vin)が Vout + 1.5V をクリアしていても、電源が単セルの電池では計算式通りに性能が出ないみたいです。
赤外線LEDで使うには、目標としている1.8Vを下回っているので取り敢えずは合格ってところでしょうか?(それでイイのか?w)
念の為、例の5V電源で再度計測。
・R1=100Ω/R2=47Ω/Vin=5.0V
・R1=10Ω/R2=4.7Ω/Vin=5.0V
R1に10Ω、R2に4.7Ωは参考値として、R1=100Ω/R2=47Ωの方は電源電圧が5Vだと計算値に近い値になりました。
どの計測値もブレッドボード上でテストしている結果なので、ジャンパ線やボードの抵抗成分が含まれており、実際にPCBに実装すると出力電圧が上がってしまうだろうなと・・・。
本番の基板に実装する際は、余裕をみて R1=100Ω/R2=33Ω の組み合わせの方がイイかも・・・(´・ω・`)