今回のネタはaitendoで【パワーLED専用】として販売されているLEDドライバの【AH6211】です。
どんな感じのチップなのか気になって調べてみましたが、検索しても情報が少ないので試しに購入してみました。
(マーキングの【N11a】を何処かで見た気がするのですが・・・思い出せませんw)
商品ページを見る限り、単三や単四のアルカリ乾電池、若しくはエネループ等のNi-MH充電池1~3本で1W/3W のパワーLEDを駆動(点灯)させる事が可能な様で、駆動電圧も0.8V~4.0VなのでLi-ion充電池も使えそうです。(Li-ion充電池は満充電時の電圧が4.2Vですが・・・)
出力が100mA~800mAとなっていますが、オフィシャルのデータシートで仕様を確認したいと思うのが人情・・・
しかし、aitendoのサイト内にもデータシートは無く【AH6211】で検索してもデータシートが見つけられませんでした。
商品ページに掲載されている回路図(ピンアサインが間違ってますがw)は、型番に【MH6211】の記述が有り、多分供給元のサイトからそのまま画像を引っ張ってきたんだろうと考え【MH6211】で検索したら供給元と思われるサイトが見つかりました。(このエントリーでは【AH6211】で統一します)
・深圳市明和科技有限公司
・高性价比 升压1W 3W LED驱动芯片ic MH6211 LED升压恒流芯片ic
※メチャクチャ重いです…(ーー;)
どうやらaitendoで販売されている、あまり馴染みの無いLEDドライバはココの製品が多いみたいですな…
(色々事情が有るとは思いますが、せめてリンクを張るとか・・・)
単セル駆動のLEDドライバと言えば部品点数も少なくて済み、入手性も良いのでLED工作界隈(?)では Chip Link社の CL0117 がポピュラーな存在ですが、【AH6211】はインダクタの他にキャパシタも必要(後述)で、チップが表面実装タイプだと少々持て余すのかなと想像してみたり・・・(フラッシュライトのサーキットボード(PCB)を自作する場合には表面実装型(SMD)の方が何かと都合がイイんですが…)
ただ、表面実装型チップそのままではブレッドボードで使えないので、同じくaitendoで販売されているSOT-89用変換基板とL型ピンコネクタを使ってテストしました。
テスト回路
基本回路図では1W LED と 3W LED で異なる【L:インダクタ】を使い分けていますが、手持ちのパーツの中に15uHのインダクタが無かったので10uHのマイクロインダクタを使っています。
今回のテストでは【Ci/Co:キャパシタ】に22uFのアルミ電解コンデンサ(誤差:±10%)を使っています。(最終的には積層チップコンデンサ 3216 22uF・25V を使う予定)
LEDは目玉焼ファミリーの3W LED(NW)を使用し、【D:SBD】は手持ちの 1S3 を使いました。(これも最終的にはSS24相当品を使う予定)
後は基本回路図通り 5.6uH のインダクタも使い、10uHの場合と比べてどれぐらい出力が変化するかテストしてみました。
10uH
10uH(キャパシタ無し)
5.6uH
※電池電圧:1.352V (共通)
※眩しいのでLEDにペットボトルのキャップを被せています
※SBDが無いとまともに点灯しませんが、SBDが無い場合は並列に配置する2つのキャパシタの容量を小さくすれば(1000pFとか)、出力は下がりますが(200mA前後)一応点灯します。
※キャパシタ無しでも点灯しますがイマイチ安定して無い様な・・・
まとめ
【パワーLED専用】を謳うだけあって、CL0117と比べると体感的にも明るさは1段上な感じがします。
(ケタ違いに明るいという程では無いデス)
表面実装型のLEDドライバとしては価格も手頃(2個:100円)なのでなかなか良いカモ・・・(*´▽`*)♪
キャパシタやSBDなどの部品が必要だし、普通のユニバーサル基板で使うには変換基板が必要なのでCL0117ほど気軽には使えませんが、単セルでパワーLEDを駆動できるので色々と使い廻しが効きそうです。
需要は限られそうですが、個人的には乾電池駆動の『ヒカリモノ』を自作する際の選択肢が増えるのは有難いです。
で・・・、早速基板を起こしてみましたw
まだ部品を実装していませんが、組み上がったらテール電流を計測したいと思います。
aitendoのメール便対応が無くなったんだな・・・残念(´・ω・`)
aitendoにハメられてここにたどり着きました。
ありがとう。