電子回路 Vol.3 【製作編:5V電源 HT7750A】

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HOLTEK HT7750A

電子回路を勉強して何を作るか?

最終目標はφ13.5mmサイズで電池が1AA(単3×1)、Hi-Low 2モード切替仕様のLEDフラッシュライトのサーキットボードの自作なのですが、いきなりソレに取り組むのも無茶っぽいし、ソレだけの為に部品を集めたり書籍を購入して読み漁るのも何だか勿体無いので手近な(?)ユニバーサル基板を使った回路を組もうかと…

HOLTEK HT7750A 5.0V昇圧回路

で、最初に作ったのがHOLTEK社のPFMステップアップDC/DCコンバータ HT7750Aを使った、この5V電源回路です。

この回路は以前記事にした『ボクの電子工作ノート』の中でも取り上げられていて、本の中では単3乾電池1本で5Vまで昇圧し、他のPICマイコンとセンサーを組み合わせた回路の電源として使われています。

既に5VのDCアダプターは手元に有るのですが、将来自分もPICマイコンを使う予定だし、乾電池駆動の方が何かと便利なので練習も兼ねて自作してみました。

データシートの基本回路図とは異なる部品を使っていますが、『気の迷い』さんのサイトや先の書籍を参考にして回路を組みました。

単3乾電池1本でも5Vが作り出せるようですが、入力電圧が高い方がより安定して5Vを出力出来るみたいだし、自分はエネループ等の充電池を使う事が多いので、満充電状態でも1.3V程度の電圧である事を考えて単4乾電池(Ni-MH充電池)を2本使う事にしました。なので今回は1.2V×2の2.4Vを5Vに昇圧する事になります。(データシートには Vin Max:6V とあるので降圧も可能って事?)

単4乾電池2本なのでフットプリントが大きくなりますが、LEDフラッシュライトの様にサーキットボードの大きさや電池の本数に制限がある訳ではないのでサイズが大きくてもOKかなと…(どうせユニバーサル基板を使うしw)

DCジャック φ2.1mm
DCジャック φ2.1mm
DCジャック φ2.1mm

主にブレッドボードでのテストや試作回路の電源として使い廻すつもりなので、入出力をφ2.1mmのDCジャックで統一して使い廻しが効く様にしました。(回路部品よりDCジャックの方が高い…)

部品一覧

IC1 HT7750A 5.0v @¥40 秋月 I-02800
C1 アルミ電解コンデンサ 47uF @¥4 DX 132738
C2 アルミ電解コンデンサ 100uF @¥4 DX 132738
C3 積層セラミックコンデンサ 0.1uF @¥3 DX 133612
L1 マイクロインダクタ 47uH @¥10 秋月 P-04924
D1 ショットキーダイオード 1S3 @¥30 秋月 I-01707
小計
¥91  
  電池BOX 単4x2 @¥50 秋月 P-02245
  DCプラグ φ2.1×5.5mm @¥30 秋月 C-00091
  DCジャック φ2.1×5.5mm @¥25 秋月 C-01604
  DCジャックDIP化基板   @¥50 秋月 P-05407
  ピンヘッダ 40pin 4pin x2 @¥40 秋月 C-00167
  ユニバーサル基板 5x7cm @¥32 DX 149313
  リード線 12芯 赤黒・各少々    
小計
¥227  
合計
¥318  

※DX調達分は $1=¥100換算

C1・C2にアルミ電解コンデンサを使っていますが、積層セラミックコンデンサ(積セラ)でも良い様です。
C3の積セラ:0.1uFは『気の迷い』さんや書籍に習ってC2に並列に組み込みました。
D1は1S4(40V・1A)では無く、手元に有った 1S3(30V・1A)を使っています。

配線図

HOLTEK HT7750A 5.0V昇圧回路 配線図

ちなみに↑の部品配置や配線が正しいのか否か…全く自信が有りません!(`・ω・´;)

HOLTEK HT7750A 5.0V昇圧回路 配線

※ポリイミドテープで簡易絶縁、電池BOXはφ1.0mmの銅線で仮固定

測定

単4×2 直列電圧

単4×2 直列電圧

昇圧後

HT7750A 単4×2 昇圧

単4×1 電圧

単4×1 電圧

昇圧後

HT7750A 単4×1 昇圧

ブレッドボードにて同じ部品構成でテストした時は単4×2で5.00Vジャスト、単4×1で4.98Vだったのですが、基板に実装したら出力電圧が上がり5Vをチョイ超えてしまいました・・・( ̄▽ ̄;)

同じくブレッドボード上でC2の100uFをC1と同じ47uFのアルミ電解コンデンサにして計測してみましたが、その場合は単4×2で4.98V、単4×1で4.95Vと、若干出力電圧が低くなりました。

画像が有りませんが、今回製作した回路に10Ωの抵抗を噛ませて電流を計測したら205.4mAでした。

まとめ

一応ブレッドボードで何度もテストをして基板に実装したのですが、配線図も書かずにいきなり配線をしたら見事に間違えました。チラシの裏にでも配線図を書かないとダメですな…(;´Д`)

しかし『案ずるより産むが易し』…想像していたより簡単に出来て、これから何かと活躍してくれそうです。

乾電池1本でLEDを点灯させるだけならば、秋月で販売されているCL0117とインダクタ、2個のパーツで回路を組むのが一番簡単そうですが、ソレはまた別の機会に…( ̄ー ̄)ニヤリッ
 

カテゴリー: DIY, 電子回路 タグ: , , , , パーマリンク

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