電子回路 Vol.1 【書籍編:その1】

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ある程度の知識は持っているつもりでしたが(あくまで“つもり”デス)昇圧とか定電流とか、回路の少し突っ込んだ部分になるとお手上げ状態なので、知識を拡げる為に電子工作本を何冊かネットで購入しました。

一通り目を通したので超初心者の視点で感想などを…

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LED電子工作の素

LED電子工作の素

もう、自分にとっては直球過ぎて笑うしかないタイトルですがw

一応、購入前に出版社サイトで目次を確認し、定電流回路や昇圧回路についてページを多く取っているみたいで、初版の日付(2011/1/25)が約2年前なので新しいLEDドライバーIC等の紹介等、内容の方もそれなりに新しいかと期待したのですが…

残念ながら、初心者の私が読んでも「少し内容が古いなぁ…」と言うのが正直な感想です。

製作例の殆どが5mm砲弾型LEDを使ったモノですが、LED以外のパーツについての解説が少ないので、『なぜこの部品を使うのか?』という初心者が持つ疑問を解消してはくれない内容でした。

“なぜ?”が学習のキッカケや原動力になるとは思いますが、ヒントも少ないので、自分はこの本を読むよりネットに掲載されている情報を漁る時間の方が長くなりました。

回路に使われているICが既に廃盤だったり(コレについては一部代替品の記載アリ)、調べて判った事ですが昇圧には普通のトランジスタよりMOSFETを使う方が良い事などについては触れられていません。

実際、書籍に記載の部品をそのまま揃えようとしましたが、ソレだと入手不可だったり複数のショップに発注する事になり、少しでも送料を節約して部品代に廻すのが難しくなります。

で、自分は互換品を捜す事にしたのですが、基礎知識が全く無いので互換もしくは代替部品に辿り着くまで苦労しました。タイトルに【基礎入門】とあるので基本的な回路を載せて『最初はこの本の通りに作って、後は自分で勉強してね…ンで、小型化や改良は自分で考えてネ♪』って事なのでしょうか?

書籍購入から部品の発注まで約4週間、トランジスタやMOSFETについて調べまくったのですが、其のお陰で少し知識が身に付いたのは事実ですが…。

昇圧回路については複数の事例が紹介されていて、アルカリ乾電池の1.5Vや3VでLEDを点灯させる方法も載っているのでこの点はすごく参考になりました。エネループ(1.2V)を使っての実例が紹介されていればもっと良かったのですが、後は自分で回路を組んで実験するつもりです。(太陽電池と充電池2本を組み合わせたUV捕虫灯の実例アリ)

ちなみに最近個人的に興味津々なPICマイコンについては、8ピンの12F683を使った作例が紹介されており、アセンブラで記述されたコードも掲載されていますが、プログラミングの基礎や必要機材等の情報は一切載っていません。(多分コレはどの電子工作本も同じだと思うので、PICマイコンについては別に専門書を購入予定)

前半のLEDに関する解説は全体の1/3以上を使って丁寧に解説されているので、LEDに関する知識が全く無い【LED初心者】には良書かもしれませんが、回路についての解説を期待すると…(´・ω・`)

初心者を既に卒業された方にとっては少々物足りない内容かもしれません。

うーん…辛めの評価で☆☆デス。

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電子工作の素

電子工作の素

結局、先の1冊だけではお手上げ状態なので中古本で追加購入。

この本のお陰で一つ一つの部品の役割や重要性が理解出来た気がします。
回路図の読み方・書き方、部品の規格やデータシートの読み方、品番・型番による見分け方など、初心者にとって“痒いところに手が届く”内容でした。

全ての部品について詳細に解説されてはいませんが、限られたページ数の中で情報を切り分け、判り易く解説されているので必要最低限の知識は身につくと思いますし、実用的(?)な回路の製作例も掲載されているので、実際にパーツを揃えて回路を組んで確認する事もできます。

やや専門的な部分もありますが、そうした部分はインターネットで調べれば解決できましたし、膨大な数の部品について『この1冊でOK!』って事は有り得ないので、その辺りの割り切りは必要だと思います。

部品だけでなく基板の自作、ハンダの注意点やコツにも触れられていますが、個人的にはその分を理論や技術的な方面に割いてくれたらなと…

例えば表面実装部品(抵抗とコンデンサ)の規格についてなど、本書ではミリ規格表記となっていますが、DXやeBayで部品を捜してみたら海外はインチ表記なんですね…(例えば3216が1206だったり)
知ってる人にとっては他愛もない事でしょうが、そうしたプチ裏情報なんかも載せてくれたら読み物としても面白いんだけどなぁ…と、思う私は欲張りでしょうか…。

しかし初心者の私にとっては☆☆☆☆☆の良書なので、手元に置いて活用したいと思います。

初版が2007/05/10で私が入手したのは2008/10/25の第3版です。
初版から約1年半で2回版を重ねている事からも、人気の有る(有った?)本なのかなと…(゚ー゚*)。oO

ちなみに自分は専門書を店頭で購入する場合、版数と期間を1つの購入の目安にしていますが、ネット通販ではコレが全く判らないので出版社さんには版数情報の掲載を是非お願いしたいです。

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ボクの電子工作ノート

ボクの電子工作ノート

この本は電子工作初心者の自分が読んでも面白い本でした。

カラーの図や写真を多く使い、ページのレイアウトにも余裕を持たせてあり、凄く読み易い構成になっています。

殆どの工作本は動作する成功例のみを載せていると思いますが、この本は失敗例(NG例)も紹介されています。失敗例など参考になりそうに無いのですが、『なぜ失敗したか?』を知る事でより理解を深める事が出来ると思います。更にこのNG例は『電子工作って難しそう…』と思わせずに『電子工作って面白そう♪』と感じさせてくれのに一役買っていると思います。(先のLED工作の書も注意事項の併記は有ります)

各章の最初に書かれているプロローグ(?)が面白く、読んでいて思わず( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまいました。このプロローグと先のNG例も含め、全体的に『電子工作は面白いよォ♪』と感じさせてくれる内容になっています。

著者が試行錯誤を重ねて回路を組んでいるのが文面からも伝わって来ますが、ネガティブな感じが全然無くて、逆に『電子工作?気楽にやろうよw』と言われてる様な気がするのは…私だけ?

この本も一つ一つの部品についての詳細な解説はありませんが、各回路の“キモ”になる部品については仕組みや特性について書かれています。(とは言ってもページ数の制限があるので情報量は限られていますが…)

また使用部品によっては互換性のある部品も記載されていて、『なぜ互換性が有るか?』についてまでは詳しく解説されていませんが(互換パーツとの比較表アリ)、初心者にとっては『コレ使えば動くからw』だけの本が多い中で、品番だけでも互換理由を探求する足掛かりになるので助かります。

主にセンサー関連の回路が多く、PICマイコンも積極的に使われています。
プログラムについての詳細な解説はありませんが、各コードのポイントについての解説があります。(個人的にC言語で書かれたコードが有難いデス)

今の処、内容は殆ど理解出来ませんが(笑)この本は文句なく☆☆☆☆☆です。

ちなみにこの本は、初版が2012/06/30で私が入手したのは2012/08/30の第2版です。
(オォ、2ヶ月で重版ですか、おめでとうございます!)

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半導体の基礎理論

半導体の基礎理論

『 PICをイジるなら半導体の知識が当然必要だろう 』と、中古で購入。
 
 
 
・・・・・(´・ω・`)
 
 
 

前半20ページ程読んで本を閉じましたが、いつか理解出来る日が来るでしょう…
 

カテゴリー: DIY, LED, PICkit 3, 書籍, 電子回路 パーマリンク

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