LED LENSER P14 補完計画(4):成形編

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LED LENSER P14 補完計画(1):実測・設計編
LED LENSER P14 補完計画(2):材料・工具編
LED LENSER P14 補完計画(3):準備編
に続き、LED LENSER P14 のヘッドプロテクター&レンズ保護フィルター製作記録の第4回、成形編です。

長時間熱湯につけても柔らかさは殆ど変わらず“少し硬めの水飴”といった状態のままです。
熱湯から取り出した直後は熱いのでヤケドには気を付けて下さい…。

【おゆまる】を熱湯に入れて柔らかくするのですが、冷えて硬化が始まるまでに3分程の猶予があります。(※気温によって硬化時間は変わります)

が・・・、【おゆまる】を使うと成形作業中の撮影をしてる時間が無いので、今回は100均の【油粘土】を【おゆまる】の代わりに使って説明していきます。(笑)

調理(?)

前回作成した外枠と【おゆまる】を一緒にアルミ鍋で煮ます。
この時、外枠内に水が入らないように水量(湯量)を調節して下さい。

調理

沸騰したお湯に【おゆまる】を漬けると数分で柔らかくなります。
軟化すると【おゆまる】が半透明から、やや透明になるので成型作業時の目安にして下さい。

2片の【おゆまる】を練り合わせて1つにする時、練り過ぎると【おゆまる】の内部に空気が入り、成形後に気泡が出来やすくなるので練り過ぎないようにして下さい。お湯の中で練り合わせると空気が入るのを防げます。

第1段階(先端部成形)

【おゆまる】が柔らかくなったら、外枠と適量の【おゆまる】を鍋から取り出し、丸ワッシャーに沿って外枠の底に【おゆまる】を詰めていきます。【おゆまる】に付着した水分は、可能な限りキッチンペーパー等で拭き取って下さい。

成型-1

丸ワッシャーに多少被るぐらいに【おゆまる】を拡げ、厚みは丸ワッシャーよりやや厚めになるように、割り箸の先端等を使って【おゆまる】を成形して下さい。

【おゆまる】の分量が多すぎると先端だけが分厚いプロテクターになり、少ないと保護フィルターが上手くセット出来なくなるので分量に注意して下さい。

成形中に【おゆまる】が硬化したら、そのまま外枠ごと熱湯に漬け、柔らかくなったら取り出して再度成形作業を行って下さい。

成型-2

※火傷防止の為、成形作業は火を止め、鍋から型枠を取り出してから平らな場所で行って下さい。

成形が完了したら硬化してしまわない様に、熱湯に外枠ごと漬けておきます。(型枠内にお湯を入れない事)

第2段階(外周部成形)

鍋から外枠を取り出し、抜型を外枠の中央にセットします。
正確に中心にセットするのは困難なので目測で構いません。

成型-3

大体の位置が決まったら抜型の上から荷重をかけ、先に成形した底部の【おゆまる】と抜型を馴染ませます。

次に抜型外周の隙間に【おゆまる】を少量ずつ詰め、竹串の尖っていない方で押し込んでいきます。

成型-4
成型-5

しっかり充填しないとプロテクターに気泡や欠損部分が出来てしまうので、少しずつ均一に押し込んで下さい。(力加減が結構、難しいです)
隙間よりやや細長く紐状に【おゆまる】を手で成形してから詰め込むと比較的均一に充填できます。

『加熱→取り出し→成形→加熱』の作業を繰り返して、【おゆまる】が均一になるように成形していきます。

成形中、抜型が中心に来ているか注意し、ズレている場合は修正して下さい。(硬化前なら手でズラして位置を調整できます)

外枠の上部まで【おゆまる】を充填したら、輪ゴムで3箇所をキツ目に締め、再度熱湯に3分程度漬けておきます。

成型-6
成型-7

火を止めて冷えるのを待ち、【おゆまる】の表面(外周部分)が透明から半透明になったら冷水で全体を一気に冷やします。(最初から一気に冷やすとガラス容器が破損する危険有り)
※この段階で一気に冷やすと【おゆまる】が収縮して、型枠から外すのが楽になる気がします。

十分に冷えて硬化したら型枠から外します。
少しずつ、ねじりながら引き抜くと型枠から外し易いのですが、力を掛け過ぎると、成形したプロテクターが型枠の中で切れてしまうので注意して下さい。

成形完了

成形完了後、バリ取りする前はこんな感じです。(色と形が何だか…w)

成型-8
成型-9
成型-10

仕上げる前にP14に装着して不具合が無いかチェックし、成形に満足出来たらバリ取りとカットをして仕上げて下さい。

成型-11

最初は気泡や充填不足(詰め込み不足)による欠損が出ると思いますが、【おゆまる】は何度でもやり直しが可能なので、自分が納得できるまでトライして下さい。

型枠から外す時、力の入れ具合を誤らなければ外枠は何度でも使えると思います。
外枠よりも抜型の方が破損し易いのですが、再度使えるなら成形したプロテクターを型枠にそのまま戻し、再加熱して欠損部分を修正すると楽に成形できます。

欠損部分をグルーガンで埋め、熱した針金で修復を試みましたが、【おゆまる】と組成成分が異なるので上手く行きませんでした・・・(´・ω・`)

次回は最終回、 【LED LENSER P14 補完計画(5):完成編】 を予定しています。
 

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