OLIGHT S1R-II BATON【限定版】オレンジ・カラーのプロモーションレビューです。
S1R-II BATON の特色版は、これまでもレッドやパープルなど複数のカラーが【数量限定】として販売されましたが、残念な事に既にどの限定色も【完売御礼】となっています。
今回、新たにS1R-II BATON【Orange】が追加されたワケですが、過去に販売された Seeker 2 Pro のオレンジ色や、Perun-mini のオレンジ色が速攻で【SOLD OUT】だった事からして、S1R-II BATON のオレンジ色も即完売となる事が予想されるので、気になる方は迷わずポチる事をお勧めします。
常時販売されているブラックバージョンの S1R-II BATON と異なるのはカラーリングだけですが、初期ロットの S1R-II BATON と比較すると、パッケージの意匠やMCC充電器のデザインが変更となっていて、他のOLIGHT現行製品と統一されています。
他にも16340 Li-ion充電池の外装フィルムに機種名がプリントされるなどの特徴が見られますが、S1R-II BATON 本体の仕様については、目視出来る範囲で大きな変化はありません。
そんなこんなで、折角の美しいオレンジカラーの S1R-II BATON なので外観画像増量(※当社比)でレポートしたいと思います。
製品HP
- OLIGHT Official WEB site JAPAN – olightstore.jp
- Olight S1R BATON II – Black – olightstore.jp
- Olight S1R Baton II (Orange) – olightworld.com
- Olight S1R Baton II (Black) – olightworld.com
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INDEX
パッケージ
お馴染みとなった清潔感のある白地ベースの紙製化粧箱入りです。
S1R-II BATON の箱も以前のような Pull-OPEN 式ではなく、普通に開封できるパッケージになっています。
初期ロットのS1R-II BATONのパッケージは、実店舗での陳列販売を想定したハンガータイプのパッケージでしたが、現行バージョンは一般的な紙箱になっています。
開封して『PULL OUT』と印刷された部分を引っ張ると、トレイ全体が出てきます。
トレイの蓋に該当する台紙の内側には Thank you メッセージ、外側には使用前の絶縁材の除去と、電池の保管方法がイラスト付きで解説されています。
製品内容は、S1R-II BATON本体、MCC充電ケーブル、多言語マニュアル(日本語サポート)、ランヤード、電池保管ケースとなっています。
※製品マニュアルは OLIGHT World / S1R-II BATON の製品ページよりPDFマニュアルがダウンロードできます。(製品ページ内の Downloads(3) のタブをクリック)
例によって16340 Li-ion充電池は本体に内蔵した状態で出荷されるので使用前に絶縁材を除去してください。また、空輸(UN-3481)の関係で満充電状態では出荷されないので、使用前に充電を行ってください。
付属のランヤードのリードの部分に針金で出来た『紐通し』が取り付けられています。小さなパーツなので紛失しやすいと思いますが、その場合には細い針金や釣り糸などでも代用できます。
仕様/サイズ
パッケージ裏面にも主要諸元、製品の特徴が記載されています。
全長:63mm、直径:21mm、電池込みの装備重量が51g(※カタログ値)ですが、前述の通り、本体の基本仕様については初期ロットから大きな変更点はありません。
ボディ
少し露出アンダー気味に撮ってみたので赤色が強く感じられますが、実際には Perun mini のオレンジ色とほぼ同じオレンジ色です。
ただ、同じ色でも2つを並べてみると、鬼目ローレットのピッチの関係なのか Perun mini の方が力強く男性的で、対して S1R-II BATON の方が繊細で女性的な印象を受けました。
ブラックカラーの S1R-II BATON は、見た目がヤンチャで男性的なイメージですが、同じ形状(造作)でもカラーリングが変わるだけで随分と印象が変わるのが面白いです。
『同じモデルでも色違いは別のライトとしてカウントして良い』…との見解がツイッターのTLに流れていましたが、その意見については、doormanも全面的に支持いたします。(笑)
ヘッド
搭載LEDは CREE XM-L2 [CW:6500K]、光学はTIRで、初期ロットから光学廻りについての変更点はありません。
後半で照射比較を行っていますが、画像でも新旧の配光、光色に大きな違いが無いので、TIRレンズの仕様も変わっていないようです。(レンズ表面はスリ鉢状に窪んでいます)
搭載LEDの XM-L2 は、最新のLEDと比較すると効率面や出力値などでは絶対的な性能差がありますが、常用域での使用に於いては性能面で遅れを取るワケではありません。
ナニがナンでも最新のLEDを!…という方には、XM-L2 は物足らないかもしれませんが、実際にS1R-II BATONを使用する上では XM-L2 でも不便(不満)はまったく感じません。
ヘッド部分で異なるのはベゼル色で、通常版(ブラック色)の S1R-II BATON はブルーのPVD着色、限定版(オレンジ色)は、ベゼルがブラックでPVD着色されています。
ヘッドユニットの内側には、電池との【-】接点部分にはスプリングを備え、基板部分は樹脂パーツで覆われています。
ヘッドユニットとボディ(電池室)のジョイント部分のネジ山は台形加工されています。スレッドは短いのですが強度的な不安はありません。
グリップパーツの小口部分は絶縁塗装されていないので、ヘッドを緩めての物理的に通電をカット(ロックアウト)する事も可能です。
スイッチ
スイッチ表面は他のOLIGHT製品と同じくシリコン系素材で覆われています。
内部のスイッチ機構はタクトスイッチで、僅かにクリック感もあります。厚手の手袋をしているとクリック感を感じにくいのですが充分に操作可能です。
スイッチ中央部分には、インジケーターを備えています。
テール
テールエンドの形状は、OLIGHTのお家芸である MCC充電に対応しているお馴染み(?)の形です。
中央が【-】、リング状の接点が【+】接点となります。
テール部分には、MCC充電器を固定するためのマグネットが内蔵されているので、金属部分に吸着固定する事も可能です。
電池
付属の 16340 はIMR系 Li-ion充電池で容量は 550mAh、型番は ORB-16C05-10C です。
IMR系である事が明確に示され、16340型でありながら10C放電に対応しているようです。
【+】側にも【-】接点が存在するお馴染みの特殊電池ですが、やはり【+】極の周囲に樹脂の土手が設けられ、他の特殊電池と同じく普通のスロットタイプの充電器では充電できないようになっています。
ホントに何度も同じ事を書きますが(笑)、OLIGHTの電池だけでなく片側に両電極が存在するこのタイプの充電池は【+】接点にガードが無くても普通の充電器で充電すると電池が昇天召されるので要注意です。(※経験談)
電池の外装フィルムに『FIT FOR S1R BATON II』とプリントされていますが、同じ ORB-16C05-10C を使う OLIGHT製品であれば互換性が有るので、Perun mini などでも使用可能です。
電池は【+】方向からライトにセットします。
電池がマグネットに吸着されるので電池を取り出す際には軽く振る必要があります(思いっきり振る必要はありません)
S1R-II BATON に限らず、長期間ライトを使用しない場合は、電池をライト本体から取り出して保管する事をオススメします。(自戒を込めて…)
ちなみに S1R-II BATON は 16340専用の製品ですが、CR123Aでも点灯させる事は可能です。但し、点灯可能なモードは【Med】までが限界で、【Hi】や【Turbo】での点灯はできません。 CR123A乾電池を装填したままで誤充電すると発火や破裂の危険があるので、専用充電池での運用を強く推奨します。
充電
S1R-II BATON の付属充電器は MCC1A です。
他のMCC充電器と同じく、パッド部分はマグネットで吸着固定されます。
初期ロットのS1R-II BATONに付属するMCCとはパッド部分のデザインが異なっており、当初はパッド部分全体が丸味を帯びたデザインでしたが、現行バージョンは他のMCCと同じ形状に戻っています。
ケーブル長は約50cmで、PCやモバイルバッテリーなど DC・5V出力のUSBポートに接続して充電を行います。
充電を行っていなくともMCC充電器に通電するとインジケーターは【緑】で点灯します。
パッドを吸着させると自動的に充電がスタートします」。充電中は【赤】、充電完了時には【緑】でインジケーターが点灯するので、充電が完了したらパッドを外します。(ヘッドを緩めてロックアウトしていると充電できないので要注意)
充電時間は、電池残量や給電側の出力に左右されますが、マニュアルには『およそ50分で充電が完了…』との記述があります。恐らく「50分」という記述は、5V・1Aで充電した場合の充電時間と思われます。
モード
基本操作については、他のBATONシリーズと共通で、点灯/消灯はスイッチのワンクリック、点灯中のスイッチ長押しでモード変更となります。
S1R-II BATON は、通常モードは4段階の出力レベル、特殊モードとして【Turbo】と【Strobe】を備えています。(※【SOS】はありません)
点灯/消灯に関係無くスイッチのダブルクリックで【Turbo】、同じくトリプルクリックで【Strobe】が発動します。
通常モードは【Moon】→【Low】→【Med】→【Hi】→【Low】…のサイクルでモードが移行します。
【Moon】での点灯は、消灯時からのスイッチ長押しか、【Moon】の状態で消灯・再点灯する場合のみ有効で、点灯時のモード移行サイクルには【Moon】は含まれません。
モードメモリを搭載しているので消灯時のモードで再点灯できます。(※ Turbo/Strobe を除く)
【Turbo】点灯時にスイッチを長押しすると【Low】に戻ります。
【Strobe】 点灯時にスイッチを長押しすると直前に使用していたレベルに復帰します。
【Turbo】と【Hi】では加熱による故障を防ぐ為に、点灯開始から1分30秒経過すると300ルーメンまで自動減光されます。
タイマー機能
他の機種にも搭載されているタイマー機能が S1R-II BATON にも搭載されています。
タイマー機能の呼び出し操作も他機種と共通で、点灯中にスイッチを1.5クリック、「ポチッ、ポチィィィ…」という感じで操作するとタイマーモードに入ります。
※実質的にスイッチを2回クリックしますが、2回目のクリックはスイッチの長押しとなります。
タイマー設定の操作時にメインライトが1回点滅すると3分、2回点滅すると9分のタイマーがセットされた事になります。タイマー操作する度に3分/9分が交互に切り替わり、モード変更や消灯するとタイマー設定は解除されます。
ロックアウト
消灯時にスイッチを約2秒間長押しすると、短時間【Moon】で点灯した後にロックアウト状態になります。
ロックアウト中は、すべてのスイッチ操作が無効化されます。
ロックアウトの解除はスイッチを長押しますが、ロックアウトの解除時は必ず【Moon】で点灯を開始します。
ポケットキャリーする場合は誤点灯しやすいので、誤点灯を完全に防ぐにはヘッドを緩めて物理的にロックアウトするのがオススメです。
OLIGHT S1R BATON II / Orenge [Limited edition] :review(日本語版)
照射
今回は上の4本にて照タイム撮影を行ってみました。
Perun mini は、ハニカムTIR、S10R-III はリフレクターですが、S1R-II BATON との配光比較として参考になればと思います。
水平照射
配光/光色
LED電球
OLIGHT S1R-II BATON (ORANGE)
OLIGHT S1R-II BATON (BLACK)
OLIGHT S10R-III BATON
OLIGHT Perun mini
屋外照射
白昼(立木まで67m)
OLIGHT S1R-II BATON (ORANGE)
OLIGHT S1R-II BATON (BLACK)
OLIGHT S10R-III BATON
OLIGHT Perun mini
初期ロットの S1R-II BATON と比較してみると、配光・光色とも殆ど同じで、製造年月が違っても大きな変化はありません。
LEDもTIRレンズも同じなので当然と言えば当然なのですが、逆に光学仕様に違いが無い事の証左…と、言えるかと思います。
S1R-II BATON の配光は、光学が異なる Perun mini や S10R-III とは全く異なっていますが、S1R-II BATON も、リフレクター仕様の S10R-III のように中心光と周辺光の境界が割とハッキリとしています。
画像では、S1R-II BATON と S10R-III の周辺光部分の青味成分が強調されて写っていますが、肉眼ではココまで青く見えません。(※WBは太陽光で撮影)
S1R-II BATON の演色性能は CRI:70 となっていますが、画像を見る限りでは違和感のない発色だと思います。
まとめ
やはり…と言うべきでしょうか…?
S1R-II BATON のオレンジ色も、とても綺麗な色です♪(*´ω`*)
【限定版】でありながら【通常版】と中身に違いが無い点については、ユーザーによって評価が別れるかもしれませんが、どのカラーリングの S1R-II BATON を選んでも、同じ使用感が得られる…というのは、選びやすさに繋がるような気がします。
『【通常版】の配光や光色が好きなんだけど、【限定版】だと変わってしまうし…』
などと、余計な邪念が沸き上がることなく(笑)、自分の好きなボディカラーを気軽選べるのではないでしょうか?
これまでは【限定版】である以上は、プレミア感を加速するために内部仕様まで変えてくる製品が多いのですが、コレクションする事を視野に入れて考えると、『ツール』というカテゴリーであれば、シンプルにカラーリングだけを変えるのが効果的なのかもしれません。(前者はウサギさんマークのライト、後者は+印のアーミーナイフ…かな?)
まぁ、そんな小難しい話は抜きにして、初代 S10 BATON から長きに渡って受け継がれているOLIGHT社を代表するSシリーズのライトであり、EDCライトの主力である S1R-II BATON だけに、とても扱いやすいライトです。
中身に変化が無いので使用感の新鮮味は少ないかもしれませんが、同じ製品でもカラーリングが変わるだけで印象が変わるので、その日の気分に合わせて選ぶのも良いと思います。
例えオレンジカラーの【限定版】 S1R-II BATON を購入できなかったとしても、S1R-II BATON 自体は“ド定番”ともいえるフラッシュライトなので、EDCライトを購入する際には、候補の一本として加えてみてください。
SEEKER 2 PRO の オレンジ色って
国内販売なかったのでは?
はい、その通りです。残念ながらSEEKER 2 Pro:オレンジは、日本での公式販売がありませんでした…が、今はどうか知りませんが、発売時には公式ショップの本店(?)から購入する事が可能でした。日本の事情に限定して書いたつもりはなく、Perun mini のレビューでも SEEKER 2 Pro:オレンジ に触れているのですが…誤解を招いたようですね。申し訳ありませんでした。