OLIGHT Perun mini【限定版】オレンジ・カラーのプロモーションレビューです。
Perun mini は、既に発売されている Perun(18650仕様)の小型バージョンで16340専用機となりますが、事実上 Olight H1R NOVA の後継機となります。
兄貴分の Perun との違いも含めて、詳細については追々ご紹介して行きますが、H1R と同じくコンパクトサイズのタスクライトなので、レクリエーション用途だけでなくEDCライトとしても活用・運用できる製品です。
今回も OLIGHT Store さんから Perun mini の実機をご提供いただきましたが、事前連絡の段階では本体色についてまでは伺っておらず、そもそもオレンジカラーの Perun mini が同時にリリースされる事を自分は知りませんでした。
なので、最初にオレンジカラーの Perun mini を見た時には『フオォォォ!』と、思わず声が出てしまったのですが、後日、Olight World 動画の中の人(失礼、お名前を存じ上げません…)も自分と同じようなリアクションを取っていたので、国境や人種、年齢など関係無く感動できる美しさを持った製品なんだと確信した次第であります。(私は口笛は吹かなかったデス…)
日本では発売されなかった Seeker 2 Pro の Orange のインパクトが強烈で、発売開始日には本家ストアにてカートには入れたのですが、手続きしてる間に無情の【SOLD OUT】になってしまった記憶が蘇りました。※ホント、SEEKER 2 Pro : Orange は瞬殺でした(笑)
カラーコーデするなら、RICOH WG-6 や WG-70 のオレンジカラーと合うんじゃないかなぁ…と、Perun mini : Orange を眺めながら妄想に耽る doorman でございますが、そんな楽しみ方もできるのがフラッシュライトの良い所です。
え、イントロが長いですか…?
それでは、前置きはこれぐらいにして OLIGHT Perun mini : Orange のレビューをお届けします。
製品HP
- OLIGHT Official WEB site JAPAN – olightstore.jp
- Olight Perun mini – Black – olightstore.jp
- OLIGHT Official WEB site – olightworld.com
- Olight Perun mini – Orange – olightworld.com
- Olight Perun mini – Black – olightworld.com
- Olight® Direct JP – amazon.co.jp
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INDEX
パッケージ
白地ベースの紙製化粧箱入りですが、以前のような Pull-OPEN 式ではなく、普通に開封できるパッケージになっています。
『PULL OUT』と印刷された部分を引っ張るとトレイ全体が取り出せます。
トレイの蓋に該当する内側には Thank you メッセージ、外側には使用前の絶縁材の除去と、後述する Duty-patch (ライトホルダー)の使用方法がイラスト付きで解説されています。
製品内容は、Perun mini本体、Duty-patch、MCC充電ケーブル、多言語マニュアル(日本語サポート)、ランヤード&アタッチ となっています。
例によって16340 Li-ion充電池は本体に内蔵した状態で出荷されるので使用前に絶縁材を除去してください。また、満充電状態では出荷されないので使用前に充電を行ってください。
ランヤード & デューティパッチ
マニュアルにはランヤードの取付方法と付属のライトホルダーの使用方法が記載されています。
LANYARD ATTACHMENT
『ランヤードアタッチメント』と名付けられていますが、平たく言えば先端がフック形状になった紐通しです。
使い方は上の画像の通りで、ランヤードのリード部分をフックに引っ掛けて引っ張るとストラップホールに楽に通せる仕組みです。
DUTY PATCH
DUTY PATCH となっていますが、『関税』ではなく『役目、役割』の意味かと思います。
※ここでは、見た目そのままに『ライトホルダー』と呼んでいます。
ベース部分はゴム系素材で筒の部分は硬質樹脂素材です。
裏面は全てベルクロ(マジックテープ)のフック面になっているので、ループ面の部分にパッチ(ワッペン)のように簡単に脱着できます。
サイズ的には↑な感じです。
パッチのサイズも色々ありますが、個人的には見慣れたサイズであり、汎用性を考慮した上で決定したサイズなのだと思います。
『使い方…』というのも大袈裟ですが、筒状の部分に Perun mini のクリップを挿し込むだけです。
可動域は60度と広くはないのですが、装着したまま角度が変えられるのは便利ですし、範囲内であれば任意の位置で止められるようになっています。
前々からタスクライト(※Olightではコーナーライトと呼称)をヘッドランプのように使うとなると、クリップを外すのが面倒に感じたのですが、このライトホルダーならばクリップを脱着する手間が省けて手軽に『ヘッドランプ化』が可能になります。
ただし、ハードな状況下では『クリップだけを残してライトが旅に出た…』となる可能性が高くなるので、使用状況にあわせて使い分ける必要がありそうです。
Perun Headband III
Perun Headband III は別売りのオプションパーツですが、ライトホルダーを固定出来るように、部分的にベルクロのループ面が設けられたヘッドバンドです。
ループ面を備えたヘルメットや帽子であれば直接ホルダーを貼付けられますが、Perun mini をヘッドランプとして使うのであれば揃えておきたいオプションです。
…で、そげな便利なホルダーなら他の小型ライトでも使い隊…となるのですが、残念ながら、所有する他の小型製品の中で使えるモノはありませんでした。
微妙にクリップの幅が広かったり、折り返し部分の厚みが大きかったりしてセットできなかったのですが、Perun mini に限らずインドアやタウンユースでも便利に使えるベルクロホルダーなので対応製品が増えてくれる事を願っています。
仕様/サイズ
パッケージ裏面に主要諸元、製品の特徴が記載されています。
全長:61.5mm、直径:21mm、電池込みの装備重量が52g(※カタログ値)
H1R NOVA や S1R-Ⅱ とほぼ同じサイズ感で非常にコンパクトです。本体のみの重量も約33g程度しかありません。
ボディ
画像や映像ではオレンジカラーの本当の美しさは伝わらないかもしれませんが、とにかく綺麗な色です。
グリップ部分のローレットは兄貴分の Perun と同じデザインで、自分は勝手に『ハイパー鬼目ローレット』と呼んでいます。
ピラミッド型に近い台形四角錐の凹凸を連続させる事で独特の視覚効果が生み出されますが、S1R-II などの鬼目ローレットよりも更に陰影が強調される形になり、Perun のブルー色や、この Perun mini のオレンジ色のように、彩度が高い色とも相性が良く、ブラック色になると男性的なハード感が増幅される印象を受けました。
本来のネーミングは後期ゴシック建築の『ペルン大聖堂』から来ているのだと思いますが、凹凸によって生み出される陰影がゴシック建築の彫刻っぽく見えます。
各グリッドを敢えて正四角錐としなかった処がミソかもしれませんが『ハイパー鬼目ローレット』は、上品さと力強さを兼ね備える事に成功していると思います。
派手カラーのフラッシュライトは、一歩間違えると安っぽくなったり、下品な感じになったりするのですが、そういったマイナスのイメージを感じさせずに上手くまとめるのが Olight はウマいなぁ…と改めて思いました。
でも、このデザインに落ち着くまでにピッチを細かくしたり、彫りの深さを変えたりして試行錯誤を積み重ねているのも想像に難くないっス…(加工にも時間が掛かるだろうなぁ…)
Wクリップはステンレス製です。前述の通り、ベルクロライトホルダーに収まるように、折り返し部分の高さが僅かに抑えられています。
ヘッド
光学はハニカムTIRレンズで、レンズ表面はフラットではなく、触るとデコボコしているのがハッキリと判ります。
後半の照射画像をご覧いただくと判るのですが、Perun mini の配光は超拡散配光になります。
搭載LEDについての情報が非公開となっている理由は不明ですが、できれば搭載LEDについても積極的にアナウンスして欲しいです…。
外部からはボンヤリとLEDダイが確認できますが、白いセラミック基板が大きめに見えるので恐らく…(゚ー゚*)。oO
兄貴分の Perun に搭載されていた近接センサーは Perun mini には搭載されていません。Perun mini は、Max:1000ルーメンが1分間に限定され、その後250ルーメンまで自動減光されるので、自分もセンサーの必要性は感じませんでした。
クリップがしっかりと固定される形状になっていますが、丸い形がデザイン上のアクセントにもなっています。
ジョイント部分のスレッドは短いのですが角ネジ加工されているので強度的な不安はありません。Oリングしっかりと効いているので廻し辛いのですが、頻繁に電池交換する事は少ないので問題はないでしょう。
電池との【-】接点部分にはスプリングを備え基板の部分はウレタン素材で覆われています。
グリップパーツの小口は絶縁塗装されていないので、ヘッド部分を緩めての物理的ロックアウトも可能です。
スイッチ
スイッチ表面は他のOLIGHT製品と同じくシリコン系素材です。
内部のスイッチ機構はタクトスイッチで僅かにクリック感もあります。厚手の手袋をしているとクリック感を感じにくいのですが充分に操作可能です。
18650 Perun はスイッチ部分に傾斜がつけられていますが、Perun mini は H1R NOVA と同じく完全にフラットです。
テール
テールエンドはMCC充電に対応したフラットな形状です。
キャップ外部は中央が【-】、キャップ内部は中央が【+】接点となります。
ヘッド側から覗くとボトム側の【+】接点が確認できます。
電池
付属の 16340 はIMR系 Li-ion充電池で容量は 550mAh、型番は ORB-16C05-10C です。
【+】側にも【-】接点が有るお馴染みの特殊電池ですが、電池の型番や Perun mini の出力からして10C放電が可能な16340のようです。
やはり【+】極の周囲に樹脂の土手が設けられていますが、他の特殊電池と同じく普通のスロットタイプの充電器では充電不可とする為のガードの役割を果たしています。
しつこいぐらいに同じ事を書きますが、片側に両電極が存在するこのタイプの充電池は、【+】接点にガードが無くても普通の充電器で充電すると電池が昇天召されるので要注意です。(※経験談)
電池は【+】方向からライトにセットします。
電池を取り出す際には、電池がマグネットに吸着されている関係で軽く振らないと電池が出て来ないのですが、前述の通り、頻繁に電池交換する使い方は希だと思うので不都合は感じないと思います。
ちなみに Perun mini は 16340専用の製品で CR123A乾電池は使用不可となります。また、放電性能の低い16340では Perun mini 本来のパフォーマンスを引き出せないので注意してください。
充電
Perun mini に付属のMCC充電器は MCC1A です。
他のMCC充電器と同じくPerun mini とはマグネットで固定されます。
ケーブル長は約50cm、PCやモバイルバッテリーなど DC・5V出力のUSBポートに接続して使用します。
充電を行っていなくともMCC充電器に通電するとインジケーターは【緑】で点灯します。
パッドを吸着させると自動的に充電がスタートします」。充電中は【赤】、充電完了時には【緑】でインジケーターが点灯するので、充電が完了したらパッドを外します。
充電時間は電池の残量や給電側の出力によって変化しますが、マニュアルには 5V 1A 出力の電源につないで充電する場合『およそ1.2時間で充電が完了…』との記述があります。
モード
基本操作はBATONシリーズと共通で、点灯/消灯はスイッチのワンクリック、点灯中のスイッチ長押しでモード変更となります。
Perun mini は、通常モードは4段階の出力レベル、特殊モードとして【Turbo】と【SOS】を備えています。(※【Strobe】はありません)
点灯/消灯に関係無くスイッチのダブルクリックで【Turbo】。
同じくトリプルクリックで【SOS】が発動します。
通常モードは【Moon】→【Low】→【Med】→【Hi】→【Low】…のサイクルでモードが移行します。
【Moon】での点灯は消灯時からのスイッチ長押しか、【Moon】の状態で消灯・再点灯する場合のみ有効で、点灯時のモード移行サイクルでは【Moon】はスキップされます。
モードメモリを搭載しているので消灯時のモードで再点灯できます。(※ Turbo/SOS を除く)
Turbo/SOS 点灯時にスイッチを長押しすると直前に使用していたレベルに復帰します。
【Turbo】では加熱による故障を防ぐ為に、1分経過すると【Hi】のレベルに自動減光されます。
タイマー機能
S-BATONシリーズにも搭載されているタイマー機能が Perun mini にも搭載されています。
タイマー機能の呼び出し操作も同じで、点灯中にスイッチを1.5クリック、「ポチッ、ポチィィィ…」という感じで操作するとタイマーモードに入ります(実質的にスイッチを2回クリックしますが、2回目はスイッチを長押しします)。タイマー設定の操作時に1回点滅すると3分、2回点滅すると9分のタイマーがセットされた事になります。タイマー操作する度に3分/9分が交互に切り替わり、モード変更や消灯するとタイマー設定は解除されます。
ロックアウト
消灯時にスイッチを約2秒間長押しすると、短時間【Moon】で点灯した後にロックアウト状態になります。
ロックアウト中にスイッチ操作すると【Moon】で点灯しますが間欠点灯とは別物で、長押しするとロックアウトが解除されます。ロックアウトの解除時は必ず【Moon】で点灯を開始します。
ポケットキャリーする場合は誤点灯しやすいので、誤点灯を完全に防ぐにはヘッドを緩めて物理的にロックアウトするのがオススメです。
OLIGHT Perun mini – IMR16340 Rechargeable flashlight : Orange (Limited Edition) : review (日本語版) – YouTube
照射
今回は上の4本にて照タイム撮影を行ってみました。
S1R-Ⅱは普通のTIRでSP40はリフレクター仕様ですが、配光の特徴や違いが参考になれば幸いです。
水平照射
配光/光色
LED電球
OLIGHT Perun mini
OLIGHT H1R NOVA
OLIGHT S1R-II BATON
Sofirn SP40
屋外照射
白昼(立木まで67m)
OLIGHT Perun mini
OLIGHT H1R NOVA
OLIGHT S1R-II BATON
Sofirn SP40
同じハニカムレンズを搭載した H1R NOVA と Perun mini の配光はウリふたつで、中心光と周辺光の境界が視認できないほどの超拡散配光になっています。
光色については、H1Rほど低くはないものの、明らかに6500Kより低く、体感では5200K~5700Kぐらいに感じます。個人的には好きな色温度で色の再現性も良いと思います。
最大出力が H1R NOVA の倍となっていますが、数値以上に明るく感じるのは光色(色温度)による影響も大きいと思います。
元来、遠距離を大光量で照らすコンセプトの製品ではなく、電池容量を考えると【Turbo】での点灯は控えたくなるのですが、保険的なモードとして、ここぞという場面で大光量で照射できるのは強みかとも思います。
拡散配光なので最初は物足りなさを感じるかもしれませんが、拡散配光だからこその使いやすさがあります。実際に屋内であれば【Moon】か【Low】、屋外でも普段常用するのは【Med】の65ルーメンで【Hi】の250ルーメンでさえ使う場面は限られると思います。
まとめ
Perun がリリースされた際に、16340版の Perun のリリースも近い…と予想したのですが、思ったよりも登場までに時間を要したようです。
『ハイパー鬼目ローレット』によって H1R NOVA とは異なる雰囲気を纏いつつも、H1R NOVA の後継として過不足のない仕上がりとなっていて、外観デザインだけでなく中身もしっかりとまとめられて、EDCからアウトドアユースまで使いやすい製品です。
H1R NOVA を使い馴れているとUIや配光に大きな変化がないので新鮮味には欠けるかもしれませんが、ドラスティックな変化が無いことが使いやすさの要因…とも言えるのではないでしょうか?
S-BATONシリーズなどと同じ、統一された【Olight定番】のUIであり、形態が変わっても同じ感覚で操作できることは重要だと思います。
DUTY PATCH (ベルクロ・ライトマウント)のアイデアも秀逸で、ポケットやベルトにクリップで固定するよりも安定し、ウェアラブルする選択肢が増えたのはタスクライトとしての大きなポイントだと思います。
気になった点…というほどではないのですが、CR123Aにも対応していれば、防災用途にも安心して使える製品になっていたかなと…(゚ー゚*)。oO
ただ、誤充電の危険や最大出力の関係で16340のみ対応となっているのも理解出来るので、こればかりは仕方ないのかもしれません。また、充電専用機として割り切った使い方をする事が、利便性をより感じられる秘訣なのかもしれません。
今回ご紹介した オレンジ・バージョンの Perun mini は、日本の Olight Store では【限定数:50本】となっているので、どうしてもオレンジが欲しい方は6/23の発売を逃さないようにしてください。
尚、同時にリリースされた定番の Black もカラーリング以外の仕様は同じなので、購入検討時の参考になれば幸いであります。
SEEKER 2 Pro orange ですが、
公式サイトじゃなくてもいいなら、
扱ってるようです。
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買ったはいいけど商品が届かなくて、返金が90日後…ってのは困るので、Aliexpress内の非公式店で高額商品を買うのは避けたいです。(^^;