PICにプログラムを書き込むにはROMライターが必要になりますが、調べてみると難しい配線ではなさそうだったので自作してみました。
自作するより市販のROMライタを購入するのが手っ取り早いとは思いますが、頻繁に書き込み作業をするワケでも無いので、出来ればイニシャルコストは低く抑えたく・・・ヽ(´o`;
自作するにあたっては
・はじめてのPICアセンブラ入門/PICマイコンの書き込みについて
・PICライター『PICkit2』用ZIFソケットの制作
を参考にさせて頂きました。
パーツ
配線に使ったビニール線以外のパーツは全てeBayで調達。
- ユニバーサル基板:$1.20
- ZIFソケット:$3.98
- コネクタ:$0.3
- 接続ケーブル:$0.7
- 抵抗10kΩ×2:$0.17
- ビニール線:$0.00
■パーツ代 計:$6.35(約¥640)
ユニバーサル基板
5枚で$5.99、7cm×9cm×1.6mm のガラスエポキシの綺麗な青色基板です。
大陸発ですが1枚10円の紙フェ・ユニバーサル基板と比べたら品質は雲泥の差です。
個人的に失敗したと思ったのは、ランドが【銀色】だった点…
ランドが銀色だとハンダ付けの時に眩しいし、ハンダが乗ったかどうか判り辛いんですワ…(´・ω・`)
ZIFソケット
48pinのZIFソケットですが、コチラは価格なりの品質です。(3Mが何を意味しているのかは謎w)
全てのソケットがボトムのピンと問題無く導通しているので、PICをセットして書き込みを行っても大丈夫だと思います。
ただピンの形状が“平ら”だったのが大誤算でして、丸ピンソケット等を介して基板に実装する事ができません。(ブレッドボードにはセット出来たのがせめてもの救い)
48pinにしたのは、将来48pinのPICが発売されても対応出来る様に、先を見越して…
(ホントは28pinと40pinが頭の中でゴッチャになって間違えただけw)
6Pin コネクタ
最初はL型のコネクタピンを使い、直接ライターにPICkit 3を繋ぐ事を考えたのですが、異なるタイプのPICと一部配線を共有しているので、接点剥き出しのコネクタピンではマズイかなと…(いつも散らかった机の上で作業しているのでショートとか起こしそうで…)
で、コネクタはメスタイプ(1列・40ピンを6ピン分カットして使用)にして、PICkit 3との接続はケーブルで繋ぐ様にしました。
接続ケーブル
eBayで “for Arduino” として販売されていた30cm・40線のリボンケーブルを6線分割いて接続ケーブルにしました。
ライタ側もPICkit 3側もメスコネクタになるのですが、ケーブルも両端がメス…( ̄▽ ̄;)
ロングタイプのコネクタピンをケーブルの両端に挿して両端オス仕様に改造(?)
抵抗
例の金属皮膜抵抗の10kΩを2本使用。
自作ライタに関する情報を検索してみると、回路図によってVPP/MCLR~VDD に抵抗が有ったり無かったり…
最終的には、参考にさせて頂いた先のサイトの回路図と、PICkit 3 のマニュアルの記述から、PICkit 3 経由で書き込みを行う場合は VPP/MCLR~VDD の抵抗は不要と判断しました。
ビニール線
基板の配線はコネクタが破損した40pinのIDE-HDD接続ケーブルを使用。
配線
配線図のZIFソケットが40ピンになっていますが、48ピンZIFソケットでも配線するピンは同じなので問題無いかと…
(なので全てのピンをユニバーサル基板にハンダ付けする必要も無い)
参考にさせて頂いた回路図を少しアレンジして、コネクタが左から【8/14/20pin】【18pin】【28/40pin】の並びで、ZIFソケットのレバー側が【1番ピン】となる様に配線しました。(配線がクロスしまくってるのはその為…)
抵抗をZIFソケット側に配置しなかったのは、単に私の趣味です…
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【8pin】PIC12F683-I/P
【14pin】PIC16F676-I/SL
【20pin】PIC18F14K50-I/P
【18pin】PIC16F84A-20I/P・PIC16F88-I/P
【28pin】PIC16F886-I/SP
【40pin】PIC18F4550-I/P
一応、上記のPICについては、14ピンSLパッケージのPIC16F676を除き、PICkit 3 + MPLAB IDE Ver.8.92 の環境にて、この自作ライター上PICの Device ID の取得、およびプログラムの正常書き込みが可能な事を確認しています。
が・・・、高価なPICマイコンがファイヤーしても責任は取れません!(`・ω・´) キリッ